2002年・ハワイの旅
(7/23〜8/3〜8/11)
‘02年の会社の夏休みは8/3〜8/11になりそうだ。それでは初めての個人旅行でハワイへ〜と思い始めたのが、’01年秋口。それから、その実現までにはほぼ1年近くの永い、永い準備奮闘編があった。なにしろ準備がすべて完了すると、もう3回くらい旅を終えたような感慨(?)に捉われた程でありました・・・
インターネットの情報は凄い! あちこちクリックしていると、「バーゲントラベル」(略称=バートラ)というホームページ(=HP)があった。年間5千円を払って会員になると、JALの航空券がハイシーズンを除けば5万円(勿論往復、マイレージも70%付く)と格安で、しかも相当数のホテル&コンドミニアムがハイシーズンでも定価の半額になるという。これは注目だ!勿論ハイシーズン(=GW,夏休み、年末)のチケットはちと高くなる。そしてこの売り出しがずいぶんと早い。(但し15日前までは無料キャンセル可と、良心的である)
さて、‘01年の11月になると早くも夏休みのチケット情報が掲示された。≪7/20〜7/31=79千円、8/1〜8/20=89千円≫、しかもホテルが半額なら、これはいいんではないかえ?!
アロハ航空のインターランドチケットも、往復14千円ポッキリ。ならオアフ&マウイにしよう。折角行くならやっぱり、他の島にも行かなくちゃあ・・・。
「ハワイなら家族全員で行きましょう!」と女房が言う。我が家では女房の一声はアメン神+ブタハ神+ホルス神+イシス神のお告げ以上の重みがある。早速メールで申し込みをする。しかし、問題点が一つ。・・・メール受領後3日以内に代金(=5人分・約40万円)を振り込まなければならないのだ。9ヶ月も前に!である。
「あなた、この会社信用して本当に大丈夫?」と、我が家のイシス神が疑問を投げかける。
なにしろ、あの9月11日・ニューヨークの大衝撃があったばかりである。海外旅行は激減し、老舗の旅行会社ですらバタバタと潰れているという惨状であるが、こちとらにこの会社の業績内容を知る術(すべ)はない。女房の心配も無理からぬところがある。
そこで、毎日のようにここのHPを見ていると、果たせるかな、発売後2週間程で完売通知が出た夏休みチケットが、リセールされている。どうもかなりキャンセルが出た証拠であり、前途多難の気配。ほんま、この会社大丈夫かいな?
しかしリスク無くしてメリットも無し!である。(そんなこと言っちゃっていいのかな?)ええい、こうなったら 覚悟を決めて初志貫徹と、次に宿の手配へと進む。
宿は・・・コンドミニアムにしようと思い、「モーハワイ★コム」と「アップルワールド」を中心に情報収集にかかる。ハワイフリーク(=愛好家)は皆、大のネット好きで、ネット上にはいろんなハワイ・くちコミ情報が溢れている。(例えば[Bigs’s
Hawaii]というリンク集には、ハワイに関するホームページが、なんと570以上も集められて、しかも日々増殖しているほどだ。)
「モーハ」と「アップル〜」で、宿の生情報(解説&体験談)が殆んど入手できる。で、いろいろ比較検討の末、オアフは「アストン・パシフィックモナーク=PM」、マウイはお気に入りカアナパリのビーチフロントにある、「アストン・ホエラー・オン・カアナパり」がよさそうだと判断して、早速「バートラ」へ申し込み。
「PM」は1ベッドルーム/オーシャンビューの部屋が110ドル(定価220ドルの半額)で簡単に予約完了。しかし「ホエラー」は、トップシーズンは半額利用はダメとのつれない返事。それではと、(ホエラーより少し格落ちになるが) 近くの「エルドラド」へ申し込むと、なんとこれも拒絶反応。
断られると余計思いが募るのが人情というもので、なら自分で手配しようと、アストングループのホームページを検索。「1ベッドルーム/ガーデンビュー(5名迄)」がネット割引で255ドル。 “うーん、ちと高いぞ!”、しかし隣りの「カアナパリビーチホテル」の一番安い部屋でも140ドル(2部屋なら280ドル)だという・・・ならばやっぱり「ホエラー」だと、早速予約のメールを送る。
すると2時間くらいで早速OKの返事がきた。反応の早さにビックリ!(尚、個人手配だと提示料金の他に、消費税+ホテル税=価格の15%強が上乗せされるから、実際の支払額はこの点を考慮に入れておかないといけない)
さあ、これで全て手配完了!・・・と思ったが、なにしろことは9ヶ月先であり、それまでには紆余曲折が生じてくる。〜年明けての春先、長男がどうも長期の夏休みが取れそうにないと脱落。5月になると三男が「夏休みに陸上部の合宿がある」と。ところがこの日程がなかなか決まらない。どうにもラチがあかないので、なら合宿は8月に入ってのことになるだろう!と勝手に決め付けをして見切り発車。女房と三男を、高校夏休み入り直後の7月下旬に、先行「渡ハ」させようと大幅な計画変更へ。
「バートラ」にメールして、≪女房と三男は7/23出発、三男は7/30に離ハ。女房はそのままワイキキに残り、私と次男は8/3出発。8/4〜からマウイへ移動。8/8オアフへ戻り、8/10に私・妻・次男が離ハ≫というフライトへの変更をお願いする。若干の日数とやり取りを要したが、最終的に希望通りのフライトを確保。(尚、オアフ⇔マウイ間のフライトはバートラで購入したクーポンで、アロハ航空・東京支店へ予約申し込み)・・・ この辺りの融通のよさが個人旅行の強みといえよう。(パックツアーなら、今回断念せざるを得ないことになったのかもしれない)
さて、次は宿の延長確保である。 「モー」のコンド情報を見ていると、体験者情報で、「ロイヤルグローブホテル(=RG)」というホテルが「PM」に部屋を持っていて、ここで予約するとオーシャンビューの部屋が85ドルになるという。(⇔バーゲンだと110ドル) 因みにこのホテルはどのガイドブック&ワイキキ地図にも登場しない“幻のホテル”である。(大丈夫かいな?)
「モー」情報は信頼すべし!と早速RGのHPを探し当てて開いてみると (PMの近くにある、華僑が経営するミニホテルのようだ)、1週間なら510ドルと更に割引になる。(1日あたり73ドル弱!) 長期滞在ならここだ!と早速希望日程の詳細を書きこんだメールを送ると、これも数時間後にあっさり「OK!」とのみ返事がきた。予約金とかの類も一切コメントがない。あまりにシンプルな回答(なにしろOK!のみである)に心配が湧かないでもないが、「モー」の体験者も同じく「OK」のみ返事であったとのことで、納得。
よし、これで手配変更完了。おもむろに、女房と三男に通告(?)をする。「もうハワイは何度も行ったことがあるのだから、今年は母さんと祐介の二人で先に行きなさい。祐介は一人で帰国すること。母さんは一人ワイキキに残って後続部隊の到着を待ちなさい。なんでも自分でやると、英語の勉強には一番いいんだよ。」・・・かくて一家にとって、当初は予想だにしなかったと〜んでもない個人旅行が始まることになってしまったのである・・・(TV/「ファイトクラブ」の口上みたいだゾ!)
しばらく経って女房曰く、「友達に“夏はどうするの?”と聞かれて、“今年は20日近くハワイへ行くの・・・” と答えると、“まあ、うらやましい!” と言われるけど、私はそんなにうれしくなんかないの。パパが勝手にどんどん決めてしまって、私はまるで長期間“島流し”にされるみたいな気分だわ!」 三男は 「ふう、7/31夜に帰国して、8/2早朝に山形へ出発かぁ〜。まったく父さんときたら、きついスケジュールを組んでくれるもんだよねえ!」
〜という過程を経て、いよいよ今回の一家の旅行が始まったのでありました
(尚、コンド生活ということで、レンジ用ご飯・インスタントラーメン・味噌汁・そうめん・麺つゆ・中華ドレッシング・その他調味料各種・水羊羹・煎餅・梅干等の食料に、お椀(=深鉢の食器は用意されていないので)・ワインオープナー・スポンジ・台所&洗濯用洗剤・物干しハンガーの雑貨類、蚊取り線香・ごきぶりホイホイ(=キッチンがあるので、部屋によってはでっかい“ごきさん”が現われるとの情報あり)をスーツケースに詰め込む。すっかり重くなったスーツケースは、ネットで「ABCサービス」へ申し込み、宅配便で成田へ送る
A 7/23〜=先発部隊編
(7/23)
いよいよ出発の日が来てしまった!本当に二人だけで行けるんだろうか?不安でイッパイ。なにしろ個人旅行なんて初めてなのに、それも息子と二人だけなんて思ってもみなかったわ! 朝からそわそわ、食事ものどに通らない。既に数キロもやせたような(?)気分・・・。品川から快速で成田へ〜 アッ、ところでターミナルは第一、それとも第二?・・・のっけから混沌として、パパに電話して笑われる。
夏休み入りであるが、ロビーはすいておりチェックインもスムーズに完了。それでも機内に入るとほぼ満席。予約しておいた比較的前方の36D・E席へ。ベルトを締めると“無事到着出来ますように”と思わず両手を合わせました。食事を済ませ、歯磨きを終えると睡眠モードへ〜。
ビールとワインの力を借りたけれど、あまり眠れない。いつものことであるが、朦朧とした感じでホノルル到着のアナウンスを聞く。
あぁ、久しぶりのハワイ。意外と涼しい、そよ風に甘いハワイの香りがする。着いたんだ!・・・でも感傷に浸っている暇はない。さあ、ここから自力の旅が始まるんだわ。
イミグレイションは簡単にパス。ロビーに出て、いつもの団体客とは反対の右側通路を進み通路を渡ると、自動的にタクシー乗り場。程なくやってきたタクシーに乗ると、「ロイヤルグローブホテル、プリーズ!」と一声 。と、意外にもドライバーは「OK!」・・・あぁ、これで一安心。(何しろ地図にも出てないホテルだから、運転手が知っているのかどうか、確率は5割かもナ・・・なんてパパは無責任なことを言ってたの!) 古ぼけたピンクの建物の前へ着くとメーターは25ドル。チップ込みで27ドル払ってホテルのフロントへ。
家から持ってきたメールのコピーを添えて、「アーリーチェックイン、OK?」 、「OK!」 、「ホッ」、でもチャイニーズ系の支配人が「&#иде・・・」 あまりよく分らないが、どうもデポジットを入れろと言っているらしい。両手を上げて「よく分らないわ!」という表情をすると、「トラベーラーズチェック?」、「ノー」
(ほんとは持っている)
「My
Hus come August 3、And He pay All」
といったやりとりがあって、 支配人は内金徴収をあきらめたか「Ok!」
というわけで、なんとか無事チェックインを終えると(ヤッタわよ!)、重いスーツケースをゴロゴロ転がして通りの向こうのパシフィック・モナーク(PM)へ。 もう、パパが安い部屋を予約するもんだから一苦労だわ。でも無料でアーリー・チェックインが出来たから許しましょう。
指定の部屋は1402号室。「PM」は34階建て。ワンフロアに8部屋というペンシルビル。各階「〜02」のスウィートルームがオーシャンビューでベストの部屋だという。(パパがネットで得た情報)。
で、12:00過ぎに部屋へ入ってみると、室内は清潔で、明るいリビングの窓の正面の、(数年前に泊まった)ハイアットのツインタワーの間から、エメラルド色も鮮やかなワイキキビーチがよく見えて、もう一気にハワイモード満開。
そそくさと荷物を置くと、早速食料品の買出しへ。先ずはアラモアナセンターへ行って、マカイコートで腹ごしらえ。一息ついてから行動開始。でも食料品を売ってる店が見つからない。(後で分ったが、どうも白木屋2階に食品があるらしい!) 仕方がないので、ワイキキへ戻って「フードパントリー」へ。キャベツ・もやし・豚肉・トマト、そしてビールを買ってPMへ戻る。
初日の夕食は「肉野菜炒め」+「佐藤のごはん」+「永谷園のあさげ」。 シャワーを浴びた後広いラナイへ出て、そよ風に吹かれながら飲むビールはもう最高! (パパは今ごろ会社で社長にしごかれているのかも・・・ )〜〜こうして、何とか母子のハワイ生活が無事にスタートしたのでありました・・・。