/1(日)・二日目

ワイメアフォールズパーク

 無理して時半起床。前述の如く、部屋替えの要求を済ませ、プールサイドで無料サービス(といっても朝早くから起きて頑張ってる給仕のおばちゃんにチップは渡しましょう!)の朝軽食を摂ると、そそくさと身支度を済ませてクヒオ通りのバス停へ。本日はD/O(=ディープなオアフ)第一号のワイメアフォールズパークへ・・・。

 本来ならサークルアイランド・52番(=時計廻り)を利用すべきところ、アラモアナバスセンターで待つ折に、55番(=逆時計廻り)が先に来たので、それに飛び乗る。カネオヘを過ぎた頃、綺麗な海岸線やコオラウの山並みを、初めてでもないのに物珍しげに眺めていると、突然後ろ座席のロコから肩をたたかれる。

「ねえ、あんた、俺を知ってるよねえ!」、  「〜?・・・」

「あんた、科学者でしょう?、昔乗っけて走ったことあるよね?」、  「いや、知らないよ、私はビジネスマンだしね」

「ふ〜ん、でもソックリだなあ・・・」、  「ハワイは好きでネ、何度も来てるけど、あんたとは初めてだヨ」

「〜分かった!、あんたの英語もまあまあだけど、あの人はもっと流暢だったね。なにせ科学者だもんね」,    「!・・・」

〜というわけで、ようやく会話力の差で人違いを納得。なんでも彼はワイマナロに住む陽気なタクシードライバーで、「曙の町ネ、カイルアやラニカイよりもっと綺麗なビーチがあるヨ}と自慢してた。

  ・・・たまに新聞の顔写真(犯人ではありませんゾ!)で、「オッ!、よく似た顔だなァ〜」と、自分でも思うときがあるが、それにしても、こんな“クソ真面目な顔”をした他人の空似の人が結構いるんだなぁ・・・

  さて、バスはタートルベイリゾートの中へ入って一休み。この時点で乗客は7,8人程度。10分ほど休憩の後、55→52番へと表示を変えてノースショア沿いを走る。休憩時間中に頼んでおいたので、ドライバーから「着いたよ」と声がかかる。一緒に降りた地元の若者達はワイメアビーチへ向かい、パークへは私一人。静かなワイメア川沿いの道を7分くらい歩くと、ひっそりとゲートが見えてくる。10時半、日曜日だというのに駐車場の車は10台足らず。(これはオアフの中心街から遠い為で、人が多くなるのは昼近くになってからである

 ここは以前レジャーパークであったが、経営不振で一時閉鎖し、最近AUDUBONという自然保護団体(?)が自然公園として再開したもの。「自然だけ」ということで、入場料も$8と格安。入り口で案内図をもらう。中央の一本道をたどればメダマスポットの「滝」に行き着くわけであるが、なるべく自然を!と、脇道へ外れて、茂みを縫って進む。

園内をレンジャーのような雰囲気の担当者が電気自動車でこまめに見回っている。全くの天然自然というわけではなく、メンテの行き届いた公園といったところか。小泉節ではないが、“色彩いろいろ、形もいろいろ”なジンジャーなどの花々が目に鮮やかである。では“俄かナチュラリスト”の目を通した園内と色とりどりの草花を!

  (右=鉄分のせいか、池の水が赤紫色です)

    (左2枚=パンの木)

で、歩き回って最後は滝へと辿り着く。滝そのものは小振りであるが、満々と水を湛えた滝壷とのバランスがいい。以前は滝の上からの飛び込みショーが売り物であったようだが、現在、監視人がいるときは自由に入水できる。数人の若者に元気なシニアも混じって、滝の流れを浴びながらはしゃいでいる。う〜ん、やっぱり水着を持ってくるんだったなぁ・・・!

  

 普通に廻れば1時間半くらいのものであろうが、ゆっくりと歩き回って戻ると午後1時近くになっていた。オープンデッキのレストランがあるので,昼食にする。カルアポーク・テリヤキソースのプレートランチ=$8と手頃な値段で、これが結構美味しい。

 

ワイメアビーチ

 公園を出てバス停まで戻ると、道路を渡ってワイメアビーチへ。広い砂浜に出ると目の前にターコイズブルーの海が広がる。冬場は大波が押し寄せるらしいが、夏は穏やかで綺麗なビーチだ。

左手に岩場があり、以前ポカリスエットのCMにも登場した“飛び込み”の名所。おじさんもへっぴり腰で岩場を登ってみる。今日も大勢の若者が嬌声をあげながら次々とダイビング。可愛い女の子もビキニの紐をキリリと締めてはザッブ〜ン。自分も飛び込みたい!・・・とは思わない!

  (岩場からのダイビング!)

ハレイワ

 バス停へ戻り、再び52番に乗って次はハレイワへ行ってみよう!ハレイワビーチを過ぎて,橋を渡ったところで下車。少し歩くと鄙びた建物の前に長い行列が出来ている。マツモトストアの“シェイブアイス”を求める人の列である。のんびりと並んで待つこと30分余り。折角これだけ並んだのだからと、いちばん“大物”の「マツモトスペシャル(=3色シロップ)・ラージサイズ+アイスクリーム+あずき」を注文。これでも値段は$2.だから安い。頭にキリリと来ないように注意して食べたら完食までに10分強。つまりマツモトアイスを食べようとしたら、待ち時間込みで45分ほどは見ておかないといけないことになる。

   (マツモトストアの行列と、前の教会)

  店の前の教会を拝んで(?)から、ハレイワ散策。といってもファッション雑貨に関心のない私には興味をひくような店はない。 一軒、古いサーフボードを装飾品に仕立てているショップがあり、テント小屋を覗くと、ラップ・ミュージシャンといったノリのお兄さんが製作中で、私のTシャツ=トルコで買った“ノアの箱舟”の絵柄を見て、「Oh、COO」とニヤリ。で、記念にと一緒に一枚パチリ。気のいいアーチストだ。

    

  頃合いで、来たバスに乗ってハレイワとお別れ。何度か通った道であり、いやそれよりも、寄る年波の疲れのせいで、パイナップルロードの景観を楽しむことも無く、椅子に座った途端、爆睡で市内へと帰ってきました。52番の終点は、アラモアナではなく、ダウンタウンのアラパイターミナル。そこで、近くのカメハメハ大王像の下で一休み。

やっと来た4番バス。「ワイキキ?、OKネ!」と確認すると、運ちゃんが頷くので、乗ったのであるが、これが大間違い!パンチボウル近くの高台からグルリと住宅街を大回りするので、クヒオ通りに着くまでに1時間あまりかかってしまった。

夜のカラカウア通り

ホテルへ戻るとルームチェンジ後の1213号室に入って、前述のとおり大満足。改めて荷解きをするとプールへ直行。子供たちの間を縫うようにしてゆっくりとクロールで数往復して体をほぐすと、次はここで人気のジャグジーへ。部屋の浴槽が超浅い(=寝そべると、ヒラメかスルメになったような気分になる!)ので、ここが風呂代わり。ジェット水流でマッサージすると、リラックスして、アァ〜いい気分!

もう8時過ぎになったので、今夜も晩飯は、“早い、安い、味・ソコソコ”の例の中華バフェへ。お気に入りの「酸辣湯」(=台北の京鼎楼と較べて遜色ないのだ!)を二度三度とお代りして満足,満足。

満腹で店を出るとカラカウア通りをそぞろ歩き。日曜夜とあってか多くのストリート・パフォーマーが並んでいる。カイウラニホテル前でインディオ4人組がフォルクローレを演奏中。父・長男・次男・娘の一家といった感じで、次々と哀調を帯びたアンデスのメロディを披露。皆なかなかの腕前で、特に親爺の縦笛のテクニックは相当なもの。観衆も感じるところがあると見えて次々とチップを籠へ(私も)。

彼等の演奏が終わるとハイアットへ。なんと、1階ロビーは、階段傍にあったステージそのものが無くなっている。(かつては、夜遅くまでライブを楽しませてくれたものなのに、寂しいことだ)

3階の野外レストランで演奏をやっていたので、それを耳にしながら傍らのチェアーに寝転んで、星空を仰ぐ。椰子の木にそよぐ風が心地よく、“ハワイだなぁ!”と実感するひとときである。

少しまどろんだか、演奏も終了したようなので、ホテルへ戻るとまたぞろパソコンへ。キーの文字の消えかかっている台は難儀なので、他のをさわっているうちに、もう1台「ひらがな」の出るのを発見!

 「モーハワイ」の掲示板へ「只今ワイキキ」というタイトルで“実況報告”を打ち込み、朝日新聞を出してニュースを見る。(これで新聞を読むためにモアナサーフライダーのロビーまで出かける必要が無くなったゾ!)・・・こうして、“やってみなはれ!”で、まぁ「パソコン事始」をクリアした感じ。オッ〜とぅ、今日も寝るのは12時過ぎになってしまったゾイ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

次へ  戻る

inserted by FC2 system