ガーニープラザ

ペナン島には大規模のショッピングモールが次々と登場。最近ではいささか過剰気味とかで、数年前にある意味ではKLを凌ぐ最先端のビーチサイドタウンのキーテナントとして華々しくオープンした「ストレイツ・キー」も今や次々と店舗が撤退し、シャッターが目立つとか。

いちばん大きいモールが空港近くの「クイーンズベイ・モール」・・・イオンがキーテナントだそうですが、我が住まいからはかなり遠く気軽に行くことはできません。新しくて行きやすいのが、「ガーニーパラゴン」と「ガーニープラザ」で、ほんの数十メートル隣に二つのモールがあります。ジョージタウンからの帰りの途中で、その前にバスが止まるので、「ガーニープラザ」に何度か訪れました。とにかくデカイです。

ロビーには孔雀を象ったきれいな砂絵がありました。

      

(ガーニープラザ/外観    ・ 1階ショップ街     ・ 砂絵)

 ちょっと話がそれますが、今年のヒンドゥーの旧正月=「ディ−ワーリー」は11月7日だそうで(太陰暦のため、毎年日が変わる)その前後数日間賑やかなお祭り行事が続くとか。6日〜8日にかけては、我がコンドの周りも朝からインド民族音楽が流れ、夜は深夜まで花火や爆竹の音が響いて騒がしかったです。

有名ホテルのロビーにも、そして我がコンドのプール前ロビーにも砂絵がありました。女神「ラクシュミー」をお迎えするためなんでしょうか? 

  

(イースタン&オリエンタルホテル)    (ゴールデンサンズホテル)

 で、話戻って、ガーニープラザ・・・地下には「コールドストレージ」という、日本で言うなら「紀伊国屋」といったところでしょうか、テスコよりはちょっと高級なスーパーがあり、例えば、ヨーロッパ各地のチーズ(=ホールをカットして真空パックしたもの)が品数多く並んでいて、数種類購入しましたが、どれもクリーミーで美味しかったです。地元のペリカンマンゴーは中サイズで1個50円、しっかりマンゴーの甘さがあってお値打ちでした。

 

 又、反対側にはズラリと、レストランや食品店舗が並んでおり、牛丼の吉野家とはなまるうどんのコラボ店がありました。

    

    我が家の狙いは台湾の人気店、「鼎泰豊=ディンタイフォン」。開店してしばらくは終日長蛇の列が続いていたようですが、最近は並ぶことなく入れるようです。お目当ての小籠包を一人10個食べると、満腹感を覚えます。〆は「豆腐とキノコのそば」・・・あっさりと上品なお味でした。因みに小籠包(10個)は約650円と、東京の半値くらいでした。

      

ジャラン(=大通り)・バトゥーフェリンギ

 バトゥーフェリンギはペナン随一のビーチリゾートというわけで、海沿いには多くのホテルが並んでいます。尤も、開放的なワイキキと違って、入口のゲートにはガードマンが立っていて、“ホテルホッピング”はちょっと難しい雰囲気ですが、トライしてみます。

 地元トップは「ラサ・サヤン・ホテル」・・・広大な敷地にポリネシア風のとんがり屋根が特徴で、至れり尽くせりのサービスはピカ一だそうです。此処は部外者が入るのは難しい。

 

 その隣が「ゴールデン・サンズ」・・・半円形の建物が特徴的で、プールサイドには子供むけの設備が充実しています。 (此処はまぁ、自由に入れます)

    

 我がコンドの坂を下りた向かいにあるのが「ホリデイ・イン」・・・一番アメリカンで、開放的なホテルです。ビーチサイドに低層棟、道路を挟んで高層棟があり、ペデストリアン・デッキで結んでいます。四角いプールは中央に四角いのが一つ・・・他に比べてリゾートっぽさに欠けますね!

  

 少し離れて「ハードロック・ホテル」があります。ロックといえば、内田裕也?、いや、やっぱりビートルズです!・・・というわけで、館内に入ると、ビートルズのデザインアートでいっぱいで、見応えがあります。(↓右・写真中央のアヒルちゃんの両サイドは4人のブロンズ像)。

      

 ロビーの椅子に座ると、ソフトなロックミュージックが聞こえてきて、いい感じです。夜はライブ演奏があるのでしょうね。

 

 面白いのは、1階の部屋のラナイから直接プールに降りることが出来る仕組で、リゾートらしい“小憎い”設計ですね。

  少し先に行くと、広い芝生の庭の向こうに。ハンバーガーの「ウエンディーズ」のやけに大きなビルがあって、ビックリしました。たかが(失礼!)ハンバーガー屋で、こんな規模で構えてやっていけるのかなぁ??・・・近くの小川が海へ繋がっています。生活排水が海へ流れるので、海がきれいになることは難しいでしょうね。

   

 モスクもあります。規模は小さいですが、次々と信者がお祈りにやってきて、朝・昼・夕と、尖塔からコーランの詠唱が町中に流れます。この詠唱が(音楽的な見地からすると)声と調べが素晴らしく(!)、特に夕闇のころには大変ロマンチックで、 聴き惚れました。

   

                (コンドのラナイから)

  ビーチに出てみましょう。・・・綺麗な砂浜が広がっていて、遠くから眺めると、まさに南国のビーチそのものなんですが、波打ち際に近づいてみると・・・水は黄緑色で透き通ってはいません。レジャーボートやパラセイリングなどのビーチレジャーを楽しんでいる人はいますが、泳いでる人は皆無です。これがペナン島の残念なところですね! 浜辺中央辺りの突堤に出て振り返ると、我がコンド(↓右写真の左の建物)が見えました。

     

 ビーチサイドで、タンさん(家主)おススメのレストラン「ビーチコーナー」に行ってみました。昼過ぎとあって、先客は2組ほどで、空いているビーチサイドの席へ。いい感じです!

  

 タンさんが「此処は春巻きが名物で、美味しいですよ」と言っていたので、注文すると・・・「すいません、1個しかありません」・・・名物が1個しかないとは!・・・「豆腐とシーフードの煮込み」は美味しかったのですが、「かに玉」は、カニのかけらもなく、野菜と卵を炒めただけのもの。〜〜で、ちょっとどころか大いにガッカリで、これ以上のオーダーはストップです。

    

別の日、フェリンギ通りの帰りがけ、「マッサージはどう?、安くしとくよ!」と、呼び込みのおばさんの声に誘われて、“試してみっか!・・・”薄暗い部屋に横たわって全身オイルマッサージ。1時間で50RM(10RMの値引き)と格安、でもまぁまぁのテクニックで、リラックス出来ました。

トロピカル・スパイスガーデン

 我がコンドから一番近い観光スポットのトロピカル・スパイスガーデンに行ってみます。ホリディ・イン前のバス停から10分で到着。入場料は29RM(≒800円)とちょっと高め。受付でボトルを渡され「体に塗りなさい」・・・虫よけオイルです。

 うっそうと生い茂る「熱帯ジャングル」のような道を進んでいきます。虫を警戒して長袖・長ズボンなので、じっとりと汗が滲んできます。

  

 最初の池には大オニバスがあるはずですが、オフシーズンなのか、小さなハスの葉が浮いているだけでした。

 

 この季節、あまり花は咲いていません。(やはり雨季のほうがいいのでしょうか?)熱帯の花を撮りたい妻がせっせと探して・・・。

    

    

日本語のガイドフォンを聞きながら進みます。もっとも解説が長すぎて、全部聴いていると、まる一日くらいかかりそうな感じ。胡椒・バニラ・ナツメグ・レモングラス・・・様々なスパイスの草木を見たりしながら歩いて回ります。ジャングルトレイルのようなコーナーは閉鎖で、1時間半もあれば散策終了。

月曜日ですが、そこそこの観光客が入ってました。しかし、ちょっと“物足りない感”が残る“ペナン・ガッカリ名所”のひとつでしょうか。

昼食は、ガーデンの隣接したレストラン「ツリー・モンキー」へ。急な坂を登りきると、大きなツリーハウスのような建物がありました。

奥のデッキテラスから木立の向こうに海を眺めることができます。高台なので、風が爽やかです。

     

料理は・・・タイ風前菜盛り合わせは、10数種類の中から、8種類をチョイス=どれも丁寧な調理で上品な味わい。シーフード・フライドライスは、細長いタイ米がこんなに美味しいとは!・・・と驚きました。

  

インド人のオーナーに「とても美味しかったですよ」と伝えると、にっこり笑って「タイから一流のコックを呼んでいるからね」と。・・・店員のマナーやサービスも申し分なく、後から振り返って今回の旅行で総合的にベストのレストランだったかもしれません。

 通りを渡って、ビーチに出てみました。海の透明度はバトゥーフェリンギと変わりません、この透明度だと、日本なら窒素や燐成分の「過栄養」で、アオサなどの海草が繁茂して、波打ち際に打ち上げられたり(例えば安芸の宮島のように)、岩場にはフナ虫などがゴソゴソいたりするのですが、浜辺は海草や貝の残骸はおろか、ごみ一つない綺麗な砂浜が続いており、岩場にも虫の姿は皆無で、なんとも不思議な感じでした。

       

ジョージタウン(1)

 ジョージタウンはペナン州の州都で、人口40万人。マレーシアでは首都KLに次ぐ第2の都市。ペナン島は古くからアラブ、インド、中国の間の交易船寄港地として栄え、長く本土のクダ王国の支配下にあったが、この島に目を付けた東インド会社のフランシス・ライトがクダ王を支援すると見せかける一方で、1786年に軍勢を率いて上陸し一方的に領有を宣言。最初に上陸した地を当時の英国王ジョージ4世(1762〜1830)に因んでジョージタウンと名づけた。

ライトは島を発展させるため思い切った策をとり、関税を撤廃し自由貿易港とした。それによって周辺の貿易商人たちを惹きつけ、多くの人たちが移り住み、ジョージタウンはその中心地として栄えることとなった。

かくて、ジョージタウンはマレー、中国、インドの宗教・文化に旧宗主国イギリスのそれが加わった独特の雰囲気を持つ面白い街で、2008年にはマラッカとともにその歴史的町並みが世界遺産に登録された。

中心部はそれほど大きい町ではなく、歩いても回れますが、なにせ蒸し暑いので、日中に長くは歩いていられません。そこで何度かに分けて訪れて市内散策をしました。

 バス101路線の終点(=出発点)のジェティ・バスターミナルから少し歩くと、綺麗な建物が見えてきます。「税関ビル」ですが、もとは1909年建設のマラヤ鉄道ビルだそうです。(ン?、ペナンに鉄道は無いが!・・・対岸バタワース駅からのチケット売り場があったそうなんです。) 

  

(税関ビル=旧マラヤ鉄道ビル)

 此処から角を曲がったパンタイ通りにかけて、イギリス統治時代の雰囲気を持ったコロニアル風の建物が並んでいます。

       

 パンタイ通りを北に歩き、少し先を左折すると、壁がミントグリーン色の「プラナカン・マンション」。〜〜英国植民地時代、貿易などで富を築いた中華系移民がマレー人(女性)と結婚し、その子孫のことをブラナカンと呼ぶらしい。中国、マレーそして英国の文化や生活スタイルが融合されたものが伝統となって今日に伝えられているとか。目の前にある邸宅は 19世紀末のペナンの有力者の一人であった、ハイ・キー・チャンによって建てられたもの。(入場料20RM)

    

 中に入ってみましょう。1階中央ホールは吹き抜けになっています。

       

  四方の部屋は、家族共用の部屋で、ダイニングは大・中と、円卓の3部屋もあります。カードルームもあります。

                

 中央が吹き抜けになった2階には先祖を祀るホール、夫婦の寝室に陶器やガラス製品の展示があります。

       

 (チャン夫妻?・・・美男美女です)          (大金持ちになった気分で)

        

(寝室とニョニャの衣装)

  

(陶器類)                            (ガラス製品)

 風水では、家の中に「水」があると、たくさんのお金が入ってくるということで、以前は中庭に池があったらしいですが、今も噴水があります。

  

 別棟が博物館になっており、夥しい宝飾品などが展示されています。

    

      

(ゴールド、ゴールド、ゴールド!)

  

(翡翠)

 奥の別室は大きな厨房で、一部喫茶店になっています。食器類も大変な量です。

  

 〜〜チャン家の築いた富は如何ばかりであったか!・・・圧倒されながら邸宅を後にしました。

かなり長居をしたので、お昼を廻りました。パンタイ通りを戻って「チャイナハウス」で昼食にします。チャイナハウスといっても中華料理屋ではなく、古い華人の棟割り長屋を改造してレストランにしたもので、オーストラリア人が経営しているそうです。

   

「京町屋」ではありませんが、間口は狭いですが、中に入ると、ず〜〜っと奥まで続いています。入ったすぐは普通のレストランといった感じですが、奥へ進むと、両側の壁には絵がいっぱい〜更に進むと、棚には本がズラリ〜本屋のカフェみたいです。

         

奥を突き抜けると、中庭に出ました。此処で引き返しましたが、庭の向こうにもう一軒繋がっているのだとか。入ったパンタイ通りから反対側のヴィクトリア通りまで、全長120mもあるそうです。

    

戻って、犬のイラストに誘われて2階に上がると、ギャラリーになっていました。

    

で、注文した料理は・・・

  

(本日のピッツア)         (BENTO

 ピッツアは具だくさんで味はいいのですが、ちょっと焼き過ぎでNG。BENTOは“幕の内”風に黒塗りの箱で出てきました!写真では中身がよくわかりませんが、羊肉のミートボール、刻み胡瓜・シリアル・豆のサラダ、ミートソース風のミニ・スープ。クリームチーズを挟んだナン、変わりご飯といった取り合わせで、どれも美味しい。(内容は日替わりだそうです)

 ところで、このカフェの一番人気は、「ケーキ」。店内中央には様々なケーキ(40種類もあるそうです)が置かれています。妻が迷った末に選んだのが「ティラミス」で、これが2人で食べても十分なビッグサイズ。たっぷりのクリーム、スポンジにはアルコール(リキュール?)が浸みてしっとり・・・と、ちょっと趣が変わって大変美味しいティラミスでした。(サービス料10%、サービス税6%を加えて、合計113.4RM(≒3100円)と、ちょっぴり贅沢なランチでした。

    

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