ビーチウオーク・ショー
ワイキキ・ビーチウオークでは、毎週火曜日の午後4時半から6時まで、ライブショーが開催されます。
略毎回ステージに立つのは、カマナヴァ=ブレイン・カマラニ・キアとカレイ・カハレヴァイのコンビ。キアの豊かな声量、カハレヴァイの高音域、ともに魅力たっぷりで、そして二人のギターも又素晴らしい。
リーダーのキアは高名なクムフラで、ハワイ各島、タヒチ、アメリカ本土、カナダから日本各地(東京、神奈川、千葉、名古屋)までにハラウ(フラ教室)を持ち、弟子は2千人を超えるという。指導の為もあって日本にもよく訪れているらしい。
その指導よろしきを得てか、5〜6名の若いフラダンサーの踊りは見事にシンクロして、動きも優雅。私的には、ワイキキで見るフラダンスの中で一番のお気に入りであります。
クムフラ・キアは“一家総動員”で、中でもスラリとした美人の奥さんカレオさんのたおやかなフラは素晴らしい。父親のDNAを受け継いだ娘さんのフラも言うことなしだし、母親似の息子もスクスクと成長してフラを上手に踊れるようになりました。・・・こんな素敵なミュージックとフラが毎週(無料で)1時間半も楽しめるのはまさにハワイならの醍醐味でといえましょう。
(カマナヴァ) (ブレイン・カマラニ・キア) (カレイ・カハレヴァイ) (フラダンサー)
(カレオ夫人) (長女) (次女) (長男)
動物園コンサート(wildest
show in town)
例年6〜8月にかけて数回開催される青空コンサートですが、今年はどういうわけか、6/19カペナ、7/17ビート・レレ、7/31マカハ・サンズの3回のみという寂しいことになってしまいガッカリです。で、我が家にとってこの夏唯一の青空コンサート、マカハ・サンズをしっかりと楽しみました。
マカハ・サンズは、現在のハワイアン・ミュージックの基礎を作ったともいえる「マカハ・サンズ・ニイハウ」(伝説的歌手IZ=イズラエルやその兄スキッピーたち5人が結成)が創立メンバーの早逝や脱退により変遷を重ね、現在は途中参加のジェローム・ココ(↓写真・右)をリーダーにしたトリオで、オーソドックスな伝統的サウンドを受け継いでいます。
ナ・フラ・フェスティバル
今年は8/4に(カピオラニ公園のバンドスタンドで)開催・・・ホノルル市郡主催で、1941年スタートというから今年で79回を数え、ノン・コンペティションではハワイ最古のフラ大会で、のどかな雰囲気のいわば地元フラ教室の発表会。
市財政悪化の影響で、支援が少なくなったせいか?、年々規模は縮小し(3年ほど前迄は2日間開催)、今年はオープニングのロイヤルハワイアンバンドによる演奏も無くなり、参加者の数も減少し、盛況が続くプリンス・ロト・フェスタと比べて寂しい限りです。
最多の出演者のハラウを率いるプアナニ・アラマ女史が今年も元気に姿を現したのは喜ばしい。
アラモアナセンター60周年コンサートシリーズ
アラモアナセンターが創立60周年を迎え、記念イベントとして、7月〜8月にかけての土曜日の夕方(5時〜6時)に6回のライブコンサートが開催されました。本当は全部見たかったのですが、まぁほかに予定もあって、絶対にこれだけは!と行ったのは・・・
8/3のブラザー・ノーランド。共演するのは盟友(?)のドワイト・カナエ。昨年は“ニュー・ノーランド”ということで、スタンディングでジャジーな演奏をしていましたが、今年は“本来の”ノーランド・スタイル。“ジャワイアン”とも称される、独特のダミ声を張り上げた歌と演奏はまさに彼ならではのもの。もう一つ感心するのはベテランのカナエが年々パワーアップしていることです。
8/31はボビー・モデロウとマウナルア。陽気でサービス精神旺盛なボビーのステージはいつも楽しい雰囲気に溢れています尤も今日
は喉の調子がイマイチなのか、高音を伸ばすところがちょっと苦しい感じでした。
スラッキー・ギターフェスティバル
私にとって、一番の楽しみがこれ! 8/10に(昨年に引き続いて)ワイキキ水族館のガーデン広場で開催。(ドネーション5ドル)・・・行ってみると、今年は有難いことにステージ前の芝生広場に大テントが張ってあり、日差しを避けて楽しむことが出来ます。
因みにこのフェスタは、スラッキー・ギター界のゴッドファーザーと呼ばれるギャビー・パヒヌイ(1921〜1980)を記念して、1982年にワイマナロ・ビーチパークでスタートし、今年で37回を数えます。プログラムを読むと、今年は、最近亡くなったギャビーの息子ジェイムズ・ダニエル・パヒヌイとジャクリーヌ“スカイラーク”ロセッティに奉げる・・・ということです。
因みにロセッティさんはハワイ最高のラジオDJといわれ、又、かの「ナ・ホク・ハノハノ賞」(=ハワイのグラミー賞)を創設し成功させたことで、ハワイ音楽界に最大ともいえる貢献をした女性だそうです。
さて、トップは、常連=連続出場のスティーヴン・イングリス。親友のクリス・ラウがすかさずベースを務めます。いつもは超真面目な(?)演奏ですが、今日はちょっと“くだけた”スタイルです。
ポール・トギオカ。彼も常連です。カウアイ島から参加なのに、いつも演奏時間が短いのが残念。今年も“ジャパネスク”なメロディを披露してほしかったなぁ。
ダニー・カヴァーリョは一昨年辺りから、フラダンサーのナニ・エドガーがパートナー。人生のパートナーでもあるのでしょうか! 最近のダニーはギターと歌の両方をこなす方向に進んでいるようですが、(歌はそれほどとは思えません)そのためか、ギターの方が稍おろそかになり、天才的なギター・テクニックが影を潜めているのは残念なことです。
ベテランのジョージ・クオ。彼ならではのダブルネック・ギターを操って、ますます元気です。(歳とって見えるけど、1955年うまれだから、まだ63歳なんですね)
カムエラ・カホアノは3年連続の登場。”ハワイアンの貴公子“とも呼ばれるカホアナのスタイリッシュでテンポのいい演奏が心地よいです。今年のGWには東京に来ていたようです、
昨年初登場した若手=17歳のジョナー・ドミンゴ。ギターの腕前は上達しましたが、歌はまだアマチュアの域を出ません。先ずはボイストレーニングが必要です。
初登場のランス・タカミヤはハワイ大学/マノアのカレッジでスラッキーのインストラクターも務めているそうです。
ドワイト・カナエは、最近はブラザー・ノーランドと共演することが多いですが、かつてはピーター・ムーン・バンドでも活躍したベテラン。私がこのフェスティバルに最初に行った時から、ずっと出演していますが、近年特に歌に迫力が出てきたのに驚いています。
パトリック・ランデザはハワアインですが、両親の関係でカリフォルニア州バークレイで育ち、18歳の頃ハワイに来て、(幸運にも)デニス・カマカヒ、シリル・パヒヌイ(=ギャピーの息子)やジョージ・クオの指導を受けスラッキーの腕を磨いたということです。現在は北カリフォルニアをベースにミュージシャン、教育者、事業家(衣料)と幅広い活動をしているそうです。
カエオ(Ka’eo)というカルテットは初めて聞く名前ですが、みんなベテランのご面相・・・おや、真ん中左に「ホオケナHo’okena」のグレン・スミスがいるではありませんか!(去年スミスは「ホオケナ」のトリオで此処に出ていたのですが・・・)
⇒後で調べてみると、カエオはもう33年も活動しているそうですが、長期滞在歴10年の私にして初めてお目にかかるグループです。いやぁ、ハワイアン・ミュージックは奥が深い! (ホオケナは1986年結成ですから、やはり33年目で、スミスは両方のグループで活動していたんですね!)
(マックス・サンチェス) (グレン・スミス) (ロドニー・ヴィヤヌエヴァ) (アンディ・リャノス)
↓カエオのサイトにこの日の”記念写真”が出ていました。みんな楽しそうな表情ですね!
スミス・トギオカ・リャノス・ヴィヤヌエヴァ・サンチェス・ランデザ・カホアノ
タカミヤ・クオ・カナエ
私もスミスさんと一緒に1枚!(横にいたプロのカメラマンに撮ってもらいました・・・カメラは私の”コンデジ”ですが・・・汗)
唯一の女性、エジャ・ギャンプルも此処の常連となりました。まだ二十歳代ですが、ベテランのおじさんたちに交じっても引けをとらない堂々とした演奏ぶりです。彼女は5歳の時からロイ・サクマのウクレレ教室に通って、音楽に目覚めたということで、サクマさんのウクレレ教室はミュージシャンの育成に役に立っているんですね!
タヴァナも初登場ですが、ダイナミックでインパクトの強い、演奏と歌。ポリネシアの血をひく(祖父がタヒチアン)彼は、いわゆるハワイアンのジャンルを超えてロック・フォーク・ブルース・ゴスペル・レゲエといったサウンドを融合するところにその個性があるということです。ギターをスチールギターのように弾いたりしているのが印象的です。
いよいよ、マカナの登場です!此処のステージは通常一人(組)15分ほどですが、マカナは40分近く舞台にいました。熱烈ファンとしては有難いことですが、今日のマカナは(武田鉄矢のような)しゃべりが多く、ちょっと意外でもあり残念。他のスラッキーとは一線を画した、繊細でメロディアスな演奏をもっと聞きたかったですね。
珍しく、ステージを降りた後も、その辺りを歩いていたので、写真をお願いしたら快く応じてくれました。
知的な風貌のイアン・オサリヴァンは2011年にクラシックギターでイェール大学の修士号を取得したというインテリで、ハワイ音楽界にあって稀有な存在。現在はハワイ大学でクラシックギターを教える他、作曲家でもあり、このフェスタにも毎回のように登場してスラッキーギターをクラシックの手法で弾いています。
カヴィカ・カヒアポは大御所のひとりで、ソフトな弾き語りでじっくりと聞かせます。
マイケル・カアワも私には初めての名前ですが、“大物然”として、3人ほどを引き連れてのステージ。
マカナのせいで時間が押した結果でしょうか、いつもは最後にじっくりと聞かせるブラザー・ノーランドが“俺の出番が無くなるゾ!”とばかりに、途中からカアワのグループに参加。珍しいシーンです。
さてプログラムの最後に「Harmony
Show Choir」とあって、何か?と思えば、ステージ前に約30人ほどの女子(高校生?)+男子1名が登場。私も10年来見てきましたが、こんなの初めてです!・・・なんでも、このフェスティバルの主宰者ミルトン・ラウがニュージャージーに行った際にチームの代表と知り合って 此処に登場することになったらしい?
さて、この集団、本土から態々やって来たにしては、衣装はまちまちのほぼ普段着で、その辺の娘っ子が祭りに顔を出したといった雰囲気ですが、いざミュージックがスタートすると、みんなノリノリ。歌はパンチが効いているし、踊りはダイナミックでなかなか素晴らしい。はち切れそうな青春を感じました。
〜〜こうして、6時間に及ぶフェスティバルは大盛り上がりのうちにフィナーレを迎えました。今年も本当に楽しませてもらいました。(6時間ずっといたのは私くらい?)
ロイヤル・ハワイアン・バンド
このバンドはカメハメハ3世(1813〜1854)の時代にハワイ王国の専属バンドとして創設され、現在はホノルル市が後援。毎週(原則)イオラニ宮殿の広場でコンサートが開催されますが、インタマ(インターナショナル・マーケットプレイス)で、月に一度開催されるというので、8/15(木)のお昼過ぎに行ってみました。(椅子もちゃんと用意されていました)
ほら貝でオープニング・・・司会で登場したのがスチールギター・フェスタに出演したスコット・フルシマ。フルバンドをバックにした男性歌手は60年代のハリウッド映画のミュージカルシンガーのような(?)どこか懐しい歌いっぷり。優雅なフラダンスを眺めながら午後のひととき(45分)を楽しみました、
メイド・イン・ハワイ・フェスティバル
毎年8月半ばの週末にニール・ブライスデール・センターで開催されるハワイ最大の物産展。この催しも、もう10年通っていますが、年々盛んになるようで、初日(8/16)に向うと、朝早くから道路は大渋滞。今回もバスに乗ったらちっとも進まず、1駅手前で降りて汗を流しながら歩いて会場に着くと、今度は入場券を求める客で長蛇の列。やっとこさ会場に入ると、芋の子を洗うような混雑ぶりです。
妻は左右のアクセサリーや雑貨に目が輝いていますが、私のお目当ては奥のピカケルームで開催されるライブコンサート。急いだ甲斐あって、なんとか最初(11時〜)のメルヴィン・リードのステージに間にあいました。 メルヴィンは1943年にモロカイ島で生まれましたから、御年76歳。ミス・モロカイに選ばれた後、60年代に歌手デビュー。1978、79、81、84、87と立て続けにナ・ホク・ハノハノのベスト女性シンガー賞を受賞し、デビュー以来50年以上に亘って第一線で活躍。
ハワイアン、カントリー、ジャズ、ポップスとなんでもござれで、私も10年前から大ファンですが、艶やかな声は衰えを知らずどころか益々輝きを増しています。尤も今年のステージは”手抜き”=小手先で歌っている感じで、ちょっとガッカリでした。
2番手はジェイ・ラーリン。ヤマハのピアノを弾きながら、甘く豊かな声で、スタンダード・ナンバーを聞かせます。メルヴィンとのデュエットが楽しい。
次はジュリー・サントス。彼は73年にロバート・バーモントと「オロマナ」というバンドを結成。爾来46年に亘ってトップミュージシャンとして活躍。甘くソフトな声は彼ならではであります。ところで、横でいるミュージシャンも抜群のギター・テクニックと、澄んだファルセットの歌いっぷりが見事で、サントスに勝るとも劣らずといったところ。昨年も同じデュオでしたが、さてこのご仁は誰あらん?・・・⇒翌日“ヒイクア”のライブを聞きに行ったときに判明しました。(それは後で)
次はウェルドン・ケカウオハ。彼は10代で仲間とバンドを組んで活動を始めましたが、21歳の時に新たなステージを求めてシアトルに移住し、数年を過ごしました。やがてハワイに戻って1999年にレコードデビューし、翌年にはナ・ホク・ハノハノの新人賞を獲得。以来人気ミュージシャンとして活躍中。ちょっとハスキーな声で、甘く抒情的に歌うところが魅力です。
この後もカヴィカ・カヒアポ、マウナルアと続くのですが、2時間おきのステージになるので、これにて退散です。
カニ・カピラ・グリル
アウトリガー・リーフ・ホテルの中庭にあるレストランで、毎日6時〜9時すぎまで、ライブが開催され、日替わりで一流ミュージシャンが登場します。従ってライブ・イベントが無い日は、夕方このホテルへ行けば素敵なハワイアン音楽を「生」で楽しむことが出来ます。テーブル席に着けばいいのですが、残念なことに
それで、これは!というミュージシャンが出演するときは、テーブルへ行きますが、そうでもない時は、ホテルロビーのソファーに座ると、(音は360度広がりますから!)ゆったりとした気分でライブを楽しむことが出来ます。
今回は2度ほどテーブル席に着きました。
先ずは8/17のヒイクア。かなり以前、カピオラニ公園のバンドスタンドで「スラッキー・ギター・フェスタ」が開催されたときに、抜群の演奏と歌が耳の奥に焼き付いたのですが、その後トンと姿を見なかったこのトリオが出演するというので、期待に胸を膨らませて・・・。
演奏前のトリオに近づいて「写真いいですか?」・・・機嫌よくポーズをとってくれました。一番前にいる坊主頭のてっぺんから入れ墨をした“怪人”がカレフラ・クルグ(見かけによらず、大学教授が本職というインテリです)、真中がカムエラ・キモケオ・・・なんと昨日ジェリー・サントスと一緒にいた人ではありませんか!・・・そして左がブレーク・レオキ・ハイリ。
(カレフラ・クルグ) (カムエラ・キモケオ) (ブレーク・レオキ・ハイリ)
最初の曲はクルグのファルセット。ところが声がかすれています。以前はもっと清明な高音が伸びやかで、感動した記憶があるのですが・・・これにはちょっと驚くやら、落胆するやら。〜〜次はキモケオ。彼は艶やかなボイスの持ち主で、ギターのテクニックも素晴らしい。今やこのトリオの中核はキモケオですね。
果たして、私が初めてに出会ったヒイクアにキモケオがいたのか定かではありませんが、2ndステージで「ライダース・イン・ザ・スカイ」を見事に弾きこなしたので、やはり同じメンバーなのかな!と得心しました。キモケオはディズニーリゾートにレギュラー出演しているそうでが、ハワイでは達者なミュージシャンは“引く手あまた”で同時に複数のグループに参加したり、ソロ活動をしたりしているのですね。
次は9/14のネイサン・アヴェアウ・・・昨年のメイド・イン・ハワイのステージで、歌とギターの素晴らしさに惚れ込んでしまいました。今夜もたった一人で観衆を魅惑の世界に引き込んでいくのですから、“アメイジング”な力量といえましょう。
この他にも、ソファーで堪能したのが、ショーン・ナアウアオ・・・コンテンポラリーなハワイアン、カヴィカ・カヒアポ・・・30分ノンストップで次々と歌&演奏を披露したのが印象的、ウエルドン・ケカウオハ・・・この歳(失礼!)で、甘く優しいロマンチックな曲を聞かせるのがスゴイ!・・・といったミュージシャン達でした。
(ナアウアオ) (カヒアポ) (ケカウオハ)
〜〜〜こうして今年も数多くのミュージシャンの歌と、演奏(そしてフラダンス)をエンジョイしたのであります。
ハワイは本当に素晴らしい!
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