2016・11・13〜11・22

   

はじめに

 クルーズの楽しさを再認識したカナリア諸島から帰って暫くした頃、ネットを見ていた妻が「ねえ、こんなにお得なクルーズがあるわよ!」・・・当該の船、コスタディアデマは一年中地中海を1週間でぐるぐると廻っていますが、10月下旬を過ぎるとオフシーズンになって値段が略半額になるようです・・・「これならベランダ付きの部屋に泊まれるわ。やはりクルーズはベランダ付きの部屋よ!私の分は出すから行きましょうよ!

 で、早速クルーズプラネットにメールすると、≪ベランダ付きは人気が高くて掲示してある値段では無理なようです。窓なしならご用意できます≫との回答。他所を検索すると、コスタの日本総代理店だという「ベスト1クルーズ」が「OKです」というので、即申込み。(・・・ところが後日送られてきた書類を見ると、結局クルーズプラネット主催のツアーでした!=ベスト1社が“孫請け”で枠があったということだったんでしょうか?)

 

1日目(11/13)成田⇒イスタンブール

 

 安いツアーはアラブ経由でバルセロナに向かいますが、今回はターキッシュ・エア(TK)。TKに乗るのは00年にトルコツアーに参加して以来なので16年ぶりです。当時はなんとなく“おんぼろローカル”の印象が強かったのですが、その後国営から民営化へと進み経営基盤が安定し、今や就航国数では105と世界一らしい。機内のモニターはタッチパネルの最新鋭が備えられ日本語プログラムも豊富で長旅には有難いが、機内預け荷物が20kg迄というのはちょっとキツイ。(因みに関西組のエミレーツは、エコノミーで30kg迄OKらしい)

成田空港に集まったのは54名で、このほかに関西組が18名いて、なんと72名の大集団・・・やはり皆さん、お値打ちのツアーはしっかりチェックしているんですね!。

(TK53=ボーイング777300

成田発22:25で、(12時間35分かけて)4:00にイスタンブール到着。6月28日に大きな自爆テロがあったばかりですが、さすがアジアとヨーロッパを繋ぐ要衝とあって、この巨大な24時間ターミナルは、そんな大事件が嘘のように、この時間でも大勢の旅客が行き交っています。此処で約4時間の待ち合わせ。2階の大きなレストランでチャイを飲みながら時間を過ごします。

   

 

2日目(11/14)イスタンブール⇒バルセロナ

 

 7:55に出発し、更に3時間半かけて、10:40に漸くバルセロナ到着(飛行時間16時間+待ち時間4時間=合計20時間!)。空港から港までは10分少々なので、昼過ぎには乗船・・・と思ったら、これがトンデモ

ないことに! 長蛇の列に対してイミグレーションの係員は僅か3名で、パスポートにスタンプを押すだけなのに、入管手続きになんと2時間以上もかかってしまいました。(添乗員も“こんなの初めて!”と言っていました)

 午後2時前にやっと乗船。コスタディアデマは2014年11月に就航し、コスタグループの中では最新で最も大きい=総トン数132,500tで、全長306m、全幅37.2m、乗客定員4,947名。

  

 早速部屋に入ると・・・(ツインベッドじゃなかったのは残念ですが)20uあるので狭さは感じません。ウッディで落ち着いた感じですが、でも ちょっとデザイン性には欠けますね。

        

 妻は早速ベランダに出て、海風を浴びてご満悦・・・「此処で地中海を眺めながらビールを飲んだら最高だわ!

  

  しかし、ベランダで“まったり”としているわけにはいきません。先ずは昼食!というわけで、10階のブッフェレストラン・「リド・ディアナ」へ。ナイフやフォークを吊るしてあるセットが面白いですね。料理はいろいろありますが、ここで鱈腹食べると、夕食に差し支えるので控え目にします。イタリア船とあって、「ボンゴレのタリアテッレ」や生ハムが美味しかった。

   

  部屋に戻ると、すぐにスーツケースが届いてこの辺りは手際がよろしい。直ちに衣類などを整理すると、3時 には5階のクラブ(=臨時集会室)に集まって、添乗員から日程や船内の利用方法の説明会。レストランは10階ブッフェが朝(630、又は7001000)昼(12001600)、軽食(16001700)、夜(19302145)で、まぁ殆ど一日中食べられるわけですが、サービス(無料)の飲み物は、朝は水・ジュース・コーヒー・ティがありますが、昼と夜は水しかありません。(軽食時はコーヒー&ティもあります)

 そして、着席しての食事はというと、朝と昼は3階「フィオレンティーナ」で70090012001330。夜は乗船時に渡される「船内カード」の裏面に場所と時間が指定されています。我々(というか日本人団体)は3&4階の「アドゥラリア」で1830〜です。問題なのは着席の場合、コーヒー&ティはおろか水もサービスされません。水はボトル(750ccで€3)をオーダーすることになります。(これはちょっとビックリですね)

 そんな説明を聞き終えると、4時〜5時は避難訓練。コスタ社は2012年1月13日(金)に、今回と同じコースを回っていた「コスタ・コンコルディア」がチベタベッキアを出港しサヴォナへ向かう途中で、座礁・沈没事故を起こしているので、(過去2回の乗船経験と比べると)避難訓練は徹底しています。部屋に備え付けられた救命胴衣を持参して、指定の集合場所(部屋)に行くと、カードのバーコードを読み取って出欠を確認し、救命具の着用方法などの説明を受けた後に解散となります。

 この後は、3階トラベルデスクで翌日のシャトルバスのチケットを購入し、4階の受付カウンターで決済用クレジットカードの登録手続きを済ませます。(チェックイン時に処理されず、後で自分で手続きする仕組みなのです)

 〜〜こうしてベランダに落ち着くこともなく、船内を行ったり来たりしているうちに夕食の時間となりましたが、なにしろ勝手が分からない初日ですから、迷いながら(=エレベーターは前、中央、後方、後尾と4か所あり、例えば、前や後尾を使用すると、直接に目的場所へ到達することが出来ません)やっとこさで、3階の「アドゥラリア」に到着。日本語メニューがあるのは有難い。尤も、イタリア語のメニューは皆目分かりませんが、これを「直訳」した日本語メニューも正確には半分くらいしか理解できません。(例えば、パスタであることは分かりますが、それがどんな形のパスタなのかは皆目分かりません!)

 飲み物は、航海中を通しての「パック」として、「飲み放題=@€25×7日」に「ビール20杯」や「水ボトル12本」といったコースがありますが、残念ながら「ワイン○本」というのはありません。

この日同席した関西から一人参加のおじさんは「飲み放題」を選択し、「クルーズくらい鷹揚にいかんとね!昼も夜も飲み放題だから、充分元はとれまっさ・・・」と、好みの白ワインをグビグビ飲っていました。因みにアルコールは何でも飲み放題というわけにはいかず、ワインだと指定範囲(ボトルで€30以下?)の種類から選択するようです。又、夫婦だと、一人だけ「飲み放題」は出来ません。我が家の場合、飲み放題といっても、飲むのは夜だけですから(昼は外が多いので)、それで毎日€25×2となると、“鷹揚に”というわけにはいきませんね。

 で、初日に選んだメニューは(なるべく夫婦で別の品を選択)・・・

 

前菜=(生ハム・・・美味しい・・・と揚げパスタ)(白身魚のトマトソース&キノコ添え)

  

プリモピアット=(ペンネ) (ひよこ豆?と野菜のスープ・・・塩ッぱい)

 

セカンド=(ビーフステーキ&サラダ)

  

(デザートはケーキ2種類)

ちょっとガッカリの内容。特にセカンド・ピアットは、他にチキンかうさぎの肉しかないので、二人してビーフを選んだら、デッカイけれど硬くて味の無いマズイ肉でした。明日からが思いやられるスタートです。

 

 部屋に戻ると、ベッドの上には・・・他の船では日替わりのタオルアートで楽しませてくれるのですが、この後もずっと同じ=ベッドカバーをバラの花状にしたものでした。

 この後、シアターへ。ざわついた音がガンガンのハードロック系の音楽と切れの無いダンスで、これもガッカリ。10分ほどで早々に退散です。

 

 部屋に戻ると、妻が「今夜はスーパームーンよ!」と言うので、早速ベランダに出てみると・・・雲の切れ間に満月が輝いて地中海を照らしていました。

 

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3日目(マヨルカ島)に続く

 

 

 

 

 

 

 

 

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