第三部・8月中旬編
8月11日(火) 曇りときどきシャワー
到着した7月25日は雲空でしたが、翌26日からずっと好天気が続いていました。ところが昨日からちょっと天気がおかしい。特に今日はずっと曇り空で、時折シャワー。風がなく、湿気が多くて蒸し暑い。まるで東京にいるみたい(?!)。夜は本降りになって、広いラナイの内側まで雨が吹き込んできました。
(・・・あとで分かったことですが、じつは、ハワイ島に近づいたハリケーン崩れの熱帯性低気圧「フェリシア」の影響だったそうです)
本日、朝は珍しくスローペースで、10:30頃コンドを出て、妻の希望でカパフル通りを散策することにしました。ガイドブックには13番バスでとあったので、カパフル通りを真っ直ぐ北上するのかと思っていたら、通りに入って少しのところで、キャンベルアヴェニューへ曲がってしまった。(確かにバスのフロントにはキャンベル・・・と表示してあった!)慌てて次のバスストップで降りて、カパフル通りに戻る。
(カパフル通り) (ペギーズ・ビッグ)
「ペギーズ・ピック」(アンティーク雑貨)や「ランニングルーム」(ランニング用品)、「セーフウエイ」(総合食品スーパー)などを覗きながら歩いていくと、日本人に大人気の「レナーズ」(ケーキ店)にたどり着く。
店には次から次と客が入ってくる。皆んな、ケーキやデニッシュ類には目もくれず、注文するのは「マラサダ」。
この“ふかふか”の揚げパンが美味しい!と大評判なのだ。私たちも4種類(=プレーン&粉砂糖、プレーン&シナモン砂糖、カスタード入り、ハウピア入り・・・プレーンは70セント、クリーム入りは90セント)を購入し、外のベンチに腰かけて、早速かぶりつく。〜〜まぁ、お値段相当で、そんなに大騒ぎするほどのもんじゃぁございません。ハウピア(ココナツクリーム)入りのは、生地のふかふか感とマッチして美味しかったかな。
面白い店が並んでいて人気の通りとのことで、期待して歩いてみましたが、どの店も薄汚い店構えで、ガッカリです。商いをするなら、もう少し小奇麗にしなくては!。これならチャイナタウンのほうが、まだきれいですよ。
最後に総合食品スーパーのセーフウエイへ。清潔で広い店内に、生鮮品からデリ、そして加工品、アルコールとあらゆる食品が整然と並んでいる様は壮観。とりどりのパンが美味しそうでしたが、あいにくと「在庫」が一杯なので涙を呑んで(?)断念し、デリの中からオリーブにブルーチーズを詰め込んだものと、サラダソース用にと「ホースラディッシュクリームソース」を購入。(このソースはラディッシュの辛味が利いて、野菜サラダ用に重宝しました。)
ワイキキ図書館近くまで戻って、8番バスに乗る。12時半を回っていたが、「お昼はチャイナタウンのレジェンドにしよう」ということで、アラモアナで20番に乗り換え。ザ・バスはゆっくりと走るので、余裕があると思っていたのに、レジェンドに着いたら2時前。この店はチャイナタウンにしては珍しく2時で一旦クローズ。仕方がないので、近くの「大班ディムサム」へ。以前来て勝手はわかっているので、テーブルに案内されるや、隅っこに積んである蒸篭の蓋を開けて、好みの品を選び出す。此処も“ウマイ・安い・早い”の3拍子そろった良い店です。
コンドへ戻ると、ビーチに出かけてひと泳ぎ。昼食が遅かったので、夕食は簡単にということで、アスパラ・マッシュルーム・チーズ入りのふかふかオムレツ。あっ、そうそう、セーフウエイで買ってきたオリ−ブ&ブルーチーズはチーズのクセだけならまだしも、ちょっと塩っ気が強すぎて、オリーブ好きの妻も流石にNG。西欧人ならワインのツマミにベリーグッドと言うところなんでしょうが・・・。
(オリーブ&ブルーチーズ)
8月12日(水) 曇りときどき小雨
昨夜はかなり強い雨が降りました。台風でもないのに、この時期珍しいことです。それで朝起きてラナイから外を見ると、アラワイ運河が流れ込んだ土砂で茶色く濁っています。少し青空が見えたかなと思ったら、やがて全面厚い雲に覆われてしまいました。これで3日連続の悪天候。
当然、海や山に出かけることはできません。それで、妻は「もう一度行きたい!」と、アロハスタジアムのフリーマーケットへ。一方、私は、ダウンタウンウオッチングへ。
13番で、州政府ビル前で下車。国の為に戦った兵士の記念碑があり、永遠の灯火が燃えています。一礼してその横へ進むとセント・アンドリュース教会。
中に入ると堂々たる聖堂の構えです。振り返るとステンドグラスが鮮やか。厳粛な雰囲気に思わず佇んでいると、突然オルガンが聖堂内いっぱいに響き始めました〜〜聞き手は私一人!10分少々でしたでしょうか、壮麗な宗教音楽に全身まるごと浸っておりました。
いやぁ、散歩してると、こんないいこともあるんですね。この教会はどのガイドブックにも説明が出ていませんが、素晴らしいところです。
次はハワイ州立美術館へ。ここはハワイの芸術家たちの作品を展示してあります。品数は思ったより少なかったですが、なかなかの力作ぞろいで、地元アーティストのエナジーを感じます。私的には、絵画の展示がもっとあってもいいのではと思いました。
(建物の外観) (気に入った2枚の絵)
次はカメハメハ大王の後ろの建物へ=司法ホールとでもいうのでしょうか、ハワイ州における司法の歴史を概観してあります。 “ハワイにおける司法確立のプロセス”ということで、誇らしく展示してありますが、裏を返せば、白人によるハワイ王朝侵略〜征服の歴史でもあります。
前に立つカメハメハ大王はどんな感慨をお持ちでしょうか?(尤も、誇り高きハワイ人たちからは、白人宣教師たちに共鳴して欧米化を推進し、ハワイ固有文化を軽視しすぎたと批判のある王様なので、この建物とともに在るのは御納得かも?)
(ロビーには歴代司法長官?の画像が)
時折シャワーが降ってきますが、気にせず歩いて次は、カワイアハオ教会。1840創立のハワイ最古の教会で、王朝の戴冠式や結婚式が行われたという由緒正しき教会。
建物正面からの眺めは格調高い。しかし正面入り口は扉が重く閉まったまま。諦めることなく横に廻ると、ガラス扉があって中に入ることが出来ました。そんな由緒ある教会だから、中はきっと素晴らしいと思ったら・・・ステンドグラスも無い、なんの装飾も無い、木造りの素朴な教会でありました。先ほどのアンドリュース教会と対照的です。 が、いたずらに華美を誇示するよりも、このほうが良いのかもしれません。
(教会の外観とその素朴な内部)
少し雨が強くなってきたので、これにてウオッチングを終了し、お昼はワイキキへ戻って一人のときしか行けない(!)、ペリーズ・スモーギーのブッフェランチを摂ることにしました。それからウオルマート〜ドンキーと寄って食料品等を購入。帰ると妻が既に帰ってました。彼女によると、アロハスタジアムは“本降り”だったそうです。(でも、しっかり買い物はしてきたとか。)
暫くすると雨が上がったので、二人でプール〜ジャグジー〜サウナの3点セットコース。水は少し冷たいけど、頑張って1,100m泳ぎました。
食事は・・・前菜=アスパラ、ナスのガーリック&オイル炒めと冷やしトマト、冷ややっこ、イワシの甘露煮。
午後3時ころに青空が広がったのですが、日没前から、再び雨が降り出しました。早く天気が回復いてほしい!。
8月13日(木) 晴れのち雨のち晴れ
朝方は青空が広がったものの、次第に雲が多くなり、3時過ぎには本降りとなってしまいました。ところが、夕方にはまた青空が広がり、ハワイには珍しいウロコ雲が見えました。
本日はコンテンポラリーミュージアムへ。5〜6分に一本は走っているという13番と2番が30分近くやってこず、ダウンタウンのベレタニア通りに差し掛かると、にっちもさっちもいかない大渋滞。乗り換えのアラパイターミナルまで1時間もかかってしまった。15番は1時間に1本で、時刻表では5分前に発車。あ〜ぁ、ここでまた1時間待つのか?とガックリしてたら、程なくこれも遅れた15番バスがやってきました。(ホッ!)
バスは“いろは坂”みたいな道を登っていきます。周りは高級住宅街です。幾度もヘヤピンカーブを曲がって
シニア割引があると聞いていたので、妻のパスポートコピーを見せて、「妻はシニアです。私はコピーを持っていませんが、お分かりの通り、彼女より年上です」と言ったら、受付の老女はニッコリ笑って「分かりました!」と。(彼女)「ところで、私は72歳よ} (私)「いやぁ、本当ですか?もっと若く見えますよ!」 (彼女) 「サンキュー!」〜〜というやり取りで、通常$8→シニア$6。
彼女は「あなた、日本人!、おぉ、ちょうど日本のミスター・スダの作品展をやってるわよ」 ということで、展示室へ入ると、白壁のコーナーが続くばかり。どこに作品があるの?と訝っていると、もう一人の係員がやってきて、「よく見て、白壁の隅に、草花があるでしょう」、「エッ、これがアートですか?」「そうよ、本物みたいでしょ」
・・・須田 悦弘氏は、「泰山木を細工し、膠で色づけし、本物と見まがう草花を製作し、それを人が予想もしないような処に配置する」のが作風とのこと。
なるほど細工は見事ですが、果たしてこれがアートなのでしょうか? 単に本人が面白がっているだけで、私たち夫婦には全く理解できません。
この美術館は、常設展示がなく、特別展のみのようで、その特別展がこれでは、まるでわざわざ空気を見にきたようなもので、ガッカリです。
(展示室・・・何処に作品が?) (よく見ると!・・・果たしてこれが芸術か?)
外に出ると芝生の庭から、傾斜を利用した密林風のガーデンが広がります。これも、せっかくワイキキ市内からダイヤモンドヘッドを一望できる場所(=タンタラスの丘の眺望に近い)にあるのですから、そうすればいいものの、木が生い茂って眺望がききません。勿体ないことです。
お昼時になったので、建物奥にあるカフェの屋外席で、スープ(チャウダー)とピザのランチを頂いて退散しました。(ランチの雰囲気と料理の内容はまずまずでした。)
この日に開設50周年を迎えたアラモアナセンターに立ち寄って帰宅。友に絵葉書を出したあと、曇ってるほうが日焼けしなくて好都合と、ビーチへ出てひと泳ぎ。帰ってきて、パソコンに張り付いていた妻をプールに誘いまたひと泳ぎ(1400m)。それから、ジャグジー →サウナというのが夕方の定番になりつつあります。
食事はヘルシーに、アスパラとマッシュルームのガーリックソテー、オリーブのブルーチーズ詰め、クロワッサン、チーズをつまみに白ワイン。そのあとはイワシ甘露煮と納豆でご飯。
珍しく8時半前に食事が終ったので、妻が「銀ブラしない?」ということで、久しぶりに夜の目抜き通りへ繰り出す。DFSへ行くと、3階の奥の或るブランド店でミスハワイが愛想を振りまき、シャンパンが振舞われています。店の前でのライブ演奏は、先日ジェイクの前に登場したポ・オハラではありませんか! 美味しいシャンパンを飲みながら彼らのお歌と演奏に聞き惚れて、すっかり幸せな気分になりました。
(ミス・ハワイ) (ポ・オハラ トリオ)
8月14日(金) 晴れ
やっと天気が回復。やはりハワイには青空がふさわしい。
目覚めると8時を回っていました。食後はアラモアナのフードランドへ買出し。(ここのクロワッサンが美味しいのです)
帰ってくると、妻を強引にビーチへ誘う。浮き袋でユラユラと半沖合へ。妻が海の中に全身入るのは何年(何十年?)ぶりのことだろう。
2時間くらい遊んで1時過ぎに帰宅。ソーメンで昼飯。私は再び海へ。4時に帰宅。シャワーを浴びると、直ちに(=ハッピーアワーを利用するために迅速な行動!)ヤードハウスへ(これで3回目!)。
本日は未体験のビールに、エッグロール(エスニック風で、チキンがぎっしり詰まっており、味と食感はいまいち)、スピナッチ(=ほうれんそう)とチーズのディップ(ボリュームにびっくり! ビールのつまみには持ってこい) そしてスパイシーツナロール。店員は2年後には東京に開店すると言っていました。(東京でもハッピーアワーをやって頂戴!) 本日も大満足。(もっとも量が多すぎて、ロールとディップは半分ほど“お持ち帰り”)
(どちらも凄いボリューム!)
そのあとはアウトリガーからビ−チに抜け、サンセット見物。相変わらず夕日が落ちる肝心のところは山の上の雲に遮られる。
妻が「そうだわ、金曜日はヒルトンの花火よ」 それでヒルトンビレッジに行くと、すでに大勢の人が今や遅し!と待ち構えています。
ドドーン! 7:45になると、突然大きな花火が上がります。次々と華やかに夜空を飾って5分間で終了。
(夕焼け)
DFSのジャックポットへいってみると、二人ともハズレ。今までハズレが出たことはないので、(全部何かは当たるものと思っていた)ちょっと、ことの意外性にビックリ。(買い物しないとダメなのか!)
お盆中の日本人客への大サービスということで、今夜も別のブランド店でシャンパンパーティが開かれている。そして、昨夜に引き続きオハラトリオがライブを披露。(本日はリーダー・オハラがお休み)。昨夜打ち解けたミキシングの男性(Kaipo=カイポ君)が私の姿を見つけてグーサインを送ってくれる。
演奏の合間での彼の話によると、ウクレレ&ボーカルの女性は彼の妻で、 Ashley k. Simpson さんということである。 ミュージシャンの傍らで甲斐甲斐しく働くカイポ君はじつに感じのいい好青年で、この若い夫婦のこれからの成功を心より祈ります。
(真ん中=ミズ・アシュレイ) (カイポ君と)
8月15日(土) 晴れ
今朝は早起き=6時起床で、2度目のKCC朝市へ。満員通過となった前回の轍を踏まぬようバスストップを2つ戻って待ち、今度は無事乗車。(少し先のワイキキ中央のバス停ではやはり“満員通過”が発生しました。)
今や毎週末、日本人がウンカの如くKCCへ押し寄せる!(とは、ちょっとオーバーかな?)〜〜というわけで8時を過ぎると先々週以上の大賑わい。朝食抜きで参上なので、先ずは「コナ・アワビの殻焼き」を。次にガーリック・シュリンプ(クリームソース)&サラダとライス。(結構美味しいデス!) その後はさっぱりしたものが欲しくなって、又々ジンジャークーラー。
買い物にも精をださなくちゃぁ!と、先ずは活アワビ(今日はちゃんとミニクーラーバッグを準備してあります)、アスパラガス、トマト、パパイヤ、そして奥のほうで人集りがしているので覗いてみたら、マウイ産ゴールデンマンゴーというのがありました。 ほんの一かけらを試食してみたら絶妙な味なので早速購入(1個3ドル弱)。さらにリリコイバター2種類も・・・食品のところに来ると、私は俄然ハッスルしてしまいます。
最後にコナコーヒーを飲んで(ポットに入れっぱなしなので、香りが飛んで、毎朝の挽きたて入れたてのほうが、やはり美味しい)、9時半ごろに会場を引き上げました。
(シュリンプ&ライス) (黄色いのがゴールデンマンゴー) (本日の購入品)
戻ると2〜3日に一度の大仕事=洗濯(コインランドリー)が待っています。これを終了すると12時半すぎ。
そうだ!、お昼はソゴンドンへ行こう。・・・ソゴンドンはマッカリーショッピングセンターにあり、看板料理の「スンドウフ」でハワイ好きの間ではつとに有名ですが、実は我々は今回が初めてなのです。
4番バスがなかなか来なくて、店に入ったのが1時半を回っていたからか、予想に反して店内はガラガラ。
オーダーは、スンドウフ(ミックス=辛さ度・普通とシーフード=同・やや辛)とチジミ、ビール。
まず、スンドウフの副菜として、キムチ・ナムルなど7品がずらりと並ぶ。なかなかのもんです。
チジミは表面カリッと中モッチリ。韓国や日本のよりはややモッチャリ感が強いかな?
やがてフツフツと煮えたぎったスンドウフの鉄鍋が登場。アツアツに生卵を割って入れ、辛そうなのをひと匙口に入れると〜〜評判どおり美味しいです!(“やや辛”でも適度な辛さです) 汗が流れ落ちるのも構わず、箸、いや、匙が進みます。・・・これに目の前の「7菜」とライスが付いて9ドルしないのですから、モノ皆高騰のワイキキにあっては大サービス。店側がスンドウフだけのオーダーでは余りいい顔しないのも尤もだ・・・と納得です。
(副菜7品・これだけでもお腹いっぱい!) (チヂミ) (スンドウフ)
そのあと、同じ4番バスでハワイ大学まで行こうかと考えましたが、天気が良すぎるので、満腹のお腹を抱えてそのまま帰還。涼しくなるまで部屋でのんびりと〜〜やっとハワイスローライフらしくなってきたかな??
5時になったので、プールへ。今朝ホノルルを発った人が多いのか、日本人が少なくなりました。しばらくして妻が登場。泳ぎ&歩きを繰り返して、あとはジャグジー→サウナコース。(本日は1,300m泳ぎ)
夕食は、まずコナ産アワビの白ワイン蒸し。ちょっと小振りですが、柔らかくて美味しい!何しろ、つい今しがたまで生きていたのですから。いやぁ、ハワイで活アワビを食べられるなんて!思ってもみませんでした。 チューハイ(レモンサワー)がススミます。
(アワビ・・・まだ生きてます) (ハワイ産アボカド・・・種がデカイ!)
あとはヘルシーに生野菜(=アスパラ・トマト・アボカド・タマネギ)、そして昨夜のヤードハウスの持ち帰り品(スピナッチ&チーズディップ、スプリングロール) もうこれでお腹いっぱい。デザートはマンゴー&ブルーベリー。
ところで、今回初めて“地場もの”のアボカドをカットした妻が「まぁっ!」とオドロキの声をあげました。普段日本で食べてる(あるいはワイキキのドンキーで売っている)のはメキシコ産ですが、ハワイ産は同じアボカドでもかなり違ってるのです。
@
実が大きい。パパイヤくらいのもあります。
A
熟しても表皮が黒くならない。
B
中のタネが大きい。
C
“熟成”が進行しても、食べごろが長持ちし、繊維(筋)が発生しない。
といった具合で、タネが大きすぎる点を除いては、メキソコ産より“優れもの”と言えます。
8月16日(日) 晴れ
今朝は天気がいいので予定通りマノアの滝へ。昨夜、妻は「もう、付き合いきれないので、おひとりでどうぞ」ということで、7時前に起きると、妻がラップに包んでおいてくれた握り飯と凍らせておいたお茶をデイバッグに放り込んで、そっと出発。
7:50アラモアナ発の5番バスで向かいます。バスを降りて入口近くへ行くと、もう降りてきている年配夫婦がいて、「グッドモーニング!」と声をかけられる。
日曜日であるが、時間が早いので流石に人は少ない。中ほどあたりの道は、数日前の雨の影響か、ややぬかるんで歩きにくい。まあ多雨地域だからこの程度は我慢しなくては。途中写真を撮りながら40分程度で滝つぼへ到着。前回(2年前)よりは水量が多く、ちゃんとした滝の風情であります。
お茶で喉を潤し、おにぎりにフリカケをまぶしてかぶりつく。うまい!・・・ これで、今回の旅行で、「オアフ・3大トレイル」(=マカプー、ラニカイ、マノア)を征した(?)ことになります。(ちょっとした満足感!)
(途中の植物相の変化が面白い)
一旦コンドに戻ると、妻が長男とスカイプ(音声のみ・・・携帯電話にもスカイプ通話のソフトがあるようで、これだと国際通話が無料でできるのです!)が繋がったとご機嫌。日本は月曜日の午前6時前であるが、お盆休みとのことで、私も久しぶりに長男と会話。いやぁ、それにしても便利な世の中になったものです。
妻から「一度はロコモコを食べたい」とのリクエスト。それなら、せっかくだから“高級ロコモコ”にしようと、アラモアナセンターのメイシーズ3階にあるパイナップルルームへ。ここは有名オーナーシェフ、アラン・ウオンが経営する店。出てきたロコモコはちょっと“お洒落ないでたち”で大変美味しかったです。妻も大満足。
(妻) 「でも、やっぱり、先ずはワイルドなのを食べて、次にこれにするのが、ものの順序というものかもね・・・」
(先ずはパン・・・これも美味しい) (高級感溢れる!ロコモコ) (中はこんな具合)
そのあと、若干の買い物をして、帰宅。私はドンキーへ寄って生活上の不足品を補充。帰ると、妻はブログの整理。私はプールへ。時間があるので、泳いだり、本を読んだり、寝転がったりと、珍しくゆったりとしたひと時を過ごす。泳ぎは1200m 5時を過ぎると妻もプールでエクササイズ。
夕食は、そろそろ持参品を消化しなくては!と、鮎屋の鮎・昆布巻き、アスパラ・アボカド・トマト・タマネギ・ハムのサラダ、ワイン、デザートはパパイヤ&ブルーベリー。
8月17日(月) 晴れ
本日はラニカイビーチへ。アラモアナへ順調についたので、予定より1便早い9:08の57番でカイルアへ。
のんびりと、音楽(私は携帯プレーヤー、妻はFMラジオ)を聞きながら70番を待つ。バスに乗って、ドライバーに「ラニカイビーチに近いところで降ろして」と頼んでおいたら、カイルアからラニカイに入って、ぐるっと一回りして帰りの道で「ここだよ!」と教えてくれた。
降りた近辺では海への小道が見つからないので、人様の庭先を失礼して(コラコラ!)ビーチへ。ビーチに面した芝生のところが椰子の木陰になっていて好都合。ラニカイは木陰が無いので、ひと泳ぎしたらカイルアへ移動しなくては!・・・というふうに考えていたが、これならラニカイでゆっくりできる。
今日は青空が広がり、海はいわゆるターコイズブルーの鮮やかなグラデイション。その中に浮かんでいる、ランドマークの2つの島と澄み切った青空を眺めていると、まさしくここは“天国の海”といった感じがしてきます。
(他所さまのヨットの脇が休憩所!) (スタンダップとカヤック)
お昼になったので、今回恒例のアウトドアランチ=梅おにぎり&大人のふりかけとコスコのマフィン。こういうところで食べると実においしいです。
しばらく海を眺めてのんびりしたあと、もう一度二人して海へ入って遊ぶ。(妻)「この年になって海で遊ぼうなんて思ってもみなかったわ」
後ろの家から姉弟が出てきてスタンダップで海へ乗り出した。男の子は簡単にボードに乗って漕ぎだしたが、姉のほうは何度も失敗しては海の中へドボン! 此処は絶え間なく小波が寄せるので、結構バランスを取るのが難しいようです。
アッという間に4時間くらいが経過したので、カイルアに戻り、ビーチハウスで身なりを整える。(バスは水着のままでは乗車できません)中途半端な時間になってしまたので、次のバスまでは1時間以上。それならばと、歩くことにしました。強い日差しを避けながら30分歩くと大通りに出る。すぐに57番バスが来たので飛び乗り、カイルアショッピングセンターで降りる。
何故かというと、「ラニカイジュース」で、「アサイボウル」を食べるためです。妻は海遊びもさることながら、ラニカイに来た本当の目的は、帰り道で、このアサイボウルを食べることにあるのです?。カップラーメンほどのデカい容器にアサイスムージー、その上にシリアルグリッツ、そしてバナナをトッピング。全部が程良くバランスして美味しいです。
しばらく待って来た57番でアラモアナへ戻る。座っていると次第に瞼が重くなり、夫婦してスヤスヤ〜〜。気がつくとアロハタワーの近くでした。アラモアナセンターのフードランドで「アヒポケ」と「カニの生春巻き」を購入。
このまま今夜のおかずになるハズでしたが、妻は張り切って「スパイシーツナロール」に挑戦。刻みタマネギとアスパラの上にアヒポケ、その上にペースト状にしたアボカド、青ネギとスプラウトをトッピングしてボウルで固めて出来上がり。これにワサビ&辛子醤油を振りかけていただくと、ヤードハウスの名物料理にほぼ近い出来上がり。ビールのつまみにも、熱々ご飯のおかずにも最適です。
(手作りのスパイシーツナロール) (こちらは出来合いのカニの生春巻き)
8月18日(火) 晴れ
さすがに昨日の海遊びで、夫婦ともども疲れたので、今日はスローライフ。8時半過ぎに起きてゆっくりと朝食。11時近くにお出かけ。今日はビーチフロントのホテル巡り。先ずは改装なったロイヤルハワイアン。ピンク色が一段と鮮やかです。中に入るとロビーも広くなっています。しっとりと落ち着いて歴史と格調を偲ばせる贅沢な館内ですが、殆どの宿泊客はビーチに出ていますから、このゴージャスな空間は森閑としています。
(まさしくピンクハウス) (アラビックな回廊) (海側の眺めは最高!)
次はシェラトン。大きくて開放的でアメリカそのものといった感じです。ハレクラニはウオーターフロントですが、ビーチが殆どありません。「これはノーグッドだわね・・・」ここからは砂浜のみになるので、一旦表に出て、それからヒルトン。この辺りで1時近くになって、お腹が空いてきました。そこでワイラナコーヒーハウスへ。
ここには「24時間モーニングサービス」という矛盾した(?)表現の、パンケーキ食べ放題のメニューがあります。(卵料理2個とカリカリベーコンがセットで、$5・95という安さ!)もちろんこれが目当てで来たのです。お代わり自由のコーヒー($1・75)も結構美味しいのです。
パンケーキはふわふわで、3種のシロップをかけて食べると、どんどん胃の中に入っていきます。
(夫)「もう1枚ずついこうか?}
(妻)「あら、私はもう1皿(=2枚)大丈夫よ!」
というので、追加オーダー。4枚目になると、グルマンの私も流石に“いっぱい・いっぱい”の感じになりましたが、妻は余裕の表情でパクパク。
(夫)「すごいねぇ!」 (妻)「えぇ、甘いものは別ハラよ!」
(ジャンボなパンケーキ=食べ放題!=と、サイドメニュー)
満腹になった後は、再びヒルトンに戻って、最新タワーのグランドワイキキアンからラグーンへ。どちらも2年前は突貫工事中で、(妻)「あれがこんなに奇麗になるなんて、信じられないワ!」
(グランドワイキキアンのロビーから)
特にビックリしたのは「ラグーン」。以前より2倍以上大きくなったとお見受けするが、昔は、“毒クラゲが水中にいっぱい”だの“健康な人でも危険だから入ってはいけない”とか、言われたもんですが、現在は海水を滅菌して循環させているのでしょう、子供たちがラグーンの中ではしゃいでます。そしてここは外からでも自由に出入りできます。この太っ腹にさすがヒルトン!と感心しました。
(ラグーンが大きすぎてカメラに納まりきりません)
海寄りに出ると、突堤近くで数人が釣りをしています。アユ釣りよろしく、腰まで水に浸かりながら竿を巧みに揺らしています。次々と銀鱗を光らせながら上がった小魚は「鯵=アジ」です。釣りざおを見せてもらうと、小さな数ミリのポリエステル小片が付いているだけ。これが水中できらめいて、アジが餌と間違えるのでしょう。
小鯵釣りに興じる人たち)
外へ出て坂道のエントラアンスを登るとイリカイホテル。売却した隣接棟は内部全面改装の工事が進んでいます。
(アラワイ・ヨットハーバー)
ホテル巡りのあとは、ワード〜ウオルマート〜ドンキーと回って帰還。運動不足なので(!)夫婦してプール・ジャグジー・サウナの3点セット。私はもう一度プールに戻って都合1.400Mを泳ぐ。運動不足解消というよりも、まだお腹の半分くらい占めているパンケーキを消化するため・・・。
〜〜今夜の夕食は軽めに。ハム、チーズ、生野菜にカボチャの煮つけを酒の肴。食事は納豆・キムチにインスタント味噌汁。そしてデザートは土曜日にKCCで購入したマウイ産の「ゴールデンマンゴー」。
妻は口に入れるなり「美味しい! ハワイにきて初めて美味しいマンゴーを食べたわ!これなら愛文マンゴーに負けなくてよ!」と。なるほど、私も同感で、KCC朝市は食材の宝庫であります
(左=かぼちゃの煮物) (右=ゴールデンマンゴー)
8月19日(水) 晴れ
毎日好天気が続いています。時々風が弱くなり、そうすると蒸し暑くなるのが、たまにキズ。
本日は“休養日”(?)
朝食のあと、ネットサーフィンで日本情報に触れてしばし過ごしたあと、ラニカイジュースで、“お気に入り”となったアサイボウルを究めよう(?)と、愛好家の中で一番有名な「ダイヤモンドヘッドコーヴ」へ行くことにする。
カピオラニ公園の近くということなので、公園を散歩がてらで丁度いいじゃないか!。
公園に入ったところでバスを降りて、ダイヤモンドヘッドを仰ぎながらそぞろ歩き。ところが頭の中の地図とどうも違う。途中人に聞いたりして、それで結局再度バスに乗って、運転手に尋ねて近くで降ろしてもらい、やっと到着。いや、私が方向音痴なだけですが・・・言い訳じゃあありませんが、 表の看板には大きく「Health Bar」 とあって、上のほうに小さく「Diamondhead cove」 ・・・これではこれからそこに入ろうとした女性に「ダイヤモンドヘッドコーヴ?」と尋ねても「さぁ???」と首を傾げて困惑顔なのも無理はありません。
(公園はいつ来ても気持ちがいい処です)
サーファーのたまり場所みたいな風変わりな店内には、アサイボウル目当てにやってきた地元の人たちが7〜8人。我々ももちろんアサイボウルを注文。
アサイの上に、シリアル、バナナに加えてブルーベリーにイチゴ、そしてハチミツがたっぷりとかけてある。濃厚な甘さで、ボリュームもあり(大を注文したのだから当たり前か)、これ一杯で昼飯代わりになりそうである。(値段的にも約$10だから、まぁ、昼食相当かも) でもちょっとハチミツが多すぎたかな!
店の前から13番に乗って帰還すると、やっぱりアサイボウルだけでは物足りないので、冷凍ストックしてあるご飯をチンしてキムチを添えて軽く昼食とする。(このキムチも日本のと遜色ないくらい美味しかったです)
明日はノースへ行くつもりなので、今日は軽めにしようということで、3時を過ぎてプールエリアに日陰ができる頃、プールサイドのデッキチェアに寝っ転がって音楽を聴きながら、持参の文庫本「鷲の巣を撃て」(=ヒットラー暗殺ものであるが、当時の時代背景・社会風俗を深く書き込んであり、主人公やヒロインそしてヒットラー等の人物描写も良く、上出来の作品!)を開く。
やがてプール全体が日陰に入ったので、1500mを泳いで、そのあとジャグジーで体をほぐして部屋に戻ると7時を回っていた。
夕食は2度目のホタテ貝柱・マッシュルーム・アスパラガスのピリ辛ソテー、生野菜、ビール&ワイン。
本日からご飯は「こしひかり・祭」。同じカリフォルニア米でも、これまで食べていた「白菊」より美味しい。 デザートはKCCのパパイヤと、コスコのブルーベリー・・・。久しぶりにスローな一日でした。
8月20日(木) 曇りのち晴れ
今日はププケアビーチへ出かける予定であったが、朝起きて外を見ると、黒雲が覆っている。それで急遽中止にし、私はネットでニュースの確認やら、必要なメール手配等を済ます。パソコンは、夜は妻、朝は夫と、タイムシェアリング。(ほどなく青空が広がりました)
朝はジュース1杯にとどめ、早めに昼食に出かける。マッカリーにあるフック・ユーエンの割引クーポンがあるので、ここのランチブッフェをトライ。ところが、これが大ハズレ! 料理の品数が炒飯、焼きそばを含めて僅か10品と絶望的に少なく、味も悪い。果物のオレンジだけが美味しかった。
店を出たのが12時半と時間の余裕があるので、来たのと同じ4番バスでハワイ大学へ。前回(2年前)訪れた時は。夏休み最中とあって、人影がなかったが、今は新学期が近いとあって大勢の学生で賑わっている。
キャンパス内は広々として、プルメリア、シャワーツリーをはじめ、巨木、草花にあふれており、気持ちが良い。それで自分の母校のキャンパスでさえ、こんなに歩いたことがないくらい、隅々まで歩きました。
(妻)「環境良すぎて、あまり勉強の意欲が湧かないんじゃないかしらねぇ・・・」(ハワイ大学のまじめな学生さん、スイマセン)
(広々としたキャンパス) (シャワーツリーが満開) (タイ王室からの廟が、リニューアル)
(丘の上に茶室もある本格日本庭園) (学生会館の傍に奇妙な実をつけた木が・・・)
キャンパスを出ると、次は「ダウン・トウー・アース」・・・有機食品で有名な店だけに、ここのアサイボウルを食べてみようという作戦(俄にアサイ評論家です?)
アサイはブラジル原産だけに、メニューには「リオ・アサイ」、「アマゾン・ウオリアァ・アサイ」とあるので、両方をオーダー。「リオ」(右)のほうが安いのに、ブルーベリーやラズベリー(冷凍)にイチゴと盛りだくさんです。
3か所食べ比べてみて妻の評価=「ラニカイジュースとダイヤモンドコーヴはアサイが「スムージー」だけど、ここのは「アサイソース」といったところね。食感的にはスムージーのほうが好き。ダイヤモンドは内容豊富だけど、ハチミツをかけ過ぎ。ラニカイが一番いいわ!」 夫もラニカイに一票=味わいもいいが、値段も一番安いしネ・・・!
帰館すると4時を回っていたので、私はプールへ直行。妻はブログ整理のあと、プールへ。「あらっ、今日はどうしたんでしょう?人が殆どいないじゃあないの!」
サッパリとして、帰ったあとの夕食はアッサリ。
(第3部 了)
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