(1997/4)

はじめに

「当機はまもなく着陸準備に入ります・・・・」明け始めた空の中をゆっくりと機体が降下を続ける。緑の木立の中に赤い屋根の住宅が整然と立ち並んでいる。その向うのほうに澄んだ湖沼が見える。奇麗な町並みに見とれているうちに機体が静かにシドニ−空港に到着した。

月21日、秋、快晴、タラップを降りると、頬をなでる爽やかな風に、睡眠不足のいささかグル−ミ−な気分も吹っ飛んでシャキッとなる。オ−ストラリア旅行のスタ−トはまず順調だ。

〜4月1日に出向辞令をもらい、7日に「お見合い」を澄ませ内諾の感触を得たところで、慌しく”卒業旅行”の手配。”第2の人生”の新しい仕事が始まるまでの間を利用してのリフレッシュ、充電だ。一応ハワイの手筈は整えたが、女房がどうしてもオ−ストラリアへ行きたいと云う。

現地の気候は初秋で丁度良し、自分もグレ−トバリアリ−フで泳ぐのが長年の夢でもあったので、彼女の意向に従い、S社・J社長お勧めのパック・ツア−を利用、かくしてシドニ−〜ケアンズへのフルム−ン旅行と相成った次第である。

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