カナリア諸島1

ン・

(2016・3・27〜4・8)

 

はじめに

 約5年半ぶりのクルーズです。かねて、滅多に行けない島に行きたい!・・・と思っていたら、こんなクルーズがあったので飛びつきました。バルセロナ〜タンジェ(モロッコ)〜ラスパルマス(グラン・カナリア島)〜サンタクルス(テネリフェ島)〜フンシャル(マデイラ島)〜マラガ(スペイン)〜バルセロナ・・・という10日間のクルーズで、行き帰りをいれて計13日間の旅となります。旅行会社3社のツアーがありましたが、その中で阪急トラピックスが一番お値打ち。(なにしろ全寄港地のツアーがついて、それでいてツアー別料金の他社より安いのです!)・・・これに決めた!

 

1日目・3月27日(日)

成田〜ドーハ

 

 成田空港に集まったのは28名。(別途4名が別フライト参加で、そのため現地では添乗員が2名付くことになり、これは何かと便利です)・・・ところで、安いツアーにはやはりそれなりの理由があって、カタール航空利用・・・ドーハで3時間待ちの乗り継ぎで、翌日バルセロナ到着、そのまま乗船という、ちょいと強行軍となります。

 「チェック・インは個人でお願いします!」とのことなので、良い座席を確保しようとみんな旅行会社受付開始の時刻(出発3時間前)にはカウンター前に並んでチケットをもらうと、そそくさとカタール航空の窓口へ。

成田⇒ドーハは希望の席が取れたのですが、ドーハ⇒バルセロナはドーハで既に手配済みということで、我が家の席列はなんと14と38!・・・7時間余りの長旅をこんなに離れているのは大迷惑!と抗議するが、受付嬢は「すべてドーハで決めており、また満席でどうにもなりません!」とのつれない返事。

 添乗員Tさんに報告すると、「皆さんの座席を見て調整してみます」と。・・・そして結果、14列中央4人席の2席に収まりました。さすが人気添乗員の手際のよさです。

 〜〜で、ホッとして機内へ入ると、JALとの共同運航便ということもあってか満席です。定刻で出発。カタールではCAは人気の職種なのでしょう。皆若くてピチピチしています。

 

 で、恒例の機内食。前方に座ったので「チキンしかないのですが・・・」ということもありません。(なお、帰路で後方に座っても希望の品がチョイスできました)

 夕食のメインは和食=「白身魚の餡かけ+α」、2回目は「オムレツ、チキンソーセージ+α」。・・・久しぶりにちゃんと調理・味付けしたまともな機内食を食べた感じです。

  

  成田⇒ドーハは11時間45分。食事をして、数少ない新作の日本語映画から「日本の一番長い日」(=モッくんの演技に天上の昭和天皇も満足しておられることでしょう・・・)と「奇跡のリンゴ」を楽しみ、その後はウツラウツラして、早暁午前4時過ぎにドーハ到着。砂漠の青空に日が登る・・・とイメージしていたら、天と地の境が無く、どんよりとしています。

 寝ぼけ眼でターミナルビル内を移動すると、3時間の待ち時間を広いショッピングエリアをうろうろして時間をつぶします。

  

2日目・3月28日(月)

ドーハ〜バルセロナ

 飛行機が入ってきました。エアバス330です。

    さぁ。いよいよ搭乗と思ったら、なかなかアナウンスがない。なんのトラブルも無いようなのに、搭乗開始は1時間以上遅れました。(この1時間の遅れが後で響いてきます)

 この便も満員。14列中央席で隣り合わせたのがA夫妻。大変気持ちのいいご夫婦で、嫁さんどうしが意気投合して“旅とも”になりました。いいお仲間に巡り合えると、旅がいっそう楽しくなります。

 7時間ちょっとのフライトですが、食事は2回出ます。

  

食事はまずまずですが、ビデオ・モニターがいけません!(中国か韓国の製品を使用してるんじゃないか!)。画面も小さくて、円滑な操作が出来ず、すぐにフリーズして(=固まって)しまい、そうすると20分ぐらい動きません。日本語の映画も少なく、やっと三谷幸喜の「ギャラクシー街道」を見つけました。・・・才人三谷の映画はこれまでかなり楽しんできましたが、これはいけません!笑えない&寒いギャグ連発の、観客にも多彩な出演者にも申し訳ない超駄作で、いやはや三谷さんの才能も尽き果てたか!といった感じでした。(それで「真田丸」のシナリオは、褌の紐を締めなおしてんでしょうね!)

 飛行機は出発の遅れを取り戻すことなく、1時間以上遅れて午後2:40頃にバルセロナに到着。で、波止場に着いたのが3時半過ぎ。ベテラン添乗員Tさんも聊か焦り気味です。・・・最近のクルーズ船の決まりとして、出港前に避難訓練があり、今日はそれが4:30なのです。「遅れると後日我々だけ別途避難訓練を受けねばならないかもしれません・・・」

 果たして我々が最終乗船者のようで、長い受付カウンターに乗船客の影はなく、大急ぎで乗船手続きを済ませると、走るようにして船のタラップに向かいます。(1時間の遅れがなければ、落ち着いて手続きが出来たのですが・・・)

 乗船口に出てみると・・・いやぁ、15万トンだけあってデカイ、デカイ!。(しかし、急ぐなかでもしっかりと写真は撮る夫婦でした。)

     

     因みに、「ノルウェージャン・エピック号」は2010年フランスで建造して、2015年に改装。155,873トン、全長324m、船幅40m、乗客定員4,100名、船員1,753名という規模だそうです。

 部屋に手荷物を放り込むと、大急ぎで避難訓練の指定場所に向かいます。下りのエレベーターが使えないので、12階から6階まで階段を下りなければなりません。(まぁ、エレベーター使って避難訓練もないでしょうが!)指定場所で係員に部屋番号と名前を告げると、しばらく待機。15分くらいすると、係員から救命胴着の説明があってこれで訓練終了です。何とか間に合ってホッとしました。

 部屋に戻ると、扉前にはなんと早くもスーツケースが届けられていました。スーツケース配達が午前零時近くになった前回のブリリアンス号に比べると何たる手際の良さでしょう!

  

(避難訓練の風景)

 一息入れて荷物の整理。慎ましい年金生活を送る夫婦が選んだ部屋のカテゴリーは「インサイドステートルーム」・・・・窓なしの12uの部屋ですが、予想していたほど狭さを感じさせない!(「狭いわよ!」・・・山の神の声) 収納スペースもたっぷりあり、冷蔵庫も付いています。コンセント差し込み口が4個あるのが充電器を多用する我が家には有難い。

(部屋のイラスト)

  

(実際の室内)

    荷ほどきを終えると、5時半過ぎには6階メイン・ダイニングの「マンハッタン」に集合し、全員で揃って夕食です。

まずはドリンクですが、私はビールを避けているの(健康上の理由)で、ワインを纏めて6本注文。(一番安いワインだと、サービス料=18.5%込みで$156=17,500円弱・・・@2,900円と結構リーゾナブル。どの銘柄も結構美味しかったです。飲み残しはきちんとリザーブして、次回に保管カードを提示すると、船内のどのレストランでも出してくれるのは有難い)

 (因みに船内では、毎日一人$13.5のチップが徴収され、何か物品やサービスをオーダーすると、金額の18、5%がサービス料として追加されます)

 で、肝心の食事です。まず前菜とメインをチョイス。食事が終わってあらためてデザートをオーダーするというシステムで、食事を終えるのに2時間近くかかってしまいます。・・・ゆっくりと食事を楽しんでください!ということなんでしょう。広いホールの正面にはステージがあって生バンドの演奏なんかがあるのもいいですね!

  

  我が家が選んだのは・・・

     

(前菜は、コンソメスープ、シーザー・サラダ、イカリングのサラダ)

  

(メインは、ローストビーフとパシフィックサーモンのソテー)

  

(デザートは、ライスプディングとアイスクリーム)

 コンソメスープはちょっとショッパイ。サラダは結構美味しい。ローストビーフはほどほどのボリュームで、味も及第点。サーモンは脂が乗ってなくてちょっとパサパサ。デザートのライスプディングに、妻は「あら、これ私の好みだわ!」・・・と、いうことで、全体としてまぁまぁでした。

 ずっと、お仲間と談笑していたいところですが、19時出港ということなので、そそくさと15階のデッキへ出てみます。・・・雲が多いですが、それゆえか、きれいな茜雲の景色を楽しむことができました。

  

 (15階最後尾デッキと、そこから見た、たそがれのバルセロナ港)

 

(きれいな茜雲です)

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