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はじめに

 〜〜6年半ほど前(正確には2010年12月)“恐怖のクルーズ”でご一緒した人たちの中の何人かとは“それが取り持つご縁”で、その後も親しくお付き合いさせていただいております。昨年秋久しぶりに集まった折に、誰言うともなく「ねぇ、もう一度この4組でクルーズに行きましょうよ!」という話になりました。T夫人から「Wさん、幹事役やってね」と言われ、早速各社のパンフレットやネット情報を調べていくと、トップシーズンで魅力的なコースが見つかりました。

それがクルーズプラネット(=“恐怖のクルーズ”と同じ)主催の「プレミアム客船ロイヤル・プリンセスで行く地中海クルーズ6/166/25」です。“魅力的”=“お値打ち”の理由は「添乗員なし」ということですが、空港⇔港の間は現地日本人スタッフが送迎してくれるというのでノー・プロブレム。そして、ロイヤルプリンセスには日本人アシスタントが乗船しており、毎日の日本語新聞や日本語メニューも用意されるということなので、添乗員がいなくても大丈夫なんです!

皆さんそれぞれにお忙しいご身分ですが、“大義の為”に日程を調整して、ここに目出度く(!)4夫婦揃ってのクルーズと相成った次第です。

 

尚、準備に入ると、今回クルーズプラネットの窓口担当者が我々に対していろいろと行き届いた配慮をしてくれて、大変有難かったです。

=例えば、地中海を西に航海(今回の、ピレウス⇒バルセロナ)するときは、進行方向・右側の部屋を確保しないと、島々が見えません。(逆に東に航海する場合は進行方向・左側がいいのです。)クルーズベテランのM氏はこの辺りの事情をよくご存じでしたが、経験乏しい私はそんな所まで気が廻りませんでした。ところが、窓口担当者はちゃんと右側の部屋を予約してくれていたんです!

 

1日目 6/16(金)

 早めに成田に到着すると、カタール航空のカウンターへ向かい、各人でチェックイン手続き。(今回は座席が手配済みであったので安心です。)

「58人が参加」という情報でしたが、「集合」はないので、他にどなたがご一緒なのか不明ですが、それらしき雰囲気の人はあまり見つからない。どうやら「エミレーツ」と「トルコ航空」と「カタール」の3つに振り分けたらしい。(それなら、一度「エミレーツ」に乗ってみたかったナ!)

 カタール航空のいいところは、エコノミーでもスーツケースに30kgまでOKなんです!(=エミレーツも同じで、トルコ航空だと20kg) 衣装などで荷物が嵩むクルージングツアーには有難いことです。

 中央3席に座った我が家ですが、左サイドのお兄さんが後部座席に移動したので、お蔭で3席を二人で占めて、妻は“ラクチン!”とご機嫌でした。

 〜〜午前330カタール空港到着。広いロビーを移動〜〜巨大な黄色いクマさんがお出迎えです。

  

 アテネ行きのフライトまで3時間45分の待ち合わせ。ソファーに座って只管時の過ぎるのを待ちます。(中東経由はこれが難義ですな!)〜〜やがて日が登ると、砂漠の向こうに高層ビル群がまるで蜃気楼のように浮かんで見えます。715分さぁ、いよいよ出発です。

  

2日目 6/17(土)

 1145分、定刻でアテネ到着。日本人の少し年配のおばさんが迎えてくれて、バスに乗るとピレウス港に向かいます。この季節のアテネですから青空を想定していましたが、薄曇りで蒸し暑い。なんでも昨夕は大雨が降ったそうで、おばさんは「世界中異常気象なんですネ}と。

  

ピレウスまでは約50分、車中おばさんはギリシャ経済の苦境と、それでも逞しく生きる市民の様子を話してくれます。(ヨーロッパ文明の本源でありながら、今やメルケル女史率いるドイツの苛斂誅求に苦悩するギリシャに、甚く同情を禁じ得ないのであります)

立派なサッカー場を過ぎると、ピレウスの街に入ってきました。通りを歩いている人を見ると・・・ウン、栄養は充分なようです(!)

  

教会を過ぎると、ピレウス港に到着・・・6年半ぶりです。いつの間にか雲は飛んで、青空が広がっています。

  

目の前にロイヤルプリンセス号の雄姿・・・やっぱりデカイです。因みにこの船はかのキャサリン妃が命名者となって20136月にサウサンプトンで命名式が行われ、616日に初クルーズ就航。142千トン、全長330m、乗客定員3,560人、船員数1,346人・・・だそうです。

 

さぁ、乗船です。客室は815階ですが、我が部屋は「リヴィエラ」=14(・・・ということは実質13階かぁ〜〜まぁ、余り深く考えないことにしましょう・・・)の海側バルコニー室(約20u)。(昨秋のコスタディアデマ号と同じような感じで、)落ち着いてはいるものの、デザイン性には欠けます。尤も船体後部に位置する部屋でエレベーターロビーや、ランドリーには近く、これは助かりました。

  

 1時過ぎに乗船して、出港は7時といっても、初日は“優雅な船旅”とは程遠く、とにかく忙しい・・・日本人旅客はメインダイニングの夕食が1回目の「545〜」に指定されていることがその要因と言えます。昼食抜きにすればいいのですが、“やっぱり食べたい!”となれば、夜を考慮して早めに行く必要があります。

そこで部屋に手荷物を置くと、慌ただしく(笑)16階の「ホライゾンコート」へ。此処では朝・昼・夜とブッフェがいただけます。

 食欲旺盛な(!)8名が揃って賑やかな昼食です。“軽めにね!”とは思っていても、目の前の料理群を見るとついつい手が出てしまいます。(因みに、目の前でカットしてもらったローストビーフは大変美味しく、先行きを期待しましたが、その後これを越える肉料理は現れず、初日の特別サービスだったのでしょうか?)

 

 4時頃からは「避難訓練」があります。例のコスタの海難事故以来どのクルーズも極めて厳密になったようで、今回は救命具を抱えて所定の場所(ナイトクラブ等)に行くと、船内カードでばっちり出欠管理がされ、なんだかんだで40分ほど時間がかかりました。

 部屋に戻ってシャワーを浴びてさっぱりすると、もう夕食の時間です。本船には「メインダイニング」が3つあるので、ひとつくらいは「フリー」にすればいいのですが、とにかく初日は指定されたダイニングの「アレグロ」へ、

 8人用のテーブルがちゃんと用意されています。先ずはメニューをじっくりと検討・・・日本語なのは有難いが、中には中身が想像しがたい説明もあったりします。⇒漸くにして銘々選んだ料理と飲み物で話がはずみます。いやあ、気の置けない仲間との食事は一段と美味しいですね!

  

 やはりシーフードが無難(?)と、我が家が選んだのは・・・

  

(シュリンプカクテル風?)(シーフードのクリームスープ)(グリーンサラダ)

  

(ムール貝やクラムのクリームソース)(フィットチーネ・カルボナーラ)

  

(スフレ)   (チーズケーキ)  (コーヒー)

 お肉が好きなT夫人は、巨大なステーキと“格闘”していました・・・。

 ロイヤルプリンセスは、こうした一般(=無料)ダイニングの料理にも定評があるようですが、噂通りの満足のコースでした。(尚、コーヒーは“普通のコーヒー”なら無料です)

 

 満足の夕食を終えて、バーコーナーのバイオリン演奏を横に聞いて〜〜16階デッキに出ると、黄昏の中にピレウスが遠ざかっていきます。

    

 部屋に戻ると、バルコニーに出て風に吹かれます。夕闇が迫り、心地よいひと時です。

 

 港を出てかなり経ちますが、カモメがどこまでも付いてきます。ピレウスのカモメは逞しい?!

 

 今夜のシアターは、英国歌手ベッキー・オブライエンのボーカル。小太りのおばさんといった感じでビジュアル性には欠けます(失礼!)が、歌の実力はなかなかのもので、美声と豊かな歌唱力に聞き惚れました。(英国では結構名の通った歌手らしいです)

  

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3日目に続く   

 

 

 

 

 

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