3日目 6月11日(水)

ハドリアヌスの長城 〜ダラム  

 陽光が広がって気持ちのいい朝です。早起きしてクライド川の傍を朝食前の散歩。 朝食は“基本メニュー”です。

       

 8時半にホテルを出て、最初に向かったところがグレトナグリーンGRETNA GREEN)。イングランドとの「国境」にある場所です。

〜〜18世紀半ば、イングランドでは両親の承諾を得た21歳以上のカップルでなければ結婚が出来ないという法律が施行されました。ところがスコットランドでは両親の承諾が無くても16歳以上であれば結婚できたのです。それでイングランドで21歳に満たない若い恋人たちは結婚証明を求めて、手に手を携えて国境を越え、一番近い村を目指した・・・という、此処はいわば“駆け落ち村”ということです。当時村で挙式を仕切ったのは神父ではなく、馬の蹄鉄を作っていた鍛冶屋だったそうです。

その村が、今はちょっと洒落た感じのショップやレストランが並ぶ観光スポットになっていると言う次第。

           

 さて、次に向かうはハドリアヌスの長城

草原を走って、脇道へ入って・・・ところが次第に対向出来ないような細い道となり、辿り着いた鉄橋下が高さ制限で通りぬけ出来ないとなって、ドライバーはT添乗員に「此処で降りて歩け」とのジェスチャー。Tさんは当然拒否して、“こりゃぁ、おかしい!”と元来た起伏の多い細道を引き返し・・・何のことはない、入る脇道を1本間違えていた!というお粗末で、幹線道路を引き返して手前の脇道に折れて進み、橋を渡るとT字路にぶつかりました。

ここでドライバーが理解不能の行動に出ます。(尚、この時私は一番前の座席に座っていたので一部始終が見てとれました) 標識は「左折して長城」と明記してあるのですが、何故か、彼は旅行社に問い合わせの電話。村の人が寄ってきて左方向をアドバイスしますが、彼は聞き入れず、なんと右折してしまったのです。途中でやっとおかしいと感じたか、狭い場所でなんとかUターンして(此処で一同拍手!)やっと正しい方向へ向かいます。漸く目的地の駐車場が見えてきました。彼は両手を挙げて歓声を出しますが、そういうもんじゃないでしょう!

・・・このとんまなドラバーのおかげで1時間以上ロスしてしまいました。Tさんは「イングランド人だから、仕方ないかもしれません。」と言っていますが、しかし此処は世界遺産に登録の観光名所なんですゾ!しかも、国境近くとはいえ、もうイングランドに入っているんですゾ!・・・(そしてこのルーチョンキなドライバーによるトラブルは、その後イングランドの中に入っても、止むことは無かったのでした・・・嗚呼!)

       

さて、やっとこさ辿り着いた「ハドリアヌスの長城」は、いわばイギリス版“万里の長城”。遺跡好きには堪らないスポットです。ハドリアヌスは、最近ではヤマザキ・マリさんの人気漫画&映画「テルマエ・ロマエ」で、浴場設計士ルシウス(阿部寛)の主君(市村正親)として有名・・・というのは余計な話。

彼は第14代ローマ皇帝(在位117年〜138年)で、いわゆる“5賢帝”の一人。ローマ帝国最大の版図を築いたトラヤヌスの拡大路線を修正して、国境安定化路線への転換を断行した。(私は歴代ローマ皇帝の中で初代アウグストゥスに次ぐ名君だと思う)。

で、この長城はその安定化路線の象徴的存在で、当時ケルト人の侵入に悩まされたハドリアヌス帝の命により、122年に建設が開始され、その長さは現在のニューカッスル・アポン・タインからカーライルまで延々118kmにも及んだ。初めは土塁で、その後石垣で補強され、なにせ建設・工作に無類の強みを発揮したローマ軍とあって、高さ45m、幅3mの威容を誇り、1.5kmおきに監視所が、6km間隔で要塞も建設されたという。今も周辺で発掘作業が続いているが、要塞跡からは浴場娯楽設備の跡も発掘されているという。

   

 入場料を払って奥に入ると、上記のような光景を捉えることができるが、我々はその手前でストップしての見物。建設完成から既に2千年近い時を経ているため、石垣も風化、或いは牧草地の防風壁として持ち去られたかして、残念ながら当時の威容はないが、そのよすがを偲ぶことはできる。

       

           

 30分ほどローマ時代のブリタニア辺境に思いを馳せると、次はダラムへ向かいます。ダラムは、7世紀後半にリンディスファーン島にあったケルト教会の修道院長を務め、死後聖人に列せられた聖カスバードの聖遺品を収めるための教会が建設されたことから都市が形成されていった。

現在人口約87千人の小都市であるが、そういった歴史から古い遺産に囲まれ、ダラム城とダラム大聖堂は世界遺産に登録されている。又、イングランドでケンブリッジ、オックスフォーヅに次ぎ、3番目に古いダラム大学がある学術都市でもある。

(ウィア川から城と大聖堂を望む・・・公開資料より

 町に入ると、中央広場では雲から溢れる日差しの中で、年配者がベンチに座って憩い、近くでは(学園都市とあってか)若者たちが談笑している。そののんびりと明るい雰囲気は・・・イギリスの都市点描というと、よく言えば重厚、悪く言えば陰鬱といった趣であるが・・・まるでイタリアの古い地方都市の広場にいるような錯覚に一瞬とらわれる。

       

 今日も予定は遅れ遅れで、既に午後2時を回っていますから、まずは昼食。大聖堂への急な坂道を登る途中にレストラン・リブラリイ(LIBRARY)がありました。部屋の奥はオープンデッキ席になっており、そこからは緑の木立のなかに石橋の下を流れるウイア川の様子が見てとれます。

           

 天気もいいし、まずはビールを1杯いきたいところですね。イギリスのレストランの多くはパブと同じように、入口近くにバーがあり、セルフサービスです。ウェイターがオーダー取りをすることはありません。何種類かのビールサーバーがあって、好みの銘柄を注文し、その場で代金を払って、注いでもらうとグラスを自分で席まで持ち帰ります。

1パイント(568ml)で£45、ハーフパイントもあります。ちなみに法律でちゃんと1パイントを注ぐように決められているそうで、泡の層を1cm弱位にしてなみなみと注いでくれますから、こぼさないよう席に持ち帰るのに苦労します。銘柄が数種類ある中で一番人気は「ギネス」。昔日本で飲んだギネスははっきり言ってマズかったですが、本場で飲む“生ギネス”はコクがあってしかも爽快で、じつにウマイです。(ビールの写真は忘れました!)

 さて料理は以下のとおり。旅先でサラダが出るのは有難い。ソーセージはイギルス料理の定番で結構美味しいと言われていますが、此処のは“クタクタ”で、イマイチでした。

       

 お腹を満たしたので、坂道を上ってダラム大聖堂へ向かいます。大聖堂は1093年創建で、ノルマン(ロマネスク)様式建築の代表例とされる。下の写真@の中央部分は1093年〜1133年にかけて、右手の「ガリリーチャペル」は1175年に、そして左の「9つの祭壇のチャペル」が1242年〜1280年にゴシック様式で増築されて、創建から約200年かけて現在の姿となった。大聖堂とお城を中心とした鳥瞰模型をみると、全体像が見て取れる。

(公開資料より)

大聖堂は約千年に及ぶ歴史を持つわけであるが、此処を統率するダラム主教は歴代「領主主教」であり、聖俗両界において権力をふるい、19世紀半ばまでその権勢は衰えることなく、今日においてもその地位は国教会第4位にあるという。

余談ながら、此処は映画「ハリー・ポッター」のロケ地として有名であるが、下の写真@の左部分⇒Bの尖塔は映画のメイン舞台「ボグワーツ魔法学校」の尖塔部分=Cのモデルになったとかで、そう言われれば似ている。

           

@(全体像)        A(中央タワー)    B(9つの祭壇のチャペル)  C(映画:ボグワーツ魔法学校)

 中に入ると、広い堂内に対して窓は少なく、荘厳・荘重な雰囲気です。"コンデジ"ではその様子を十分には捉えがたい。

           

           

 次に修道院へと繋がる回廊に出る。此処も「ハリー・ポッター」1、2部で魔法学校の廊下として使用された。ハリーやハーマイオニー、そしてスネイプ先生たちが行き交っていたわけである。回廊の窓から外を見ると、取り巻く建物群と緑の芝生の対比が鮮やかである。

   

       

 さて、もう一つの世界遺産であるダラム城であるが、世俗界の支配者でもあった主教の住まいで、建物内部は贅を尽くして豪華絢爛といわれるが、予約以外の自由な見物は出来ない。現在はダラム大学のカレッジとなっており、学生は中の寮に住むことができるそうで、なんとも贅沢な!

           

       (ダラム城の外観)⇒(敷地内に入っても、ここでストップ)     ⇒(坂道を広場へと戻ります・・・)

 見物を終えて広場に戻ると、近くにスーパーがあるというので、バナナやチーズ、ワイン等を購入してバスに戻る。 約3時間=168kmほど走って湖水地方に近いランカスターへ向かいます。

 今夜の宿はランカスターの中心部から3kmほどにあるホリディイン・ランカスター。3階建ての低層がウイングを広げたように延びるホテルです。湖水地方への入口に建つホテルとあってか、まだトップシーズン前ですが、欧米、インド、アジアと各国からの観光客でロビーはごった返しています。

   

  先ずは部屋をチェック。室内は広く、有難いことにセミダブルのベッドが二つ。洗面所も綺麗。ロッカーを開くとバスローブまでありました。(もっとも部屋によっては、ダブルベッドで、掃除も終わっていなかったりとマチマチで、我々の部屋はアタリだったわけです。

   

 室内状況に満足して、さぁ食事と、レストランへ・・・ところがこれがとんでもないことに!・・・宿泊客でごったがえすレストランでは、一般席の奥に我々ツアー専用のブッフェッコーナーが設置されています。ところが行ってみると殆ど料理がありません。数種のチキン料理とポテト料理くらいしか残っていません!

(私は少し早めに行ったので、かろうじてこれだけ確保しました)

 料理責任者らしき人が来たので「殆ど料理がないので出してくれ。」と言うと「もう全部出したから、追加はない}と。 「これで全てとはヒドイじゃないか!」と突っ込むと、「文句があるならミキツーリストに言ってくれ」との最後っ屁。

 ・・・本ツアーは格安ツアーに拘らずてんこ盛りの内容ですから、どこかで予算は絞らなければなりません。一番に向かう矛先は「食事」です。今夕もホテルそのものはマズマズですから、その皺寄せは夕食にきて、人数分キリキリの内容で現地旅行会社(ミキツーリスト)が手配したという背景。

そして、冒頭に記したように、現在このツアーはほぼ同じ日程で我々“北回り”と、“南周り”の2組、35+3570人がつかず離れずで回っています。トラピックスとしては、一度に70人が観光スポットでごったがえさないよう、ホテルが同じ日は、出発時間をずらすように配慮しています。今朝は私たちが早く出て、このホテルにも早く入るハズでした。

ところがとんまな運転手のチョンボで、大幅に遅れてしまいました。本来なら我々“北回り”組が先に到着して食事をしたハズなんですが、順調に日程をこなして逆に先に着いた“南回り”組が大半の料理を平らげてしまったというおソマツでした。

 料理はマズイが、設備は充実という状況を利用しない手はありません。レストランの横にジム&室内プールがあるというので、早速ひと泳ぎ。(何処へ行くにも水着は持参しています)

(公開資料より)

さっぱりとしてジムを出てロビーに行くと、T添乗員を囲んで、Sさん等数人がビールを飲んでいたので、お仲間に加わってしばし談笑。ホテルの周りは林と草叢に囲まれていますが、裏手側の林に面するSさんの部屋からはウサギの一家が芝生にいるのが見えたそうで、“ピーター・ラビットの世界”をバッチリとカメラに収めていました。

 

4日目 6月12日(木)

湖水地方・・・グラスミアとウインダミア

 

 朝、雲は多いが青空も覗いています。出発が910と少しゆっくり目なので、朝食前に周辺を散歩。空気が澄んで、緑豊かでなんとも清々しい。ウサギの姿を期待したのですが、デートはなりませんでした。

(余談ながら、昨夜T添乗員は“反省会”を開催すると言ってましたが、その結果は・・・くだんのドライバーは“一日謹慎”ということで、今日は他のドライバーと交代でした。・・・突然にそんなことができるんだぁ!)

       

 イギリス観光のメダマ、湖水地方へと向かいます。イングランド北西部カンブリア州に広がる湖水地方一帯には16の大きな湖と約500もの小さな湖(池?)が点在して、国立公園になっています。山々と森と湖に囲まれた美しい自然が二人の著名な作家(=詩人・ワーズワースと絵本作家・ビアトリクス・ポター)を生んだとも言えるでしょう。

今日は一日アウトドアなので、晴れ渡るのを期待していましたが、雨を呼びそうな雲が広がってきてちょっと心配です。森の中を走って、先ずはグラスミアここはグラスミア湖の畔にある、緑豊かな小さな村。駐車場から歩いて15分弱、先ずは詩人ワーズワースが住んでいた家「ダヴ・コテージ」へ。

ここでウイリアム・ワーズワースの経歴を紐解くと・・・1770年に湖水地方のコッカマスに生まれ、1792年ケンブリッジ大のセント・ジョンズ・カレッジを卒業。1795年には親友の遺産を相続するという幸運に恵まれ、以降は職に就くことなく詩作に専念することができたのです。同年、やはり詩人のサミュエル・テイラー・コールリッジと出会うや意気投合し、3年後に共著で「抒情民謡集」を世に問う。この詩集はロマン主義の代表的な詩集として同時代や後世に大きな影響を与えた。1799年末にグラスミアに「ダヴコテージ」を構え、ここで妻と妹ドロシーの3人で10年ほど暮らして詩作に励んだ。

ワーズワースは詩とは何かを定義して、「人間の心情の自然な発露」と言っているように、彼を中心とするロマン派の詩人たちの特徴は、人間の内部の感情をありのままの形で、飾らずに表現することにあった。アレクサンダー・ポープに代表される古典派の詩が、様式的で修辞を重んじたのに対して、ロマン主義の詩人たちは人間の心情をのびのびと歌い人々の心を捉えたと言われる。又、彼は長命で80歳の生涯を全うしたが、1843年に73歳で王室から英国詩人として最高の名誉といえる桂冠詩人の称号を与えられた。

ダヴコテージは、桂冠詩人の住まいとしては、意外と慎ましやかな建物でした。一方、記念館は薄くカットした石を積み上げた壁面が見事です。周辺の静かな佇まいも彼がこの場所を好んだ背景がよくわかるような気がします。

 

       

(グラスミア湖)          (ダヴ・コテージ)          (記念館)

       

(とある家の石垣には大きなキノコが!)

 さて、村の中を散策してみます。まず此処の名物が150年の歴史を誇るという「セール・ネルソン」の“ジンジャー・ブレッド”。せっかくですから1個買ってみます。全粒粉のちょっと固めえで、しっとりとした食感。噛むと生姜の風味が口いっぱいに広がりました。「美味しい?」と問われれば、「う〜〜ん・・・」ですね。

      

    (:JTBより借用) 

 近くにはセント・オズワルド教会があります。裏手の墓地にまわると、ワーズワースの墓がありました

       

 とにかく周りは緑豊か。小川(ロサイ川)も流れて本当に心地よいところです。途中、前庭の広い立派なお屋敷があって、ご主人らしき人がいたので、「ちょっと、入ってもいですか?」と尋ねると、「どうぞ、どうぞ」ということで、テーブルで一休み(道中で仲良くなった3組の夫人たちです)

      

 さてバスに戻ると、次はウィンダミア湖。イングランド最大の面積を持つこの湖は氷河が削ったもので、極端に南北に細長く、幅1.6kmに対して長さは17kmもある。11:30細長い湖の真ん中辺り、湖のほとりにある街・ボウネスに到着しました。

 〜〜旅の出発前に届いた日程表には、「900ホテル発〜湖水地方・・・グラスミア、ウインダミアたっぷり観光・・・〜1800ホテル着」としか記載がなくて、最終日程表に拘らず、この日の詳細日程がさっぱり分かりませんでした。そこでトラピックスに電話して尋ねると、ボウネスで5時間あまり滞在であることが分かりました。せっかくなので是非湖を遊覧したい!(芦ノ湖で海賊船に乗りたがる子供みたいなもんですね・・・)

 オプショナルツアーに「湖遊覧と蒸気機関車・・・7500円」というのがありましたが、ネットで訪れた人たちの体験記を見ると、どうやら自力で回れるようです。そこで「ウインダミア・レイク・クルーズ}というサイトを開くと、運行時刻も含め詳細が分かります。遊覧船は4コースありますが、蒸気機関車とセットは最南端のレイクサイドへ向かうコース。料金は二人で£30.45400円足らずなので、早速予約をしてバウチャーをプリントアウトしておきました。

(クルーズのパンフレットから)

 さて、バスを降りた一行と別れた我が夫婦は桟橋方向へ。出発まで少し時間があり、それほど混んでない様子なので、桟橋の脇のカフェで軽食(=サンドイッチとエスプレッソ)で小腹を満たすと船に乗り込みます。各国の人が乗り込んでおり、インド人の姿が目立ちました。船首の方へ行くと、”お仲間”の一人が相棒と分かれて一人ベンチに座っておられました。以前此処へ来られたことがあるようです。

      

 雲が多く、湖上の風はさすがに少し肌寒いです。波は殆どなく、船は静かな湖面を滑るように進んでいきます。もう少し晴れたら気持ちがいいんだがなぁ・・・40分ほどで、レイクサイドに到着。

      

 さぁ、小走りで鉄道に乗り換えです。「ハバーウエスト鉄道」という観光用の“保存鉄道”で、レイクサイド⇔ハバーウエスト間を片道約18分で往復している。機関車は「トーマス」を連想させ、車内は超レトロな感じです。モクモクと白い蒸気を上げて列車は木立の中をのんびりと走っていきます。

      

 途中「Newby Bridge Halt」という“擬似駅”でちょっとストップするのがご愛嬌。車掌さんとツーショットを撮ったりしていると、終点ハバーウエストに到着です。こちらは青空が広がっていました。

      

 ちょっと駅の外まで出てみますが、なにしろ15分足らずで折り返しが出発ですから、散策というわけには行きません。まぁ、特段見るべきものもなさそうですから、あたりの様子をスナップすると、慌てて列車に戻ります。

    

 青空が広がった中をレイクサイドへ戻ります。列車が到着すると、機関車のスイッチです。蒸気を出して機関車が最後尾から先頭へと戻り(?)ます。それを見届けると、再び急ぎ足で桟橋へ。

      

 舳先にユニオンジャックをはためかせて、ボウネスへ戻ります。桟橋が見えてきました。帰路は青空が広がって快適でした。(因みにオプショナルツアーだと、船→列車でハバーウエストへ行き、そこからバスでボウネスへ戻ります)

    

 これで念願の(!)ウィンダミア湖クルーズは終了しました。一方たっぷりと自由時間を楽しんだ他の人たちの多くは昼食後高台に登り、カフェのテラスからの眺望を楽しんだようです。こんな湖水地方ならではの景色が見えたことでしょう。

(桟橋にあったポスターから)

 船を降りて、道なりに坂道を上がって行くと、小さな教会がありました。セントマーティン教会といって、大昔火災にあって現在の建物は1483年に再建されたそうですが、起源は千年以上前に遡る由緒正しい教会のようです。

     

 教会の脇道を更に上がると、レストランらしき建物が見えてきました。先刻は小腹を満たすだけだったので、此処でランチにします。私は本日のサービスメニューの具がたっぷりのビーフシチュー・・・よく煮込んであっておいしかったです。妻はハイ・ティー。ハイ・ティーとは本来5時以降に出す軽食のことを言うそうですが、最近では昼間の軽食をも意味するようです。素朴なスコーンに、ジャムとクロテッドクリーム(バターとクリームの中間のようなもの)を塗って、いただきます。紅茶との組み合わせで簡単な昼食にもってこいです。 

      

 お腹が落ち着いたので、次は・・・更に坂道を進んで・・・何処へ行くかというと、スーパーマーッケットです。イギリスナンバーワンのスーパーが「テスコ」。場所によってGMS(大型店)から、コンビニのような店まで自在に展開しています。で、なぜスーパーに寄るかというと・・・このツアーはなにしろ“格安”ですから、どこかで予算を抑えざるを得ず、結局食事にシワ寄せがきて、昼食&夕食がカットされており、今日の昼もそうでしたが、今夜も“自腹”です。

今夜も同じホテルに連泊ですが、皆昨夜の食事に懲りており、ホテルのレストランで食事をしたくない!という気持ち。ところがホテルの近くにはレストランは皆無なので、それならスーパーで食材を調達して、部屋で食べよう・・・ということなんです。私たちもバナナやサンドイッチを購入。部屋では持参していたカップラーメンとともにささやかな夕食としました。

 

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