コスタ・ネオロマンチカで行く太平洋釜山クルーズ

20196916

はじめに

2月初旬、「ベスト1クルーズ」から、「クルーズが半額になります!」というメールが届きました。コスタクルーズは“価格変動制”で、時期によって価格が変動します。「晴海〜神戸〜釜山〜高知〜新宮〜晴海」と回る78日のクルーズで、インサイドルームでも「プレミア」というカテゴリーなら「オールインクルーシブ」=つまり“船内何処でも飲み放題”付きで78,800円という超お得価格。(但し、寄港地税22,800円と船内チップ$13.5×7泊=$94.5を加算すると、最終的には112,000円位になりますが・・・)

“これはもう行くっきゃない!”と、早速申し込み!・・・本当は10連休明けの5月中旬がよかったのですが、妻の都合で、69日出発のクル−ズとなりました。

ネオロマンチカ号は1993年就航し、2012年に改装を終え、2017年から日本に就航しています。全長221m・幅31m・総トン数56,000t・乗客数1,800人と、大型化が進む最近のクルーズ船の中にあっては小型です。

 

6月9日(日)                                  出航

 

 朝、タクシーで晴海旅客ターミナルへと向かいます。(スーツケースは「SGムービング」という佐川急便の子会社に依頼すると、船内の部屋まで宅配してくれてラクチンなのですが、5日前までに発送しなければならないのと、20kg迄という重量制限があるので、自力(!)で運ぶことにしました)

ネオロマンチカは小型(?)クルーズ船なので、レインボー・ブリッジの内側の晴海ふ頭に入れます。(現在大型船向けに新・クルーズターミナルが船の科学館近くに建設中で、来年=20207月に第一船が寄港予定とか)

       

(ターミナル前)       (ターミナル・・・ロビー)       (ネオロマンチカ号)

広いロビーで待っていると、受付グループ番号が呼ばれ、スムーズにチェック・イン手続きが進んで1120分頃に乗船です。乗客は意外と欧米人が多い。東京に帰ってくるから日本観光の一環として利用しているのでしょうか? 釜山に寄港するので、コリアンの集団も目立ちます。中国人の姿は見かけませんでした。

   

 部屋に入れるのは13::30以降とあって、まずは8階のレストラン「ボッティチェリ」での昼食へと案内されます。同エリアの廊下、室内の壁にはボッティチェリの傑作「ヴィーナスの誕生」や「プリマベーラ」の綺麗な“部分拡大コピー”が掲げられています。(↓右は「東方三博士」に描かれた彼の顔ですね!)

           

  “オールインクルーシブ”は、「1杯$12.99以下のドリンクが、船内何処でも飲み放題」ということで、さっそく昼から“まずは杯!”・・・ところがこのレストランでは、それに該当するのは、ビール、シャンパン、指定銘柄(1種類のみ)の紅白ワイン。(数あるワインの銘柄をチョイスし出すと、サービスが追い付かないということか?) そこで妻はビール、私は赤ワインをオーダー。ところがこの赤ワインはあまり美味しくないので、以降此処ではもっぱらシャンパン(=これは、のど越しスッキリです)。因みにミネラルウォーターはボトルからグラスへいくらでも注いでくれますが、ボトルで貰おうとすると、有料だそうです。(バーではいくらでもボトルを貰えます)

 ブッフェの内容は先ず先ず。我が家の好物のリコッタチーズを温めたのなんて嬉しいですね。ケーキも案外美味しい!

      

 食事を終えてもルーム・インまでにはたっぷり時間があります。「グランドバー・ピアッツアイタリア」へ行ってみます。既にバンドが入って、踊っている人もいます。窓側のソファーに座って湾内を眺めながらカクテルを一杯・・・。

    

 ゆったりと過ごしているうちに1時半を過ぎたので7階の部屋に向かいます。

既にスーツケースは届いており、このあたりの手際は問題なしです。 部屋の広さは16uあり、インサイドルームでも狭さを感じさせません。

    

(廊下向かいの窓有り部屋と我々の窓無し部屋・・・広さは同じです)   (室内の様子)

 シャワールームの洗面台は広々。シャワーブースは狭いですが、(後で使用して分かったことですが)シャワーの蛇口が円形ではなく、細長い一列のノズルなので、しぶきが飛散せず、ブース外の床がびしょ濡れになることが無くて、これは助かりました。

  

 ベッドの上には船内新聞「TODAY」とコスタカードが置かれています。カードはキーでもあり、(別途クレジットカードを登録すると)これ1枚で船内の支払い等全てOKです。

  

 2時半過ぎに「避難訓練」のサイレンが鳴り響きます。室内ドアに記載された集合場所へ向かい、日・英・伊・韓の4ケ国語で説明を聞いて終了。内容は主にライフジャケットの説明ですが、4ケ国語で説明するので20分くらいかかりました。

  

 3時いよいよ出航というので11階のデッキに出ます。波止場では、吹奏楽の演奏でお見送りです。関東に梅雨入り宣言が出て、今にも降り出しそうな曇天なのが残念!

    

 レインボー・ブリッジを潜ります。日の出桟橋から浅草までの水上バスにはよく乗ってブリッジも何度も眺めていますが、これは初めての体験です。

       

 デッキでは歓迎セレモニー。先ずはテノール歌手が1曲。素晴らしい(本格イタリアオペラといった)歌声です。続いて専属ダンサーが踊りを披露し、その後は乗客が一緒になって賑やかにディスコタイム。曇り空を吹っ飛ばすような、イタリア船ならではの陽気な滑り出しです。

           

  昼前の乗船ですから、時間はたっぷりあると思っていたら、アッという間に夕食の時間です。(着席の場合、1部と2部に分かれ、1部=530〜、2部=800〜となっています。時間的には8時がいいのですが、食後の“遊び時間”を考えて「1部」を選択しました。・・・「プレミア」カテゴリーならどちらかの時間の選択が可能です)

 レストラン「ボッティチェリ」の入り口前には当日の実物サンプルと解説の札が並べられており、これを見て、お皿の番号を用意されたメモに記録してテーブルに向かうという、“行き届いた”サービスがあります。(勿論、テーブルでは日本語のメニューが提示されます)

  さて、選んだメニューは・・・

   

(前菜=スモークサーモンとクリームチーズ)、(スープ=ミックス・ベジタブル)

スープがみそ汁のように「お椀」で出てくるところが面白い!

       

(バジルソースのトロフィーパスタ) (イカとグリンピースの煮込み)   (ホウレンソウ&アーティチョーク&卵のジェノヴァ風パイ)

   

(チーズ盛り合わせとガーデンサラダ)

       

(チョコとマスカルポーネのケーキ)     (マンゴームース)      (フルーツ盛り合わせ)

   肉類は極力避けて、シーフードや野菜中心の料理を選択しましたが、結構美味しかったです。(船で出る牛肉は硬くてマズイのです!)

  レストランを出ると、「グランドバー」ではバンドの演奏でダンスを楽しんでいます。

   これを横目で見ながら、9階の「カフェ&チョコレートバー」へ。ここのコーヒーは1杯ずつ豆を挽いて淹れてくれます。カプチーノを1杯・・・香リ高くコクがあって美味しいイタリアンコーヒーです。それで、レストランやブッフェのコーヒーは止めにして、専ら此処で飲むことにしました。(これもインクルーシブ!)

   

   夜のお楽しみは・・・9階「キャバレー・ヴィエンナ」のショー。(小型船なので、所謂シアターはありません) 今夜の出し物は「LEGENDS」・・・専属の歌手Carol MagRichard Creenとダンサー(女性4人、男性2人)によるミュージカル仕立ての歌と踊り。女性歌手キャロルの歌はパンチがあり、聞かせます。しかも美人!です。意外にも(!)歌も踊りも結構レベルが高い。

           

   〜〜まだまだ船の夜は長いですが、今朝は出発準備で早起きだったので、このあたりで部屋に戻ります。もう太平洋のど真中へ出ているはずですが、あまり波の揺れを感じないのは有難い・・・

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