2021・11・15〜17

はじめに

この夏(7月)、11年ぶりに箱根に行って、“山があって、湖があって、温泉があって、空気が綺麗で・・・”と、その魅力を再認識。“今度は紅葉が見たい!”ということで、再び小旅行となりました。前回と同じく便利な「箱根フリーパス」を利用して(尤も料金は10月から61006500円と6.8%のアップ!)、宿も同じく「リ・カーヴ箱根」(こちらも夏よりは秋の方が料金はアップ)

1日目・1115日(月)

 今日は快晴です。小田急の車窓から、雪化粧の富士山が見えました。 新宿〜小田原〜箱根湯本と乗り継いで、今回は箱根登山鉄道で、強羅に向かいます。発車間際の登山電車に飛び乗ると・・・平日(月曜日)ですが、秋の行楽シーズンとあって、車内は満席。運よく空いていた所に妻を座らせて、私は立ちん坊ですが、立っていたほうが外の景色を見えて好都合。(妻は「だから、次の列車で景色が眺められる席に座ったほうがよかったのに・・・」と)〜〜 約40分で12時過ぎに強羅到着。

   

 (車窓からの富士山)                 (強羅駅)

 

 我が家は(というより、“それはあなたでしょう!”と妻の言)“観光優先”で、旅の途中の昼食は軽食(或は省略)で済ますことが多いのですが、今日は”せっかく強羅に来たんだから「名物」を食べていきゃんせ!“と、踏切を渡って徒歩3分「田むら銀かつ亭」へ。本店はクローズで、向いの別館のみ営業のようです。丁度昼どきとあって、既に多くの人が待っています。店先からは甘辛い醤油だれの香りが漂ってきます〜〜結局50分ほど待って漸く店内へ。注文したのは、もちろん名物の「豆腐かつ煮定食」と、(二人同じでは芸が無いので)「かつ煮定食」。

 「名物」は、近くに店を構える“掬い豆腐”で有名な「銀豆腐」と共同開発した、“絞り豆腐”にひき肉を挟んで「カツ仕立て」に揚げたものを土鍋で卵とじで煮込んだもの。ボリュームたっぷりで、豆腐はしっかりと固めで、甘辛いたれが絶妙な味わいです。一方「かつ煮」はロースカツと大きなエビフライのカツ重。こちらも文句なし。特に脇に添えられた小鉢の「春菊の胡麻和え」がしっかりとした味付けで美味しい。流石“老舗”で、小鉢にまで気を配っているところに感心しました。

どちらも味&量ともに申し分なく、値段も1380円(税・サ前)と、観光地にしてはリーゾナブルで、人気のワケを納得しました。(待ち時間が15分くらいなら、リピートありなんですが・・・)

   

                                                        (店内はソーシャルディスタンスでゆったり)

  

(豆腐かつ煮定食)                     (かつ煮定食)

 

店を出ると、次は「強羅公園」。駅に戻ると(20分に1本の)ケーブルカーはタイミング悪く出たばかりで、17分待ち。荷物を預けて徒歩で向かいます。急峻な坂道で老骨には堪えます。喘ぎ喘ぎ坂を登って、ようやく到着。(17分待ってもケーブルカーに乗った方が正解か!)

此処は大正3年(1914)に開園した日本最古のフランス式整型庭園だということです。(入園料は550円ですが、「フリーパス」だと無料です。

   

(エントランス小径の花)

 坂を上がって振り返ると・・・箱根の山と、手前には紅葉。

    

  石段を上がると、噴水池の広場。噴水の彼方、「向山」=明星ケ岳の山頂近くには「」の文字が見えます。箱根の“夏の風物詩”=毎年816のうら盆の送り灯として大文字焼きが行われます。

    

 ↓巨大なススキのようなパンパスグラスはよく見かけますが、右の筋状の草の名前は?

  

                                (パンパスグラス)                         (?)    

 奥にはバラ園があります。晩秋ですが、結構咲いていました。バラの生命力って強いんですね。

    

  強羅駅に戻って、ケーブルカーで早雲山駅へ向かいます。途中、下りの車輛とすれ違います。

      

 早雲山駅でロープウエイに乗り換えです。

(早雲山駅展望テラスからの箱根連山の眺め・・・大文字も見えます)

 以下、ロープウエイ車窓からの「紅葉ショー」・・・あまり清掃されていない窓ガラス内側からの撮影なので、クリーンではありません。そして・・・このような全山紅葉の様子を眺めたくて来たのですが、実際のところは(もう薄暗くなっていたこともあって)期待したほどのものではありませんでした。(写真のマジックで、結構見事な紅葉に見えるから不思議です!)

    

    

    

    

  富士山が見えました。やはり箱根に来たら、主役は富士山ですね!

 大涌谷に近づいてきまいた。今日は蒸気の量が多くて迫力があります。

    

  

  4時半過ぎに宿に到着。夏と同じく「本館」の部屋。広々として寛げるのが「グッドポイント」です。早速風呂場に向い、大涌谷から引いた“源泉かけ流し”の白濁湯にゆったりとつかって温泉気分に浸ります。

    

  食事(ブッフェ)は、当然基本的には夏と同じですが、「カニ足」が夏場より美味しく感じられ(=塩っ気が少ない?!)皿に殻の山を築きました。嬉しいのは「小鉢」が、春菊の胡麻和え、イチジクとクルミの白和え、タコと蕪のヌタ、海老しんじょうと野菜の炊き合わせ・・・など季節感を入れた料理に変わっていたことです。〜〜で、 今夜もお腹イッパイになりました。

       

        (小鉢群)                       (デザート&フルーツ)

             

2日目・11月16日(火)

 今朝もまずまずの天気。気持ちよく、たっぷりと朝食を摂って、バスで桃源台へ向かいます。

(朝食)

   桃源台港から海賊船・クイーン芦ノ湖号に乗船。

    

    

    

  箱根町港に近づくと、富士山の頂が見えてきました。

    

   今日は箱根町港で下船です。桟橋の反対側にはビクトリー号が停泊しています。

  

  湖畔を少し歩いてみます。此処からも、富士の頂が見えます。

  湖畔沿いにずっと歩けるかと進んでみますが、箱根ホテルのところで残念ながらストップ。

    

                                                      (箱根ホテルのテラス前で)

  ホテル前からバスに乗って、関所跡を過ぎ・・・目的は恩賜箱根公園。バスを降りると標識がと立っていますが、この方向へ進むと・・・箱根関所!

  戻って、小さな案内板を見つけて確認。「健脚コース」を選んで、湖畔を進みますが、少し紅葉があるものの、あまり景色は良くなさそう。

    

   途中で引き返して、もう一度案内板で確かめて「中央コース」へ・・・やっと“正しい道”へ。↓このマップをしっかり確認すればよかったんですが・・・

  

(途中の眺め)

 「弁天の鼻展望台」へ・・・芦ノ湖が一望できます。が、肝心の富士山は雲に囲まれて、雪の頂きがちょこっと見えるだけ。富士が見えれば、まさに絶景なんですが、雲は動いてくれそうにありません。

    

                                                                  (富士山の頂がちょこっと!)

(雲があっても、せめてこれくらいに見えれば・・・参考写真)

 「ヒメシャラの林」という表示があったので、行ってみます。ヒメシャラを調べてみると・・・ツバキ科ナツツバキ属の落葉喬木。すべすべとした木肌が特徴で、夏には白い可憐な花を咲かせるということです。

(ヒメシャラの花・・・ウイキペディアより)

 奥の方へ進むと、オレンジがかった褐色の木立が見えてきました。下地の薄緑の苔とのバランスが絶妙で、安らぎを覚える景色です。

    

    

      

                               (大きな木の下にはキノコがいっぱい!)

 一番奥の「弁天の鼻」に行くと、木立の向こうに元箱根町の大鳥居が見えます。

  

(途中の道)                 (弁天の鼻)

 戻って中央広場へ行こうとすると、面白い枝ぶりの松がありました。

  中央広場の中央には箱根離宮を思わせる湖畔展望館が建っています・・・旧箱根離宮は明治197月に完成し、2階建ての洋館と日本館を中心に感謝屋兵舎が立ち並んでいたそうです。大正12年の関東大震災で倒壊し、縮小再建したものの、昭和5年の北伊豆地震で再び倒壊し、その後戦争へと向かったことから再々度の再建計画は立ち消えとなってしまいました。

  

                                 (旧箱根離宮)                          (展望館)

 展望館の中に入ると、離宮の歴史がパネル展示されています。ベルツ博士がこの地に離宮を設けることを進言し、伊藤博文が推進したそうです。大震災で(↑モノクロ写真の)日本館が、ぺしゃんこに倒壊した写真もありました。

 2階に上がってテラスから湖を展望します。向こうの山の上は雲に覆われて、後ろの富士山は全く見えません。昨日であれば、横にあったパネル板のような富士が見えたでしょうに・・・残念!

    

  広場から「二百階段」近くに来ると、紅葉がありました。

    

  さて、「二百階段」・・・離宮時代から使用されていたらしいですが、この歳で二百段を下るとなると、躊躇しましたが、管理人のおじさんに「いいですよ、ぜひ降りて行ってみてください」と勧められたので、意を決して(!)=大げさな=歩を進めます。

    

(降りていきます)

 

    

(途中、下から見上げた眺め)

 200段を無事に降りきると、入江のようになった杉並木を抜けて、入り口に戻ります。(この杉木立の道、ちょいと風情があります!) いやぁ、恩賜公園はいいところで、ゆったりと散策して、景色を楽しむことが出来ました。(妻は「公園は現役時代に来たことあるわよ!」と・・・私は昔のことはすっかり忘却の彼方で、初めて訪れた気分でエンジョイしたのであります)

    

  公園を出て、関所方向へ湖畔沿いを歩いてみます。関所の門が見えたところで(今回は関所には入らず・・・)引き返して波止場へ向かいます。1430発の海賊船に間に合わせるには時間はあまり残っていません。

    

  再びクイーン芦ノ湖号で桃源台へ戻ります。湖上から恩賜公園を眺めます。

    

                                                                (恩賜公園のある“半島”)

 帰りのバスの車窓からススキ草原のショット(明日来ます1)。

  海賊船の運行間隔の都合で、予定より早く宿に戻ったので、ゆっくりと温泉に浸ります。

 

3日目・1117日(水)

 3日目は再びポーラ美術館と思ったのですが、企画展が興味を惹かなかった(=「ロニ・ホーン展」・・・Who??) ので、今回は止めにして〜〜初日、夕刻に差し掛かって見通しが悪かったロープウエイ展望と、ススキ草原散策にします。

 〜と言うわけで、バスで桃源台へ向かい、ロープウエイで≪桃源台〜大涌谷〜早雲山≫を往復です。ロープウエイの空中散歩は楽しいですね。

    

  富士が見えてきました。

    

  

  大涌谷で乗り継いで、早雲山駅へ向かいます。

  

  早雲山駅では、展望テラスの手前に「足湯」があります。“あ〜〜あ、暖っかい!”

    

                                                            (大根が3本!)

  テラスに出ると、右手の山裾の紅葉が見て取れます。

    

   再びロープウエイに乗って、早雲山⇒大涌谷へ。今日も蒸気が凄いので、ちょっと降りて見物。空には雲が増えて、残念ながら此処から富士山の姿は見えません。

    

  ロープウエイに戻って、紅葉を眺めながら桃源台へと戻ります。芦ノ湖が見えてきました。

    

  

(ちょいと、お遊び!)

 桃源台の周辺には、けっこう紅葉がありました。〜〜今回動いてみて意外だったのは、箱根の山は「黄葉」が多く、「紅葉」は少ないということです。ところが此処=桃源台にはきれいな「紅葉」がありました。

    

    

    

  バスに乗って、仙石高原で下車し、ススキ草原へ。残念ながらススキの穂のピークは過ぎたようですが、それでも見事な景色です。毎年3月に野焼きをしているそうで、地元の人たちの不断の努力があってこそ、この素晴らしい景観が実現しているわけですね。

    

    

  〜〜こうして、秋の小旅行が終了しました。いやぁ、箱根っていいですね!

                                                                                     (完)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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