ニューヨークは絵三昧

(2017・3・10〜17)

はじめに

 永年楽しんでいるTV番組に「旅サラダ」があります。某日、大女優・草笛光子さんのニューヨーク旅行の様子を見ているうちに、“ニューヨークへ行ってみたい!”と思い立ちました。するとトラピックスから「TVで放映されたニューヨーク旅行をご案内」というメールが入り、開いてみると・・・格安のニューヨーク旅行が掲示されています。

 添乗員も現地アシストも無い、完全“自力旅行”ですが、6泊8日で87、000円弱とビックリの値段。ホテルは3つの中から指定されるということで、調べてみるとどれもイマイチ。そこで更に調べると「ダブルツリー・メトロポリタン・ヒルトン」というのがあったので、トラピックスに問い合わせると、99、900円になるとのこと。マンハッタンのど真ん中にあって地下鉄駅のすぐそばで、まがりなりにもヒルトンなので、まぁこれならいいだろうと判断。〜〜次に計画している旅行まで暫く日にちがあるので、“もぅ、これは行くっきゃない!”と早速準備を始めたのでありました。

 

1日目・3月10日(金)

 安いツアーなので、「直行便」ではなく、デルタ航空で羽田ーミネアポリスーニューヨークという乗り継ぎのフライト。ミネアポリス経由は7年前にフロリダ=ディズニー・ワールドへ行くときに利用したので、少し安心感があります。

 我が家にとって羽田発というのは有難い。少し早めに行ってカードラウンジで一休み。成田と違って羽田のラウンジはちょっぴり豪華で広々としていて寛げます。

 16:25に出発。座席は3−3−3で、トラピックスで手配済みの中央席へ。有難いことに我々の席のみ2人だけだったので、ラクチンです。そしてもう一つ有難いことに・・・7年前のデルタの機内食は最悪だったのですが、今回は大変革!・・・近年は(JALは知りませんが)ANA始め殆どのフライトは飲み物と食事が一緒にサーブされますが、今回のデルタは先ず飲み物が提供され、ゆっくり赤ワインなどを楽しんだ後から、食事が配られます。

 メニューは「3択」で、「ビーフストロガノフ」、「チキンカレー」、「ゴルゴンゾーラソースのペンネ」・・・これにサイドメニューがスモークサーモン&コールスロー、グリーンサラダ、デザート・・・という充実ぶり。そして、コーヒーはスターバックスなんです。

「夜食」は鮭おにぎりなんかではなく!、「ポロ葱とマッシュルーム&クリームソースを包んだ“巻きピザ”」とハーゲンダッツのアイスクリーム。そして、朝食は「マッシュルームとチーズ入りスクランブルエッグ&ソーセージ」、又は「牛肉焼きそば」。〜〜これまでのどのフライトの機内食よりも美味しかったです。

   

夜食)      (朝食)

 又モニターも最新の完全指タッチ方式で、日本語映画が20種類以上と充実していて面白そうな映画が目白押し、これでは睡眠不足になりそうです。

〜〜こうして10時間強のフライトを気分よく過ごして定刻でミネアポリスに降り立ったのですが・・・“♪人生楽ありゃ、苦もあるさ♪”で、イミグレーションを過ぎて荷物検査のコーナーへ行くと、女性係員が「あなたはあちらへいってスーツケースのチェックを受けてください!」

指示された場所には10人くらいが並んでおり、「透視検査」の後、係員がスーツケースを開けて中をゴソゴソひっかき回しています。食品を取りあげられ、箱にポンポンと投げ込まれているアジア系の旅行者もいます。

そんな状況なので、40分以上待たされました。ようやく我が家の番になって、係員が「日本の食品は持ち込んでいますか?」、「ハイ」、「肉類や植物はありますか?」、「いえ、ありません。お粥=ライスポリッジと、魚の缶詰です」というやりとりの後、「透視検査」を受けて無事パス。スーツケースをひっかきまわされることが無くホッとしました。(もちろん、ご開帳してもなんの問題もないのですが、スーツケースの中を引っ掻きまわされますから、気分的にイヤですね)

(乗り継ぎへのコンコース)

やっとこさ、ニューヨークへの乗継ぎ場所にたどり着き、ボードを見ると、15:20発の予定が16:50と大幅な遅れの表示になっているではありませんか! 天候も問題なく、何のトラブルの要因もなさそうなのにどうしたことでしょう!・・・まぁ、とにかく待つしかありません。妻はWifiのルーターを持参しているので、ハワイに旅行中の友達とメールのやりとり、私はタブレットでネットサーフィンして時間をつぶしました。

ミネアポリス〜ニューヨークは3時間のフライトですが、時差が1時間あるので、ようやくラガーディア空港に到着すると、21時近くになっていました。(予定通りなら19時には到着していたハズなんですが・・・)

(ニューヨークの灯だ!)

そして、ビルの外に出ると、ヒヤ〜ッ、強烈に寒い!・・・これがニューヨークの第一印象です。

イエローキャブに乗ると(ラッシュアワーは過ぎているので)、30分ほどでホテルに(チップ込み料金$40)到着。ともかく無事到着で一安心です。

     

ヒルトンホテルグループにはいろんなブランドがありますが、「ダブルツリー」はその中で“二流処”でしょうか?。数年前泊ったロスのダブルツリーは元々はニューオータニだったので、まぁ「シティホテル」といった感じでしたが、此処はどちらかといえば「ビジネスホテル」。

5年前に改装したということで、室内はクリーンで、広さもマズマズですが、但し冷蔵庫も湯沸かしポットもありません。尤も、立地的には建物を出るとスグに地下鉄駅で、信号を渡った向かいにはコンビニがあるという利便性に優れており、まぁヨシとしましょう。

    

荷ほどきを終えると、“何か軽く食べよう!”と、向った先は、ホテルから徒歩10分くらいにある「秀ちゃんラーメン」=博多を本拠地に、海外では香港やヴェトナムにも展開しているという。急な階段をトントンと上がると、10時半を廻っているというのに、テーブル席は日本人でいっぱい。カウンター席に座り、私は「クラシック」($10・・・税サ別)、妻は「味噌ラーメン」($13)。「クラシック」は所謂とんこつラーメンで、本格焼き豚と刻みキクラゲに青ネギが載っています。豚骨スープはちょっとアッサリ風味ですが、まっとうなラーメンで、マンハッタンでこの味と値段なら「合格」です。

         

 (豚骨クラシックラーメン)と(味噌ラーメン)

2日目・3月11日(土)   晴れときどき曇り

  ホテル内にはモーニングブッフェのレストランなど無く、又部屋に湯沸かしポットがないということなので、持参したのが7年前にディズニー・ワールドへ行ったときに使用した「万能クッカー」。お湯を沸かしてレトルトの「梅がゆ」を温め、それにサンマの蒲焼缶&ナメタケ茶漬、隣のコンビニで買ってきたヨーグルトとバナナ・・・これが最初3日間の朝食。朝の外出時に何処かのレストランに立ち寄ると、それだけで1時間以上喰ってしまいますから、“見物優先”の我が家の行動方針にとってこのクッカーは時間とコスト節約の一石二鳥の優れ物です。

 さぁ、今日から地下鉄を駆使して、マンハッタン巡りの開始です!。

 ニューヨークの地下鉄は同じプラットホームに「上り」と「下り」はありません。全く別なんです。それで地上から地下鉄入口の階段を降りる前に、例えば51thから59th(=つまり北)へ向かうには「Up town」、逆に42th(=南)へ向かうには「Down town」・・・という表示を確かめる必要があります。・・・事前に勉強しました!

ところで地下鉄チケットですが、1回(2時間)は$3で、7日間アンリミテッド(乗り放題)が$31(別途カード代$1)。駅の自販機のパネル画面を次々とタッチして「7日間乗り放題」カードを無事購入。

 カードを装置にスライドさせて「OK」の表示が出ると、バーを回転させて入場出来る仕組みですが、スライドに失敗すると、18分間は入場できないシステムになっているそうな(=1枚のカードで複数人が入場するという不正防のためだとか)。

  

 さぁ、実際に入場口へ・・・私は無事パスしたのですが、妻はいきなりこのスライドが何故か失敗。“えぇっ!、18分間待たないといけないの?”と夫婦して入口の内と外でウロウロしていると、内側で通りかかった人が、“こうすればいいんだよ”と、入場装置横の扉を外へ押してくれました。“な〜るほど、中から外へは開くようになっているんだ”と、1人失敗時の対応策をマスターしました。(2人ともファールしたらアウトですが)・・・この後も何度も同じ事態が発生しました(=妻とメトロカードの相性が悪い!)が、最初に経験したので以後は余裕のヨッチャンでした。(スライド式じゃなくて、日本のようにタッチ式にすればいいのにネ!・・・スライド式のほうがローコストなんでしょうね)

 

無事地下鉄に乗車して、今朝は先ずセントラルパークを目指します。パークの広さは3.4haで、マンハッタン島全体の約5.8%を占め、上野公園の約2.4倍の広さがあります。

  

(ウイキペディアより)

59th駅で降りて、59ストリートを西へ徒歩10分、パークの南東端の入口が見えてきました。公園の南に広場があって、金色に輝く女神と騎馬像があります。パネルを見ると「William Tecumseh Shermanモニュメント」。

 〜〜後で調べてみると、シャーマン(18201891)は南北戦争時代の軍人で、近代戦略の実行者として評価されているということですが、それほど傑出した実績を挙げているわけではない。それがこうした人気スポットに堂々と鎮座しているのは、グラント将軍が大統領に就任した後、大将に昇格して、合衆国陸軍総司令官を14年の長きにわたって務めた功績ということなのでしょうか?

 広場の南にはプラザホテルの雄姿が見えます。このホテルは金融マンにとっては19859月に先進5カ国の為替会議が行われ、その合意の結果、円/ドルが一日で235円から20円も上昇(⇒1年後には150円迄上昇=ドルが下落)した場所として印象が深い。

 凍える寒さの中をセントラルパークの中へ入ると・・・園内は雪で真白!数日前に降ったのが、凍てつく寒さ続きでそのまま残っているようです。

    

 子供たちの動物園がありました。(冬場は休業中?)

 その先に進んで坂を登ると、そこは巨大な岩になっています。昔ラットがこの辺りで群れをなしていたことから「ラットロック」と呼ばれるこの岩はマンハッタン島を造っている片岩の露頭の一つということです。「地面」としては此処がマンハッタン島の最高部かもしれません!

 園内には多くの「像」があるということですが、最初にファンタジックな石像を見つけました

 中央の道を進むと、土曜日とあって、大勢の市民ランナーが列をなして走っています。やがて池の向こうにボートハウスが見えてきました。建物の一角に公衆トイレがあって助かります。

 右手の道を行くと、人気スポットの「アリス・イン・ワンダーランド」の像がありました。なかなか良く出来た像で、思わず童心に返って喜んでいるおじ(い)さんもいます。

 丘陵地帯を活かして造成していますから、途中にはこんなトンネルもあります。

 ボートハウスに戻って池の周りを西側へ辿ります。池の向こうにツインタワーのビルが見えています。手前の岸辺には雪を被ったボートが押しくら饅頭をするが如く並んでいます。

  

ペゼスタの噴水」にやってきました。残念ながらシーズンオフとあって噴水は出ていません。この噴水は1873年に彫刻家エマ・ステビンスによって製作されました。彼女は噴水から流れ出る水を「ヨハネ福音書」に載っている「ペゼスタの池」に準え、“人々を癒す噴水”として、この名前を付けたそうです。

 向こう(西)側は高台のテラスになっています。テラスに上がってみると、その向こうは72ストリートへ開いています。

       

 園内最大の池「ザ・レイク」に架かる橋。下のワイド版はそこからのマンハッタンのビル群の眺め。

 公園中央を東西に横切る「テラスドライブ」を進みます。観光馬車が通り過ぎ、近くには「The Falconer=鷹匠」の像とダニエル・ウエブスターの像がありました。ウエブスターは上院議員で国務長官を務めた19世紀前半のアメリカを代表する政治家だそうです。

    

 広場に分け入って坂を進むと、ある意味では園内一番の人気スポットの「ストロベリー・フィールズ」に辿りつきます。観光客が集まり、傍らのベンチでは若者がギターでビートルズの曲を奏でています。そう、此処はジョン・レノン・メモリアルなのです。中央に大きな石板があり、中央には「IMAGINE」と刻んであります。

 

 1980128日、レノンはこの場所近くの通りでファンを名乗る男マーク・チャップマンの凶弾に倒れました(享年40歳)。住まいのダコダハウスから出たところでした。ヨーコ・オノは今でもこの建物に住んでいるそうです。

(ダコダハウス)

 広大な敷地の南側1/4程を2時間半ほどかけて巡り、公園散歩を終了。セントラルパーク・ウエスト通りに出ると、地下鉄C線72thからひと駅81thで降りて、向かうは「自然史博物館」。出発直前にBSテレビで此処をモデルにした映画「ナイトミュージアム」が放映されたので、“予習”として見てきました。(11年も前の作品にしてはSFXが良く仕上がっており、楽しめました。ベン・スティラーって、真面目に演ずるほどおかしみが出る、“シリアスなコメディアン”ですね!)

 古代ローマ建築風の正面の前には、インディアンを横にしたセオドア・ルーズベルトの騎馬像があります。

 

 土曜日とあって大勢の人(特に子供たち)が詰めかけています。受付で、HISで購入したバウチャーを見せて「ニューヨークシティパス※」と交換。

 ※このチケットはニューヨークの主だった名所6ヵ所を見物できるチケット。“4割引きの価格”が謳い文句で、2月末までに購入すると$116(3月からは$126)ということで、事前にHISのサイトで購入。

 自然博物館とMETは入場料=寄付金=金額随意なので、強心臓の持ち主なら$1でも入場OKです。従ってこのパスを買うより個別に払ったほうがかえって安いのですが、このパスがあると、チケット購入のために並ぶ時間が省けるというメリットを重視しました。

 無事シティパスに交換すると、先ずは昼食です。エレベーターを降りると、広間があって「セオドア・ルーズベルト・ロビー」。ベンチにセオドアの像があったので、早速ツーショット。(映画に出てきた馬に乗ったセオドアのロウ人形はありませんでした!)・・・博物館の設立にセオドアが大いに貢献したということなんでしょうかねぇ?

 奥にあるカフェテリアへ。先ず主食のホットドッグやサンドイッチ&ドリンクをトレイに載せて進むと、“量り売り”の表示。好きな料理(主にサラダ)をチョイスして“お皿へ。これで合計$25.80。物価高のニューヨークではこんなもんかな?

  

 腹ごしらえを終えると、さぁ見物へ!・・・1時半にシアターを予約したので先ずは1階から。「地球の歴史を辿る」コーナーで、巨大な岩石や大木の化石が並んでいます。

 

 次は白人が荒らす前のアメリカ大陸の大自然と動物を再現した「ジオラマ」・・・これがとても良く造ってあって、奥行きの広がり感がなんとも素晴らしい!・・・まるでその場に居合わせたかのような感じで、実に見応えがあって飽きません。

   

 奥へ進むと、インディアンの巨大なトーテムポールや飾りがいっぱいありました。当時はこれだけの大木がいっぱい生い茂っていたということでしょうね!

   

  時間になったので、シアターに入ると、世界各地のハンバック=ざとう鯨の生態を撮影した3D映画が約30分ほど上映されます。南極〜アラスカ湾〜ハワイ沖の青い海を悠然と泳ぎ、ジャンプ(=ブリーチング)する鯨たちの雄姿に感動です。

 

(ざとう鯨・・・ウイキペディアより)

  さぁ、4階の恐竜コーナーへ。一番人気のティラノサウルス・・・やっぱりすごい迫力です。

     

  この↓巨大な首長竜の骨格もほぼ本物を組み立てたもの。よくこんなに完全に発掘できたものです。

 まだまだ様々な恐竜がうようよと・・・!まさにジュラシックパークです。

       

(ステゴサウルス)         (トリケラトプス)

       

                                    (肉食恐竜・アロサウルス)

  別室には↓ティタノサウルス・・・近年、アルゼンチンのパタゴニアで発掘された史上最大級の恐竜で、全長37m、高さ6m、重さ推定70トン。(尤も此処にあるのは、本物の骨格ではなくて復元模型らしい)

  

 インディアナ州で発掘されたマンモスの骨格もありました。

 それにしても、よくこれだけの恐竜の化石を発掘して、綿密・丁寧に復元したものだと感服です。遥かなる太古、広大なアメリカ大陸を恐竜たちが闊歩している様を想像すると、楽しくなってきます。童心に帰って(?)興奮しました。

〜〜広い館内を動き回って妻はベンチで一休み。私は3階で「モアイ像」(=映画「ナイトミュージアム」の人気キャラクター!)を探します。「大草原のインディアン」の展示(人工国家USAにおいて、アメリカ大陸の歴史と言えば、それはやはりインディアンの歴史ですから、インディアンに関する展示物は多いですね)の奥にある「太平洋民族」コーナーの奥の奥に、それはひっそりと鎮座していました。本当にガムを噛んで膨らましそうな、どことなくユーモラスな表情のモアイでした。

 まだ世界最大の隕石などを見ていませんが、夜の予定を考えて、この辺りで退出。

 

 一旦ホテルに戻り42丁目に行こうとメトロに降りると、事故で暫くストップとのアナウンスなので、諦めて地上に戻りレキシントン街を徒歩10分ほどでグランドセントラル駅に到着。格調高いビルはライトアップされて荘厳な感じです。駅構内に入ると、メインコンコースの巨大な空間が見事です。天井には星座が描かれています。地下には44のプラットホームがあり、単一駅としては世界最大だそうである。

  

(天井には星座が描かれています)

 端っこ(=大きなガラス窓の下)の階段を降りると、フードコートがあります。夕食は「シェイク・シャック」・・・ ニューヨークで一番人気のハンバーガー屋さんです。東京にも1年半ほど前に上陸して繁盛しているそうです。一日中行列が絶えないということですが、この時間は少なくてラッキーでした。「シャックバーガー」は$5.5と良心的な値段。(バーガー2個・ポテト・コーク2杯=税込で〆て$20.46・・・二人分でこの値段はニューヨークでは格安です)

オーダー後7、8分の待ちでゲットしたのをかぶりつけば・・・アンガスビーフのパテが美味しい!・・・しかし、お上品というか、マイルドでビックリするほどでもありません。私的にはハレイワ(ハワイ)「クアアイナ」のアボカドバーガーのパテのほうがもっと“肉肉しくて”インパクトが強いなぁという感じです。(尤もクアアイナは$8.75と値段が違いますが・・・)

 

 一つのお目当てだったシェイクシャックでの夕食を済ませ、42丁目をブロードウエイ方向へ歩くと「ニューアムステルダム劇場」が見えてきました。ミュージカル「アラジン}を上演中です。

      

 やや小ぶりの劇場で、入口前は今夜も大勢の客でごった返しています。中へ入ると・・・

    

(入口と劇場内)

  

(地下のホールが豪華で、写真によると(=右)こんな晩さん会も開かれていたらしい)

さて、肝心の舞台。音楽監督はディズニー映画音楽の巨匠アラン・メンケン。本日のキャストはというと・・・ランプの精ジーニー=デオンテ・L・ウオーレン、悪徳大臣ジャファー=ジョナサン・フリーマン、その手下イアーゴ=ドン・ダリル・リベラ、アラジン=ジョシュア・デラ・クルーズ、ジャスミン=コートネイ・リード。

≪舞台は撮影禁止なので、以下はイメージの為のスチール写真です!

  

(華やかな衣装とダンス)

    

(ランプを擦ると・・・ジーニーが現れ・・・)(ジーニーが歌って踊る)

(王位を狙う悪大臣ジャファー・・・演ずるはアニメ映画でセリフを担当したフリーマン)

  

(魔法の絨毯が空を飛び・・・)(やがて二人は結ばれる)

 ディズニーらしい、明るくて華やかで楽しいステージですが、もうひとつ盛り上がりに欠けるような・・・

 そんな舞台を引き締めたのが、ジーニー(ウオーレン)・・・素晴らしい歌唱力です。そしてジャファーの手下のイアーゴ(リベラ)の、動作&しゃべりの全てが笑いを巻き起こす名コメディアン振り〜〜こんな怪優&珍優がブロードウエイにはゴロゴロいるのでしょうね。この二人が圧倒的な存在感で、メいっぱい頑張ってるアラジンも霞んでしまうほどでした。

 

 10分の休憩をはさんで2時間半の舞台が終了。急ぎ足でメトロへ。土曜の夜とあってこの時間でも駅中は人でいっぱいです。表示にUPもDOWNもないので、駅員に確認すると、親切にも白板に「S」と書いて、斜め向こうへ行って乗れ!とのジェスチャー。S線が42丁目ブロードウエイとグランドセントラルの2駅間をピストンしているようです。グランドセントラルでCDE線に乗り換えればひと駅でホテルの傍で、10分ほどで無事帰還しました。

 ・・・28年前に訪れた時は“危険がいっぱい”の街で、なにせ到着の夜にセントラルパーク端のレストラン(タバーン・オン・ザ・グリーン)で食事を楽しんでいると、ガラス越しに人だかりが見えたので、「何事ならん?」とボーイに問えば、「今、あそこで人が撃たれた」というような事態があり、翌日の夜、ミュージカルを見終えた後はみんなでひと塊りになって、ホテルまで走るように一目散で帰ったものでしたが・・・

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3日目に続く    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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