初めてのハワイ

最初は10数年前の7月、20年勤続のリフレッシュ休暇制度を利用して女房と二人で来た。夢にまで見た(?!)憧れのハワイが遂に実現!。ホノルルに下りた時には、心の中で岡っ晴の「憧れのハワイ航路」を口ずさみながら既にハイな状態になっていた。到着後は”市中引き回しの刑”。でも初めてだと当然のことながら見るもの全てが新鮮で楽しいひと時でありました。

                                 

                                   

写真上段:(強風が吹くヌアヌ・パリ。亭主のかつらが飛びそう!)  (パンチボールの丘) (亭主のヌアヌパリ)      

  写真下段: (この写真を撮るのが夢だった?!)      (パトカーの前で)

女房と来れば、最大の目的はショッピング――夜のDFS(免税店)はすごかった。特売場の熱気さながらに女性客が押すな押すな。どちらを見ても、憧れのブランド品のオン・パレ−ド。女房の一番のお目当てはバッグ。ブランドとデザインと値段を秤にかけて、あれこれ思案の果てにようやく一つを選んだが、その横で若い女の子がいとも簡単にサッサッ−と高額のバッグを二つ、三つと見事な買いっぷり。

 女房も「若い人はすごいわね〜!」と溜め息しきりであった。アラモアナ・ショッピングセンタ−もその規模の大きさは前もって聞いていたが、実際に行ってみて更めてビックリ。こういう処へ来ると元気が出る女房に付合って、隅から隅まで歩くと結構くたびれた。

   ハワイといえば、海。永年の念願はワイキキ・ビ−チでダイアモンドヘッドを見ながら泳ぐこと。ビ−チに出てみると、まさに観光パンフレットそのものの景色が目の前に展開しており、妙な感動(?)を覚えたものだが、砂浜が少ない−海までがやけに近い(ウーン、クレ−ジ−大作戦なんかの映画の記憶とチト違うぞ)のと、ビキニの金髪美人が殆ど見当たらない(これはだいぶパンフレットと違うなぁ)のがイメ−ジの世界と狂って、一寸がっかり。それでも急深の海に入って、大波に揺られながら、青い空に突き出たダイアモンドヘッドを眺めていると、ハワイへ来たんだという実感が湧いてきた。  

               

  もう一つの楽しみがハナウマベイ。ワイキキからザ・バスで40〜50分かけて行く。高台から見下ろすと噴火口が陥没して出来たという円形の湾がハッとするようなエメラルドブル−の海を抱えて広がっている。

            

                                                  

 急な坂を下りて、白い砂のビ−チへ着くと、支度も早々にシュノ−ケル片手に海へ入る。いる!いる! ほんの腰くらいの浅い処なのに、海中を覗くと50pは超えようかというデカイ魚が群れをなして自分の体を取巻くようにして、泳ぎ回っている。岩場のほうへ行くと色とりどりの鮮やかな熱帯魚が乱舞している。厳重な禁漁区になっているから人を恐れない。まるで水族館の中に飛び込んだようなシ−ンを簡単に体験することが出来る――まさに感動と興奮の体験であった。

 

初めてのハワイ/2−マウイ島

今度いつ来れるとも分からないので、欲張った日程をとり、マウイ島へ飛んだ。先ずは島内観光で植物園。色とりどりの花が鮮やかで南国に来たことを実感する     

           

次はイアオニードルへ。針(=ニードル)のようにとんがった峰が雲の間からその姿を覗かせる。天下の奇観とも言えよう。

                          

                                           

その後はラハイナへ。・・・昔、捕鯨基地として栄えたラハイナの街並みは古い港町の雰囲気が漂い、ウキウキとした中にも何故かホッとした気分にさせてくれるものがあるいい処だ。  

                                  

ラハイナから5分、カアナパリビ−チの端のマウイシェラトンにチェックインするとすぐ前のビーチへ――。マウイは雨が少なく、海へ流れ込む川もないから、海が澄んで抜群に奇麗だ。ホテル下の磯場には沢山の熱帯魚がいる。パンをちぎって与えるとサッと寄ってくる。少し左へ歩いて遠浅、白砂のビ−チは波も無く静か。日も西に傾きかけた頃だろうか、ふと水中を覗くと辺り一面夥(おびただ)しい数のダツ(或いはヤガラか、カマスの一種か)がいる。皆頭を下にしてやや斜めに立って泳いでいる。テレビの海洋番組で時折見かけるシ−ンが今目の前にある。しばらく息を殺して見とれていた。女房を呼ぼうとして顔を上げ、再び潜るとその群れが一瞬にして、跡形もなく消え去っていた。まさに幻を見たようなほんの2〜3分の出来事であった。  

                                

     (マウイシェラトンのロビーからカアナパリビーチを望む。 スコールの後虹が架かりました!)

          

          (ブラックロックの上から)                   (カアナパリビーチ)

マウイの海のハイライトはモロキニ島ツア−。早朝港を出て、高速艇で1時間強走ると沖合いに浮かぶクロワッサンの形をした島(と言うより岩礁)に到着し、その前に碇を下ろす。船上から用意した古い食パンを投込むと(環境保護上から後に禁止となった)忽ち魚が寄ってくる。絶海の孤島だけに透明度は抜群だ。潜ってみると遥か下の方まで見通せる。色鮮やかな珊瑚の間を海亀がゆっくりと泳いでいる。ちょいとした竜宮城の雰囲気だ。

                       

                                        

 夕暮れ時、ホテルを出て海沿いの道を歩き、ホエラ−ズ・ヴィレッジ(ショッピングセンター)の近くのレストランへ行く。評判の店とあって既に予約客で一杯で30分強待たされる。席についた時はサンセット。本当に空も海も真赤に染まる、絵に描いたような見事な日没シ−ンを楽しむことが出来た。オ−ダ−した料理のビ−フはビックリのジャンボサイズ、一人前を二人で分けて充分だ。

          

                     

日中は焼けつくように暑いが、日が落ちると急に涼しくなる。ビ−チサイドを歩きながら見上げれば、風にそよぐ椰子の葉が月明かりに浮かぶ。和製ハワイアンソング「南国の夜」(元歌はメキシコの曲で、ヴェラクルスの夜というが)のメロディが聞こえてくるような夜景だ。

初めてのハワイ/3=オアフの友人

マウイで2泊して、オアフへ戻る。ハワイのC銀行に出向中の友人のM氏に連絡をとる。本店へ電話して、「HELLOW!」と言ったら、即座に「はい、何でしょうか?」と日本語が返ってきた・・・。(日本人ってすぐ分かるんだ! そりゃこの発音じゃあなァ・・・)

夕刻M夫妻の案内でタンタラスの丘のトワイライトシ−ンを楽しんだ後、地元の中国人に評判というダウンタウンの中華レストランへ行く。事情通の夫妻の選んだ店だけあって、仔海老のボイル、活き蟹の炒めものから最後の炒飯の御茶漬けまで本当に美味しく、「星三っつ」でありました。

食後高級別荘地の中にあるカハラ・ヒルトン(現在はカハラ・マンダリン)へ・・・ここのメインホ−ルでは何十年一日とダニ−・カレイキニのショ−をやっている。ライトアップされた浜辺の庭に彼のソフトな歌声が流れてくる。我々は地下のバ−へ。黒人クインテットのバンドが演奏中で久し振りに女房を引っ張り出してジルバを踊る。演奏が終わると彼等が笑顔で「Good Dance!」と拍手してくれた。この辺が向こうの芸人のシャレたところだ。ビックリ・ジャンボサイズのトロピカルカクテルが印象的だ。(ダニーのショーは、マンダリンに変わった時に無くなったということでなんとも残念)

翌日は丁度休暇に入ったという夫妻の厚意に甘えて、海外で初めてのゴルフ。ワイキキから1時間程走って、日東興業系のゴルフ場へ。共にビギナ−レベルの珍道中ゴルフを展開。スコアは兎も角、一日中ウキウキした気分であった。終わってビ−ルを飲んで、軽食をとって、4人分として百ドル出したら、M氏が「お釣がくるよ!」と言ったのには、(ここが大衆的なコ−スであるにせよ)日本と比べてあまりの安さに驚いた。

   

初めてのハワイ/4=ハワイ島  

日程に余裕があったのでワイキキの通りのポストにあったフリーペーパーの広告を見てハワイ島日帰り旅行を申込む。ヒロ空港に着いた途端に曇ってきて、ハワイ最高峰のマウナ・ケアの山容を拝めなかったのは残念だったが、キラウエア火山の雄大な様にはビックリ。黒砂海岸の荒い波とその名のとおりのブラックサンドが印象的。マウナロア社の農園の見渡す限りのマカデミアナッツの林もすごかった。(栗拾いよろしく、木の下でマカデミアの実をせっせと集めたものだ)

         

  (ヒロの街のバニヤンツリー)(レインボーフォール)(オニツカオーキッドガーデン)

                  

      (ハレアカラのハレマウマウ噴火口) (溶岩)          (道路を塞ぐ溶岩流)  

                  

                         (プルナウ・ブラックサンドビーチ)          (ジンジャーの花)   

     

                  

     (広大なマウナロア農園と、マカデミアナッツの林) (島では見えなかったマウナケアの頂)

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