8月12日(金)   快晴

 退院したといっても、いわば“仮釈放”みたいなもの。「部屋でゆったりとしてなさい!」と妻から厳命が下っておりますし、私としても全く異存はございません。全面的に妻の言うとおり、そして完全ケアを受けるしかないのであります。

 持参した文庫=ケン・フォレットの「大聖堂・果てしなき世界」・・・全3巻2千頁の大作にじっくりと取りかかることにする。

故郷の小学校来の友人T氏とは「海外エンタメ小説」という共通の趣味があり、お互い面白かった本を交換しているが、これは「大聖堂」のお返しとして彼がしばらく前に送ってくれていたもの。こんな大作はハワイでじっくりと読もうと残しておいたのです。故・児玉清氏が解説に書いてあるとり、読み出したらやめられない大傑作です。

 夕刻、二人でアラワイ運河を軽く散歩。それこそミニ散歩ですが、夕暮れ時のさわやかな風に吹かれながら、ヤシの木の下をそぞろ歩くと心が安らぎます。

 1週間の経つのは早いもんで、もう金曜日です。“籠の鳥”には、ラナイから眺めるヒルトンの花火がせめてもの慰めです。

8月13日(土)

 じっと部屋でいるのがもったいないような快晴ですが、そこは我慢・我慢。今日も妻の全面ケアのもと、終日ウオークマン+スピーカーでジャズやハワイアンを聞きながら「大聖堂」に没頭です。

     

   夕方、昨日と同じようにアラワイ運河沿いを散歩。

夕食は“我が家風ペペロンチーノ”スパゲティをリクエスト。ベーコン・タマネギ・アスパラガス・マッシュルーム・ガーリック・鷹の爪を妻が手際よく刻んで炒め、アルデンテに湯掻いたデ・チェコのスパゲティと合わせます。デザートはパパイヤ。

 まだアルコールはストップなので、ソーダ&シークワシャで我慢です。 私のお気に入りメニューで、有難く美味しく頂きました。

8月14日(日)

 本日も日中静養。椅子に座りっぱなしでいると、背中や腰が痛くなってきます。空を見上げると、早くも“秋の雲”が浮かんでいて季節の移ろいを感じます。

  夜、パシフィックビーチホテルで週末開催の“お盆祭り”を見物がてら“ワイぶら”へ。

 ホテル横の広場で、”太鼓“の軽快な音に合わせて盆踊りが行われています。縁日の風情で、金魚すくいに子供の歓声が上がります。

       

   これを少し眺めてからクヒオビーチへ。今日も夕焼けが奇麗です。広場では今夜もフラショーが開催されています。子供たちのフラが可愛いです。

       

  フラショーが終了すると再びホテル横広場へ戻ります。 エネルギッシュな和太鼓のショーが披露されていましたが、なんとリーダーはアメリカ人です!

       

   和太鼓が終わると、いよいよお目当てのブルース・シマブクロの登場。舞台隅に現れたところを見つけて、素早くツーショットをお願い。

まずは弟子のRIO君が2曲。とても10歳とは思えない、師匠・シマブクロ流の高度なテクニックを披露。将来が楽しみです。(聞き惚れて、写真を撮るのを忘れました!)

そしていよいよブルースの出番。隣のギターはブライアン石井。いつもコンビでやっているそうです。   ブルースはずっと兄ジェイクの後を追いかけてきましたが、今やもう立派な一枚看板。素晴らしい演奏にちょっと酔いました。

      

 夕食はラーメンのえぞ菊へ。私はいつもの3点セット(=醤油ラーメン・半炒飯・餃子)。妻の選んだシーフードちゃんぽんは、シーフードも野菜もたっぷりでボリューム満点。汗を流しながら取っ組みます。

 その後久しぶりにDFSを覗いてみると、1階でコーヒーフェスティバルを開催しており、いろんなコーヒーが試飲できます。どれもピュアでそれぞれ個性があって美味しい。少しずつだが全部試飲して回ると、今夜眠れなくなってしまいそう・・・。

 

8月15日(月)     晴れ時々曇り

きょうも一日静養です。代わって妻がドンキーへ買い出し。昼食にとブルーウオーターのガーリックシュリンプを買ってきました。クヒオ通りの駐車場で営業していたバスの店舗は何やら地主と地代をめぐって揉めたようで撤退しており、その代わりにインタマにある店舗で購入してきたようです。私はどちらもグーですが、妻は「やっぱりバス屋台のほうが美味しかったワ。あそこが無くなってしまって残念。」との評価です。デザートはお気に入りのチーズケーキ=ホワイトチョコ・キャラメル・マカデミアナッツ。ごちそうさまです。

    

夕方アラワイ運河を散歩(4700歩)・・・犬を連れて散歩してる人がけっこういます。日本だと皆さん○○○の始末用にとミニシャベルやビニール袋を持っていますが、こちらの人は手には何も持っていません。見ていると・・・ある女性のミニプードルが芝生の上で”ナンバー2”をやらかしましたが、飼い主はそのまま立ち去って行きました。よく、”アメリカ人は日本人より公徳心がある”とかいわれますが、こと犬の散歩に関しては、日本人のほうがずっと公徳心があるんだ!と実感した次第です。

 あまり運動をしていないので軽めの夕食が続きます=生ハム、ポテトサラダ、湯豆腐、デザートはパパイヤ。

 

8月16日(火)   晴れ  

お昼は ワイキキショッピングプラザ5階にある留餘斎(ラウイーチャイ)へ。豪華絢爛のインテリアで、ランチメニューの内容を知っていなければ入るのを躊躇ってしまいます。(=スペシャルランチは$7.75

    

(内装は豪華絢爛だし、室内も広い!)

   

(先ずは卵スープ)         (蒸鶏とピーナッツのサラダ)

    

(メインは一人一品。麻婆茄子と牛肉青ネギ炒めを選択)     (デザートは杏仁豆腐)

午後1時で広い店内に客は我々の他にもうひと組だけ。みんなあまりこの店のことを知らないようです。じつは私も数日前、アヒポケさんの「ハワイ通」というブログを見て知った次第。オーナーはアンバサダーホテルを経営し、このビルと隣のビジネスプラザを所有している大金持ちのようです。それでこの店内の豪華絢爛の内装も納得出来ます。こんな設備で昼間だけの営業という道楽みたいな商売をやってられるのもビリオネアならではのことかもしれません。 食事の後、広い店内を回って自慢の絵や。元代の彫像などを見せてもらいました。

    

(壁一面の巨大絵画)  (もう一枚の絵画)  (ケースに納まった元代の木彫)

夕刻は二人で久しぶりにアラモアナビーチパークへ散歩。(何度来ても此処の散歩は気持ちがいいです) 珍しいことに、黒人、白人、日本人と3組の結婚記念撮影風景を見ました。今日はハワイもお日柄がよろしいのでしょうか?

    

今日も夕日がきれいでした。山の向こうに日が落ちるのを、ゆったりとした気分で眺めていました。風が強く日が沈むと肌寒いくらいです。

    

食は基本的に昨夜と同じメニュー。もう少し禁酒の続行です。       夕方歩いたので。8,423歩になっていました。

8月17日(水)  晴れ

10時過ぎに部屋を出て、STRAUB病院へ。今日はドクターイモトの診断を受ける日です。まず助手が例によって体重・血圧・心拍数・体温を測定。当然というか全て問題なし。妻が自身の健康チェックのために血圧計を持参していましたが、退院後に体温計も購入して、毎日3回体温・血圧・脈拍を測定し、全て正常値を持続してきたのです。

イモト医師の診察は、このデータを見てあとは問診と聴診のみ。「よろしい、パーフェクトです。全く問題ありません」

「水泳もOKでしょうか?」、「水泳もスノーケルもOKです」・・・ということで、よかったぁ!これにて一件落着、通常生活に復帰できます。  

病院を出たあとは、セントアンドリュース教会へ。妻が「一度教会の中を見たい」と言っていましたが、毎週水曜日12時15分からミニコンサートが開かれるので、一石二鳥です。

この教会は1862年、カメハメハ4世が土地を寄贈して建設が開始され、当初は木造でしたが、王の死後王妃エマの尽力により20年の歳月をかけて石造りの建物が完成したそうです。規模は小さいですが、聖堂内はヨーロッパの聖堂を彷彿とさせるような堂々たる風格を感じさせ、またステンドグラスが鮮やかです。

      

 入り口から少し入った脇の壁には王夫妻の肖像画があり、二人の姿はステンドグラスの中にも聖人と並んで描かれてありました。

    

今日はJoey Falaという若手奏者によるオルガンコンサート。7〜80人ほどの観衆が集まっていたでしょうか。静かな堂内に荘重なオルガンの音が響きわたって、荘厳な音のシャワーを浴びているような感じがしてきました。僅か30分ですが、感動的で印象深いものでした。

    

                                                       (真ん中の黒シャツは演奏者)

芸術のあとは食欲?というわけで、チャイナタウンの 心(メイサム)へ。いつも客でいっぱいですが、1時を回っていたので、すぐに席に着くことが出来ました。「完全釈放」されたこともあって、食欲も回復。お気に入りの品々を次々と選んでパクつき、お腹いっぱいになりました。

   

冷蔵庫の食材がかなり不足してきているので、ドンキーそしてフードランドと廻ってパン、野菜、果物、飲料等を到達。食欲復活に備えます。 もっとも昼食がヘビーだったので、夜は軽め(=アヒポキ、生ハム、湯豆腐、ポテサラ、パパイヤ) 。ひさしぶりのビールがうまい!         教会からダウンタウンと歩いたので、10,671歩になっていました。

 

8月18日(木)  晴れ 

読み始めて1週間でついに「大聖堂・果てしなき世界」を読了しました。これだけの大作を読み切ると何やら一仕事終えたような気分になるとともに、“あぁ、終わってしまったんだぁ・・・”とちょっと残念さと寂寥感が入り混じった感情もおきるんですねぇ!。

昼前、コンド6階にあるプールへ。当初7月24日という完成予定が延び延びになり、オープンを心待ちにしていたのに、8月に入ってオープンしたときは病気でダウンという皮肉で、泳いでいる人たちを羨ましげに眺めていましたが、今日やっと入ることが出来ました。

歩測すると、縦15m、横9mくらい。ライトブルーのタイルが涼しげです。普通ホテルのプールは、手前が子供用に浅く、途中から急に深くなるのですが、改装後は数歩歩くともう大人の首辺りまで水があり、子供の水遊びには適していません。その分大人は充分泳ぐことができそうです。今日は軽く平泳ぎとウオーキングで済ませましたが、明日からは此処10日間で衰えた体力のリカバーに励むことにしましょう。

 すっきりして部屋に戻ると、軽く昼食を済ませ、散髪に出掛けます。昨日チャイナタウンでメイサムからの帰り道、バーバーを見つけました。何しろハワイで床屋など利用したことが無いし、ワイキキでアチコチ探すよりそれならと、バスに乗って出掛けることにします。

 ヘヤカットにシャンプーで$7.80と格安でした。その後マーケットでアボカド、パパイヤ、アップルバナナを買って帰還。

今夜は「がっつりと、ステーキを食べたい!」という妻のリクエストで、チャックセラーへ。5時半開店と同時に入ったので、席は自由で、それならとゆったりとしたボックスシートに納まります。先ずは地ビール(コナブランド)で回復を祝います。

スープ、そしてサラダバーをつまんでいると、目の前にど〜んと置かれたプライムリブ・キングカット(約1ポンド=448g)。これを二人でシェアします。付け合わせはでっかいベイクド・ポテトにサワークリーム。

   

 妻が分厚い肉にナイフを入れると、スッと入っていきます。「柔らか〜〜い」・・・口に運ぶと、ジューシー。和牛ほど濃厚ではありませんが、シンプルなビーフのうまみが口に広がります。ペロリと完食です。デザートはマカナッツアイスクリーム(カウカウのクーポンを利用するとサービス)。マカデミアたっぷりの濃厚な味わいです。

 6時からは生演奏も入っていい雰囲気。それほど堅苦しくなく、アットホームな雰囲気とサービスが好ましい。何度もハワイに来ながら、古くからあるこの店に入ったのは初めてですが、すっかり気に入りました。

 食事を終えるとまだ7時過ぎなので、クヒオビーチ辺りまで歩くと、フラショーをやっていたので、少し見物。帰り道インタマに寄ると夕市をやっていました。(時間的には夜市です)夕市というよりも、縁日といった感じですが、ワイキキのど真ん中にしてはリーゾナブルな価格設定。インタマ、頑張ってます。           夕方歩いたので10,254歩になりました。

(今日も夕暮れがいい雰囲気です)

    

(カラカウア通りのストリートパフォーマー達。写真中央のトロイはウクレレ演奏・歌とも抜群の力量で街頭芸人では勿体ないくらい)

8月19日(金)  曇りのち晴れ   

 ゆっくり起きて、妻の指導でヨガ体操を30分やって身体をほぐします。

11時過ぎに部屋を出て、ニール・ブライスデール・アリーナへ。今日から3日間、「メイド・イン・ハワイ・フェスティバル」が開催される(入場料3ドル)。年に一度、ハワイ最大の物産展とあって、地元の人々が結構詰めかけておりました。

    

繊維製品が主体ですが、家具・工芸品・雑貨、生花、そしてそれらの間に、様々なフードやドリンクのブースがあって、試食し放題。これだけで昼食替わりになるくらいです。コーヒーも沢山出ていますが、テイストした中で一番気にいった「ハワイ島・カウコーヒー」をお買い上げ。健康志向の二人は“万病に効く(?)”というモロカイ島特産の「ノニローション」も手元へ。

 ぐるっと回っていると、「1分1ドル」というマッサージコーナーを発見。早速二人で申し込んで、30分ほど揉みほぐしてもらいました。

 2つの会場がありますが、妻は身体が冷えたので、外で休憩するというので、私ひとりで、もう一つの会場へ入って、テイスティングを続けます。かなりの種類のクッキー類を試食しましたが、どれも粉っぽく、「マウイクッキー・マカデミアナッツ」に勝る品はありませんでした。

   

(そばの公園ではプルメリアの花が満開)

 あちこちのブースを廻って4時ころに退散。部屋に戻ると暫し休憩。

6時20分頃、私はお出かけ。まずはインタマのライブショー。3人組のバンドとフラ。リードボーカルの男性がかすれ声であまり良くないので、ロイヤルハワイアンのガーデンコートへ移動。

此処はアコースティックギター、エレキギター、ウクレレ、それにスティール・ギターのカルテット。リードボーカルは超太めの女性。ところが甘く切なく声量たっぷりで素晴らしい!30分弱聞き惚れました。

もう少し他のミュージックスポットをハシゴしようかと思いましたが、オッと、今日は金曜日=ヒルトンの花火ではないか!・・・と思いだして、急ぎ帰還。今夜も花火を楽しむことが出来ました。

夕食は、ありあわせの定番メニュー=アヒポキ、湯豆腐、生ハム、ポテサラ、キムチにパパイヤ。  9,655歩でした。

   

 

8月20日(土)   曇り&シャワー、時々晴れ

早起きして久しぶりのKCCへ。お盆休みも終わって日本人のピークも過ぎたかと思ったら、さに非ず。ヒルトン前まで戻ってバスに乗ろうとしたが、大勢の日本人が待っており、此処で既に立ち客が出る状態。次の2駅で満員状態となり、クヒオ通りに入ると、降車の人がいないので、全て通過。バス一両まるまる日本人でKCCに到着しました。

 いつもの品々を購入して、8:40のバスで帰還。妻が不足になった野菜を待ちかまえていてサラダを完成し、やっと朝食と相成ります。

 ランドリーを終えるともう11時。そそくさとインタマへ出かけます。お気に入りのメルヴィンおばさんのライブです。昨日もメイド・イン・ハワイ・フェスティバルでパワフルに歌ってました。抜群の歌唱力は今日も全開。70歳を超えているというのに、驚くべきスタミナです。

 いつも、愉快な仲間が飛び入りするのですが、今日のメダマは、名曲「ハナレイ」などの作曲家ボブさん。彼女の知り合いですから、当然かなりのご高齢。よたよたと言った感じでステージに上がったのですが、いざキーボードを弾きだすと、これがスゴイ。「ハナレイ」を軽やかなジャズタッチで奏でます。するとメルヴィンもジャズのノリで歌います。まさにプロの至芸を見る感じです。ボブさん、そっとチップを瓶に入れるところなど人柄を偲ばせますね。

 ライブは2時まで続きますが、そうすると昼食の時間がすっ飛びますので、ある程度で切り上げ。途中昼食用の品をテイクして帰ります。

 で、昼食はそうめんに丸亀でテイクアウトした天ぷらを併せます。デザートはチーズケーキファクトリーの「フレッシュストロベリー」・・・大きなイチゴがどんと乗っかってます。

   

 一休みすると、プールで軽く600mほど泳ぎ、冷えた身体をサウナで温めて帰室。

 夕方は妻とビーチウオーク〜ハレクラニ〜ハレコアホテル近辺を散策。 パークショア前の突堤へ行きましたが、今日は一日雲が多く、鮮やかなサンセットを見ることはできそうにありません。

   

 デルッシーの広場ではキリスト教系の宗教団体がフラダンスの後に神父(牧師?)の説教と、何やらセレモニーをやってました。歩いていると、といろんなものに遭遇します。

   

 公園からハレコアホテルへ通ずる歩道のあたりでは、ピンクのブーゲンビリアや極楽鳥花が奇麗で、まさに楽園の雰囲気です。

    

 夕食は久しぶりに「鮑の白ワイン蒸し」をこさえてもらってご満悦です。        今日は9,783歩でした。

 

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