2015年ハワイ音楽紀行
(2015・7・13〜9・18)
はじめに
今年も夏はハワイ!・・・でした。旅日記は妻のブログに任せて、私の今年の「ハワイ日記」は「ハワイのミュージック」に絞ってみたいと思います。
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本 編
ハワイの魅力は人それぞれ。・・・気候がいい!、ゴルフがいい!、海がいい!、食べ物がいい!・・・勿論夫々みんないいのでしょうが、私の場合の一押しは・・・「ハワイアン・ミュージック(&フラダンス)」です。
特に7〜8月にかけてはミュージック・イベントが目白押しで、もう堪りませ〜〜ん。では今年も体験したライブ・イベントを振り返ってみましょう。
ホノルル動物園野外コンサート
毎年6月半ばから8月半ばの2ヶ月間、毎週水曜日の午後6時〜7時の1時間、ホノルル動物園の野外ステージで、ハワイの一流ミュージシャンが出演してのライブが開催されます(入場料3ドル)。これを主宰するのが、「ウクレレ・フェスティバル」で有名なロイ・佐久間さん。
動物園が終わる4時半から、食べ物やゴザや椅子を持った家族連れが次々と門を潜ります。ステージの前の芝生の庭にシートを広げ、ボックスから食べ物を出して、ワイワイとピクニック気分。この開放感がいいですねぇ!
到着して2日後の、7月15日の出演者は、ハワイ随一のエンタティナー・ウイリー・K。超人気者とあって大勢の人が集まっています。
先ずは“超絶テクニック”のウクレレを披露。「スペイン組曲」とでもいいましょうか、華麗なスパニッシュ・メロディをメドレーでダイナミックに演奏。ジェイク・シマブクロに劣らぬ力量を示して、満員の観衆を一気に引き込みます。そしてウクレレの弾き語りでは、ハワイアンやジャズ、ポップス系へと歌い方を変化させていきます。
そして最後は、“おはこ”のイタリア民謡。豊かで伸びのあるボイスで、ドラマチックに熱唱。3大テノール(=パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス)にも負けないような見事な歌唱にみんな酔いしれるのでありました。
(ウイリーK) (友人夫妻と)
29日はレッドワード・カワパナ。スラッキーでは大物の一人で、ハワイのみならず本土にも活躍の場を広げ、4月には来日して「コットンクラブ」というライブハウスでその腕前を披露したらしい。
弾きはじめると、確かにギターの腕前は文句なし。しかし歌はというと・・・良くいえば”味がある”と言うことかもしれないが、カスレ声であまり魅力がありません。ハワイには、ギターも歌も素晴らしいプレイヤーが沢山いるのです。(私的には“初耳”のような感じがしたのですが、2012年のスラッキーギター・フェスタでお目にかかっていました。やはり、印象が薄かったんですね!)
8月5日はカペナ。昨年「メイド・イン・ハワイ」のステージで私の“お気に入り”となった親・娘(2人)のトリオ。父親のケリー・ボーイ・デリマを中心にほのぼのとした雰囲気の楽しいステージが彼等の持ち味です。キーボード担当の次女の伸びやかなソプラノ&ファルセットが特に魅力的です。
(写真をミスったので、これは昨年メイド・イン・ハワイのステージで)
昨年は最終回のステージにマノアDNAが登場しており、今年も楽しみにしていたのですが、6月に出演済みで残念。来年に期待しましょう。
プリンス・ロト・フラ・フェスティバル
週末の7月18日(土)は、プリンス・ロト・フラ・フェスティバル。毎年7月の第3土曜日に、“この木なんの木”のモアナルアガーデンで開催されます。今年は、翌19日と、2日間に亘って開催のようです。それだけ参加者がふえたということでしょうか? 4年ぶりに、妻と、友人のT・T夫人を誘って出掛けました。
(この木なんの木)
因みにプリンス・ロトとは、カメハメハ5世のこと。彼は弟の4世が29歳の若さで急逝した後を襲って王位に就き、“ハワイアンのハワイ”を取り戻そうと尽力しましたが、志半ばにして42歳で逝去。独身のままだった為世継ぎが無く、カメハメハ大王直系王朝は5代にして断絶してしまいました。
このフラ大会は、ハワイの伝統と文化を蘇らせようと務めた5世の功績を讃えて、王子時代に彼の居住地であったこのガーデンで開催されているもので、今年で38回を数え、「非競技系」のフラとしてはハワイ最大の祭典になっています。
ガーデンの木立の奥のマウンドのステージで、クムフラの詠唱と、瓢箪のリズムをバックにして、クラシック・フラが次々と披露されます。木立の下に椅子席が用意されており、本来なら申し分のない環境で伝統のフラを楽しむことが出来るのですが、今年は異常気象で湿気が多く、風が吹かないので、日陰でも蒸し暑くて、それがちょっと残念でした。
スチールギター・フェスティバル
7月の第3土曜日は忙しい!・・・ワイキキ・ビーチウォークの広場で、午後3時〜7時に「スチールギター・フェスティバル」が開催されるのです。それで、「ロト・フェスタ」を残念ながら午後早く切り上げて、ビーチウォークに戻ります。アラン・アカカがこのライブを主催していますが、今年で6回目を数え、もうすっかり定着したようです。
アカカ氏はハワイ大教育学部を卒業後、教職に就く傍ら音楽活動にも勤しみ、ハレクラニホテルのハウス・ウイズアウト・キーで20年以上演奏を続け、ワシントンの大統領就任記念舞踏会でも総合司会を務めた(多分、オバマの時かな?)というキャリアの持ち主。最近は音楽スクールを設立し、若手の教育に注力しているようで、このライブにも何人かの若手が登場します。
その一人が、魅惑のファルセットで“ハワイの至宝”と讃えられた故・アンティー・ジェノア・ケアヴェの曾孫・マリエちゃん。今年10歳(?)・・・2年前からすると、随分愛らしく、そして演奏も上達しました。ミュージシャン一家の血は争えません。(因みに↓左の写真=トリオの右手でベースギターを牽いているご年配はギャリー・アイコーで、アンティーの息子。「ロイヤルハワイアンバンド」ではボーカルを務め、風貌からは想像できない甘いボイスでびっくりさせられます。)
今年も私の“お気に入り”のボビー・インガノが登場し、「甘く・せつなく・やるせない」ロマンチックなトーンのメロディを披露してくれました。同種の楽器を弾いているのに他の人と較べて紡ぎ出す音色がはっきりと異なるのに驚きます。
最後のジャムセッションがなんとも楽しいです。アカカさん、是非このフェスティバルを続けていってください。
(アラン・アカカ・トリオ (マリエちゃん) (ボビー・インガノ)
ウクレレ・フェスティバル
7月第3週の週末は7月のハイライトで、翌日19日(日曜日)は「ウクレレ・フェスティバル」がカピオラニ公園のバンドスタンドで開催されます。前方木陰の席を確保する為に早々と出掛けたのですが、狙い目のゾーンは既に「席取り」が完了しており、やっとのことで、少し後方の木陰の席を確保することが出来ました。音楽好きのT・T夫人が一緒に。
“全てのウクレレプレイヤーを歓迎する”という主催者ロイ・サクマの方針の許、今年で45回目を迎えるこの催しは、今や世界中のウクレレ弾きの聖地となった感があり、各国から出演する団体が早くからやってきて陣取っているという次第です。
“アマチュア大歓迎”ということで、今年はプロの出演が少なく、後年から振り返ると、今年が「プロ&アマ}から「アマチュア主体」のお祭りへの分水嶺になったということになるのかもしれません。
ここ数年出演していた高木・ブーさんの姿が無かったのは寂しかったですが、代わってというか、2番目に登場したのが、「ロイヤルグローブホテル」のライブでバンドマスターを務めているマット・小林さん。コロヘ稲村のウクレレをアシストして、軽快なギターを披露してくれました。
女性ソロはポーラ・フーガ。注目の若手実力派シンガーで、既にナ・ホク・ハノハノも受賞しているということですが、私的にはイマイチ(特に歌声が)でした。
今年の圧巻は何と言っても、ウイリー・K。4日前に動物園ライブで堪能したばかりですが、ウクレレの技量も素晴らしいし、そして何より圧倒的な歌唱力。何度聴いても感動のステージです。観衆を大切にするショーマンシップが嬉しい。今日も30分も熱演してくれました。
そして、待ってました、ジェイク・シマブクロ!。自分を育ててくれた恩師・ロイのために、ビッグになった現在でも毎年必ず出演しています。みんなも彼の超絶テクニックから紡ぎだされる音楽を楽しみにしているのです。
今年はギターのジョン・ヤマサトともう一人のパーカッションとのトリオで登場。ジョンとは以前「PURE HEART」(98年結成)で一緒にやっていただけに息もぴったりで、見事なアンサンブルでした。でもやっぱりジェイクのソロがいいですね!
さて、トリは昨年と同じ・・・「フラリー・パッド}=ウクレレの前田大輔とギターの清水宏之のデュオです。演奏の技量もステージ・パフォーマンスも毎年アップしています。日頃は京都を中心に(どちらかというと、ローカルで)活動している二人も今やこのフェスタには欠かせないミュージシャンに成長したようです。(尤も「英語力」をもう少し強化してほしいなぁ!・・・。)
10:30〜17:00の6時間半(実際はその1時間半前から!)最初から最後まで楽しませてもらいました。ロイ・サクマさん本当に有難うございます。
ワイキキ・ビーチウォーク/サンデー・ショーケース
ビーチウォークの広場では、毎月2回日曜日(主に第2、第4)の午後5〜6時に、有名ミュージシャンのコンサートが開催されます。ワイキキの中心部なのに意外に観衆が少なく、広場の(人工)芝生に座ってのんびりとライブが楽しめる穴場スポットです。今年は3回楽しみました。
7月26日は、ロビ・カハカラウのトリオ。明るく軽やかな歌声が心地よいロビは笑顔が素敵なおばさんです。(96年にナ・ホクの女性ヴォーカリスト賞を獲っています)
右横でギターを弾いているおじさんはガマガエルを可愛くしたような風貌(失礼!)ですが、豊かで伸びやかな歌唱力が印象的です。
8月23日はホオケナ。1986年結成というから、近く30周年を迎える実力と人気を兼ね備えたトリオです。結成時は5人でしたが、現在は、リーダーのホーレスを中心に、リード・ヴォーカルのグレン・スミス、そしてベースのクリス・カマカのトリオでの出演が多いようです。クリスはハワイのウクレレ随一の老舗である「カマカ・ウクレレ」の3代目で製造責任者でもあるらしい。
開演の少し前に行くと、リハーサルを終えたグレンがこちらにやってきたので、少しおしゃべり。日本にも何度か来たことがあるようで、「夏は行きたくないね!」と。「ツーショットを!」と頼んだら、快く応じてくれて、なんとベンチに座っていた奥さんが撮ってくれました。
グレンは言わずもがな、ホーレスの歌唱力もなかなかで、飽くまでオーソドックスな彼らのコーラスは素晴らしい。途中からホーレスの奥さんがフラを披露。気品のある美人です。
因みに「アウトリガー・リーフ・オン・ザ・ビーチ」のプールサイド・バーで毎週金曜日(8〜9時)に彼等のライブが楽しめます。ヒルトンの花火を見た帰りに丁度いいですね!
9月6日に行くと、予告はナタリエ・アイでしたが、実際は7/26と同じロビ・カハカラウと“がまのおじさん”のデュオ。今日は美人2人のフラダンスもよかったです。
ナ・フラ・フェスティバル
ホノルル市・郡が1941年に創設した、競技会ではないものとしてはハワイ最古の歴史を誇るフラ大会(今年が75回)が8月第1日曜日(今年は8/2)にカピオラニ公園で開催されます。9時〜2時ということで、早起きして出掛け、木陰の席に陣取ります。
オープニングはロイヤルハワイアンバンドの演奏。
9時半過ぎからフラが始まり、次々と地元のフラ教室(ハラウ)が出演します。生バンドの演奏はありませんが、皆さん1年間練習をこなしてきた晴れの舞台とあって、お揃いの衣装を着飾り、張り切って楽しそうに踊っているのが印象的で、バンドスタンドの開放的な雰囲気とマッチした“気楽な”フラ大会です。おばさまばかりか、ヤングガールたちも頑張ってます。
教室の中で最大なのが「プアナニ・アラマ・フラスタジオ」。教室主宰者のプアナニ・アラマさんは、本大会の創設者で、世界最大のフラ・コンテスト「メリー・モナーク」(ハワイ島ヒロで春のイースター時に開催される)の創始にも初代審査員として参画しており、謂わば“フラのレジェンド” 。今年は75回目ということで、永年の功績を称えて知事から表象されていました。90歳を超えているとは思えない颯爽とした“かくしゃく”ぶりに驚かされます。
スラッキー・ギター・フェスティバル
8月16日(=第3日曜日)は、私にとって一番のライブ・・・そう、「スラッキー・ギター・フェスティバル」です。12時〜6時ということで、1時間半位前にカピオラニ公園のバンドスタンドへ出掛け、今朝は正面の前から2番目の特等席を確保しました。
出演者は==ジョージ・クオ、ドナルド・カウリア、ピーター・アポ、ドワイト・カナエ、アジャ・ギャンプレ、ポール・トギオカ
この中で、印象に残ったミュージシャンはというと・・・
ポール・トギオカはカウアイ島在住の日系ギタリスト。今日はカラカウア王時代の日本とハワイ王朝の交流の歴史を説明しながらジャパネスクなメロディを披露してくれました。
グレン・スミスはホオケナ・トリオではなく、今日はソロでの出演。小柄・小太りの気のいいオジさんといった風貌ですが、スイートな歌声にびっくりさせられます。
私が一押しのトリオ「ヒイクア」は、カムエラ・キモオケ(リード・ギター)、ブレイク・レオイキ-ハイリ(ベース)、カレファ・クルグ(ヴォーカル&ギター)のトリオ。リーダーのカムエラは博士号を持っており、全身タトゥーで強面のカレファはハワイ大学の教授というから、これはもうどちらも本物のインテリである。
カレファの声量豊かな美声のボーカルは、いつ聴いても魅了させられるが、3人でのコーラスも又素晴らしい。今日はカムエラが見事なギター・テクニックを披露し、最後は、肘で・歯で・果てはスリッパで・・・と“曲芸弾きの大サービスでした。
そしてブラザー・ノーランド。白髪にサングラスにマイペース・・・スラッキーギター界の内田裕也といったら、ノーランドに失礼か!彼はハワイでいち早くアイランド・ポップ(=ジャマイカやトリニダード・トバコなどカリブ海のダンスミュージック)のレゲエを取り入れて“ジャワイアン”の元祖と呼ばれ、今や大御所の一人に数えられている。
このフェスタに登場するミュージシャンの殆どは“美声”の持ち主であるが、彼の歌はじつに“シブイ”!でもなんともアジがあるのが特徴でこの個性が彼の強みと言えましょう。大御所だけあって、彼がステージ中央に座ると、毎回有名ギタリストが左右に並んで伴奏するところが流石であります。
ところで、“スラッキーの神様”ギャピー・パヒヌイを記念してこの素晴らしいフェスタを創設したのが、ミルトン・ラウ。もともとミュージシャンですが、近年はプロデューサー業が本業のようです。今年(2015)9月には東京でも「スラッキー・ギター・フェスティバル」を開催してしまいました。(残念ながらハワイを発つ日だったので観賞出来ず)。
彼の息子がクリス・ラウで、この日も多くのミュージシャンの横で「ベース」を務めていました。演奏開始直前にちょっとした打ち合わせだけで、直ぐにベースの役割を果たすというのは流石プロですね。(もっともトギオカさんのジャパネスク・メロディにはちょっと戸惑っているようでした!)
(ラウ親子)
メイドイン・ハワイ・フェスティバル
8月の第3金曜日から3日間(今年は8/21〜8/23)はニール・ブライスデール・センターで、“ハワイ物産展”が・開催されます(入場料$5)。毎回大勢の人で賑わいますが、私の楽しみは「物産」よりも会場内のホール(=ピカケルーム)でのライブ。毎年有名ミュージシャンが登場しますが、いつもそのトップがメルヴィン・リード。冒頭、○○(音楽界+社会貢献?)への功績で表彰を受け、娘や孫娘(可愛い!)とともに嬉しそうでした。
今日はピアノ&ボーカルの男性との共演。ライブステージでの力量の差は歴然としており、メルヴィンのソロならよかったのに!
「インタマ」が大改造に入って、メルヴィンの楽しいステージが無くなってガッカリですが、来年秋のリニューアル・オープン後は再開される様子であり、その日が待ち遠しい。
ロイヤルハワイアン・バンド
この楽団は1836年にカメハメハ3世によって創設されたハワイ王朝の専属バンドですが、現在はホノルル市営の楽団として活動を続けており、毎週水曜日の11時からアラモアナセンターのステージでその演奏を楽しむことが出来ますが、一番いいのは、金曜日のお昼(12〜13時)にイオラニ宮殿の庭で開催される(但し毎週とは限らない)野外コンサートです。
今回は8月28日に長期滞在仲間のT&J夫妻を誘って行きました。大樹の木陰でアコースティックサウンドをゆったりと聴く・・・贅沢な時間です。今日のメイン・ボーカルはギャリー・アイコー氏。年季の入ったロマンチック・ボイスがいいですねぇ!
ライブが終わると、少し歩いてチャイナタウンのメイサムで飲茶ランチ・・・充実した午後の時間を楽しみました。
グリーク・フェスティバル
8月の最終土・日はグリーク・フェスティバル。アラモアナビーチパークの外れ(?)にあるマッコイ・パビリオンで開催です。今年が第34回・・・ハワイって結構ギリシャ人が多く住んでるんですねぇ!。本国はドイツのメルケルさんに苛められて(!)大変ですが、ハワイのギリシャ人は元気に頑張っているようです。日曜日(8/31)に行ってみました。(入場料$3)
出店やテントで売っているギリシャ料理は口に合いませんが、此処での楽しみは本土(西海岸)からやってくるギリシャバンドのライブです。今年はミソス(Mythos)・・・民族楽器のブズーキを中心に、ギター、キーボード、ベース、ドラムの5人組。そしてボーカルは シルヴィア(Sylvia Kalivitis)・・・パンチの効いた小気味よい歌いっぷりが魅力的です。1ステージなんと2時間近くも楽しませてもらいました。
(ミソス) (シルヴィア)
ミソスのステージが終わると、オーディトリアムで民族舞踊が始まります。若手からおばさんまで、独特の民族衣装に身を包んで、伝統舞踊を披露してくれます。
永年ギターの弾き語りで、来場者を楽しませてきたソトス・カッパさんの姿が見えなかったのは残念でしたが、ミソスの音楽を堪能することが出来て大満足でした。
ロイヤルグローブホテルのライブ
拾いもの(!)がパシフィックモナークの近くにある、ロイヤルグローブホテルのロビーで毎週月曜日の7〜9時に開催されるこのライブ。此処は華僑系の古めかしい小さなホテルですが、アットホームな気やすさから欧米人の長期滞在が多く意外にも稼働率は高いということです。昨年長期滞在仲間のK夫人に教えてもらって此処でのライブの存在を知りました。(勿論、無料で、宿泊者でなくても楽しめるんです!)
出演者の多くが75歳以上(推定)という“シニア楽団”ですが、これがなかなかの“優れもの”なんです==“素晴らしきかな人生!”と実感させてくれるバンドであります。
なんといってもバンドマスターのマット・小林さんの奏でるスチールギターが素晴らしく、ウクレレ・ギター・ベースで構成される全体をよく纏めています。 ギターのおじ(ぃ)さん(下・写真の右)の歌唱、とくにファルセットが見事で、よく伸びる高音にビックリさせられます。毎週こやって楽しく演奏しているのが、エイジレスな元気の秘訣なんでしょう!
(シニア楽団) (小林さん)
MCの「フラタイム!」の掛け声とともに、ちょっと“そっち系”の雰囲気のクムフラが登場し、優雅なフラを披露し、観衆も一緒に踊ります。この“アットホーム”な雰囲気がいいですね。MCのリードでオーストラリアからの長期滞在一家の3姉妹(本当はベビーもいてなんと4姉妹!)が「ユー・アー・マイサンシャイン」をコーラス。
おや?、阿波踊りを踊っている”変なおじさん“もいます。(MCが「ボンダンス」と紹介してくれて、結構ウケました)
〜〜こういった雰囲気のじつに愉快なライブで、8月に入ってからほぼ毎月曜日に通って、楽しんだのでありました
ケ・カニ・オ・ケ・カイ=ワイキキ水族館コンサート
ワイキキ水族館では6〜8月に5回ほど、隔週木曜日の夜にブッフェディナー付きのライブがあります。チケット(大人$50)は会員優先販売ということなので、人気者の出演となると、旅行者には入手困難。(因みに、ケ・カニ・オ・ケ・カイとは「波の音」という意味らしいです)
8月6日はジェイク・シマブクロが登場ですが、発売から瞬時で完売したそうです。ジェイクは一年中コンサートツアーで米本土・ヨーロッパ・日本と廻っているので、ワイキキで聴く機会は少ないからファンが殺到するのでしょう。
でも、水族館の野外に登場するなら是非聴きたい!・・・そうだ野外なら近くに行ったら域外でも聴けるじゃないか!〜〜ということで、よく魚にえさをやりに行く水族館裏の岸壁へ行ってみると・・・同じような考えの人たちが結構時間前から待っていました。(↓写真の人達のように岸壁に座って聴くと、これはラクチンですが、音楽が「波の音」と混じってイマイチ。“いい音”を聴くにはフェンスの直ぐ傍まで行かなくてはダメなんです!イヤハヤ・・・)
(20人前後の“ものずき”が岸壁で待機!)
7時にジェイク登場。前半40分ほどソロですが、やや迫力に欠ける演奏。20分ほど休憩を挟んだ後半は“おはこ”の「クレージーG」辺りから俄然ボルテージが上がり、続いて弟ブルースとの競演。歓声に応えて母親のキャロルも登場し、ご愛敬の歌を披露。盛り上がる観衆に応えて最後はアンコールを2曲。こうして後半は80分の大サービスで、いやぁ、満ち足りた気分で、夜のビーチを歩いて帰還。
(母・子共演) (夜のビーチ)
〜〜こうして、今年も多くのライブを楽しんだのでした。これが私の“ハワイロングスティ”の醍醐味であります。
(完)
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