3代目・ボンド、ロジャー・ムーアの登場。

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これで、コネリーのボンドは終わり、三代目として、ロジャー・ムーアが登場。それと共に、敵役もスペクターとその首領=アーンスト・スタヴロ・ブロフェルドが消え、以降は都度入れ替わりで、様々な「危険な男」達が登場しては、ボンドと対決することになる。

G・73年「死ぬのは奴等だ=Live and let die」(監督・ガイ・ハミルトン、出演・ロジャー・ムーア=3代目ボ ンド、B・G /ジーン・シーモア)の麻薬王・ビッグを演じたヤフェット・コットー。

H・74年「黄金銃を持つ男=The man with the golden gun」(監督・ガイ・ハミルトン、B・G/ブリット・エクラ ンド)のビッグな殺し屋スカラマンガのクリストファー・リー。

I・77年「私を愛したスパイ=The spy who loved me」(監督・ルイス・ギルバート、B・G/バーバラ・バック)の米ソ原潜を捕獲し、世界制覇を企むカール・ストロンバーグのクルト・ユルゲンスと部下・ジョーズのリチャード・キール

J・79「ムーンレイカー=Moonraker」(監督・ルイス・ギルバート、B・G/コリンヌ・クレリー)のアメリカのスペースシャトルを捕獲しては現人類抹殺=新人類による地球支配を企むドクター・ホリー・グッドヘッド(たいそうな名前だ!)のロイス・チャイルズと、何故か?再登場の不死身のジョーズ=リチャード・キール

K・81「ユア・アイズ・オンリー=For your eyes only」(監督・ジョン・グレン、B・G/キャロル・ブーケ)のギリシャの大富豪、ミロス・コロンボのトポル

L・83「オクトパシー=Octopussy」(監督・ジョン・グレン、B・G/モード・アダムス=オクトパシー)の女実業家オクトパシーの黒幕で、NATO施設破壊を企てるインド王族・カーンのルイ・ジュールダン

M・85「美しき獲物たち=A view to a kill」(監督・ジョン・グレン、B・G/タニヤ・ロバーツ、グレイス・ジョーンズ) のシリコンヴァレー破壊を企てる天才肌の大富豪・マックス・ゾーリンのクリストファー・ウオーケン

 

13年間で7本に出たところで、ロジャー・ムーアも降板。4代目・ボンドとしてティモシー・ダルトンが起用され、それを機に、併せてもうムリ筋であった、ロイス・マックスウエル(実に24年間も務めたことになる!)のマネーペニー役もキャロライン・ブリスへ交代。  

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又上司「M」役も初代バーナード・リーが J・「ムーンレイカー」を最後に引退(81年に死去),一作おいて、「オクトパシー」からロバート・ブラウン(「私を愛したスパイ」でハーグリーヴス提督役で登場している)が演じることとなる。 この結果、一作目から変わらず出演しているのはついに、英国諜報組織・MI・6にあってヘンテコな武器、小道具を次から次へと開発しては、ボンドをアシストする発明狂・Qを演じるデスモンド・デューリンのみとなった。

デューリンは99/12/20にサイン会からの帰路、ロンドン郊外で、自ら運転する車の事故により85才で死去。合掌

 ( 尚、サルツマン&ブロッコリー親娘が独占映画化権を確保出来なかった「サンダーボール作戦」の製作権を取ったプロデューサー・ジャック・シュワルツマンが、ショーン・コネリーを起用して83年にリメイクした 「ネヴァー・セイ、ネヴァー・アゲイン=Never say, never again」(監督・アーヴィン・カーシュナー、B・G/キム・ベイジンガー) ではラルゴ役をクラウス・マリア・ブランダウアー、ブロフェルド役をマックス・フォン・シドーが演じている。…役者を揃え話題を呼んだが、もうさすがにコネリー=ボンドの動きも悪く、作品として前作を超えることは出来なかった。)

N・87年「リビング・デイライツ=The living daylights」(監督・ジョン・グレン、B・G/マリアム・ダボ)の国際武器商人・ブラッド・ホワイテイカーのジョー・ドン・ベイカーとパシュキン将軍のジョン・リス=デイビス。

O・89年「消されたライセンス=License to kill」(監督・ジョン・グレン、B・G/キャリー・ローウェル、タリサ・ソト) の麻薬王・フランツ・サンテェスのロバート・ダヴィ。

  ティモシー・ダルトンのボンドは評価の別れるところで(=ロジャーより上という声も結構ある)、英国流伊達男としての色気、雰囲気は結構いい線をいっているが、やや重たい感じが否めず、それゆえか(?)作品内容は良かったものの僅かこの2本で降板することとなる。

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