【付  録】

ハワイのお気に入り=My favorite things of  Oahu

1、美 術 館

  ワイキキには美術館が2つあり、滞在中一度は訪れます。特別展や展示の入れ替えがあって、毎回楽しみです。

ホノルル美術館

 2019年から入場料が$20と倍額アップになりましたが、毎月第3水曜日は“バンク・オブ・ハワイ・デー”で、無料になるので、今年は8/18に訪れました。ゴッホ、ゴーギャン、ピカソ、モネ、セザンヌ、クールベなどヨーロッパ絵画の展示室では、日本語の解説パネルが添付されており、これは有難いことです。

  

 コートヤードの奥の3階にはハワイコーナーがあります。以前は絵画・彫刻・民芸品などが雑然と展示されていましたが、すっかりチェンジして、作品を絞り込み、すっきりとした展示になっていました。

その中に「Migrant」と題するメリッサ・キメラ1972〜)の特集展がありました。マウイにアトリエがある彼女はフィリピンとレバノンからの移民の血を引いており、まさに「移住者」の系譜ですが、装飾的で、オリジナリティ溢れる画風が印象に残りました。

    

where are you from?)     (the farthest shore)     (繊細なドレスデザインも!)

 本館棟に戻って特別展のコーナーに行くと、「21th Century Woman」・・・現代女性アーティストの絵画や彫刻、造形が展示されていました。所謂“現代アート”は私のような老人には理解しがたいところが多いですが、そういった中で目についたのが↓の3点。リア・クックは“ファイバー・アーティスト”として、織物と絵画を一体化させた作品に特徴があるようです。ユミコ・グローヴァーの「Moe」というタイトルが可笑しかったですね!

    

Hiroko Sakuraiwoods」)     (Lia KookMona Lia」)      (Yumiko loverMoe」)

 ハワイ州立美術館

  此処は「ハワイに生きる人々の歩みを形にしたい」という住民の願いが叶って2002年にオープンした美術館です。ハワイで活動する1400人のアーティストから約5000点の作品を収蔵しているそうです。

 以前沢山の作品の展示があった左ウイングは改修中でしたが、右ウイングは全面改装され、モダンな感じになっていました。 妻は↓の巨大なキルティングが気に入ったようでした。

      

外に出ると、昔プールだったところが、“芸術的”に改装されていました。揺れる水面は、波模様のアクリル板を敷き詰めたものです。金沢美術館にヒントをえたのでしょうか?

2、植 物 園

 ココ・クレーター植物園

  ワイキキから23番バスに乗って約1時間。名前の通りココ・クレーターの中にある植物園。ハワイカイ・ゴルフ場を右手に見ながら緩やかな坂を上ると標識が見えてきます。園内に入ると、プルメリアやブーゲンビリアが迎えてくれます。此処は色とりどりのプルメリアが見所ですが、今年は開花が早かったのか、もう満開を過ぎていました(残念!)。

      

 でも、此処はプルメリアだけではありません。小道を上って奥へ行くと、「サボテンランド」です。奇妙な形のサボテンが群生しています。

      

 さらに奥へ進むと「アフリカエリア」・・・木の枝から面白い形の花が咲いています。根元からもじゃもじゃの根っこを張り出したのは、その名も“キャベツ・ツリー”で、ケニア&エチオピア原産とか。

    

 満開のピンク花を見て、桜の一種かな?と思ったら、なんと“ピンク・ジャカランダ”でした。

    

ライアン植物園

 ワイキキから6番バスで約30分、マノアの滝の入り口手前から左の坂道を上るとあります。ハワイ大学マノア校の研究施設ですが、敷地は200エーカー(=約245千坪=東京ドームの17.2倍)もあり、その広大な敷地はマノアの山へと連なる、鬱蒼とした密林が茂る熱帯植物の宝庫です。

      

 奥に分け入ると、面白い形の草花を見ることが出来ます。

      

  

フォスター植物園

 1853年にドイツ人植物学者のヒレブラントがカラマ女王(カメハメハ3世の妃)からチャイナタウンの北にある土地を借りて屋敷を構え、彼の帰国後、この土地を購入したトマス・フォスターが植物園の基礎を作りました、その後ホノルル市に寄贈され、現在は市営の植物園になっています(入場料$5)。巨木が茂る緑濃い公園は心癒されるスポットで、毎夏一度は訪れています。

        

(世界一高い大王ヤシ)   (森の精のようなカポック) (同左)       (バオバブ)     (クイポ)

 様々なヤシの木が植わっていますが、その中で目を惹くのが、育成中の数個の「ココ・デ・マー」。インド洋のセーシェル諸島にのみに自生する珍しい椰子です。〜〜以前セーシェルを紹介するTV番組で見ましたが、海に落ちた重い種子の中身が腐って殻だけになると、遥か遠くの島に流れ着き、不思議なその形を見た人は「海の底で育つ椰子」と考えたそうで、「COCODEMER」とはフランス語で「海の椰子」そのものですね。大航海時代には不思議な形をした霊力のある種子として大変珍重されたそうです。1768年にフランス人探検家ジョセフ・マリオンによってその自生地(セーシェルのブララン島とキュリーズ島の森の中)が発見され、初めて「海の椰子」の謎が解明されたということです。

この植物園では特別にセーシェルから種子を分けてもらって育成しているのでしょうか?発芽して横から椰子の葉が伸びていましたから、やがてその右の写真のような大きなヤシの木(=ダブル・ココナツ)になることでしょう。

      

 (ココ・デ・マー)            (ダブル・ココナツ)     (ロウルウ)     (タリポット椰子)

何度見ても見飽きないのが「キャノンボール・ツリー」。トロピカルな感じのピンクの花が結実すると、まるで大砲のような実になります。此処にあるもう一本の木は幹の周りをもじゃもじゃの枝が覆っておりその先に花が咲いています。まるでファンタジーの世界から飛び出したような、奇妙奇天烈にして、又ユーモラスな樹木です!

    

3、レ イ ン ボー

 マノアの山にはいつも雲が湧いているせいもあり、よく虹を見ることが出来ます。今年は2か月余り快晴続きでしたが、それでも何度か虹を楽しむことが出来ました。

    

(ダブル・レインボーです!)

 4、サ ン セ ッ ト

 現役の短期滞在の時は朝の散歩が楽しみの一つでしたが、長期滞在するようになってからは夕方の散歩になりました。朝寝坊のせいもありますが、夕方だときれいなサンセットを楽しむことが出来るからでもあります。この夏も何度か素晴らしいサンセットを楽しむことが出来ました。

    

(7月)

    

(8月)

  

(9月)

5、B級グルメ

 ハワイは全米でNYに次いで物価が高い州。特にワイキキはいくら値段を上げても世界中から観光客が押し寄せるので、お構いなしです。州財政は慢性赤字ですから、毎年のように固定資産税をアップして赤字の補填を企てます。税が上がると、家賃が上がり、それはホテル宿泊料を筆頭に様々な分野で消費者に転嫁されます。こうして毎年ハワイ(特にワイキキ)の物価は510%アップします。

チップもどんどん上がって今年は18%というところが多くなりました。ホテルで朝食を食べると、一人30ドル(チップ・消費税込みで)は当たり前。一家4人だと120ドルにもなります。住民が一番大変ですが、観光客も大変で、なんとかそれへの対抗策を講じなければなりません。

 長期滞在者はキッチン付きの部屋を借りて“自炊”になります。が、夢のハワイですから、時には外食!ということで、そんな時に強い見方が格安ランチやハッピーアワーのB級グルメです。 (尚、ここ↓の表示価格はあくまで今年のもので、来年はその多くが数%アップに!)

オリジナルパンケーキハウス

 ハワイに来たら、パンケーキ!と女・子供に人気なのは、「エッグス&シングス」、カイルアの「ブーツ&キモズ」(=平日の朝8時に行っても、2時間待ちはザラ)等々ですが、我が家のお気に入りがこの「オリ・パン」の“ダッチベイビー”・・・注文してから2030分待たされますが、それだけ待つ価値のある”大人のパンケーキ“。かみしめると、小麦の香りとともに、バターのうまみがジュワ〜〜ッとにじみ出て〜〜もう堪りません。ボリュームもたっぷりで、いつもジャンボなオムレツ(卵45個は使用)一皿とを二人でシェアすればお腹一杯になります。オムレツには普通のパンケーキが3枚付いてくるので、これは”ドギーバッグ“を貰ってお持ちり=翌朝レンジで温めて朝食になります。・・・ダッチベイビー+オムレツ+パンケーキ+飲み放題コーヒー2人分で$36.75(税&チップ15%込み)

    

(ダッチ・ベイビー)         (オムレツト&ダッチベイビー)    (持ち帰りのパンケーキ)

 ソゴンドン

 コリアン・レストランは焼き肉中心に数多くありますが、水豆腐(スンドウフ)が美味しいのがこの店。マッカリー・ショッピングセンター時代は様々な料理を出す大店でしたが、ケアモク通り(ウオルマートの向かい)に移転してからはこじんまりとした店になってメニューを絞り込み、来客のほとんどがスンドウフを注文。結構繁盛していましたが、なんとその一帯が再開発になり、又も移転の憂き目を見ることになりました。が、そこは逞しいコリアンで、2本北のライクロフト通りに新しい店を構えました。旧ケアモク店よりもきれいで、感じの良い店構えになっています。

 シーフード・スンドウフは海老・アサリ・ムール貝がたっぷりと入って、その出汁が効いてとても美味しい。シーフード・パンケーキ(=チジミ)は1皿で3人前位のボリュームがあります。4種類の小鉢もセット(無料)でついてきます。 スンドウフ2+チジミ+小鉢で $35.91(税・サ込)

    

(食べかけで、すいません!)

アペティート

 3年前にオハナイーストの1階にオープン。ビーチウオークの「タオルミーナ」の姉妹店ということで、味は文句なし。特にピッツアとパスタは素晴らしい。ハッピーアワーは12時〜16時で、生ビールやカリフォルニアワインが$5。料理もかなり、お値打ち。生パスタの「カニのフィットチーネ」($17)はブルークラブ(=日本ではワタリガニ)のほぐし身がタップリ入っていてもう堪りません。「エビのアラビアータ」($18)は大きなエビが6匹も山盛りになっています。

 ランチとハッピーアワー(16時まで)は超お値打ち。メニューがコロコロ変わるのは難点ですが、今夏のランチだと・・・ナポリピッツアのマルガリータは二人で十分のビッグサイズ。これにタップリのサラダ(もしくはマッシュルームスープ)とミニ・マンゴ・シャーベットがついてなんと$10。しかも、このピッツアは私的には2年前にナポリの人気店「デ・マッテオ」で食べたピッツアに次いで美味しい。そしてピザを注文すると麒麟の一番搾りが$2。・・・味の良さとボリュームでワイキキで一番のお値打ちランチかもしれません!

クアアイナ

 ザ・バスに乗って“サークルアイランド”⇒⇒ハレイワに着いたら、昼食はクアアイナの「アボカドバーガー」。食べごろのアボカド半身のクリーミーな美味しさは言うまでもありませんが、やはりなんといっても牛肉粗挽き100%のパテの美味さ! 噛みしめるほどにアメリカンビーフのうま味がジュワーッと口の中に広がってもう至福のひと時です、(レギュラーサイズは$10ちょい)

大班(タイパン)

 チャイナタウンで一押しの飲茶の店がチャイニーズ・カルチャラルプラザの奥にあるこの店。ワゴンサービスはありませんが、味と値段のコストパフォーマンスにおいて我が家の一押しです。お勧めは「海鮮粥」ですが、量が多くて二人では無理。お仲間のT夫妻とご一緒した時は必須メニューです。とにかく二人で5皿くらい食べても$20位と、まさに“美味い・安い・早い”と3拍子そろったお店です。

      

(店内の様子)     (シュリンプダンプリング)       (ニラ饅頭)           (ゆば巻き)

美心點心(メイサム・ディムサム)

 もう一つの飲茶の名店が此処。ランチタイムはワゴンサービスがありますが、此処の有難い点は夕方近く(というか夜)まで営業していること。午後遅くいくとワゴンサービスはありませんが、全て注文なので、出来立てのアツアツが食べられて、このほうがグッド。プリプリの海老水晶餃子が一押し。妻が好きな「カントリー・ビーフン」は特盛りですが、意外にも二人で完食です。(↓で、約3千円)

    

朝日グリル

 新・ソゴンドンの道路を挟んだ向かい(北側)にある老舗。ハワイアン・ダイナーとでも申しましょうか、昔ながらの「洋食屋」。此処のナンバーワンが「オックステール・スープ」。お椀一杯のパクチーの下にはブツ切りしたオックステールがゴロゴロ。指にとって骨の周りの肉片をむさぼっていると。自分が“ワンちゃん”になったような気分になります! 此の店のおかげでパクチーが好きになりました。

100セイルズ 

 ワイキキプリンスホテルの3階にあるレストランが此処。ハッピーアワーは230530のほかになんと、ゴールデンタイムの8001000もあるのが有難い。

但し、バーの周りのカウンターとその周辺のハイチェア利用に限られます。ハッピーアワーはププ(=おつまみ)が全部半額という大サービス。生ビールはクアーズライトが$2(これは終日)。ププは量もタップリなので、二人で50ドルでおつりが来ます。(もっとも今夏はメニューの種類が大幅に減少していたのが残念)

    

(チーズ&カルアポーク・ポテトフライ=$4)(うに・カルボナーラ・パスタ=$5.5)(フラッド・ブレッド=$6  

KAKU’S

 今年のニューフェイスが此処。インタマの3階に一昨年オープンした飲茶の店が1年半で早々と撤退し、その後に・・・ワイキキで昔から「TODAY」など“食べ放題”の店を展開してきたマキノ・カク氏が満を持してオープンしたこの店。90分食べ放題で、昼$25・夜$50と、「マキノ系」にしてはちょっと高級路線ですが、お昼に行ってみました。

  

(店舗の入り口と店内)

 山盛りのアサリの酒蒸しに、カリッと揚がったエビのてんぷら。中華系の料理、冷や奴等和の総菜、サラダ、フルーツ・・・と、揃っています。特に揚げたてのエビ天が美味しい!

      

  

 当店の一番の売りが、“握りたて寿司の食べ放題”で、寿司職人が握った寿司が次々とコーナーに並べられます。種類も豊富ですが、特にマグロとサーモンは 日本の回転寿司よりずっと上等で文句なしです。夜はこれにステーキとカニと生ガキが加わるそうですが、小食の夫婦(?)には、寿司とエビ天がこの水準ならランチでもう十分です。

  

 店員にクーポン雑誌「KAUKAU」の「1割引きのクーポン券」を見せると、「シニア割引がお得ですよ」と教えてくれて、シニアだ$25が⇒なんと$18.95(税・サ前)!・・・道理で回りはシニアの客でいっぱいな理由がわかりました。この店員さんの親切な接客応対で、さらにこの店が気に入りました。

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