201ワイ

(2016・7・13〜9・22)

はじめに

 今夏のハワイは、わけあって、これまで最長(?)の70泊。〜〜2年に一度のヒルトン・カリアタワーに7/16から1週間滞在し、その後例年のようにフェアウエイビラに2カ月(=60泊)という計画でしたが、2人分のマイレージ席(ANA)が確保できたのが7/13成田発のフライト。・・・ということで、フェアウエイビラ近くのイリマホテルに事前3泊することにしました。

 イリマは初めてのホテルですが、スチューディオでも49uと広く、ダブルベッド2台を置いても、室内スペースは充分余裕があります。フルキッチンで、大型冷蔵庫に食器類も一通り揃っています。何よりよかったのは、エアコンを寝る前に「ファン=送風」にすると、窓を閉め切ってもほどよい室温で、又戸外からの騒音もなく、朝まで安眠できたことでした。

ネット予約での割引プランで、3泊で総額$501=リゾートフィー1泊$15(最近ワイキキのホテルでは主流となった実質値上げ分)と税金込みで=@$167と、昨今ホテル代金急騰のワイキキにあってはコストパフォーマンスの優れたホテルと言えましょう。

        

 チェック・インが15時〜と遅いので(その分チェックアウトは12時)、荷ほどきを終えると、さぁ、ここからが忙しい!

 到着初日、普通ならゆっくりとするところでしょうが、水曜日夕刻は夏場恒例の動物園コンサートがあり、しかも今夜の出演者は大好きなウイリー・Kなんです。

 

ホノルル動物園野外コンサート @

 ワイキキロングステイの先輩T家の夫人と待ち合わせて会場に入ると、ハワイ随一のエンタテイナーのショーとあって 広いガーデンは早くから人でいっぱい。

 素晴らしいとしか言いようのない豊かな歌唱と華麗なテクニックのウクレレ演奏は昨年も経験済みですが、今年も又彼のパフォーマンスに酔いしれたのでした。

        

 

第7回スチールギター・フェスティバル

 昨年までこのイベントは「ビーチウオーク」で開催(15時〜18時)されていましたが、今年はロイヤルハワイアンセンターの「ロイヤルグローブ」に移り、時間はなんと11時から21時までの延々10時間という長丁場になりました。

 ところが、開催日の7/16(土)は、生憎とイリマホテル⇒ヒルトンへの移動日。まぁ、アラン・アカカ(イベント主宰者)やボビー・インガノなどの「大物」の出演は最後のほうだろうと、“引っ越し片づけ”を終えた7時過ぎに会場に行ってみると・・・

ステージにいたのは、見慣れぬトリオで・・・後で調べると、スチールギターを弾いているのはエディ・パラマ。・・・その昔、サンズ・オブ・ハワイやピータームーン・バンドと共演し、今はカネオヘで悠々自適というオールド・ミュージシャン。1時間の演奏のあと、今夜のトリはティミー・アプリコとオハナ(=ファミリー)・・・若手でまだ発展途上。トリをとるにはちょっと・・・といった感じでした。最後はアカカを中心としたジャムセッションが!・・・と期待して行っただけにちょっとガッカリでした。

  

 

ウクレレ・フェスティバル

 翌日7/17(日)は第46回ウクレレ・フェスティバル。これも10:30〜17:00の長丁場です。さて、手渡されたプログラムを見ると、ジェイクの名前が無い!

 “ウクレレを愛するすべての人たちへ!”という主宰者ロイ・サクマの理念に基づいて世界中から愛好者が集まって、午前中はアマの祭典。やがて常連の天才少年エイデン・ジェームズ(14歳)や片腕のニック・アコスタが登場。チョッピリ大人になったエイデンは歌も披露。その後ようやく司会のダニー・カレイキニが登場して、衰えを知らぬ豊かな歌声を披露し、観衆はやんやの喝采。続いてオータ・ジュニア&ブライアン・トレンティーノ・・・この辺りからようやくプロの世界へ入ってきました。

        

(エイデン・ジェームズ) (ニック・アコスタ) (ダニー・カレイキニ) (オータJr.&ブライアン・トレンティーノ)

  2時過ぎにウイリー・Kが現れ、「ハワイアン・スーパーマン」など2曲を披露すると、次は100人を超えるアマチュア・ウクレレ集団をリードしての大合奏。3時前から本人のソロに入りましたが、少し前から降り出した雨が本降りに。でも誰も席を立たないのです。(私もご一緒したT夫人とともにびしょぬれ(?)になりながら聞き入っていました。)これを見たウイリーは持ち時間を超えての大熱演。(いやぁ、ウイリーの“男気”っていいですね!)

  

  雨が止みそうもないので退散を決めたものの、バス停まで歩く間に更に濡れてしまう!・・・と、ステージバックの仮設スタンドの間からオオタサンの演奏を眺めていると、係員が「こっちへおいでよ!」とのジェスチャー。そこで遠慮なくステージ後方の椅子に座って鑑賞。休憩していたダニー・カレイキニの写真を撮ろうとすると、「一緒に!」と気楽に応じてくれました。

    

  やがて雨も止み、ポーラ・フーガの後、トリはフラレパッド=前田大輔(ウクレレ)&清水英之(ギター)。年々技量も上がり、自由闊達な演奏は観衆を魅了します。3年連続のトリに相応しいステージでした。(こんなに素晴らしい二人なんだから、日本のテレビでも出演させてよ!)

  

 

ホノルル動物園野外コンサート A

7月20日はオオタサン。ハワイウクレレ界のレジェンドはオン歳82歳。共演のギター奏者はナンド・スアン。二人合わせると160ナン歳で、まさにミュージシャンは永遠なり!息の合ったコンビで、どこか懐かしいような豊かなメロディを楽しませてくれます。目の前のかわいこちゃんは寝っ転がって聞いていました。(因みについ先日の7月上旬に、二人で横浜〜金沢〜神戸〜仙台〜東京と「ジャパンツアー」を行ったそうですから、たいしたもんです)

    

                                                             (お姉さん、寝てちゃあダメでしょう!)

7月27日はカペナケリー・ボーイ・デリマと、娘のカレナク(ボーカル&キーボード)、リロ(ベース)、そして息子のカペナ(ドラム)のファミリー・カルテットです。

(カレナク・カペナ・リロ・ケリー)

人気グループとあって、早くから人が集まり、会場近くには数多くのテントショップが並んでいました。いつものことながら、親父さんの絶妙の仕切りで、本当に楽しいステージです。ケリーのウクレレとボーカルは言うまでも無く、速射砲のようなしゃべりも素晴らしい。そして、カレナクのよく伸びる高音はいつも観衆の心を捉えて離さない。

今年は去年と違って息子のカペナ(風貌が親父ソックリ!)が前面に出ていました。オーディオ・エンジニアとしてスタジオを経営する彼は「電子ドラム」とでもいうのでしょうか、独特のドラムを駆使しています。

    

    

 途中レディ・ガガもビックリといった感じの奇抜な衣装を纏った女性がステージ前に現れて、ケリーの軽快なサウンドに合わせてノリノリのダンスを披露。いやぁ、こんな風変わりな人が歩いているのもハワイならです!

  8月3日はジミー・ボージャス&ジャズオールスターズ。ところが、ジミーは5月30日(=81歳の誕生日の2日前)に癌のため亡くなっています。で、今日は追悼コンサートというわけで、彼の仲間たちが“天国に届け!”とばかりの熱い演奏をしてくれました。ギターとサックスがよかったですね。

ところで今年のナ・ホク・ハノハノ(=ハワイのグラミー賞)でジミーが最優秀男性ボーカル賞など4冠に輝いたのは、死期が近いと知った選考委員たちの、ジミーの永年に亘るハワイ音楽界への貢献に対する感謝の現れであったのでしょうか。

  

8月10日、今夏のシリーズ最後を飾るのは、ジェイク・シマブクロ。開演前から並んで、良い場所を確保し、「ジェイクワールド」を堪能しました。いつものことですが、彼の演奏を聴いていると、あたかもそこにジェイクと私だけがいて華麗なウクレレサウンドが流れているような気分になります。最高にハッピーな夕暮れです。

    

                               (後ろにいるのはジュニア)

 

スラッキーギター・フェスティバル

 8月14日(日)は、(私にとって夏の最大のイベントの)スラッキーギター・フェスティバル。

例年カピオラニ公園のバンドスタンドで開催されてきましたが、今年はアウトリガーホテルがメインスポンサーとなった結果、ワイキキビーチウオークでの開催(12時〜18時)。ところがこの場所がいけません!・・・バンドスタンドだと、観客席の周りには大木が茂っており、木陰でリラックスして聞くことができるのですが、ビーチウオークの広場は人工芝で、椰子の木があるだけ。プレイヤーはテントの下ですが、観客は日が陰る4時頃までは直射日光にさらされます。

 私は折りたたみ椅子を持参したので、日差しの強い間は“影を慕いて”アチコチ移動していましたが、いやぁ、これはCS度ゼロで、来年からは是非もとのカピオラニ公園に戻してもらいたい!

  

(昼間はみんな日陰を求めて / 日が陰るとステージ近くへ)

 本日の出演者は次の通り・・・↓

 トップバッター、ジョージ・カフモクの後は珍しく女性が・・・若手(24歳)のエイジャ・ギャンプルです。今後の成長が楽しみです。毎回ウオルター・ケアレが敢えて(?)ウクレレで参加するのが面白い!・・・皆さん素晴らしいですが、特にラスト・ツーのブラザー・ノーランドボビー・モデロウ/マウナルアが圧巻でした。(数年前は常連だったヒイクア、L・Tスムーズや私の一押しのマカナの出演が無いのはちょいと残念です。)

      

(ジョージ・カフモク)     (エイジャ・ギャンプル)     (ポール・トギオカ)    (ドワイト・カナエ)

    

(ドナルド・カウリア=左)    (マイケル・ケアレ=中)    (グレン・スミス)

    

(ブライアン・アシン)   (ダニー・カヴァーリョ)  (スティーヴン・イングリス)

       

(スウィンギング・ブラザーズ)

      

(ウエルドン・ケカウオハ=中・左のトリオ)

      

(パトリック・ランデザのトリオ=中・右・・・右はウオルター・ケアレ)

  

(ブラザー・ノーランドと仲間たち=スティーヴン・イングリス、ウオルター・ケアレ、クリス・ラウ)

      

(ボビー・モデロウ=中・右/マウナルア)

 

ワイキキビーチウオーク・ライブ @

 ビーチウオークデは毎週火曜日の4:30〜6:00に「フラ&ミュージック」のイベントがあります。今回は8月9日に行ってみました。先ずはヤードハウスのハッピーアワー(月〜金14〜17時半)で腹ごしらえ。10種類位の料理が略半額ですからずいぶんお得です。

      

(コナの地ビールやフルーツビール)(マルガリータ・ピザ)(オニオンリング・タワー)(イカのフリッター)

 お腹もイッパイ、ご機嫌になったところで外に出ると、ショーが始まっています。横を見ると、ロイヤルグローブホテルのライブでフラを踊っているピーターさんが来ていたのでツーショット。

    

 彼が「6時からロイヤルグローブでショーがあるよ!」と言っていたので、帰りがけロイヤルハワイアンセンターに寄って 少しこちらのショーを見てから帰りました。火曜日の夕方は文字通り“ハッピーアワー”です。

  

 

ワードセンターのイベント

 ワードセンターの中でも、毎月1,2度ライブイベントが開かれるというので、8/17(水)に行ってみました。広いワードエリアのいったい何処なのか分からないので、カードラウンジで尋ねると、「元のIBMビルらしいわね」・・・確かに窓ガラスの壁の網目格子状のデザインが特徴的なビルの中を進むと広場があり、椅子も用意されていました。トワイライトタイム の静かでいい雰囲気が漂う会場です

 5〜7時での2部構成。最初はフラタイム。女性クムフラの詠唱とひょうたんのリズムに合わせ、少女チームとワヒネ(=成人女性)・チームが交互にクラシック・フラを披露。

 6時過ぎからライブで本日の出演者はチャド・タカツギ・トリオ。彼は、私は初めてですが、2000年にカメハメハスクール出身の仲間で「アレア」を結成するや忽ち注目を集め、その後ソロとなり、最近はこのトリオで活動しているらしい。豊かな甘いボイスが魅力的です。

    

  

 

メイド・イン・ハワイ・フェスティバル

 毎年8月下旬、今年は8/19〜21の3日間、ニール・ブライスデール・センターで開催。8/20(土)の11時近くに会場に入ると、大勢の人で賑わっています。

 会場奥のピカケルームで有名ミュージシャンのライブがあります。私にとって当フェスタは「物産展」よりもこの「ライブ」がお目当てなのです。

 到着がゆっくりめだったので、フラ・ファンの絶大な人気を誇るナタリー・アイ・カマウウのステージは終わっていましたが(残念!)、次は先日ワードセンターで聞いたチャド・タカツギ。今日も甘いボイスを披露してくれました。

 しばらくソフトクリームやケーキ等を試食しながら場内を散策して40分後に戻ると、お目当てのライアテア・ヘルムの登場です。クリアでのびやかなソプラノは女性シンガー随一で、私にとって女性シンガーのナンバーワンです。最近ウクレレフェストにもスラッキーフェストにも登場せず、渇望していたところだったので、今日は誠にラッキー!で、うっとりと“魅惑のボイス”に聞き惚れました。

 本日最後はワイマナロ・サンセット・バンド。面白い形のベース、ウクレレ、ギター×3、スチールギターの6人編成ですが、聞いていて、果たしてギターが3人も必要なのか?・・・“音造り”にちょっと疑問を挟みたくなるようなアンサンブルでした。

    

(チャド・タカツギ) (ライアテア・ヘルム) (ワイマナロ・サンセット・バンド)

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2部へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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