8月12日(金)/6日目

 珍しく寝不足の寝ぼけまなこで、カーテンを開けると、ウン? 雨交じりの空模様。テレビを点けると、台湾南部を台風が襲い(台湾も台風にニックネームをつけるのか、“珊瑚台風”と表記している)東部&南部にかなりの被害をもたらしているようだ。台北にはそれほどの影響はないようで、我々はうまいこと台風から逃れているようだ。それにしても夏の台湾旅行は台風リスクと隣り合わせだ!

 先ずは腹ごしらえ。当ホテルのバフェはパンが美味しいとの評判なので、デニッシュをトライ。確かにこれはウマイ!デニッシュ生地がじつに軽やかでサクサク。欧米やパンの美味しいトルコを含め、今まで食べたパンの中で一番美味しいといっても過言でない。ここは団体客を取らないから、ダイニングルームには数人の白人(と日本人)の個人客がいるだけで、静かで落ち着いた雰囲気。穏やかなクラシックのBGMが流れるなか、デニッシュを食べ、コーヒーを飲んでいると、エネルギッシュで喧騒の台湾にいることを忘れてしまう。

 

 

故宮博物館

 台湾へ来たら、一に小籠包、二に故宮博物館・・・ではないが、やっぱり故宮へ行かないと収まらない。寝起きが悪くて出発が遅めになったし、天気も悪いので,タクシーで向かう。(尤もホテルは市内北部なので故宮にはやや近く、230元で到着)                                        

 しばらく前から博物館は大改装中で、正面階段から入ることは出来ず、左手前の別館側の階段を上がって入る。案内図を見ると、観覧可能なのは本館全体の1/3程度。ということは、展示品も1/3程度で、特に絵画、書はほんの少しでガッカリ。でも、前回“地方巡業中”で見ることが出来なかった“白菜”と“肉石”にお目にかかることが出来たのでヨシとするか?!

 

 展示品不足ではあるが、じっくりと見て周ったら結構時間が過ぎてしまった。バスに乗り、士林でMRTに乗り換えて西門町へ。昼飯を簡単に済まそうと、私のお気に入りの阿宗麺線へ。店の前は相変わらず大勢の人だかり。台北ナビの掲示板では結構日本女性に人気なのだが、我が女房殿には全く合わなかったみたいで、「こんな奇妙なものは食べられない!こんなマズイの、美味しいと言う人が信じられないワ」とバッサリ。ス、スイマセンでした・・・

龍山寺

で、近くの紅楼を覗いてから、再びMRTに乗ってこれも台北に来たら訪れなければならない龍山寺へ。駅から寺にかけての一帯は綺麗に整地されて、かつての闇市的雰囲気は一掃されている。地下には駐車場が、そして近々マーケットもオープンするようだ。

お寺は雨模様に拘わらず、信心深い老若(いや、若は少ないか!)男女で賑わっている。今回はちゃんとお金を払って長い線香を買い、女房と一緒に本堂や裏手のお堂へ丁寧にお参りする。戻ってくると本堂では黒衣をまとったおばさん達の読経が始まった。2年前の正月もそうだったが、本当に熱心な姿に無信仰な私も感心する。

城中市場〜伍中行

 この後は、本邦持ち帰り用食品調達へ。タクシ−を降りて先ず向かったのは、城中市場。先ずここで今晩のデザート用に、マンゴー、釈迦頭とゴールデン・キウイを購入。釈迦頭はちょっと大きいと120元位するが、少し小さいと50元と安い。(当然ちょっと小さいのを購入)

  (果物屋とお惣菜屋)

 次に横丁へ入ると、大勢の女性で押すな押すな。本当に台湾パワー、それも女性パワーには圧倒されてしまう!

   

 次に”お土産用食品の殿堂”伍中行へ。中に入ると「いらっしゃい、カラスミ?」と達者な日本語で声がかかる。(・・・カラスミは美味しいけど、コレステロールを考えると、もう魚卵はダメなんだよ、残念!・・・) 黒&白キクラゲ、蓮の実砂糖漬、ドライマンゴー、タピオカ等を購入。亀ゼリーの素なんてのもあったので、これも追加。どっさりの荷物を抱え、タクシーでホテルへ戻る。

欣欣魚翅坊

 「“美味しいもの食べさせてやる”って話だったけど、夕べからマズイものばっかしじゃないの!」と女房から責められて、「今晩は大丈夫!」と、(昨夜の大渋滞の反省から、)ホテル前のバス停から森林北路を走る208路線に乗って、慶泰飯店前で下車。長春路へ折れて少し行くと欣欣魚翅坊。 2年前とレジの位置が変わっているが、相変わらず大勢の客で賑わっている。日本人には賛否両論に分かれるこの店であるが、見た目には地元客が多いのは、台湾の人にも支持されているということか?

 私も女房もフカヒレのみが食べたいので、黄金魚翅・大」(1300元)を注文。「二人で一つでもいいか?」と、尋ねると「いいですよ!」と。待つことしばし、例によって大きな土鍋がやってきた。

(勢い込んで食べてしまってからの途中写真です)

 大きなリング状のフカヒレが3個入っている。スープも以前よりはコクとまろやかさが向上したような感じがする。「でも、フカヒレに浸み込んでないわね」 「そう、もう少し煮込むといいんだがなぁ!」1個だけ頼んでも、添えものの、チャーハンとデザート(蓮の実入りお汁粉)と飲み物(コーヒー又は烏龍茶)は二人分出してくれるのは嬉しい。それと「白菜とフカの身の煮込み」もサービスされる。女房も今夜はいちおう満足してくれたようである。

 賑やかなハスキーボイスが聞こえてきたと思ったら、ママの登場。「あなた、ママのほうばっかり見てるわよ!」 上得意に挨拶が終わったママを呼んで、記念に一枚。

 ダブル・ママです!)

 この後は、晶華酒店(リージェントホテル)の地下にあるDFSへ。伍中行と違って、ここは女房にお任せで、私は運び屋に徹しなければならない。

釈迦頭

 ホテルへ帰ると、午後城中市場で買ってきた釈迦頭にトライ!

 

 仏像の頭にあるブツブツを剥がすと、中からクリーム状の果肉が現れる。スプーンですくって口に入れると、ねっとり滑らかで、上品な甘さが舌に残る。うん、これはイケます! 初めて食べてすっかり虜になってしまいました。二人、これ1個で充分。50元(約180円)だから、随分お値打ち品だ。夏の台湾といえば、もっぱらマンゴー、マンゴーであるが、釈迦頭も隅には置けませんゾ!

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