3日目 6/18(日)

 最初の寄港地はサントリーニ島です。〜〜日の出が6時というので、早起きしてバルコニーに出ると、島が見えます。鏡のように静かな海を一艘の漁船が通り過ぎていきます。

  

 夫婦して急いで16階のテラスに上がり、次第に近づいてくる“憧れの島”を見つめます。逆光の中、高い岸壁の上に“雪を頂いたような”と表現される白い建物群が見えてきました。いよいよ到着です。

   

 16階のホライゾンコートでブッフェの朝食を済ませ、携行ポットに冷水を詰め混むと集合場所へ急ぎます==船主催のエクスカーションの中に「日本人ガイドによるツアー」があったので、全員で参加することにしたのです。

 島の港には直接接岸出来ないので、テンダーボートに乗って島に向かいます。海に浮かぶ船の全貌を捉えることが出来る貴重なシャッターチャンスです。

   

 島が近づいてきます。白いドームが見えます・・・フィラの大聖堂でしょうか〜〜廻りの景色に見惚れているうちに接岸です。

       

フィラの町に近いオールドポートに上陸すると、待っていたバスに乗って急な坂道を上がっていきます。

 

 最初に訪れたのは「ワイナリー」。断崖絶壁を登りきると、その向こうは意外にも平らな農耕地が広がっています。サントリーニ島は葡萄の樹の天敵フィロキセラ(ブドウネアブラムシ)の被害を受けていないということから、ブドウ栽培が盛んで、ワイン製造は島の貴重な産業だということです。

 嬉しいことにこのワイナリーでは“試飲”・・・赤・白・デザートワインが何杯でもお代り出来ます。チーズ・オリーブ・クラッカーなどのおつまみもタップリと用意されています。蒼い海を眺めながらのワインは一段と美味しく、朝から酔っぱらってしまいそうです。

  

(ワインの試飲)    (ワイナリーのタンク)

 海を眺めると、右手にロイヤルプリンセスが見えます。中央の黒い島は「ネア・カメニ」。現在も活動中の活火山だそうです。

(活火山ネア・カメニ=後方=とロイヤルプリンセス号)

(全員集合)

 此処に居座ってしまいそうですが、オッと、本日の観光の目的は「ワイン試飲」ではありません! 再びバスに乗ると、向かうは島の北西端の街「イア」。イアは人口千数百人の小さな街ですが、此処の断崖絶壁から眺める夕日は世界一と言われ、世界中から観光客が集まる人気スポット。尤もこの時期の日の入りは2039と遅く、一方、船の出港が1900ですから、残念ながら我々はイアで夕日を眺めることは出来ません。

 バスは町を抜け、左右に乾いた丘陵地を見て「くびき」のような道を走ります。

      

 イアに到着です。駐車場から歩き、教会の前の広場から観光客で賑わう路地を抜けると〜〜

   

 目の前に文句なしの絶景が広がります。

(3つのブルードームが見えるスポット)

〜〜その昔、船乗りたちが無事航海から戻ると、神に感謝して次々と教会を寄進したそうで、その結果小さな教会が数多く建っており、白壁に青いドームが映えます。どこを切り取っても「絵」になる景色です。

    

    

  

 土産物屋が並ぶ路地を引き返します。横丁に入ると、珍しく黄色い壁の教会が見えますが、敷地内には入れません。

  

 イアでいちばん大きな(?)教会、Ekklisia Panagia Platsani前の広場に戻って小休止。ちょっと中にも入ってみましょう。ドームの天井が鮮やかです。

  

(正面)      (側面)    (大理石張りの広場)

 

(入口の上壁面のモザイク画) (ドームの天井)

 美しい光景に酔いしれて、再びバスに乗ると、島の中心の町「フィラ」に戻ります。此処もイアと同じく海沿いに絶景が広がっています。大聖堂の近くに来ると、日本人ガイドさんは「では、此処で解散します。後はご自身でゆっくりとフィラの町を楽しんで、出港に遅れないようにお戻り下さい」。

 「世話役」の私としては、大聖堂近くで昼食にしようと、事前にネットで下調べをしましたが、評価の高かったレストランが「NAOUSSA」。大聖堂前の坂道を降りた直ぐのところにありました。

 店内に入り、奥から外階段を上がると、眺めの素晴らしいテラス席に案内されます。海際は日差しと風が強いというので、中ほどにテーブルが用意されました。先ずはビール。銘柄は「MYTHOS」。爽やかな飲み口です。(因みに、ワイキキの「グリークフェスティバル」に毎年ロスからやってくるバンドの名前も“ミソス”なので、私は愛着を感じました。)

  

 注文した料理は「ピタパン&ディップ」、「シーフード・スパゲッティ」、そして“ギリシャ料理”といえば、これは外せない!熱々の「ムーサカ」・・・どれも満足の味でした。値段ンもリーゾナブルです。(船内の夕食のことを考慮して、“軽め”のオーダーです)

  

 勘定を終えると、Mさんは何やら支配人の所へ行って話し込んでいます。「テーブルに敷いてあったペーパークロスが素晴らしいので、分けてくれないか?」という交渉のようです。褒められた支配人はご機嫌で、人数分のクロスをプレゼントしてくれました。さすが、Mさん!目の付けどころが違います。“グッドジョブ!”です。(お蔭で、現在我が家の食卓のビニールクロスの下にこのパーパークロスを敷いて、毎日サントリーニ島の地図を見ながら食事をしています)

 この後は、それぞれフィラの町の散策です。

 

 先ずは大聖堂。島に無数にあるギリシャ正教の教会の“総本山”です。鐘楼から続く長い回廊の向こうに白亜のドームがあります。

   

 回廊から堂内に入ってみましょう。ドーム天井のモザイク画が色鮮やかです。

   

 さぁ、町の中心部へと歩を進めます。坂道が上に下にと幾重にも分かれ、土産物屋やレストランが数多く並んでいます。

  

 もう一つの教会へ行こうと、エリトルウ・スタヴルウ通りを進むと長〜〜蛇の列が出来ています。先へ行って確認すると、港へ降りるケーブルカー待ちの行列のようです。遅々として進まないので、“これは一大事、船に乗り遅れては大変!”と、教会は諦めてこの列に加わります。長い坂道を歩いて下ればいいのですが、この歳でもうそんな気力はありません!

 (因みに諦めた教会=Cathedral of Saint John the Baptistは、こんな美しい鐘楼を持った教会のようです。)

 

 結果的には歩いて下ったほうが早かったくらいの長〜い時間を待って、ようやくケーブルカーに乗り込みます。

    

 ものの数分で波止場近くに着くと、今度はテンダーボートに乗り込む行列です。

  

 ボートに乗ると、“憧れの島”が遠ざかっていきます。(船から“綴れ織り”の坂道を見ると、“やっぱりケーブルで降りてきて正解だったなぁ!”と思いました。)

 

 いやぁ、今日も結構暑かったです。シャワーを浴びてさっぱりした後、さて今夜の晩餐は・・・

  

(2種のパテ)(田舎風テリーヌ)

    

(野菜のポタージュ)(桃の冷製スープ)(サラダ)

  

(ビーフ煮込み)(中華風パスタ)

    

クレームブリュレ)(パイ&アイスクリーム)(エスプレッソ)

 デザートのクレームブリュレはボリュームがあって、しかも美味しい! エスプレッソは昨夜出されたのが“ぬるかった”ので、給仕にそれを指摘したら、「明日はサービス(=無料)します!」ということで、今夜は熱いのが出てきました。(尚、普通のコーヒーなら無料です)

 

 今夜のシアターは「プリンセスショー/世界は何を欲しているんだろう」と題して、船専属の歌手とダンサーがポピュラーから民族音楽まで歌い踊ります。場面転換が早く、インド舞踊などキレのいいダンスは見応えがありました。

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