3日目=11月10(木)

 今日の天気はどうかな?とカーテンを開けると・・・李さんの予言通り今日も雨模様。T夫人やI夫人は前夜、明朝は雙連朝市へ出掛けると張り切っていましたが、この雨では諦めざるを得なかったようです。

今日は一日フリーなので、旅慣れたT夫人が事前に旅行会社と交渉して、マイクロバスをチャーターしてあります。私が一日の日程を組み立て、最初はリクエストの多かった烏来(ウーライ)へと向かいます。運転手は台湾語しか話さないので、筆談で行く先を指示します。台北からバスを走らせること略90分、山間の中に箱根湯本のような温泉街が現れて、烏来到着です。

先ずは婆婆美食店を訪れ、「富士子さんはいるの?」と尋ねると、奥のほうから名物おばあちゃんが顔を出します。「ねぇ、帰りに食事するから、トイレ貸してくれる?」、「あっ、いいよ。これから何処へいくの?」。実は、「ウーライに来たら、トロッコ列車に乗って勇壮な滝を見たいという一派」と、「折角だから、温泉に入りたい!という一派」に分かれていたのです。富士子おばあちゃんは「温泉だったら私についていらっしゃい!」ということで、トイレを済ますと、二派にわかれ、T夫人やS夫妻らは温泉へ、私達はトロッコ列車へと向かいます。

切符売り場へ行くと「シニア割引」の表示を見つけたので、「全員シニアです!」と私が顔を出すと、係員は納得したか、みんな割引適用になりました。

 

       

トロッコ列車に揺られること7〜8分(でも歩くと30分くらいはかかるでしょう)で、大滝へ。

悪いことがあれば、いいこともある。何しろ2日前から雨が続いていますから、水流はたっぷり!数年前に訪れたときよりも迫力満点の滝の流れを堪能することができました。

       

 再び、トロッコに乗って戻ります。橋を渡ると下の川は激流になっています。

       

で、お腹も空いてきたので、泰雅婆婆美食店へ。

先ずはビールと思ったら、富士子ばあちゃんは「うちには置いてないから隣で買ってきて!」・・・で、裏から隣の店へ行って台湾麦酒を仕入れてきます。大びんで70元(=200円弱)と格安でした。

グビッと飲み干すと、料理を見つくろって注文。

    

(川エビのからあげ)   (名物・竹筒おこわ)  (紫色が鮮やかなさといもと豚肉のスープ)

  

(ばあちゃんが採ってきた菜っ葉の炒めもの)  (デザートは紫さといもの餡を薄生地で包んだ揚げもの)

  

富士子ばあちゃん、いろいろと有難う! いつまでもお元気でね!!

因みに、“温泉組”は富士子さんに案内されて小川源という温泉へ行ったそうです。(値引き交渉もしてくれたそうです)皆さん、なかなかよかったとご満悦の表情。玄関は和風で、その中はこんな様子。(小川源のHP等から拝借)

    

次は、私が一度行ってみたっかった、台湾道教の総本山・指南宮へと向かいます。もと来た道を帰り、再び市内へ入って、又山を目指して昇ります。古めかしい参道の階段を登りつめると、その向こうの階段の上に、煌びやかな門が見えてきました。下を見晴らすと・・・晴れていれば台北市街が一望出来て素晴らしい眺望なのに・・・残念!

    

気を取り直して階段を上り、門を潜ると・・・その向こうには超派手やかなお堂が広がっていました。

  

台湾のお寺は祭壇が奥や上へとドンドン広がっているのが常なので、左横奥へ行くと出口があり、更に先へと続いていそうです。長い回廊があり、その先にまた立派なお堂が見えます。突然雨脚が強まり、土砂降り状態になりましたが、屋根付き回廊なので助かりました。

  

こちらの堂内も極彩色です。

    

 さすが総本山だけあって、規模と装飾ともに迫力満点。天気のいい日にもう一度訪れたい!と思いました。

 バスのチャーターは6時間なので、最後は101へ向かいます。何やらイベントがあるのか大変な人だかりでした。 此処が初めての人達は88階の展望台へ。折悪しく雨模様でしかも夕闇迫る時刻でしたが、周辺の眺めは迫力があったそうです。

    

  

(免震&制震の巨大ダンパー)

 夕食は私が一押しのフカヒレ専門店=イ農 来 魚翅専売。フツフツと湯気を立てる土鍋の中の大きなフカヒレ煮込みは何度食べても素晴らしい!

    

(土鍋のフカヒレ、タラの蒸煮、干蝦と蓮の実のおこわ、この他に海鮮サラダとデザートが付きます)

 ホテルへ戻ると、明日朝出発の早いK夫妻の部屋に集まって、お別れ会(?)。なにしろ気の合った仲間なので、話のタネは尽きることなく、談笑は夜半まで続いたのでありました。(阿波踊りを踊った輩もいたそうです)

    

4日目=11月11(金)

 あっという間に最終日。今日も雨が続いて止みそうにありません。旅に出て降られっ放しというのは初めての体験です。ホテル出発は午後なので、食事を済ませると、雨もものかわ、市内観光へ出掛けます。やはり龍山寺にお参りしなくては!今日も大勢の人が参拝に来ています。我々も超長い線香を購入して、本堂やその裏の各神様にお祈りをして回ります。

  

 お参りの後、これまで数度の訪台で行けていなかった元祖福州胡椒餅の店を探します。雨の歩道を行きつ戻りつして、本当に細い路地の奥に漸く見つけました。士林夜市の奥や、雙連站(駅)の近くにも美味しい胡椒餅の店がありますが、此処は人気ナンバーワンだけあって、一味違って美味しかったです。

  

 この後は、皆さんにMRT(地下鉄)を体験してもらおうと、龍山寺站から台北站まで乗車。雑踏の中を歩いて地上に出て台北駅舎の威容を少し見ていただいてから、昼食へ。(さっき胡椒餅食べたばっかりじゃない!)

 向かうは勿論(?!)京鼎楼(ジンディンロウ)。2日目の鼎泰豊(ディンタイフォン)もいいですが、私はやっぱり此処の小籠包がお気に入りです。11時過ぎ、開店と同時に入ったので、直ぐ地下の円卓に案内されましたが、程なくアッと言う間に満席になりました。我々の横の円卓でも日本人のおじさん達が健啖家ぶりを発揮してました。

  

    

(空芯菜炒め)        (海老炒飯)、        (海老雲呑麺)

 満腹になってホテルへ戻り、ロビーでコーヒーを飲みながら休憩していると、李さんがやってきて空港へ。途中最後の土産物店に立ち寄り。毎度思うのですが、売れそうにもない高額の工芸品(=象牙細工、壺、骨董風家具等)が所狭しと並べてあり、在庫負担だけでも大変だろうなぁ・・・と。(マァ、私が心配することもないのですが・・・)

 桃園国際機場と違って、こじんまりとした松山機場は混雑もなく、ロビーで待っていてもリラックス出来ます。それでも出発前になると、日本の女子高校生一行がずらりと列を作りました。通常、アジアへの修学旅行は大陸へ行くほうが多いようですが、この学校は台湾へ来るとはなかなか立派です(!)。躾もよろしいようで、機内は騒がしいかと懸念しましたが、機内マナーも大変よく感心しました。

    

  

  (帰りの機内食は中華風ポーク煮込み・温野菜添え、イカリングサラダ、ケーキ、果物で、可もなく不可もなく)

 〜〜というわけで、天気は最悪でしたが、和気藹々の仲間との旅行は大変楽しく、誠に充実した4日間でありました。

                                                               (完)

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