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第一部・7月編

はじめに

 例によって旅行準備のスタートは略1年前。09年夏前には定年退職で、当然それ以降は365連休。なにも一番料金が高い時期に出かけることもないのであるが、妻が「8月の東京に居たくなぁ〜い!」と叫ぶ。(そんなことでこれから先どうすんだ!)と言いたいところであるが、反面(それもそうだなぁ)と頷けないでもない・・・

 じゃぁ、退職祝いで長期滞在してみっか!〜〜というわけで、コンドミニアム=アイランドコロニーを確保したことから準備が始まったのであります。フライトの予約を済ませ、長丁場だと暇を持て余しそうだということと、情報途絶を回避するためにもノートパソコンを持ち込むことにしました。

 全て計算どおり・・・とは世の中いかないのであって、当初は、『6月末にはリタイアし、後は悠々と準備に勤しむ・・・』つもりが、色々と事情があってRretireDAYが7月末までズレ込み大慌て。なんとか周囲のご理解とご協力を得て、予定どおりの旅程がスタートしたのであります。

7月25日(土)

 出国手続きを済ますと、ロビーで『それじゃぁ、お互い無事到着を!』と握手をして、左右に泣き分かれ・・・なんじゃあそれは?というと・・・マイレージの関係で、妻はANA、私はNW。ともに第一ターミナルで、出発時刻がほぼ同じというのはこの風変わりな(?)夫婦にとってまことに好都合。

 景気動向を反映してか、トップシーズンだというのに、機内は結構空席が目立ちます。私も隣(内側)の女性がCAの案内で前方の席に移動したので、ラクチンになりました。

飲み物のサービスが始まったので、ワインをお願いして5ドル出そうとすると、CAが「ビールとワインは無料です」と・・・これはデルタとノースウエストの合併効果(?)で、結構なことであります。(NWはアルコールは有料=5ドル又は5百円だったのです) 因みにウイスキーやブランデーだと7ドル取られます。

いいことばかりではなくて、予約時は新しいA330(この機種だと個別ビデオが装備)だったのが、古い機種の747に変更になっていました。こうなると、食事を済ますとあとは只管(ひたすら)眠りに落ちるのみ。

ほぼ定刻の午前9時過ぎに到着。ANAも定刻だったとみえて、イミグレーション手前で無事妻と再会することが出来ました。NW,ANAと続いて到着しても混雑はなく、入管手続きは極めてスムーズ。税関で、準備した「持ち込み日本食品」のリストを提示。ずらりと並んだリストを眺めた係官から1,2質問があったが、スーツケース全面御開帳の事態には至らず、無事通過(ホッ!)。

荷物も多いのでタクシーでアイランドコロニーへ。ドライバーはクヒオ通りを左折すればいいのに通り過ぎ、カラカウア通りの途中で右折してなんとシェラトンまで行ってしまったので、大声出して方向修正を指示。明らかに意図的なミスで、支払い時にチップをカット。何やらブツブツ言っていたが、初心者と思われてなめられたか?

ホテルの前で今回利用する部屋の管理人のユキエさんと面会。挨拶もそこそこに早速1610号室へ。5機ほどあるエレベーター(オーチス製)はコンピューター制御が良く効いていて、スピードも速いのは助かります。又ホテルへの入り口はロック式で、セキュリティ上安心です。

部屋へ入ると、概ねHPの説明にあるとおりで、初めて入ったような気がしません。謳い文句どおり、ラナイが広いのは此処のメリットです。

             

                   (リビング&ベッドルーム)  (洗面・バス・トイレ)        (キッチン)

           

                     (台所用品は全て揃ってます)      (広いラナイからアラワイ運河方向への眺め)

次はユキエさんの自己紹介(※)を聞きながら6階へ降りて、共通スペースの説明を受けます。かなり大きなプールと浴槽のような広さのジャグジー、トイレ、シャワー、そしてサウナ室もあります。(ランドリーは、洗濯機は12台、乾燥機は16台くらいと多いので、待つことなく使用できて助かりました。)

                          

              (43階建ての全貌)     (学校プールのようなプール)    (浴槽のように広いジャグジー)

鍵の受領も終わって、さぁ。約40日の生活が順調にスタートするぞ・・・!と思った矢先、妻が「あなた、トイレがおかしいわよ、水が漏れてるわ !」と。ナヌッ?と、洗面室へ入ってみると、確かに床が濡れている。よく見ると、どうもタンクのつなぎ目から漏れているようだ。汚水ではないものの、これではトイレが使えない!

のっけからの衝撃的な大トラブル。ユキエさんは急いで馴染みの工事業者に連絡を取り、大至急対処してもらうことにする。一息ついて、次に備え付けの金庫を開けようとすると、これが又開かない。暫くして何でも屋の工事業者のおじさんがおっとり刀でやってきて、操作してみてもNG。で、これも修理に出すこととなる。

 ※ ちなみに、ユキエさん(日系2世?)はカリフォルニアから移って3年。長男はペンタゴン勤務。此処を含めコンド数棟のオーナーの次男が東京に転職したので、彼女がバニヤンに引っ越してきて管理人をやっている。2人の息子を立派に育て上げ、人柄はいいが、なにせ75歳と高齢なので、細かいところまでは気が回らない。

前の使用者は子供のサマースクールで3か月滞在。その間クレームは無かったとのことであるが、私たちが使用するまで約1か月空いていたのだから、その間によくチェックをすべきであったのに、全て清掃人任せでこんなことになったと推測。クレームの処理は一生懸命であるが、やはり事前にチェックを行うべきである。

〜〜てな具合で、《12時過ぎには手続き完了し、後は昼食〜買出しへ・・・》という初日の皮算用が大幅に狂ってしまい、水漏れ対策に悪戦苦闘するおじさんとユキエさんを残して部屋を出たのが4時過ぎになってしまった。

「ドンキホーテ」(一昨年夏は、既にダイエーが売却はしたものの、看板はダイエーのままでしたが、今回全てドンキーに変わっておりました)で当面の食料や雑貨(洗剤等)を購入して帰ってくると、既に6時過ぎ。

洗面室のドアの壁にユキエさんが放心したように座りこんでいましたが、我々の顔を見るとニッコリ。“なんでも屋”のおじさんの奮闘の甲斐あって、バルブ交換(といっても、週末にこのバルブの調達が大変であったそうな)により水漏れは解消、金庫は不良原因解明で明日持参するとのこと。いやぁ〜、今夜は、6階までトイレ遠征しないといけないかも・・・と最悪の事態も考えていただけに本当にホッとしました。

一件落着で彼らが帰ったあと、(騒動の影響で昼抜きなので)お腹もすいてきましたが、妻には夕食を作る気力はありません。それで、今夜は簡単にと、「ペリーズ・スモーギー」へ。

“すり込み効果”というのがありますが、此処は初ハワイの折に入店して強いインパクトを受けて以来(その頃は東京でもあちこちのバイキング探訪を趣味にしておりました)、私にとってハワイでのブッフェ・一番店なのです。  

妻が此処はあまり好きでないこともあって、久し振りの利用。そのせいもあってか、夕食のメダマ=その場でカットしてくれるローストビーフを美味しく感じました。一通りのものを頂戴しあとは、フルーツへ。パパイヤをたらふく食べて大満足。ハワイのスイカはどこで食べても水っぽかったのですが、今回は日本のと同じくらい甘くてビックリしました。(何処かで品種改良が進んだのでしょうか?) 来るたびに値上げになってますが、それでも一人$12チョイでこれだけ食べられるところは他にありません。

食事のあとは、銀ブラならぬ“ワイぶら”(=カラカウア通り漫歩)。土曜日とあってそこそこの人通りです。似顔絵描きのところで若いママ(米国人)がベビーを描いてもらっています。この子の笑顔が可愛いので、初孫を思い浮かべた妻が「可愛いわねぇ」とあやすと坊やはニッコリ。ママも笑顔で応えてくれます。なんでも三沢のキャンプから休暇で来ているとのことでした。

〜〜こうして、ようやく落ち着いて、明日からはなんとかロングステイがスタートできそうです。

 

7月26日(日)  晴れ

 7時前後になると、カーテンを透る光で目が覚める。昨日は雲が多かったが、今朝は青空。ラナイに出ると、朝の爽やかな風がなんとも心地よい。サッと着替えて(妻は“サッと”というわけにはいかないが・・・)ビーチからカピオラニ公園を散歩。公園ではミニトライアスロンをやっているようです。爽やかな空気の中での、朝の散歩がハワイライフの醍醐味です。

 9時半ごろ帰ってきてから朝食。先ずグァバネクターを一杯グビッ!(これも"すり込み効果"で滞在中は欠かせません)。朝はパン食で、クロワッサン、ハム、チーズ、生野菜=レタス、トマト、アルファルファ。次にカットしたバナナとキウイを入れたヨーグルト、そしてスターバックスの豆(ユキエさんからの差し入れ)で、“曳きたて・入れたて”のコーヒーを・・・これが滞在中の朝食の基本となりました。爽やかな風を受けて、ラナイからアラワイ運河を眺めながらゆっくりと朝食を摂っていると、大いにリラックスできます。

 暫し休憩の後は6階のプールへ。ホテルのプールにしては大きい(歩測してみると18m×8mくらい?)が、古くて昔の学校のプールのような感じで、リゾート感には乏しい。しかし循環がよくて水がきれいで泳ぎやすい。私のような泳ぎこむタイプにはもってこいと言えます。子どもたちにぶつからないよう注意しながら1400mほど泳ぎました。途中で妻もやってきてウオーキング主体のエクササイズ。疲れてくるとジャグジーに移動。バブルジェットが弱いのが難点ですが、浴槽ほどのデカさがあり、全身温浴でリラックスできます。

 3時ごろ部屋に帰ると、チーズとおかきを“つまみ”にビールをグビッ!気分爽快です。遅めの昼食は妻がサッと湯がいた「そーめん」です。(麺つゆも持参してます)

 4時半ごろ、散歩に出かけ、「ビーチウオーク」へ。芝生の広場でJAL主催の「フラフェスティバル」をやっていました。ハワイアンとフラダンスのライブ・・・いいですねぇ!何時も何処かで、こうやって気楽にライブを楽しめるのがハワイの(というか、ワイキキの)いいところです。

                            (フラフェスティバル)

 ABCとフードパントリーに寄って買い物。アッという間に夕暮れ時。この時期、日没は7時過ぎです。

 夕食は、オムレツ、豆腐、生野菜、パパイヤ。(妻は旅先でのクッキングを厭わないので、健康と経済の両面から助かります!)

リビングのカーペットを汚してはいけないので、食事は全てラナイのテーブルで摂ることにしましたが、夜スタンドの電気を点けても、ハエ・蚊は勿論、蛾・虫の類も一切姿を現さず、朝・夕ともまわりの景色を愛でながら落ち着いて食事を楽しむことが出来るのが有難い。

 

7月27日(月)   晴れ(雲が多い)

 目覚めると、今朝は雲が多く、ビルの向こうにが見えました。

 朝食を済ませると、今日の仕事は滞在中の要となる「バス券」の手配。7月からバス料金が全面値上げとなり、「乗車券」・$2.00→$2.25、「4days Pass」・$20→$25、「バスパス」(1ヶ月定期)・$40→$50と大幅な値上げです。(トホホ・・・)

 乗車券はトランスファーチケットを貰っておくと4時間まで有効なので、4デイズパスがこれだけ値上がりすると、メリットがあるのかどうか疑問であるが、乗車券の場合、都度小銭(25セント)を用意しないといけないのが煩わしい。それで結局4デイズパスを購入してしまいました。

 ちなみにワイキキ長期滞在のひとつのポイントが「25セント・コイン=クオーター」、バスにも必要ですが、コンドのコインランドリーは25セントコインのみ投入可で、洗濯に$1.25,乾燥に50セント・・・ということは1回の洗濯にクオーター7枚が必要になる。滞在中10数回の洗濯をするので、なんだかんだで都合100枚くらいの「クオーター」を使うことになる。ABCストアやチャイナタウンの商店など、キャッシュを使用した場合はその都度、1ドル紙幣を4クオーターズに両替してもらったりして、せっせと貯めこんでました。

 「4デイズパス」はABCストアで購入できるが、「バスパス」は「セブンイレブン」にしかない。ところがワイキキには「セブン」が見当たらない。そこでアラモアナセンターの事務所まで出かけて8月のバスパスを購入。日本だと1ヶ月・・・たとえば8/109/9という「1ヶ月」が可能であるが、バスパスはあくまで「Monthly」。で、8月からはこのパスを使って、オアフ中を駆け回ろうという魂胆です。

 先ずは「ワードウエアハウス」へ。お昼になったので、一度行ってみたいと思っていた「チャウダーハウス」に入ります。

名物のクラムチャウダーを2種類注文。白=「クラムチャウダー」はクリームベース、赤=「シーフードチャウダー」はトマトベース。「ハワイ通」には評判の高い一品であるが、私的には「まろやかで美味しいことは美味しいが、噂ほどではない」といったところ。妻も「星★★かもね・・・」 むしろ一緒にオーダーした「クラブサンドイッチ」がカニ肉たっぷりで、刻みレタスとのコンビネーションがよくて美味しかったデス。

     

(※チャウダーハウスは9月20をもって閉店したそうです。従ってこれが最初で最後となった次第であります。   長引く不況により、ワイキキでは、老舗が数多く閉店に追い込まれているようです)

 お腹が落ち着いたあとは、「マイ・リトル・シークレット」(ハワイアンキルト)、「スポーツオーソリティ」(品数豊富で、ディスカウント品も多い!)を回り、ついでに日用&生鮮品の「マルカイストア」を覗いて(クローズしたインストアもあり、やや寂れた感じ)から、その後「ワードセンター」内にも立ち寄り、ワードエリア視察(?)を終了。       

 アラモアナセンターに戻り、山側に出来た「ノードストローム」へ。全米最大の高級デパートだけあって、広い店内は落ち着いて上品な感じ(=休憩室やトイレはハイグレードだし、さりげなく売り場中央でピアノの生演奏があったりする・・・)であるが、客は殆どおらず、これでビジネスが成り立つのであろうか?と貧乏人は余計な心配をしてしまいました。

もちろん、私たちは“お呼びでない?!”ので、サァッ〜と流し見て外に出ると、“お呼びですよ!”のドンキーで、食料品を調達して帰還。

妻はプールへ。私はDFSへ出かけ、明日のライブ・イベントのチェックをした後、これまたプールでひと泳ぎ。

部屋へ戻ると、レモンサワー(=持参の麦焼酎をドンキーで買ってきたレモンとソーダで割ります。こちらのソーダは日本のより炭酸度=シュワ〜ッ!とした感じ=が弱いのが難点です・・・)を、チーズ&おかきで。

 食事は、マーボー豆腐、生野菜、キムチ。

 

7月28日(火   晴れ

 今日から4デイズパスを使って、“あちこち巡り”を開始。初日はカハラモールへ〜〜。カピオラニ公園前で14番に乗り換え、ダイヤモンドヘッド(の真下の)展望台で途中下車。暫し“地球は丸い”と実感できる眺望を楽しんだあと、ジグザグの坂道を下ってビーチへ。

     

             (展望台からの眺め)    (カハラ方面)         (岬の灯台)

 此処は上級者サーファーが利用するビーチで、それ以外の人はあまり訪れない。木立から砂浜に出ると、妻が「アッ、なんか居るわ!」・・・なんと、でっかいハワイアン・モンクシール(アザラシの一種で、ハワイ諸島には1300〜1400頭が生息するのみで、絶滅危惧種になっている。)が1頭寝そべっているではありませんか!近づこうとすると、直ちに木立の向こうから監視員の女性が現れて警告を発します。で、遠巻きに写真撮影。

   

  再び14番に乗って、カハラモール前で下車。此処へ来たら、妻のお目当ては「シナボン」(・・・アラモアナのフードコートにもあるが、やはり此処の雰囲気の中で食べるのがイイのだとか・・・)ただでさえ甘いのに、さらにクリームソースが付いてます。二人ともたちまち完食です。そのあと買い物をしてバス停へ行くと、ラッキーなことに直ぐ23番が来て、すんなりと帰還。シナボンだけではお腹が持たないので、ご飯をチンし、納豆とふりかけにインスタント味噌汁で簡易昼食をとり、少しお昼寝。

(シナボンです)

 5時過ぎにDFSへ。1階コンコースに舞台が設えられて、既に男性がギターを熱演中。マカナという“スラッキーギター”(※)の若き名手とのこと。テクニック、表現力ともに素晴らしく、将来のビッグネームを予測させました。(ちなみに、7〜8月はロイヤルハワイアンホテルのステージに立っており、テーブルチャージは$49もするそうです) 日本人には馴染みが無いため、観客はまばらですが、こんな新進気鋭の名手が飛び入りでステージに立っているので、今夕はまことにラッキー!

(※)スラッキーとは「スラック・キー(弦を緩める)」という意味で、ハワイ独特の演奏技法。メロディーやコード、ベースラインを同時に弾くので、数人が演奏しているように聴こえ、緩んだ弦の和音が椰子の葉音や波の音のようなきらめきを描き出す。

マカナ(ハワイ語で「贈り物」を意味する)は9歳で初めてウクレレを手にし、その後ギターに持ち替えて13歳でサニー・チリングワースに師事。スラッキーギターのアートフォームをベースに、新時代の感性でクリエイティブな作品を発表。20代前半で偉才が認められ、WOMADなど世界の音楽祭に出演。心と魂から流れ出す自由な音楽が特徴であるといわれる。(以上は「マタタビハワイ」より)

 次は「ポ・オハラ」・・・男性ギタートリオに女性ウクレレを加えたカルテット。リーダー・オハラの甘いソフトな声は心に心地よく響いて、私は忽ちのうちに、このグループを気に入りました。

彼らの演奏が終わりに近づいた7時前になると、ステージの周りには人だかりが出来てきました。皆んなのお目当ては、本日のトリ=ジェイク・シマブクロです。やがて拍手に迎えられてジェイク登場。8月は日本公演をするそうですが、1年中世界を股にかけて演奏旅行を行っており、ハワイで、しかも至近距離で彼のライブを楽しめるとは実に僥倖であります。

直近はスペイン公演ということで、オープニングはフラメンコギター奏法・・・忽ち彼と自分しか存在しないような“ジェイク・ワールド”に引き込まれます。このあと、“なだそうそう”や“さくら”など日本人へのサービス、そしてビートルズや自作品と多彩なメロディで、一段と磨きがかかった神業ともいえるウクレレ演奏を堪能しました。

5時〜8時と、3組で3時間にわたるロング・ライブステージで、DFSの太っ腹に感謝感激であります。(もっとも、冒頭から最後まで居たのは私と隣のおばさんの2人のみでした!)

  夕食は、少し歩いて「えぞ菊」で、ラーメン・炒飯・餃子のセット($12強)。日本の大衆中華料理屋と同水準の味と値段で、真面目に作ってあるのがこの店の取得です。ラーメンも炒飯もしっかり量があるので、流石に食べきれず、炒飯はお持ち帰り。

 

7月29日(水)   晴れ(雲が少し多い)

 今朝の朝食は軽めで、グァバネクターとフルーツ&ヨーグルトのみ。〜〜というのもこれからチャインタウンへお出かけ。13番バスに乗ってみる。これはシニア路線というか、乗客はローカルの、それも御年配が圧倒的に多い。日本人乗客は自分たちだけであった。川べりで下車し、先ずは出雲大社へ御参拝。これからの滞在安全を祈願して神妙に礼拝を行います。

   

昼どきになったので、飲茶のランチ。(これが朝食を軽めにした理由!)新規開拓と、今日は「メイサムディムサムへ。店内は意外に狭く、大衆中華の雰囲気ですが、人気店のようで、既に満席状態で、ワゴンサービスが行き交っています。

シュリンプ・ダンプリング、シーフード湯葉まき、焼き餃子、にら饅頭、ポークスペアリブ黒豆蒸し、粽(ちまき)を注文。餃子を除いて他のものは全て“ハオ!”です。これで税・サ込みで$20.49で、つまり2000円しないのですから、まさに“美味い、速い、安い”と3拍子そろってます。

     

                                                     (最後は粽でシメ!)

 そのあと、チャイナタウンの市場で、空芯菜・トマト・ナス・アボカド・バナナを買って(地場の品物だと、チャイナタウンが一番安いのです)帰館。

 一休みすると、夕方は、サンジェルマンでサンドイッチを買ってからホノルル動物園へ〜〜6時からジェイクの野外コンサートがあるのです。

一昨年は8月15日(水)にありましたが、今年は7月の本日なのです。前回(スターバックス後援により3組の出演で2時間のライブ)と違って、今回の出演者はジェイクのみで1時間。開園15分ほど前に着くと、ステージ前には既に数百人の人々が陣取っています。右手斜め前方に空きスペースを見つけて腰をすえます。

やがて、大歓声に迎えられてジェイク登場。前は弟のブルースが一緒でしたが、今回は全くのソロで、次々と様々なジャンルの曲を披露します。本当に素晴らしい。感動するとともに、昨夜あれだけ熱演した翌日なのに、あの“超絶テクニック”で指先は大丈夫なのだろうか?と余計な心配をしてしまいました。

彼は、「Music is Medicine」 を合言葉に児童教育支援のボランティア活動を行っており、今日の出演も無償なのでしょう。(入場料$3は、多分必要経費のみ)ビッグネームになっても奢らず高ぶらず、人間的にも立派なアーティストです。

       

 ライブのあとは、暮れなずむビーチの景色を楽しんでから帰館。ライブの前にサンドイッチを食べているので、夕食は軽めにと、空芯菜炒め、納豆、キムチ、味噌汁にデザートはパパイヤ。

 

7月30日(木)  晴れ(今日も少し雲が多い)

 今日は早起きしてサークルアイランド。(島内一周・・・といっても、実際は東半分一周です)  アラモアナで52番に乗り換えて出発。1時間強走って、ドールプランテーションで最初の下車。まあ、ここは御挨拶程度。

     

                                   (トラベラー初心に帰って!)

 次はハレイワへ。ノースショアマーケットプレイスはそこそこにして、お昼の目的は「クアアイナ」。アボカドバーガーでつとに有名ですが、我々は初体験。(ワードセンター内にも店があるのですが、やっぱりお初は本店で!) ちょうど日本人ツアー客が入ったと見えて店内は満席状態。

先ずカウンターでオーダーして、待つこと数分、アボカド半分がパテの上にで〜んと乗ったバーガーが現れました。野菜の乗ったほうとあわせると厚さ数センチ。グッと押さえ込んで(この強い押さえ込みが上手に食べるコツなのです!)アゴが外れそうになるのも委細かまわずガブリとかぶりつくと・・・オーッ! ウマイ!! 完熟アボカドの滑らかな美味しさは勿論ですが、この圧倒的な美味しさのポイントはやはり牛肉パテにあります。

ミデイアムレアに焼いたパテを咬むと、牛肉の旨味がジュワ〜〜ッと口の中に広がります。日本の○ク○ナル○等のハンバーガーとは全く別物です。これは噂どおり、いやそれ以上の美味しさに、二人して感動したのでした。(値段的にも$8.40とリーゾナブルです)

     

 次は、少し歩いて「マツモト・シェイブアイス」へ。今日も長い行列が出来ています。妻のリクエストで、『3色シロップに加えて、アイスクリーム・あずき・練乳入り』と、全てぶち込んだラージサイズ(値段はスタンダードの2倍の$4.25)をオーダーして、「これで満足だワ!」と・・・。(もっとも、妻はこの夜から少しお腹の調子が下降し、原因はやっぱりこれだったかな?と反省してました・・・)

  

                   (シェイブアイス製作中)

 さて、ハレイワでお腹を膨らましたあとは、ラニアケアビーチへ。天気の良い日の昼過ぎから甲羅干しに上がってきた海亀を見ることが出来るのです。浜辺に行くと、人だかりが出来ており、その中に2頭のカメがいました。少し向こうの浅瀬に黒い影が見えたと思ったら、もう1頭がゆっくりと上陸してきました。じつにタイミングよく3頭のカメを見ることができました。

     

 再びバスに乗って、次はクアロアビーチパークへ。車でもあまり訪れる人はいないのですが、広〜〜い芝生の広場、目の前の海に浮かぶチャイナマンズハット、そして「ジュラシックパーク」を思い起こす起伏に富んだ山並み・・・と、此処は二人のお気に入りの場所なのです。

     

 もう4時過ぎになったので、再び55番のバスに乗ってアラモアナへ帰ってきました。(このサークルアイランド路線は30分に1本ですが、ルートの大半は交通量が少ないので、概ね時間は正確。従って降りた時間を記憶しておくと、途中下車して再度乗車する場合、あまりロスタイムが無くて、意外と効率よく廻ることが出来ます)

 ドンキーへ寄って食料品を購入。今夜のメニューは・・・出来合いのサーモングリル(油が乗って美味しい!)、クロワッサンのピザ風、豆腐サラダ、イワシの甘露煮。(私は、普段イワシはちょっと苦手なのですが、ドンキーの惣菜売り場で見つけたこの甘露煮は酒の肴にもおかずにも最適で、おまけに値段も安く、今回大変重宝しました。)

 

7月31日(金)    晴れ

 昨日はちょっとハードスケジュールだったので、今朝は遅めに起床のあと、ゆっくりと朝食を摂ります。日中は暑いのですが、日が沈むと熱気がサッと飛んで、乾いた爽やかな風が入ってきます。夜はラナイ側の窓を開けておくとエアコンを消しても寝汗をかくこと無く 熟睡できます。この乾燥した爽やかさがワイキキの良さなのです。わが部屋は西向きなので、朝は日が昇っても爽やかさの中でゆったりと食事をすることが出来ます。

                  (アラワイ運河を眺めながらの朝食は最高です)

 11時過ぎに部屋を出て、モバイルセンターUSAという会社へパソコンのネット用モデムを借り出しに行きます。この部屋のHPに無線LANモデムのことは載っていなかったので、『・・・我が社のモデムにノートを繋ぐと簡単にネットを利用できます』という宣伝に飛びついて、随分前に予約をしておいたのです。

 実際には、部屋に無線LANモデムはあったのですが、私の知識水準ではどう調整してもネットが繋がりません。結局、この会社のモデムのお世話になりました。レンタル料・月$110と結構な支出ですが、日本情報へのアクセスなど長期滞在にインターネットは欠かせません。

                       (会社から機器の写真を拝借)

 この会社(AHJ Inc.と社名変更してました)のオフィスはDFSの向かい側で、我がホテルから徒歩7分くらいなので助かりました。部屋に戻ってインターネットアクセスを終えると、妻が早速パソコンを使い始めたので、私はプールへ。真っ昼間で空いていたので、伸び伸びとクロール(&ウオーキング)で2kmほどこなして部屋に戻ります。

・・・運動のあと、しかも昼間に飲むビールは実にウマイですねぇ!こちらの“とろけるスライスチーズ”と持参のおかきの組み合わせは、ビールに格好のおつまみです。昼食は簡単に。(目玉焼き、サラダ、納豆、パパイヤ&マンゴー)

 それから、郷里の友人・T氏のリクエストに応えて、絵葉書にワイキキ便りをしたためます。書くことはなんともないのですが、ホテルのフロントサービスが使えない為、バスなら3駅向こうのワイキキ郵便局まで出向かないとなりません。エアメイル用にストックしてある90セント切手を貼って窓口に差し出すと『エアメイルは2年前に8セント値上がりしたのよ』と。ハワイ(というかアメリカ)は、デフレ気味の日本と違って、何もかも値上がりしてます。(購買力平価でいくなら1ドル=75円くらいでもおかしくないのでしょう。)

4時半になったので、妻が一度は行ってみたいと言う、ビーチウオークにある「ヤードハウスへ出かけます。

 実は2年前にも入ろうとしたのですが、新規開店直後の超人気で、「90分待ちデス!」といわれて断念した経緯があるのです。此処は2:30〜5:30がハッピーアワーということなので、今回はこれを利用します。

 早い時間とあって、すんなり席に案内されます。2年前に比べてBGMもあまり騒がしくなく、全体的にいい雰囲気です。

ここは数十種類あるビールが“ウリ”ですが、ハッピーアワーは全て半額(1杯=$4〜$4.5)。妻はフルーツビアを2種類。私はピルスナーとブラウンビア。どれも皆個性があって美味しい。部屋では、ABCストアで買ったバドとかクアーズを飲んでいますが、これ等は日本の基準では「発泡酒」ですから、余計に此処で飲む“ホンモノのビール”が美味しく感じられるのかもしれません。

料理も20種類くらいが約4割引と、豪気なハッピーアワーのシステムです。先ずブルークラブケーキ(ワタリガニの身の揚げ物)・・・これはソースが甘めでちょっと残念。次にスパイシーツナロール(胡瓜、枝豆の上に、アヒポケ、アボカドペースト、トッピングに紫キャベツ、ニンジン、生姜スライスのカラ揚げときれいに盛り付けたものを、わさび醤油と豆板醤を添えていただきます。 ・・・ヘルシーで、スパイシーで、じつに美味しい。 最後にカリフォルニアロール(酢飯にカニとサケのほぐし身を乗せ、上にカニ足とアボカド。見た目にもきれい。

量があるので2人だとお腹いっぱいです。これで$42.29と格安! ヤードハウスのハッピーアワーはワイキキで一押しです。(特にスパイシーツナロールは、二人して気に入りました。)

     

           (ビールがうまい!)     (クラブケーキ)      (絶品のスパイシーツナロール)

 6時過ぎに店を出ると、前の芝生広場ではフラフェスティバルの最終日。時折弱いシャワーのかかる中を1時間ほどハワイアンライブとフラダンス(ちびガールズの踊りが可愛らしい!)を楽しみました。

  

                                                                      (第一部 ・了)

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