B 後発部隊、ハワイへ!

(7/31)

 三男が我が家へ帰ってきた。意外と元気だと思ったら、なんでも帰りはビジネスクラスにしてくれたらしい! 食事もメチャ美味しかったと、感激やまぬ様子。そんなこともあるんだなぁ〜ウラヤマシイ!・・・

 

(8/3)

 いよいよ出発の日。ハワイから帰ってきたときに家の中がウットウシイのはいやだから、朝から掃除・洗濯・干しもの・・・と忙しい。(女房がいないと、大変だ!) 午後遅くに漸く片付いた。留守番の長男にベランダの草木への水やりと生ヨーグルトのメンテを頼んで、次男と共に成田へ向かう。

 トップシーズンだというのに、ロビーは思ったより空いている。宅急便を引き取り、チェックインを済ませるとタップリの待ち時間。これなら1時間前に着いてもいいくらいだ。

 でも機内へ入ると満員御礼状態。座席にTV画面が着いている機種だ。ワインを飲んで 「タイムマシン」や「アイスエイジ」&「スコーピオンキング」(後の2本は部分のみ)を観て横になる。なにしろ22時過ぎに出発と遅いから、少し眠ったかと思うと、もう夜が明けて、朝食の時間。蒸しタオルが気持ちいい・・・。

 で、数年ぶりにワイキキ到着。大阪からほぼ同時刻に到着便があったようで、入管では長蛇の列。それで出るまでにずいぶんと時間がかかってしまった。女房からタクシー乗り場を聞いていたので(先達は、あらまほしきかな!) なんなく乗り込んでワイキキへ。まずロイヤルグローブ(RG)のフロントへ「ちゃんと亭主がやってきましたよ!」とご挨拶してから、パシフィック・モナーク(PM)へ。

 1402号室をノック。扉が開いて、女房と久し振りのご対面。元気そうで一安心。中に入ると、思ったより狭いが、でも清潔だ。なるほど窓から青い海がよく見える。これなら満足。荷物を置くと、早速3人して屋上へと上がる。噂どおり、海〜ワイキキのビル街〜山と、ここからの360度の眺めは最高。立地よし、部屋よし、値段よし(=安い)と、3拍子そろったコンドではある。

 既に2時近く。お腹が空いたので、先ずは次男とインターナショナル・マーケット・プレイスの奥のフードコートへ。「ヤミーBBQ」と「マヒマヒのソテー&スパゲティ+サラダ」をとって、シェアー。「ヤミー」は本家・マカイコートのそれより美味しい(=骨付き肉の脂身が少ない)くらいで、ヤミーは初めての次男も満足の様子。

 息子はこのあと、通りをぶらつきたいと言うので、ここで別れ、私はPMへ戻る。真夏のワイキキ、さあ、やっぱり、ビーチで泳がなくては!と水着に着替え(女房は、到着早々ようやるわ!と呆れ顔)、RGのフロントでビーチ用タオルを借りて、徒歩5分のワイキキビーチへ向かう。

 私はどんなに疲れていても水に入ると元気が回復するのだ。海は塩分が濃いからその分身体がよく浮く。大波に乗って実にいい気分。サーファー近くの沖へ出てダイアモンドヘッドを見ながら泳ぐと、ああ、ハワイへ来たんだと実感できる。しばらく漂っていると、もう4時過ぎ。「デュークスカヌークラブ」から生バンドのミュージックが風に乗って聞こえてくる。海・波・風・音楽・・・私にとっては最高の贅沢といえよう! 短時間ではあるが、これでようやく気持ちが落ち着いて、PMへと帰る。

 「夕食はどうしようか?」、「あなたが“ハワイの歩き方”からプリントアウトしておいた「焼肉食べ放題/カメリア」へ行ってみましょうよ!」 ということで、4番バスに乗って、「カメリア」へ向かう。運ちゃんにカメリア!と言っても「?・・・」、プリントの解説を見ながら「スターマーケット!」と叫ぶと、「OK!」 ヨシ、これで一安心。

 30分ほど走って6時頃に到着。古ぼけた建物で、ロコ専用ご用達の雰囲気。中へ入るとガラガラ状態。でも食材・料理はガラス扉の冷蔵ケースに入っていて、清潔(女房はこれで生ものも安心して食べられるわ!と高い評価)。 焼肉・サンチュ・キムチ&ナムル(=が何種類も!)・刺身・サラダ・味噌汁・スープ・ライス・フルーツ・デザート・ソフトクリームと種類は豊富。

 骨付きカルビがとくに美味しい。1時間半ほど大食いの次男に付き合って、たらふく食べて一人15ドルだから、これはホントに「B級グルメ」ファンには、絶対オススメの店である。7時頃には地元の白人&コリアン系で満席になっていた。(みんなよく知ってるんだ!) 次回も是非来ようっと。

 腹ごなしにと、バスを途中で乗り換えてアラモアナへ。ロングスで買い物をした後、店々を回ってみるが、9時を過ぎると、もう殆んどが店仕舞い。これ以上居ても仕方がないので、コンドへ戻る。バスタブにつかり、湯上り後は勿論ラナイで山側の夜景を眺めながら、ビールをグイ! これも堪えられませんなぁ・・・

 

(8/4)

 今日はマウイへ出発の日。10:30迎えだから時間には少々余裕がある。そっと、早起きしてビーチ沿いをぶらついた後、例によってペリーズ・スモーギーで朝食。早いせいもあってか、意外と空いている。パンケーキ+メープルシロップから始まってパパイヤまで、何時もの定番フルコースをたっぷりとおいしく頂戴する。

 9時前に帰ってくると、一転して荷造りに忙しい。荷物を1階へ運び終えると、RGのフロントへ行って精算を済ませ、8/8から2泊の予約を確認。(あーあっ、忙しい!) PMへ戻って、ソファーで待っていると、きっちり定刻に「○○サ〜ン?」と「シダ」の老運転手から声がかかる。な、んと堂々のリムジンでお迎えではないか!

 空港到着。出発ロビーへ進むと、(島から島は国内であるが) 搭乗前のチェックは厳重を極めている。余裕を持って到着したので、順調に手続きを済ませ、ゲート前の最前列に並ぶ。それで先頭で機内に入ると、例によって進行方向左窓側の席をとり、眼下の景色を楽しむ。少し雲があったものの、先ず先ずの日よりで、ダイヤモンドヘッド〜ハナウマベイ〜モロカイ島〜ラナイ島〜ニイハウ島〜マウイ島と空中俯瞰を楽しむことが出来た。

     

      ヨットハーバーからヒルトン前のワイキキビーチ)  (ダイアモンドヘッドを真上から見ました!)

                       (向こうがモロカイ島、手前はラナイ島)

 懐かしのマウイへ到着。荷物のピックアップを終えると、歓迎のハワイアンソングの騒音に迷惑しながら、「シャトルバス」へ電話。(それでなくても ヒヤリング能力は悪いのに喧しくてホントに迷惑だ!) なんとか無事こちらの意思を伝え、通りの向こうへ渡って待つことしばし、マイクロバスがやってきた。

 あと1組来るというので更に待機。その間に「帰りは何処へ電話すればいいの?」と尋ねると、電話番号をメモ書きしてくれ、加えて「このナンバーを言うと20%引きにナルヨ!」と教えてくれた。グラッチェ! (ガイドブックにはカアナパリまで35ドルくらいと書いてあったが、これはこの20%割引後の値段のことであった。往きに割引きするにはどうすればいいのでしょうか?)

 やっと来た3世代6人の一家(日本人)と出発。(この一家はワイレア地区までいくようだ) 今日は雲が多く、ハレアカラの雄姿全貌を拝むことが出来ない。海岸線に近づいたところで、突然の渋滞。 “カアナまでの道は一本道だから、なんか=例えば山火事=があると忽ち大渋滞になって、モウ大変なんですよ!”といつか“マウイの達人”こと神谷さんが言っていたのが脳裏をよぎる。

 軽い交通事故だったようで、程なく流れはじめたので、ホッとする・・・。そんなこんなでお目当てのホエラー・オン・カアナパリに到着すると2時を大きく回っていた。

     

             (マウ島へ到着。向こうはラナイ島)   (コンドから見たカアナパリビーチのサンセット)

 フロントで手続き。先ずプリントを数枚渡される。サァーッと読むと、「部屋を汚さぬよう、什器備品は大切に扱うよう、カーッペットは濡らさぬよう・・・云々と注意書きが長々と書いてある。次に「海やプールにはガードはいないから、全て自己責任とする」というようなカードにサインを求められる。いやあ、こんなの初めてだなぁ!

 「ところで、部屋は?」、「えーっと、269号室デス」、「2階かぁ、もっとハイフロアの部屋はないの?」、「お客さまは一番安い料金ですからネ! 追加料金を出してもらえれば、ハイフロアの部屋は用意できますが?・・・」

 分った、々!ということで、ベルボーイに連れられて指定の部屋へ向かう。ところが、ドアを開けると彼の目が点になる。どうした、どうした?と覗き込むと、なんと先客がいるではないか! ベルボーイ慌てて携帯でフロントと交渉の結果、469号室へ案内される。ここだとベランダから海も少し見える。まあPOVだ。よかったよかった。

 2棟並んだこのコンドの外観は、日本の某社(どこだ? ・・・例えば三井不動産?・・・)が建てた四角四面のマンションみたいで、およそデザイン性のかけらもないが、中に入るとなかなかデラックス。先ず1LDK+2バスで100uくらいと結構広いから、ゆった〜りとした気分になれる。気に入っていたワイキキのPMが、急にウサギ小屋に思えてきたほどだ。カーペットも厳重注意が出るのも納得のフッカフカ。ラナイも広く、しかもその床にはダークブルーのタイルが敷き詰めてあるのが心憎い!

 事前にダメモトでも・・・とメールで電気釜をリクエストしておいたら、程なくボーイがそれを持ってきてくれた。この辺のサービスはしっかりしている。

 部屋のチェックを終えると、トロリーバスでラハイナキャナリーモール(=ショッピングセンター)セ−フウエイまで食料の買出しに出かける。(片道1ドル) バスは、以前は木造・吹き抜けのボディと、リゾートムード一杯の洒落たスタイルであったが、今回普通の大型バス(それも田舎のおんぼろバスといった感じ!)に変わっている。風情ゼロだが、客の増加でやむを得ない措置なのかもしれない。ホエラーズビレッジ前の停留所で満席になった。

 大型カートを引っ張ってセーフウエイの店内を回る。 1ドル=90円くらいの時代は、日本と比較してなんでもホントに安いと感激(?)したものだが、今は、我が家近くのスーパーのほうが安いくらいの感じ。これは1ドル=120円前後という円安のせいもあるが、何よりも日本における価格破壊というか、デフレの進行が如何に凄いか!ということの証明であろうか?・・・(ホイホイと買っていったら、100ドルを超えちゃいました!)

 3人で持ちきれないくらいの食料(=詳細は以降のメニューを参照ください)やワイン・ビールを仕込んで、コンドへ戻る。本日の献立は勿論ビーフステーキ(たっぷりのガーリック添え)、生野菜(レタス・トマト・アルファルファ)、豆腐の味噌汁、クロワッサン、ご飯、赤ワイン、ビール、パイナップル(=ホテルのサービス) 息子は400gのTボーンステーキと取っ組んでご満悦。我々は(サー?)ロイン。脂身は少ないのだが、柔らかくてしかもしっかりと肉の旨みがあるのにはビックリ。米牛を見直さなくてはいけない! ホテルからサービスのパインも完熟の甘さが抜群。満足の夕食となりました。

     

              (コンドの外観)                      (リビング&キッチン)

 

8/5)

 今日は目の前のカアナパリゴルフクラブへ。これもネット上の「風マウイ」で、割安な得々情報を見つけ、事前手配をしておいた。それにしても数年前は、マウイでネット上のエージェントをやっている日本人は「マウイの達人」だけであったが、今はこの「風マウイ」、それに「リカちゃんマウイ」(=金杉リカさんという美人のシングルマザーが細腕一本でやってるらしい)と増えてきて、しかもどこも評判がいいのだとか。頑張れ、日本人!

  6:30起床。青空が広がる気持ちのいい朝だ。ラナイに出ると甘い香りを含んだ爽やかな風が実に心地よい。これが“マウイの風=マウイブリーズ”だ。女房が手早く作ったクロワッサン・ハム・野菜サンドと、オレンジジュース・牛乳の朝食を済ませ、7:40「風マウイ」の迎えの車に乗って、フロントへ。

迎えの彼が手際よく手続きをしてくれ、いつもの南コース(易しいコース)を8:00にスタート。二人で、マイペースで回れるのがここのいいところ。お互いをチアアップしながら進む。アウトはいつもの調子(!)であったが、インに入ってショットが良くなり、自分としては納得のスコア。豊かな芝生の向こうの鮮やかな群青色の海や、そこに浮かぶラナイ島などの景色を楽しむ余裕も生まれた。女房も自己満足の出来るスコアで上がり、二人して珍しくも上機嫌でご帰還となった。

昼飯は持参の「明星中華三昧」。BSEのせいで、日本からのインスタントラーメンは全て没収される(=スープにビーフエキスが入っている為)というネット情報がしきりであったので、袋の成分をよく見て鶏・豚エキスのを持参したのだが、入管ではフリーパスだった。毎度のことながら、ハワイで食べる即席ラーメンはうまい。即席ラーメンはハワイに限る!(サンマはどうかえ?)

すこし休憩の後、午後はブラックロックでのシューノケルだ。部屋でゆっくりとくつろいでいた次男を唆(そそのか)して一緒に行くことにする。魚の餌にと、クロワッサンを千切ってビニール袋に入れる。女房はもったいない!とシブイ顔(・・・というのも、このクロワッサンが、なんともウマイのだ。日本のは手に持つと油が付くほどにバターリッチであるが、これはフランスパン風というか、あっさりとして、それでいて味わい豊か。マウイへ行ったら、セーフウエイのクロワッサン= 10個で5ドル強=オススメですゾ!)

ビーチを10分少々歩いて、マウイシェラトン前の浜にビーチマットを広げると、海の中へ。ここの海は透明度が先ず先ずなのに加え、底地が白砂なので、魚がよく見えるのだ。

岩場沿いに少し進むと、中小型の魚がチラホラ見えてきた。頭上にかざしたビニール袋からパンの切れ端を取り出して、少しずつ海に撒く。(環境保護上からは絶対ダメであるが、まァ、5年に一度くらいだから大目に見てつかわさい!) 忽ちその辺から数多くの種類の魚が集まってきた。

息子も魚影の濃さに、親父の誘いに乗ってみてよかった!と納得。(たまには、親の言うことを聞くもんだゾ) 更に沖に進むと、水が冷たくなる。それで長時間漂っていると、体温が奪われる。一時間弱に一度くらい浜に上がって甲羅干し。体温が戻ると再び海へ・・・というようなことを2度3度と繰り返す。

マットに寝転がっていると、海から出てきた息子が「かなり大きな亀がいたよ!」と。「ホント?」、ではもう一度と入ってみるが、亀の姿を見つけることは出来なかった。残念。

 夕食はスパゲティ&ハムサラダ。偶々選んだトマト+バジルのソースが大正解で、ガーリックを炒めて合わせ、これを細目のパスタに絡めると、本格イタリアンの出来上がりだ。

 偶々(たまたま)TVの画面に目をやると、マリナーズの始球式の場面。“おや、どこかで見た顔だゾ” マウンドを降りてきてアップになったのを見ると、CPB(=central pacific bank)のS会長ではないか!「お父さんは昔あの人の部下だったんだよ。でもこんなトコでお目にかかろうとは」 と言うと、女房が「でも、パッと見てよく分ったわねえ。」、「うん、自分でも驚いたよ」  (そして、CPB絡みの偶然は、この後にも起きるのです!)

 食後はホエラーズビレッジ(=W・V)までそぞろ歩き。今回はどうも夕方になると雲が広がって、あの燃えるようなマウイサンセットを楽しむことが出来ない。(この後もずっと同じで、夕方になると西空が雲で覆われ、これが今回唯一最大の残念なことであった) これで夕日に顔が染まったら、もう最高なんだけどなぁ・・・

 海辺の2つのレストランは大賑わい。こんなに大勢の客を相手に、よくオーダーをちゃんと処理することが出来るもんだと感心する。中庭へ進むと、ハワイアンショーをやっていたが、もう8時を回っていたので、間もなく終了・・・残念!母子がヴィトンの店などを覗いて回るのを待ってから部屋へ戻る。

      

息子は、昨日予約手配をしたハレアカラ・サンライズ&ダウンヒルツアーの準備。出発前にマウイは初めての彼から「オプショナルツアーだと何がいいんだろう?」と質問があったとき、経験者の3人が口を揃えて、「そりゃ、ハレアカラが一番だよ!」と。(私・妻・三男のときは、“マウ達”神谷さんによる、一家だけの“手造りツアー”で、ダウンヒルはやってないが、今でもあのときの、星空と日の出の感動は残っている。)

なんと、夜中の1:30迎えだというので、息子の目覚まし役を兼ねて、その時間まで付き合う羽目になる。ほんとに長い長い1日だ。

8/6)

 寝たのが遅かったので、珍しくもゆっくりと起きる。当初は“天国のハナツアー”にでも参加しようかと思っていたが、今日くらいは終日コンドで過ごそうと決める。

先ず9時からロビーでモーニング付きのマウイ案内があるというので、二人して参加。宿泊客20人くらいが集まってきただろうか。(勿論日本人は2人のみ) パン・チーズ・フルーツ・ドリンクの簡単な朝食をとった後は(なんということはない)、ロビー前にデスクを構えるツーリストの女性のツアー・セールスだ。ヒヤリングの練習としばし耳を傾けるが、とくに参加する気もないので途中で退散。H・VにあるABCストアへ回って、ミネ水とパンを買って帰る。

さあ、今日は一日のんびり!・・・ではなく、やっぱりシュノーケルだ。先ほどのパンは勿論魚のえさ。ちぎりながら、「ほんとに楽しいよ!」と女房に同行を勧めるが、「私は行きません」 「なんで、おニューの水着も持ってきてるじゃない?」 「日焼けがいやなの。それに、ベランダのチェアで寝てるとほんとに気持ちがいいんだから。海辺なのにどうしてなのかしら、サラッとして、しかも甘い香りがして、最高よ。海へ行かなくても充分に満足なの」 と意思強固。

シュノーケルセットに加え、本(今回は、暫く前から熱中しているクリスチャン・ジャックの「太陽の王・ラムセス」・・・ハワイでエジプトの想い出に浸るのもオツなもんだ)、ミネ水・菓子などを袋に入れて、先ずはプールへ。

デッキチェアが沢山並べてあるので、何時行っても場所を確保できる。(これくらいゆとりのあるのが有難い) 尤も、ビーチタオルを借りるには、先ずカードに名前と部屋番号を記入した後に、更にサインを求められる。なんともガードが厳しい。返却を忘れたら、高額のペナルティを取られるのだろうか?

木陰のチェアにタオルをセットして、殆んどの荷物を置くと(ここが海への中継基地と言うわけだ)、必要な物だけ持って、ブラックロックへと向かう。パンを入れた袋を掲げて海へ入る。昨日とおんなじシーンの繰り返しだが、きれいな海で魚と遊ぶのは実に楽しい。

 餌付けを楽しんでから、ふと横を見ると、なんと亀がやってきて、岩場の海草を食べているではないか! 昨日、息子が言っていたように、ホントにデッカイ亀だ。暫く亀と一緒になって泳ぎ、甲羅や頭にタッチ。(これrも本当はレッドカードかな?) ああ、やっぱりマウイの海っていいなあ!

 太陽が中天に来たので、部屋に戻る。先ずビールをグイとやってから、本日のお昼は“そうめん” ズルズルとすすりながら、亀の話をする。(しばらく後で、女房が言うには、「そりゃまあ 楽しいのは分りますが、でもネ、還暦も近いという人が、目を輝かせて“海亀と遊んだ”と大喜びしてるのは、ちょっと異常ですわよ!」〜 アァ〜女にはロマンが分らないんだ・・・、でもやっぱり少しオカシイかな?)

{ところで夜はどうします?} 「うん、今日は魚にしようヨ」 「そうね、じゃあ亮が帰ってきたら、セーフウエイでサーモンでも買ってくるわ」 「それがいいね。アッ、ついでにクロワッサンも買ってきといて」

小休止を終えると、再び海へ。今度はブラックロックの先端を回り込んだ岩場まで遠征。どういうわけか、ここは波が打ち寄せないので、岩場近くでも安心して漂っていられるのだ。浅瀬にはけっこう珊瑚が育っている。パン屑を撒くと忽ち色鮮やかな魚達が珊瑚の影から姿を現した。

先へ進むと、中鯵くらいの大きさの魚が群れをなして泳いでいるのを発見し、そっと後を追う。僅かなエリアでさまざまな海の表情を楽しむことが出来る。それでついつい長居をすると、次第に体が冷えてくる。(このへんが、とし=年齢の表れか?)

浜に上がると、薄曇りで風が強い。忽ち体温を奪われて震えが来る。真夏のハワイだというのに!信じられない事態だ。 どうにもたまらん!とパーカーを羽織って、中継基地(?)へと戻る。プールにはジャグジーがあるので、そこへドボン! ホッと、救われた感じがする。

しばしジャグジーの泡マッサージを楽しむと、その後はチェアーに横になって読書タイム。平常体温に戻したところで、再び海へ戻り、2回ほど潜る(もとい、漂うでした!) 最後はコンド前の海へ入って、仕上げの一泳ぎ。なんにも道具を身に付けないで、波を切るのも又楽しい。

ジャグジーに浸かっていると、突然(買い物から帰ってきた)女房に「ったく、いつまで遊んでいるんですか!」と声をかけられる。息子に 「ところで、ハレアカラはどうだった?」、「明け方は雲が多くてね。心配したけど途中から日の出はちゃんと見えたよ。ほんとに感動ものだね。」、「ダウンヒルは?」、「痛快といった感じで、もう最高だよ!」と大満足の様子。親子共々いい一日でした。

夕食はサーモンとマッシュルームのソティ&残りの肉でステーキ&サラダ+クロワッサン。体を動かした後だけに、ビール片手に食が進む。

食後、息子は「H・V」へ出かける。さすがにくたびれたので、ラナイへ出て、チェアに寝そべり風にあたる。でも今夜は、ブリーズ(そよ風)とは行かず、強風に近く、しかも雨交じり。明日の天気が心配だ。

帰ってきた息子(彼はヴィトン・ジャパンの社員)が、「ヴィトンに日本人女性がいてね、慶応ガールだと。明日の午前は非番だからどこか案内してあげるというので、いっしょに行くことにしたよ」と。 「そりゃ、よかったね。お互い、明日は天気になるといいがね」

 

(8/7)

 今日は2度目のゴルフ。玄関に行くと、「渡部さんですか? 風マウイの百合でーす。私がメールを入れといたんですよ。」と爽やか美人の百合さんから声がかかる。心配していた天気も回復。雨の後で一段と爽やか。

 これまで毎度「南コース」だったが、一昨日迎えの彼の「2度プレイなら、絶対“北”ですよ」という勧めに従って、「北」に初挑戦。おとといの好スコアに気をよくしてのチャレンジだったが、いやあ、評判どおりの難コース。アウトは別荘エリアに向かっての打ち上げ。ロングは充分過ぎるほどにロング。ショートも戦略的な設計。巧みにウオーターハザードを配してあり、上級者には満足のコースであろう。しかし我がペアーは実力を遺憾なく発揮して(!)の悪戦苦闘。途中のリンクス・ホールの美しいビーチの眺めを楽しむ余裕もない。 ヨシ、いつの日か再挑戦だ! “待ってるからネ!”と後ろから、コースの声がかかったような気がした・・・。

 どっと疲れが出た感じで、帰りついてのお昼は再び、「中華三昧」と「水羊羹」。(日本からの持参品を次々と消化していく) 食べ終えると又々シュノーケルへ。女房は“ようやるわ!”とホトホト呆れた様子。

 いつものように(?)海上を漂いながら、魚達の姿を楽しんで、上がろうとすると、またまた亀が現れた。回りの誰も気づいていないようなので、暫し、一人亀と戯れる。どうもこのあたりに居着いているようだ。だとすると、数年前に見かけた子亀が成長したのかもしれない・・・数年後の再会を約して(!)、沖へ帰る亀を見送って、今回のシュノーケルはおしまい!。

 調達食料も殆んど食べ終えたので、今夜はカアナパリビーチホテルのテラスのブッフェへ出かける。ここは高級リゾートのカアナでは例外的に庶民的(?)なスポットで、数年前と同じく、数少ない客は全て地元の人達だ。

3人してメインのローストビーフ(グレイビーソースとホースラディッシュがちゃんと用意してあるのが、丁寧でいい)にサラダやパスタをつっつきながら、息子の話を聞く。

「今日はどこへ案内してもらったの?」、「、ちょっと遠出して、イアオ渓谷まで行ってもらったんだけど、よかったよ。」、「あそこは観光コースの定番で、マウイでは一度は見なくちゃあ!というスポットだからね」、「お昼はこっち持ちにして、その後ラハイナで下ろしてもらってね。ラハイナもいいとこだね。チーズバーガー・イン・パラダイスを見つけて入ったけど、噂どおりでウマかったよ。オニオンリングが山盛りで、ビックリ。・・・あ、そうそう、なんでも彼女のお父さんはS銀出身で、CPBに長く勤めてたんだって」

「へぇ? それは偶然だなあ。うーんと、ちょっと待てよ。・・・そう、彼女の年代からすると、もしやNさんじゃないか?」、「そう、Nさんだよ。よく分るねえ!」

「姓はNで、名前はたしかMだったかな。先輩だから向こうは覚えてないだろうが、ハワイから一時帰国したときに、本部役員へ案内して、ちょっと話したことがあってね。その時、“私は日本よりハワイが性に合ってる。人事部に頼んで永住するつもりだ”と言ってたなぁ。温厚で、いい人だったよ」、「オアフの自宅の電話番号を聞いといたから、よかったら電話してみたら?」

 まあ、それにしてもいろんな出会いがあるもんで、だから人生って面白い! 部屋に戻ると、早速N氏へ電話して、お礼を述べる。「どうも、息子がお嬢さんにお世話になり、有難うございました。ところで、おとといTVでSさんの始球式を見ましたよ」、「ああ、彼は昔、シアトルの支店長をしてたでしょう。以来マリナーズの大ファンでね。部下が申し込んでおいたら、たまたま当たったんで、譲ってもらって出掛けていったんですよ」(大リーグはきめ細かいファンサービスをしてるんだ!)

 

(8/8)

 あっという間に、マウイを発つ朝になってしまった。早起きしてビーチロードをラハイナ方面に向けてウオーキング。大勢のジョガーが行き交う。途中各ホテルに立ち寄っては施設を見物。マリオットのプールサイドでは6時からコーヒーショップがオープンして、大勢の人で賑わっている。みんなホントに早起きなんだ。ハイアットリージェンシーの東洋の熱帯風イメージの大庭園や、建物群の奔放な設計デザインにはビックリ。

ホテル群の途切れるところまで行くと、その先は、一転して、鄙びたわびしい感じの海岸の景色が広がる。カアナパリはリゾート開発として、最も成功したものの一つであると言われるが、こちらの華やかなビーチの“原風景”はこの侘しい海岸だと分ると、“開発成功”の意味合いが充分に納得できるし、この快適なリゾートが如何に関係者の不断の管理・努力によって維持されているかがよく分るのであった。

迎えのシャトルバスが少し遅れ、しかも途中寄り道したものだから、空港到着は出発の1時間前になってしまった。カウンター前には予想外に大勢が並んでおり、搭乗手続きが終わったのは20分前。まぁ、急ぐ旅でもないけれど、次便になるのも又やっかいだし、ヒヤヒヤものであった。

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かくして、5日ぶりで、再びオアフ島のパシフィック・モナークに戻ったのが、2時過ぎ。マーケットプレイスのフードコートで簡単な昼食を済ますと(一家で、あまり食にはこだわらないのだ!)これからは、“お買い物タイム” 女房と次男は、アラモアナへ。

私はコスコ(KOSTCOを初体験。(なんでもメチャ安という評判を実感したかったのと、 “同好の士”からも事前に強くリクエストされていた、育毛剤「ロゲイン・5%」の入手が主目的・・・ネット情報だと、これもコスコが一番安いのだとか) 車客相手だから、日本の店のような買い物袋はないよ!とのことであったので、キャスター付きのバッグを持って、58番バスに乗り込む。運ちゃんに「ハワイカイ・タウンセンターで下ろしてね!」と頼み込む。

行く手にココヘッドの小山が見えてくると、(乗って30分ほどで)現地到着。そこから徒歩5,6分でセンターの一番奥に、巨大な倉庫そのもののコスコの建物。入り口でパスポートを見せて「ワンデイパス」を作ってもらい入場(ここは会員制だから、一見さんはこれがないと買い物が出来ないシステムなのだ)。先ずはジャンボサイズのカートを押しながら、吹き抜けの広い店内を見て歩く。電化製品から、衣料・雑貨・食品・生鮮品まで何でもありで、うず高く積まれている。

 ほんとになんでもビックリするくらい安いが、“まとめ買い”が基本だから、ホイホイと買うわけにはいかない。缶ビールやドリンクは24本、1.5リットルのミネ水も12本単位だ。単品ものはみんなビッグサイズで、なかでも、バケツほど大きさの大瓶に入ったマヨネーズには思わず笑ってしまう。(業務用でも使いきれないであろう。いや、日本の“マヨラー”なら大喜びして持ってかえるかな?)

 お目当ての「ロゲイン」は、中央近くの棚にならべてあり、本家アップジョン社のが4本で「$49.99」、隣に並べてあるKIRKLAND(=コスコのプライベートブランドらしい)だとなんと(4本で)「$19.99」という安さ(勿論成分、能書きは同じ)大量に仕込んで帰り、“同好の士”にも分配して大感謝されました。(ネット上でこの情報を教えてくれた某氏に多謝&多謝)

 なにしろ、ABCストアと比較して、マカデミアナッツ缶1セット(=6缶)だけでも、往復バス代のもとがとれてお釣りが来るくらいだから、時間をかけてやってくるだけの値打ちはありました。店の前のジャンボ・ホットドッグが名物らしいが(トッピング・フリーで、$1.5)、今食べると夜に差し支えるので、今回は残念ながら断念。

 夕方、息子はマウイでN嬢から紹介してもらった、ヴィトン・アラモアナ店のインド系の人(神戸に住んでいたとか)と食事の約束をしたというので、出掛けていった。(普段あまり社交的ではない息子だが、人と積極的に付き合うというのは、いいもんだね!と、実感していたようだ)

 

(8/9)

 ワイキキで、一日フルに使えるのは本日一日のみ。じゃあ、どうしようか?と昨夜寝る前に思案したが、私の結論は、やっぱりハナウマ湾! 一方、次男は弟から「サーフィンスクールがいいよ!」と体験談を聞いており、自分もやってみようと、サーフィンレッスンへ。女房は「私はあなた達が帰ってくるまで、のんびりと過ごすわ」と、3人3様の過ごし方となる。

 6時頃、そっと起きてビーチを軽く散歩。7時にペリーズに入り朝食を済ませて帰ると、支度を整え、8時過ぎ朝一番の22番バスで「ハナウマ」へ。朝いちばんのバスでも満員状態。(でも1/4くらいの人がダイアモンドヘッド前で降りたので、そこで座ることが出来た。)

 9時前到着。切符売り場前は結構長い行列が出来ており、高台から見下ろすと、朝早いというのに、浜辺には大勢の人が出ている。駐車場がすぐに満杯になるというので、車族の出足が早いのであろう。

 一昨年くらいから、全面餌付け禁止となって、餌も売っていた浜辺の売店が撤去され(従って、食料は持参するか、入り口前のワゴン弁当屋で調達しないといけない。なお浜には、レンタル・シュノーケル店だけがある)、その代わりというか、芝生のエリアが整備されているのは有難い。

芝生エリアの空いている箇所にゴザマットを広げ、陣取り完了。手荷物はなるべく少なくと、ミネ水と、飴しか持参していない。まあ、ペリーズでしっかり朝飯を食べたから半日くらいは持つであろう。なお、一人でビーチに来るときの必需品が、ABCで売っている完全防水の紐付きプラケース(=6ドルくらい)で、ホテルのカードキーと小銭を入れておくのにちょうどよい“優れもの”だ。

 シュノーケルを持って海に入るが、浜の底は珊瑚が砕けた砂だから、ヂクヂク(=チクチクより強い表現)と痛い。丁度、新品のサンダルが足に馴染まないので、ソックスを履いてきていた。それで引き返して、そのソックスを履いて再び海に入る。格好悪いが、オジサンとしては見てくれより、実利である。(実際のところ、ハナウマの素人シュノーケルには、軍手と綿ソックスが擦り傷防止用のオススメ品なのです。)

 展望台から見ると、透き通ったきれいな海であるが、実際に中に入ってみると、随分と透明度は落ちている。浅瀬でも少し先は濁ってよく見えないほどだ。しかも餌付けを止めたから、かつてのようにそこらじゅうに大きい魚がウヨウヨしているといった状態はなくなったし、珊瑚礁(の遺骸!)の影にやっと見つけた魚も、こちらの気配を感じるとサッと逃げていく。(尤もそれがあたり前で、以前のように身体の回りを取り巻くなんてのが、自然の摂理に反することなのだ)

 それでも岩場から岩場と渡り泳いでいると、時折その影から赤いのやら、青いのやら、色鮮やかなとんでもない大ものがヌッと顔を出す。こうなると、やっぱりハナウマのシュノーケルは止められなくなるのであります。

2,3度遊んでまあ満足したので、今回は磯場の探索。ここは噴火口が陥没して出来た湾であるが、海に向かって左手の磯場は先端まで、楽に歩いて行くことが出来る。ちょうど西伊豆海岸の岩場を散策しているような感じだ。先端まで辿り着いたかと思えば、そこからグッと切れ込んだ入り江になっている。

その奥まで行くと「トイレットボール」の穴がある。いわば小さな露天風呂状態で、岩の割れ目から波が入るとググッと水面が上がり、波が引くと忽ち急降下。2m近くはあろうかというその落差が面白く、高校生らしき若者が数名、寄せては引く波が起こす落差を楽しんでいた。

2時過ぎに上がってバス停へ行くと、既にかなりの人が並んでいて、私のところだと座れそうにない。40〜50分立ったママはしんどいなあ・・・と思っていたら、ワゴンタクシーの運ちゃんが「ワイキキのホテルまで、4ドル!」と勧誘にやってきた。“オール・バス利用主義”に反することになるが、時間の有効利用には代えられない!とワゴンに乗り込む。一杯になるまで少し待たされたが、スタート後15分足らずで帰ってきたから、この判断は大正解。おかげで、タクシーを降りるとそのままワイキキビーチへ直行して、最後の泳ぎを楽しむことが出来た。

持参&調達の食料はあらかた片付けたので、今夜は外食。夜のワイキキ散策も楽しみたいので、結局安直路線(いつものことです!)で、マーケットプレイスの中華バイキングへ。入ったところ、我が家が3組目であったが、暫くすると中国人(台湾人?)団体ご一行様が2組ほどドカドカと入ってきて賑やかになった。満席状態に、入り口の椅子に座った店主(いつも?無愛想!)は、笑いがとまらない!といった感じのエビス顔である。

此処は、一人11ドルでまぁまぁのものが食べられる、かねて私のお気に入りスポット。(中国人が沢山来るのだから、私の目は正しいんだと自分で納得!) これまで何度か来て、メニューの中で“酸味のあるスープ”が特に気に入っているのだが、妻・息子は一口試すや、こんなマズイものはない!と拒絶反応。味覚とは、かくも個人差があるものなのです。(ナニ、私の味覚が変わっているのだって?)

満腹の後は、新装拡張なったDFSへ初見参(私は、です)。噂に聞いていた改装の“メダマ”の大水槽にはやっぱり驚かされる。3階までの階段がドーム水槽になっており、エイや鮫の姿を楽しむことが出来る。子供達は大喜びだ。おまけのスロットは一家みんな大当たり。ん、チョッとおかしいゾ?と思っていると、果たして、ヒルトンのコーナーまで行って渡される景品は絵葉書かハワイ歴史の小冊子。(ヒルトンビレッジの宣伝が主目的?)

女房達を先に帰して、カイウラニホテルのステージを覗いたりしながら、キングスビレッジの前に来ると大勢の人だかり。野次馬根性発揮で覗いてみると、フィリピン系(?)のオジサンが、「私は世界で唯一人の踊る絵描きデス。ビレッジ40周年記念の協賛パフォーマンスをヤリマス!」とか口上を述べている。

前置きのパフォーマンスがやたら長いのには閉口したが、我慢して見ていると、そのうちラップ風のリズムに乗りながら、広げた台紙に次々とカラースプレイを噴きかけ、新聞紙でそれを擦り、紙の切れ端を置き、或いはカップで覆い、又スプレイを噴きかけ、“鍋返し”で線を彫り・・・といった動作を繰り返す。

描き初めてから20〜30分経っただろうか(じっと見ているアンタもエライ!)、台紙上の全ての覆いをはがすと・・・海中〜海面〜椰子の木〜山〜夕日〜宇宙といった、“クリスチャン・ラッセン”と“長岡望星”をミックスしたような鮮やかな風景が現れた。芸術性はともかく、色彩の豊かさと手並みの鮮やかさに見物人一同大拍手。

部屋へ帰ると、いよいよパッキング大作戦の開始。毎度のことながら、なにやかやと荷物が増えて詰め込みに知恵と技を奮うこととなる。洗濯&乾燥は毎日出来るんだから、“こんなに衣類を持参しなくてもよかったんだぁ、スーツケースの一つは半分空状態で来るべし!”というのが、遅すぎた反省であります。

 

(8/10)

 いよいよ出発の日。尤もJALは13:40発だから、シダ・タクシーの迎えは11:30。まあ、出発までの時間もそこそこ有効に使える。

朝はもちろん、ビーチウオーク。まだZU−Zuu− とお休み中の母子をヨコ目に、そっとスニーカーを履いて散歩に出る。ビーチ沿いは大改修工事が完了して、すっかり綺麗になっている。公園のテラスでウクレレを弾いているロコの調べに耳を傾けたり、新たに整備されたサンセットパークの先端で波間の向こうのボディボードを眺めたり(60才過ぎのがっちりとした体格のオジサンが、ボード片手に私の横から3m位の高さを海にホイッと飛び込んで、沖に向かって泳ぎだしたのにビックリ!)と、道草をしながら先を進む。ダイアモンドヘッドホテルなどのミニホテル群を過ぎて、カピオラニ公園の先端から中へ入る。

〜〜こうして最後の朝も充分に楽しんで、空港へ。相変わらずチェックは厳重を極める。手荷物の透視検査を終えたところで、息子が選別チェックの対象となりオヤオヤと眺めていたら、最後の搭乗口の手前で、今度は私が係官に呼ばれて全身検査を受けるハメとなる。幸い靴下を脱いでまでの検査とはならなかったが、センサーが反応を示したと、しつこくズボンのポケットをチェクされた。なんにも入ってないのにねえ。いささかムッとするが、“イヤイヤ、こうやって厳しく検査するから、安心して乗れるんだ” と、自分を納得させる。

「あなたの格好がラフすぎるから、目をつけられたんですよ、もうちょっと真面目な格好をしなさい!」と女房に窘(たしな)められる。そんなに変な格好はしてないんだけどなあ、しかし一つの関門で、一人くらいしか検査していないようだから、親子で引っかかるというのも、珍しいというか、まずないことだろうなあ・・・こんな事で、大当たりしなくてもよいのに(涙)・・・

 〜〜というようなことがあって、無事東京へ帰ってきました。予想したとおり、東京は炎熱都市でありました。やっぱり、夏はハワイに限る!を実感したことであります

                                                          (完)

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