2002年ハワイの旅

(7/23〜8/3〜8/11)

                                              はじめに                       

 ‘02年の会社の夏休みは8/38/11になりそうだ。それでは初めての個人旅行でハワイへ〜と思い始めたのが、’01年秋口。それから、その実現までにはほぼ1年近くの永い、永い準備奮闘編があった。なにしろ準備がすべて完了すると、もう3回くらい旅を終えたような感慨(?)に捉われた程でありました・・・

                                                           @ 準備編                            

 インターネットの情報は凄い! あちこちクリックしていると、「バーゲントラベル」(略称=バートラ)というホームページ(=HP)があった。年間5千円を払って会員になると、JALの航空券がハイシーズンを除けば5万円(勿論往復、マイレージも70%付く)と格安で、しかも相当数のホテル&コンドミニアムがハイシーズンでも定価の半額になるという。これは注目だ!勿論ハイシーズン(=GW,夏休み、年末)のチケットはちと高くなる。そしてこの売り出しがずいぶんと早い。(但し15日前までは無料キャンセル可と、良心的である) 

 さて、‘01年の11月になると早くも夏休みのチケット情報が掲示された。≪7/207/3179千円、8/18/2089千円≫、しかもホテルが半額なら、これはいいんではないかえ?!

 アロハ航空のインターランドチケットも、往復14千円ポッキリ。ならオアフ&マウイにしよう。折角行くならやっぱり、他の島にも行かなくちゃあ・・・。

「ハワイなら家族全員で行きましょう!」と女房が言う。我が家では女房の一声はアメン神+ブタハ神+ホルス神+イシス神のお告げ以上の重みがある。早速メールで申し込みをする。しかし、問題点が一つ。・・・メール受領後3日以内に代金(=5人分・約40万円)を振り込まなければならないのだ。9ヶ月も前に!である。

「あなた、この会社信用して本当に大丈夫?」と、我が家のイシス神が疑問を投げかける。

なにしろ、あの9月11日・ニューヨークの大衝撃があったばかりである。海外旅行は激減し、老舗の旅行会社ですらバタバタと潰れているという惨状であるが、こちとらにこの会社の業績内容を知る術(すべ)はない。女房の心配も無理からぬところがある。

そこで、毎日のようにここのHPを見ていると、果たせるかな、発売後2週間程で完売通知が出た夏休みチケットが、リセールされている。どうもかなりキャンセルが出た証拠であり、前途多難の気配。ほんま、この会社大丈夫かいな?

 しかしリスク無くしてメリットも無し!である。(そんなこと言っちゃっていいのかな?)ええい、こうなったら 覚悟を決めて初志貫徹と、次に宿の手配へと進む。

 

宿は・・・コンドミニアムにしようと思い、「モーハワイコム」と「アップルワールド」を中心に情報収集にかかる。ハワイフリーク(=愛好家)は皆、大のネット好きで、ネット上にはいろんなハワイ・くちコミ情報が溢れている。(例えば[Bigs’s Hawaii]というリンク集には、ハワイに関するホームページが、なんと570以上も集められて、しかも日々増殖しているほどだ。)

 「モーハ」と「アップル〜」で、宿の生情報(解説&体験談)が殆んど入手できる。で、いろいろ比較検討の末、オアフは「アストン・パシフィックモナーク=PM」、マウイはお気に入りカアナパリのビーチフロントにある、「アストン・ホエラー・オン・カアナパり」がよさそうだと判断して、早速「バートラ」へ申し込み。

 「PM」は1ベッドルーム/オーシャンビューの部屋が110ドル(定価220ドルの半額)で簡単に予約完了。しかし「ホエラー」は、トップシーズンは半額利用はダメとのつれない返事。それではと、(ホエラーより少し格落ちになるが) 近くの「エルドラド」へ申し込むと、なんとこれも拒絶反応。

 断られると余計思いが募るのが人情というもので、なら自分で手配しようと、アストングループのホームページを検索。「1ベッドルーム/ガーデンビュー(5名迄)」がネット割引で255ドル。 “うーん、ちと高いぞ!”、しかし隣りの「カアナパリビーチホテル」の一番安い部屋でも140ドル(2部屋なら280ドル)だという・・・ならばやっぱり「ホエラー」だと、早速予約のメールを送る。

すると2時間くらいで早速OKの返事がきた。反応の早さにビックリ!(尚、個人手配だと提示料金の他に、消費税+ホテル税=価格の15%強が上乗せされるから、実際の支払額はこの点を考慮に入れておかないといけない)

 

 さあ、これで全て手配完了!・・・と思ったが、なにしろことは9ヶ月先であり、それまでには紆余曲折が生じてくる。〜年明けての春先、長男がどうも長期の夏休みが取れそうにないと脱落。5月になると三男が「夏休みに陸上部の合宿がある」と。ところがこの日程がなかなか決まらない。どうにもラチがあかないので、なら合宿は8月に入ってのことになるだろう!と勝手に決め付けをして見切り発車。女房と三男を、高校夏休み入り直後の7月下旬に、先行「渡ハ」させようと大幅な計画変更へ。

 

 「バートラ」にメールして、≪女房と三男は7/23出発、三男は7/30に離ハ。女房はそのままワイキキに残り、私と次男は8/3出発。8/4〜からマウイへ移動。8/8オアフへ戻り、8/10に私・妻・次男が離ハ≫というフライトへの変更をお願いする。若干の日数とやり取りを要したが、最終的に希望通りのフライトを確保。(尚、オアフ⇔マウイ間のフライトはバートラで購入したクーポンで、アロハ航空・東京支店へ予約申し込み)・・・ この辺りの融通のよさが個人旅行の強みといえよう。(パックツアーなら、今回断念せざるを得ないことになったのかもしれない)

 さて、次は宿の延長確保である。 「モー」のコンド情報を見ていると、体験者情報で、「ロイヤルグローブホテル(=RG)」というホテルが「PM」に部屋を持っていて、ここで予約するとオーシャンビューの部屋が85ドルになるという。(⇔バーゲンだと110ドル) 因みにこのホテルはどのガイドブック&ワイキキ地図にも登場しない“幻のホテル”である。(大丈夫かいな?) 

「モー」情報は信頼すべし!と早速RGのHPを探し当てて開いてみると (PMの近くにある、華僑が経営するミニホテルのようだ)、1週間なら510ドルと更に割引になる。(1日あたり73ドル弱!) 長期滞在ならここだ!と早速希望日程の詳細を書きこんだメールを送ると、これも数時間後にあっさり「OK!」とのみ返事がきた。予約金とかの類も一切コメントがない。あまりにシンプルな回答(なにしろOK!のみである)に心配が湧かないでもないが、「モー」の体験者も同じく「OK」のみ返事であったとのことで、納得。

 

 よし、これで手配変更完了。おもむろに、女房と三男に通告(?)をする。「もうハワイは何度も行ったことがあるのだから、今年は母さんと祐介の二人で先に行きなさい。祐介は一人で帰国すること。母さんは一人ワイキキに残って後続部隊の到着を待ちなさい。なんでも自分でやると、英語の勉強には一番いいんだよ。」・・・かくて一家にとって、当初は予想だにしなかったと〜んでもない個人旅行が始まることになってしまったのである・・・(TV/「ファイトクラブ」の口上みたいだゾ!)

 しばらく経って女房曰く、「友達に“夏はどうするの?”と聞かれて、“今年は20日近くハワイへ行くの・・・” と答えると、“まあ、うらやましい!” と言われるけど、私はそんなにうれしくなんかないの。パパが勝手にどんどん決めてしまって、私はまるで長期間“島流し”にされるみたいな気分だわ!」 三男は 「ふう、7/31夜に帰国して、8/2早朝に山形へ出発かぁ〜。まったく父さんときたら、きついスケジュールを組んでくれるもんだよねえ!」

 

 〜という過程を経て、いよいよ今回の一家の旅行が始まったのでありました

(尚、コンド生活ということで、レンジ用ご飯・インスタントラーメン・味噌汁・そうめん・麺つゆ・中華ドレッシング・その他調味料各種・水羊羹・煎餅・梅干等の食料に、お椀(=深鉢の食器は用意されていないので)・ワインオープナー・スポンジ・台所&洗濯用洗剤・物干しハンガーの雑貨類、蚊取り線香・ごきぶりホイホイ(=キッチンがあるので、部屋によってはでっかい“ごきさん”が現われるとの情報あり)をスーツケースに詰め込む。すっかり重くなったスーツケースは、ネットで「ABCサービス」へ申し込み、宅配便で成田へ送る

 

A 7/23〜=先発部隊編

(7/23)

 いよいよ出発の日が来てしまった!本当に二人だけで行けるんだろうか?不安でイッパイ。なにしろ個人旅行なんて初めてなのに、それも息子と二人だけなんて思ってもみなかったわ! 朝からそわそわ、食事ものどに通らない。既に数キロもやせたような(?)気分・・・。品川から快速で成田へ〜 アッ、ところでターミナルは第一、それとも第二?・・・のっけから混沌として、パパに電話して笑われる。

 夏休み入りであるが、ロビーはすいておりチェックインもスムーズに完了。それでも機内に入るとほぼ満席。予約しておいた比較的前方の36DE席へ。ベルトを締めると“無事到着出来ますように”と思わず両手を合わせました。食事を済ませ、歯磨きを終えると睡眠モードへ〜。

ビールとワインの力を借りたけれど、あまり眠れない。いつものことであるが、朦朧とした感じでホノルル到着のアナウンスを聞く。

あぁ、久しぶりのハワイ。意外と涼しい、そよ風に甘いハワイの香りがする。着いたんだ!・・・でも感傷に浸っている暇はない。さあ、ここから自力の旅が始まるんだわ。

イミグレイションは簡単にパス。ロビーに出て、いつもの団体客とは反対の右側通路を進み通路を渡ると、自動的にタクシー乗り場。程なくやってきたタクシーに乗ると、「ロイヤルグローブホテル、プリーズ!」と一声 。と、意外にもドライバーは「OK!」・・・あぁ、これで一安心。(何しろ地図にも出てないホテルだから、運転手が知っているのかどうか、確率は5割かもナ・・・なんてパパは無責任なことを言ってたの!) 古ぼけたピンクの建物の前へ着くとメーターは25ドル。チップ込みで27ドル払ってホテルのフロントへ。

家から持ってきたメールのコピーを添えて、「アーリーチェックイン、OK?」 、「OK!」 、「ホッ」、でもチャイニーズ系の支配人が「&#иде・・・」  あまりよく分らないが、どうもデポジットを入れろと言っているらしい。両手を上げて「よく分らないわ!」という表情をすると、「トラベーラーズチェック?」、「ノー」 (ほんとは持っている)

My Hus come August 3、And He pay All」 といったやりとりがあって、 支配人は内金徴収をあきらめたか「Ok!」

というわけで、なんとか無事チェックインを終えると(ヤッタわよ!)、重いスーツケースをゴロゴロ転がして通りの向こうのパシフィック・モナーク(PM)へ。 もう、パパが安い部屋を予約するもんだから一苦労だわ。でも無料でアーリー・チェックインが出来たから許しましょう。

指定の部屋は1402号室。「PM」は34階建て。ワンフロアに8部屋というペンシルビル。各階「〜02」のスウィートルームがオーシャンビューでベストの部屋だという。(パパがネットで得た情報)。

で、12:00過ぎに部屋へ入ってみると、室内は清潔で、明るいリビングの窓の正面の、(数年前に泊まった)ハイアットのツインタワーの間から、エメラルド色も鮮やかなワイキキビーチがよく見えて、もう一気にハワイモード満開。

そそくさと荷物を置くと、早速食料品の買出しへ。先ずはアラモアナセンターへ行って、マカイコートで腹ごしらえ。一息ついてから行動開始。でも食料品を売ってる店が見つからない。(後で分ったが、どうも白木屋2階に食品があるらしい!) 仕方がないので、ワイキキへ戻って「フードパントリー」へ。キャベツ・もやし・豚肉・トマト、そしてビールを買ってPMへ戻る。

初日の夕食は「肉野菜炒め」+「佐藤のごはん」+「永谷園のあさげ」。 シャワーを浴びた後広いラナイへ出て、そよ風に吹かれながら飲むビールはもう最高! (パパは今ごろ会社で社長にしごかれているのかも・・・ )〜〜こうして、何とか母子のハワイ生活が無事にスタートしたのでありました・・・。

                    

      (PM・リビングの窓からビーチの眺め)               (ラナイからシティ側、向こうに見えるはワイキキバニヤン)

 

(7/24)

  昨夜は疲れていたのだけれど、繊細な私は枕が替わるとどうもよく眠れない。でもまわりの明るさに眼がさめる。7:40。カーテンを開けると、山側の雲間から強烈な太陽が顔を出す。海側のラナイに出ると、サーフィンをやっている人たちが見える。ワイキキの朝はなんとも爽やか。リビングのベッドで爆睡している息子を起こして、ラナイで朝食をとる。

  スコーン、刻みキャベツ+中華ドレシッング(海外へ出ると、ピリから醤油味のこのドレがいい!) コーヒーを入れようと思ったが、こちらの容器は日本のとは違って「枕型のフィルター」しか使えないので一苦労。それと事前の照会結果によると、「PM」の台所は食器類は全て揃っています!とのことであったが、その食器類は何故か全てガラス製。 ン、もうシンデレラじゃないんだから(?!)・・・

 ゆっくりとした朝食を終えると、さあ生活基盤の確立へスタート!。 おっと、その前にパパに電話しなくちゃあ。(パパが宇井さんのホームページで格安国際電話の「コーリングカード」というのを見つけて購入=なんと10ドルで120分も通話可能だとか!?) ところがこのカードのかけ方がどうもよく分らない。昨夜部屋で悪戦苦闘したが通話出来ずに諦めたのだった。そこでRGのフロントへ行って、そこのお姉さんにダイヤルしてもらってやっと繋がり、無事到着を報告。パパは相当心配してたみたいだ・・・。

ホテルを出ると、先ず近くのABCストアで4日間の「バス・パス」(15ドルになってる!)を買って、アラモアナへ。息子は「パス」より学割のきく「1ヶ月定期」が割安というパパのススメでアラモアナで定期券を購入するが、これが予期せぬ大トラブルへと発展。⇒購入したのを帰ってからよく見ると、なんと「8月」の定期券。とって返して売り場で問いただすと、「もう7月のは売ってませんヨ」と。スゴスゴ引き返そうとする息子に「ちょっと待った!」、係員と交渉して現金を取り戻しました(母は強し!・・・)という顛末。

 さあ、これからワイキキ市民の足、「ザ・バス」をフルに活用してワイキキ周辺をどんどこ回ってみよう!先ず息子の希望でナイキタウンへ向かう。ここで陸上競技用のTシャツと帽子を買って、次は20番で最新のショッピングモール・「ワールドビレッジ」へ。

 着いてみると、いろいろなブロックに別れていて、ガイドマップではよく分らない(私ってこんなに方向オンチだったかしら?) とにかくグルグル回ってやっとこさ「スポーツオーソリティ」を見つけ、ここで息子が求めていたラップタイム付きのナイキの時計をゲット。

近くに「99セントショップ」があったので、大・中の陶器皿を各2枚買う。さらにその近くに会員制のフードショップを見つけ、パスポート(コピー)を見せて会員証を作ってもらい入店。・・・そうだ、今夜はチキンカレーにしよう!と、ハウス/カレールウ・鶏肉・たまねぎ・人参に、トマト、木綿豆腐、それにパパイヤを購入し、二人で大きな袋を抱えてコンドへ戻る。

チキンカレーの味も上々。豆腐が大豆の旨みがよく出ていて、上出来の優れもの!冷奴がグー。 デザートのパパイヤも完熟で、ホントに美味しい。

 

(7/25

 本日も晴天なり。朝起きてラナイから眺めるビーチは本当に素晴らしい。やっぱり海が見えるのはいいもんだわ。昨夜の残りのカレーを食べ終えると、バスでいろんなとこへ行ってみようと出発。

先ずは久し振りにダイヤモンドヘッドへ登ろう。バスストップで待つことしばし、やっときた52番(30分に1本、22番は1時間に1本)に乗り込む。バス停から登山口までは結構歩かなければならない。(この前来たときは、パパの知り合いのジェームス・ジョンソンさんの車で入り口まで案内してもらったんだ) いつからか登山は有料になっている。

ゆっくり歩いて1時間強。例の“心臓破り”の急階段や真っ暗なトンネルを抜けて、もう汗びっしょりになって辿り着いた頂上からの眺めはやっぱり素晴らしい。特に今日は天気がいいから、この前よりも一段と鮮やかで爽快な360度の光景が楽しめました。

     

              (ダイアモンドヘッドの入り口)    (登山道途中の眺め。フー、暑い、暑い)

     

大満足でバス停に戻ると、タクシーが「ワイキキまで一人8ドル!」と客引き中で、母子の姿を見るや、カモ来たる!と早速声をかけられる。暑いし、疲れたし、おなかもすいてきたし・・・で、乗りたいのはやまやま。でもここが我慢のし処だわ!とグイとこらえる。外人さんが乗ってドアを閉めようとしたところにバスがやってきた。あぁ、我慢してよかった!

折角だから、ワイキキで降りずにそのままダウンタウンへ行こう!と思い、ドライバーに「カメハメハへ行きたい」と告げる。彼がおうむ返しに「カメハメハ!」と答えてくれたので一安心。ザ・バスの運転手はじつに親切で、降り際には道順まで丁寧に教えてくれた。懐かしの(!)の大王様の像へお参りすると、何故か心安らかになる。

     

                    (カメハメハ大王様)        (ダウンタウンの怪しげな?通りへ)

後ろの裁判所(?)へ入り、一回りしたあと、そうだチャイナタウンに行ってみよう!と考え、ガードマンにたずねると、地図をくれて、“ココをこう進んで〜”と丁寧に教えてくれた。皆さんホントに親切で感謝、感謝です。

ダウンタウンの中心を歩いてチャイナタウンへ行くのだが、実際に歩いてみると地図の感じとはだいぶ違う。そこで近くにいた母娘を呼びとめて尋ねると、又々親切丁寧に教えてくれた。私のつたない英語が通じるんだ!と涙が出るほどうれしかった。まもなくチャイナタウンの街並みが見えてきた。

マウナケアマーケットプレイスのフードコートを見て回った。いろんなお魚やほうれん草、春菊といった野菜類が雑然と並べてある。大きなアボガドを購入(1.5ドル・・・もっとも帰って食べてみたら、水っぽくって、東京で買うメキシコ産のほうがずっと美味しく、ちょっとガッカリ)

5時過ぎになったので、食堂をさがしたが、ちゃんとした中華レストランはまだ開いてない。1軒だけ大衆食堂風で地元の人が入るような店が開いていたので入ってみる。メニューは全て中国語で、漢字当てクイズの趣(おもむ)き。最初に「牛」と「糸糸」の文字を見つけて注文すると、やっぱり「チンジャオロースー」で、ややコッテリながら、まあいけます。次に「春巻」と「水餃子」・「老麺」を判読(?)して注文。どれもおいしい。

とくに水餃子は海老と野菜のバランスがよく、星★★★。ラーメンのスープもあっさり味で上品。続いて「焼豚」&「炒飯」という文字を見つけてこれも注文(二人で凄い食欲!) これは白飯の上に焼豚が乗っかっているだけで、イメージとは違いました。さらに「生春巻」の絵を見つけたので注文したが(オイオイ!、そんなに食べてどうするんだ?)、それを作るコックがまだ来ていないとの返事で残念!。〜これだけ食べてなんと25.25ドルだから、もう大満足でした。

本当によく歩いた1日でした。PMへ戻ると、息子が「一度、サーフィンをやって見たい」というので、またまたRGのフロントへ行ってお姉さんにしつこく尋ねる。彼女はいっしょになって、熱心にサーフィンスクールのパンフを捜してくれました。

     

          (ワイキキのサンセット。ロマンチック!)    (改修されて、きれいになったビーチロード)

 

(7/26

 朝から暑い、しかもワイキキとは思えないほど蒸し暑い。今日は(先ず息子のサーフィンスクールの予約を済ませ)、一度行ってみたいと思っていた、ハワイ大学へ。45分ほど待ってやっと4番バスがやってきた。乗り込むと先ずドライバーに「ハワイユニヴァーシティ、プリーズ」 座席にすわると、30代半ばの白人男性が「ハワイ大学へ行くのデスカ?」と日本語で話し掛けてきた。「日本語お上手ですね!」 「アリガトウ、じつは美術の勉強で、6年ほど日本へ行ってました」 「なるほど」

 一緒に降りて、広いキャンパスを前にボーゼンとしていると、こちらデスヨと案内してくれる。ほんとにみなさん優しいんだ! 「息子サンの留学のチェックですか?」 「いえ、ちょっと、見学です」 記念にTシャツを買いたいんですが・・・と言うと売店へ案内してくれて、そこでこの親切な男性と別れる。売店で、Tシャツ・シャープペン・ピンバッヂ等を購入。少し歩いて回ろうかと思ったが、あまりの広さにモウ負けました!という感じで、辺りの景色をビデオに収めると、アラモアナへ戻る。

白木屋の和食弁当で昼食を済ませると、歩いて10分くらいの「ダイエー」へ向かう。買い物ワゴンを借りようとしたら有料(50セント)。さすが(?)ダイエー、しっかりしてるぅ〜。息子が「母さん、運んであげるよ!」と言うので、しっかりと食料+ビールも)を買い込んで又バスに乗り込む。連日歩き回っているせいか、二人とも座ったとたんにグッスリ。気がつくと、カピオラニ公園の入り口まで来てしまった。見回すとバスの中には誰もいない!(赤恥)

 夜パパに電話。「どう、元気かい?」、「うん、もう疲れちゃって〜」、「どうして?」・・・そこでここ二日ほどの状況を説明すると、“元祖歩き回り派”のパパもしばし絶句!の感じであった。

 

(7/27)

 朝から日差しが強い。昨日買ってきたスコーン・アップルパイ・牛乳・ジュースで朝食。今日は息子がサーフィンスクールへ出かける。全身しっかりと日焼け止めクリームを塗ってあげる。18歳未満は親の同意が必要とのことで、一緒に迎えのバスに乗り、集合場所で手続きを終えるとPMまで送り返してもらう。

息子が外出している間にコインランドリーへ。操作に戸惑っていると、そばにいた白人のおじさんが親切に教えてくれて、具合のいいほうの洗濯機を譲ってくれた。待っている間に新聞も勧めてくれたが、これはさすがにワカリマセ〜ン。でもなんと親切なんだろう!御礼を言っていったん部屋に戻り、しばらくして乾燥しに戻ると、またこのおじさんがいて(洗濯のスタートが同じだからあたりまえか!)、今度はドライヤーの使い方も丁寧に教えてくれた。おじさん、ホントに有難うございました。

 昼過ぎに息子がご帰還。“たったの2時間であったが、参加者が少なくてマンツーマンのレッスンとなり、ボードに立って滑れるようになった、ホントに楽しかった”と、充実のニコニコ顔。75ドルはちと高いかなあ・・・とも思ったが彼の笑顔をみると、やっぱりよかったんだぁ〜と私も満足。

 4時過ぎ、お昼を食べ終えてグッスリの息子をたたき起こし、ワイキキストリートショッピングへ。途中、明日のワイケレツアーの予約をいれようと電話ボックスを捜したが見つからないので、街の掃除のおばさんに尋ねる。(わたしもエヴリデイ、イングリッシュ・スピーキングの実践で、次第に度胸がついてきたゾ)

 “今夜はステーキにしよう!”と、帰りがけにフードパントリーに寄り、材料を購入。ガーリックたっぷりのステーキ・ポテトサラダ・キャベツ・トマト・味噌汁が今夜のメニュー。骨付きステーキがやわらかくておいしい!と息子は大満足。(料理人がいいのよね!)

(7/28)

 今日はワイケレ・ショッピングセンターへ。「ハワイの歩き方」(ネット版)の、「レインボーツアー」が8ドルと最安値でしかも親切というパパの情報に従い、昨晩予約を入れておいた。でも待つことしばし、予定より30分ほど遅れの9:25にやっと迎えのバスが来る。10時過ぎに現地到着。

ここから3時までが買い物勝負。最初二人で一緒に行動したが、やっぱり親子の興味はまったく違うので、途中で別行動をとる。数年前に来たときより閉まっている店が多いような感じがする。「クレージー・シャーツ」を手始めに、いろいろと買い込んで4時過ぎにワイキキへ戻る。

夕食はどうしよう?今日は疲れたので、作りたくな〜い。あれこれ思案するのも面倒なので、イージーコースで、パパお気に入りの(私の好みではないが)ブッフェレストランペリーズ・スモーギーへ行く。(税込み10ドルちょい)

いつもはあまり食べない息子が珍しくモリモリと食べた。パパイヤが好きなだけ食べられるのは、この店のいいところ。この点だけはパパの意見に賛成。6:20〜7:45まで居て、その後カラカウア通りのストリートパフォーマンスを楽しんで帰ると、9時近くになっていた。

息子は、早くも明日が実質の最終日。「すきにしていいわよ!」と言ったが、「別にいいよ」、「それじゃあ、パールハーバー方面へ行ってみようか?」、「うん、いいねぇ」・・・で明日の予定を決定。

今夜はずいぶんと蒸し暑い。まるでハワイじゃないみたい、大森の自宅を思い出す感じだわ・・・

 

(7/29)

今日も快晴。祐介は早起きしてカピオラニ公園までランニング。

 パールハーバーへは20番バス。ダウンタウン〜チャイナタウン〜空港を経て45分くらいで到着。(それにしてもバスは冷房が強くて、長く乗っていると寒〜い!)

 入場は無料だが、手荷物持込禁止で、ロッカーの預け賃1.ドル取られる。財布とカメラ(カバーは外さなければならない)のみ持って入場。入り口で整理券を渡される。私たちは26番。映画を見て、それから船でアリゾナ記念館まで行くのがコース。案内の女性が「あなたは何番デスカ?」と訊ねるので「26番!」と答えると、「1時間待ちデース、それまでに潜水艦を見てきナサイ」と言うではないか。

私は映画だけ観て、アリゾナ記念館は対岸から眺めるだけでいいわ・・・と思っていたが、息子が「あそこまで行かないと、来た意味がないじゃぁないか、行こうよ!」と言うもんだから、そうすることに決める。で、時間つぶしに潜水艦の内部見学。(一人8ドル)。当然のことながら潜水艦の中なんて初めてのこと。床から天井までビッシリと複雑怪奇(?)な、機械・計器類で覆われて平面部分なんて全くないのにビックリ。ほんとに凄―い。

 2時になって、先ず映画。凄まじい場面が目に飛び込んでくる。横の若いアメリカ女性が声を出して泣いている。隣にいる日本人の私はここにいていいのだろうか?なんとも複雑な気持ちになってしまった。

アリゾナ記念館へ渡る日本人は一集団30人のうち、我々と男性の3人のみであった。建物は真珠湾奇襲攻撃(ではなく、実際はアメリカが参戦の口実として襲わせたのである!とはパパの言)で、海に沈められた戦艦・アリゾナの上にある。亡くなった1,177名の名前が刻まれた墓銘碑に両手を合わせ、ご冥福をお祈りしました。

     

              (潜水艦の上から、真珠湾を望む)  (アリゾナ記念館の入り口)

3時過ぎになってしまったので、ノース一周はあきらめて、引き返す。やってきたバスはダウンタウンを経由するので、途中下車。何故降りたかと言うと、3日前に来た時、ダウンタウンまで自力で来られたうれしさのあまり感激の涙でまぶたがくもってしまい、ビデオの映像がよくとれていなかったのデス。それでもう一度あたりの景色をムービーに収録したのでありました。

時にPMに帰り、明日の迎えのタクシーの予約。(これはもうなんといってもシダ・タクシー。電話を入れると「クーポン券はアリマスカ?」と聞かれる。フリーマガジンの広告に付いている、割引券を降りるときに出すと、なんと12ドル+チップという激安になるのです。私はロイヤル・グローブのフロントへ行って割引券を貰いました。)

 

さて息子にとってはハワイ最後の夜だから、なんかおいしいものでも食べに行こうか?と訊ねると、「ラーメンが食べたい!」との返事。「えぇっ、ラーメン?」と喉まで出かかったが、まあ、いいか。ハワイでラーメンというのもオツなもんではないか? 「二人で食べ比べしようよ」、「ハイハイ」・・・それで彼はえぞ菊、私はなかむらへ。(でも別々の所へ行って、どうして食べ比べが出来るんでしょうか?)「なかむら」は、まじめな作り方でいいのだが、注文してから出来上がるまでの時間の長いのには参りました(パパならきっと怒って帰ってしまったことでしょう?)

その後、DFSへ行って“見るだけショッピング?”して、帰ってくると10時を過ぎていた。それから息子の荷造り開始。スーツケースと格闘技まがいで、詰め込みに大奮闘。風呂から出て、ベッドに横になると、なんと2:30になっていました。

 

(7/30)

 息子が帰国の日。アッという間に一週間が過ぎてしまった。本人もそんな感じのようである。11:30定刻でやってきた迎えの「シダタクシー」で一緒に空港へ向かう。出国手続きは意外なほど簡単に終わり、ドアの向こうに彼の姿が消える。一人で帰国ははじめてのこと。大丈夫かな?と不安がよぎるが、何事も経験々々と思い直す。

 さあ、次は自分がワイキキへ帰る心配をしなくては! バス停に19番バスがきた。ドライバーに「I want to go to Alamoana」と言うと、すげなく 「NO!」、そこで隣にいたおじいさんに尋ねると「20番」だとのこと。

やっときた20番に乗って、アラモアナで降り、ダイエーへ行く。(すっかり定番コースになってしまった!) 牛肉・牛乳・水・キムチ・納豆・パパイヤ・バナナを購入。 今夜のメニューは“すきやきもどき”

タップリ食べたけれど、ベッドへ入ると寝つきが悪い。毎日喧嘩をしながらも、私の英会話を後押ししてくれた息子がいなくなって、一人になると淋しさが込み上げてくる。(涙) 夜中の1時過ぎ、ウトウトとしていたら、東京からの電話が入る。無事着いたようで、一安心。これで少しは眠れるかも・・・。

 

(7/31)

 さあ、今日からあしかけ四日間の一人暮らしが始まる。初日は格別に為すこともなく、ワイキキの浜辺を散歩したり、この日記を付けたりして、のんびりと時間が過ぎていく。でも夜はやっぱり寝つきが悪く、1:30を過ぎてようやく眠りに落ちたような感じでした。

(8/1)

 4:30に目がさめてしまった。このまま起きようかな?とも思ったが、先ずは体力温存と、再び眠りにつき、7:30起床。8:00散歩に出る。先ずカラカウア通りをヒルトンまで歩き、Uターンして、カピオラニ公園方向へ。海辺沿いの通りへ出て、ダイアモンドヘッドを眺めながらしばらく歩き、公園入り口のところで引き返す。のどが渇いたので、スターバックスへ入り、カプチーノを飲んで一休み。PMへ帰ると10時になっていた。(かなり歩いたゾ!少しは体脂肪が減ったかな?) 

 コインランドリーをセットしてから、朝食というか、もはやブランチの時間。(ご飯・納豆・キムチ・ニンニク醤油漬・・・“臭いもの”オンパレードだが、一人だから気にしない、々・・・)

 

 午後はウクレレ・レッスンに行ってみよう! ハイアットの2階に「アイランド・ウクレレショップ」があり、きのう電話で確めたところ、レッスン料20ドルとのことであったが、今日行ってみると25ドルだと。(コノーッ!) 「で、レッスンは何時から?」、「今からでもOKデスヨ」、「あのー、全く初めてなんですけど・・・」、「大丈夫、大丈夫!」ということで早速授業開始。

 Cコード、Fコード、Aコード・・・と先ずはつまびく練習。“夕焼け小焼け”、“ハッピーバースディ”、“聖しこの夜”・・・あら、結構弾けるじゃん! “イエローサブマリン”、“いとしのエリー”、最後に“スタンドバイミー”・・・いける、いける!4つのコードは全て覚えた。お兄さんの教えが上手いのか、私の覚えが早いのか?もうウクレレにハマッテしまいそう。テキストと卒業証書(!)を貰って、2時間の授業を終える。

 ご機嫌で帰ってくると、タイミングよく電話が入る。でもいったい誰から??・・・

「マイロンです、どうしてますか?お元気ですか?」

実は、出発数日前に、「ひとりになって、なんかコトがあるとやっぱり心配だわ・・・」と言うと、パパが「うん、そうだねえ、そしたらHさんの親戚でマイロンという人が確かワイキキにいるから」と、“まさかのとき”の緊急連絡先として、Hさんにお願いしてくれてあった。(Hさんは繊維関係の会社を経営する傍ら、神田でジャズクラブ「TUC」を開いており=今や通にはつとに有名な、レベルの高いジャズクラブらしい=、パパは数年前から時々通ってはライブを楽しんでいる。じつは、Hさんとのお酒とおしゃべりがそれ以上に楽しいらしい・・・)

  ウクレレ・レッスンに行ってきたことなどを話していると、「じゃあ、ウクレレコンサートへ案内してあげましょう!」と、夕方ワイキキマリオット(=最近ハワイアンリージェントホテルが名前を変えたようだ)のショーへ案内していただいた。本日の出演者は、なんと御年80ウン才のおばあちゃん(有名な人らしい!)とその息子さん。年を全く感じさせない見事な演奏を堪能させてもらいました。マイロンさん、有難うございました。一人っきりでも ホントに充実の1日でした。

(8/2)

 一人だとどうしても早く目が覚める。今日も4:30。で、結局8時ころまでベッドでゴロゴロ。髪が伸びて気になるので、今日は美容院へ行こうと決める。たしかアラモアナにビューティサロンがあったようだ。言葉が通じるかどうか分らないが、ともかく行ってみよう。(なんでも実践、なんでもアラモアナだ!)

 美容院へ入ると、「I want hair cut, please!」、「Do you have a reservation?, No, Im free」・・・というようなやり取りがあり、少し待っていると、マネージャーらしき女性がそこに座って!とのゼスチャー。どうやら次にやってくれるらしい。ラッキー! 「シャンプー?」、「ノー、ヘアカットオンリー!」、「How long?」、手でこのくらいと示すと、「オ−ケー!」・・・20分くらいで終了。結構きれいに仕上がって、満足だわ。

マカイフードコートで「五目ご飯&そばセット」の昼食をとったあと、シアーズでシャツやズボンを購入。それから白木屋で晩ご飯のおかずを買い、バスでPMへ戻る。 さあ、明日はパパと亮がやって来るゾ!

(これで、私と三男の、“極楽ハワイ日記”はおしまい!) パパにバトンタッチします。)

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