第四部・8月下旬〜帰国編

 

8月21日(金)   晴れ

目覚めると快晴。マノアの山も頂まで見えている。それではと、「サークルアイランド」でププケアビーチに行くべく支度にかかる。(このビーチはシュノーケルの穴場なのです!)

8:25にコンドを出る。ほどなく8番バスがやってきたが、アラモアナに着くまで時間がかかり、9:15の52番をタッチの差で逃し、9:45に乗車。ドールプランテーションを過ぎたあたりで、道の真ん中に警官が2人立っており、その先の道路をパトカーが塞いでいる。ドライバーはさっさとUターン。何処へいくの?〜〜途中右カーブを切ると並行して走るもう1本の道がありました。反対車線はハレイワ方面から来た車で数珠つなぎ。

こちらの車線は比較的スムーズに流れて、ほどなくハレイワに入る。どうしたことか、今日はハレイワで降りる人は殆どおらず、バスは満席状態が続く。大半がワイメビーチで下車し、次のスリーテーブルズ(=ププケアビーチの一角)で降りたのは我々2人のみ。

ワイキキは快晴であったのに、ノースに入ってから雲が多くなり、ビーチに着くと空は黒い雲に覆われ、小雨まで降ってきた。幸い道路沿いに木立があるので、その下にゴザを広げ、早めの昼食を摂る。(例によって、梅おにぎり&ふりかけ)

           

(道路沿いの木陰で雨宿り)  (雲が多いと冴えません)   (ようやく青空が広がりました)

風も少ないし、一日曇りかなぁ・・・とシブイ顔をしていると、次第に雲が薄れ青空が出てきた。シュノーケルを装着し海に入ると、朝方の天気のせいか、水は冷たいが、透明度は抜群。珊瑚の着いた岩場に色とりどりの小魚たちの姿が見える。(今回、水中カメラは無いので、映像は出せません!)

ここは餌付け禁止にはなっていないので、持参のパン切れをまくと、結構多くの魚たちが集まってきた。

そのうち、ハナウマ湾で見るような緑や赤のかなりデカイのも姿を現した。ププケアに来るのは3度目だが、今までで一番たくさんの魚を観ることが出来て大満足。水の冷たいのを我慢して、都合4回漂ってシュノーケル終了。“監視人”として付き合ってくれた妻に感謝。計算どおり3時に来た55番で出発点(=アラモアナ)へと戻る。

 アラモアナでフードランドによって、今夜の食材の調達を済ませ帰館。夕食の支度にかかろうとする妻を引っ張り出して、ヒルトンの花火見物へ。 先週は7:45に花火が上がった。ところが今夜は8時を過ぎても音沙汰なし。稀に打ち上げが無いときもあるとのことなので、今日がその「稀な日か」とガッカリしながら帰路に就く。(結果からいうと。8時45分に上がりました・・・こんなに時間がズレることもあるんですねぇ)

 で、本日のメインは「肉じゃが」=妻が自分で“食べたい!”と張り切って調理しただけあって、なかなかの出来栄えです。それに、生野菜、納豆、キムチ、ビール、赤ワイン。デザートはパパイヤ。海でよく泳いだ後だけにどんどんお腹の中に納まっていきました。

            

 

8月22日(土)   晴れ

本日、妻は休養日というので、私は単独行。

6:30に起きて、先ずは3度目のKCC朝市へ。前回と同じく、活アワビ、ゴールデンマンゴー、アボカド、パパイヤ、青ネギと必要品を購入して早々に退散。(但し、妻から頼まれていたアスパラガスは、どうしたことか、どの野菜店にもありませんでした。)

バスストップへ行くと、程なく3番が来た。ワイキキ直行の22,23,24はいつ来るか分からないので、3番でも途中で乗り換えれば行けるだろう(モアナルアガーデンに行った時、アラモアナの山手側から3番に乗ったので、そこまで行けば、アラモアナから帰ってこられるとの判断)。バスは住宅街を回って見覚えのあるカパフル通りヘ来たので、ここで降りて少し歩き、13番で9時過ぎに帰還。(バスを自在に利用できるようになりました?)

それから朝食をとると、10時過ぎ。妻はゆっくりしたいというので、私ひとりでホノルル動物園へ。入場料が$8→$12と大幅値上げになっていたのにはビックリ。

動物園のレベルとしてはBクラスであるが、ハワイの樹木を活かした園内は広々として気持ちがいいし、何よりも動物が原産地と似た環境にリラックスしている様子。

王者・ライオンの不在は残念でしたが、それでも象・ベンガル虎・サイ・カバ・キリン・オランウータン・シマウマ・愛嬌もののミーアキャット等を見て、童心に帰って3時間ほど楽しみました。スター・ライオンの穴を埋めるベンガル虎はやや小型ですが、4頭もいました。のそりと金網のほうへ寄ってくると、Uターンざまに、ヒョイとおしっこをふりかけるので油断なりません。

           

           

   遅めの昼食は、“スタンダードなロコモコを食べたい!”というので、ワードシアター1階にあるビッグシティーダイナーへ。注文を取りにきたのはすごく愉快なボーイで、掛け合い漫才のようなやり取りで笑いながらオーダー=まずロコモコ、そしてここの看板料理(?)ザ・ビッグバーガー、飲み物はコーラとコーヒー。

ドリンクはすぐ出てきたが、午後2時半というのに、任期店とあってか大勢の客が入っており、料理がなかなか出てこないので体が冷えてしまいました。

 やっと出てきた料理はアメリカンサイズ。先ずはロコモコから・・・

(妻)「う〜ん、これがハワイアンのロコモコね!」

 バーガーは、大きなパテの上にチーズ、ベーコン、レタス、トマト、玉ねぎ、アボカドが層をなしており、なるほどビッグ!美味しいことには違いはないが、クアアイナのアボカドバーガーには敵わない・・・というのが夫婦の一致した評価。

           

  妻は冷え過ぎて、ちょっと気分が悪くなり、早々に帰還。私は時間調整して、アラモアナ50周年イベント

ホク・ズッターマイスターのライブコンサートへ。今日はカリフォルニアから来たというエレキベースとのデュオ。

彼は(後で調べたところによると)この6月に、ハワイのグラミー賞と呼ばれる「ナ・ホク・ハナハノ」で、最優秀男性ボーカル賞他4部門を受賞したという実力人気歌手。表現豊かな抜群の歌唱力に加え、なるほど音域の幅が広く、特に高音域の裏声をどこまでも伸ばしていくのは見事。

 これだけの実力派なのに、何故か観客は少なく、大半の人は1、2曲聞くとその場を立ち去ってしまい、最初から最後まで聞いていたのは私と老夫婦の3人のみでした。

 ライブステージを楽しんで帰ったあとの夕食は、朝KCCで買ってきたアワビの白ワイン蒸し、それと肉じゃが、納豆とご飯。デザートはパパイヤ&ブルーベリー

 

8月23日(日)   晴れ

早いもので、こちらに来て1ヶ月を経過しました。朝型の夫と夜型の妻の間に、少しずつズレが生じてきております。というか、ハワイに来ると俄然張り切る夫の日々の行動に、妻としては「いくらなんでも付き合いきれないワ!

 で、今日も7時前に目覚めた私は支度3分で早朝散歩に出かけます。今朝はコンド裏のアラワイ運河沿いをずっと歩いて(運河にはボラによく似た魚があちこちに群れをなして泳いでいます)〜カラカウア通りを少し戻って横断し〜プリンスホテルのロビーを抜けて〜ヨットハーバーを回り〜ワイキキの外れの突堤を通り(今朝も数人がアユ釣りならぬアジ釣りをしています)〜ヒルトンラグーン〜フォート・ド・ルシー公園を抜け(朝の海は凪いで、ダイヤモンドヘッドがぽっかりと浮かんでいる感じがします)〜部屋へと戻りました。急ぎ足で70分ほどのウオーキングで気分爽快です。

 朝食のあと少し休んで、11時過ぎに久し振りにワイキキビーチへ。浮き輪を抱いてプカリプカリと浮かんでいると心安らぎます。一度砂浜で休憩した後、水のきれいなエリアで少し泳いで1時半過ぎに帰館。申告(?)どおりの時間だったので、妻の炒飯が出来上がったところ。(なんという手際の良さ!)早速美味しく頂戴して、その後は、しばし午後の安らぎ〜〜〜。

 昨日に続いて、アラモアナ50周年記念イベントで、今日はカノエ・ミラさんのフラショーがある。4:45開始と思い込んでいたが、ネットで確認すると4:00なので、慌ててアラモアナへ。(妻は後から追いかける)

 ミラさんはいつも夕方からハレクラニでフラショーをやっている。元ミスハワイの知的な美貌と、優雅なフラで人気が高い。それで昨日と違って今日は大勢の人が集まっています。ポピュラーなハワイアンミュージックとミラさんの優雅なフラを楽しみました。

          

   そのあと、ウオルマート〜ドンキーと回って帰館。夕食は作り置きの肉じゃがとアユの山椒煮、アボカド・チーズ巻き、生野菜、赤ワイン。納豆,ご飯。デザートはゴールデンマンゴーです。

深夜に妻は長男、それと家を守っている(!)三男とスカイプで交信。こちらと違って息子たちは働いているので、19時間の時差のマッチングはなかなか大変。家(三男)とはやっと映像・音声ともに繋がって、息子の元気な様子を確認し、喜ぶやら安心するやら。

 

8月24日(月)    晴れ

本日も快晴。風も適度にあり、安定した良い天気が続いています。

外が明るいので、6:40には目が覚める。今朝も身支度3分で早朝散歩へ。今日はバスでアラモアナビーチパークへ。

公園に入り〜マジックアイランドをぐるっと回って、アラモアナビーチ沿いに歩く。早朝から泳ぐ人、スタンダップパドル(SUP)を漕ぐ人など、かなりの人が海に入っている。浜辺ではスレンダーなモデルを使って何やら撮影をしている。

さらに奥ヘ行くと、ベンチに地元の中華系老人たちが数人腰かけて穏やかな表情で海を眺めている。ここからはヤシの木陰越しに穏やかな入り江のはるか向こうにダイヤモンドヘッドが望め、まるで一服の絵をみているようである。

 歩行スタートから50分を過ぎたので、公園をショートカットして、運河にかかる橋を渡って、イリカイ前からバスで帰ってくると、寝ていると思った妻の姿がない。・・・しばらくして帰ってきた妻の言によると、7時過ぎに目覚ましがビービー鳴って(私は仕掛けた覚えがないが、時計が自分で勝手にセットするわけは無いから、犯人は私しかいない!)起きざるをえないので、昨日の私と同じコース(アラワイ運河沿い)を歩いて帰ってきたとのこと。

 食事を済ますと、今日の行動を協議。で、先ず“時代遅れの名所”アロハタワーへ。エレベーター前にイカツイおじさん(=ガードマン)がデンと座っている。「サインでOK?」、(おじさん)「ノット、OK」というわけで、デイバッグを差し出して中身を全部チェック。この建物は「ハワイ文化遺産」指定なのかと思わせるほどの検査の徹底ぶりであった。

 10階に上がると、天気晴朗とあって、海の色合いがなんとも鮮やか。此処はこれまで何度か訪れているが、一番きれいな色彩の眺望であった。下に降りて商店街を歩く。客が減ってめっきり寂れたとのうわさがあったが、それほどでもなかった。老舗観光スポットとしてまだまだ頑張ってほしいものだ。

        

 昼時になったので、ダウンタウンからチャイナタウンまで歩いて、飲茶の老舗・レジェンドへ。不況に加え値上げの影響もあってか、以前の満席状態ではなくなっている。二人ともお腹が空いていたか、シュリンプダンプリング、ニラ饅頭、スペアリブ、湯葉巻き、粽など夫婦の定番メニューをアッという間に平らげる。2年前は飲茶ならここ!と思っていたけれど、今回の体験では(味と値段で)メイサムのほうがいいなぁ!というのが夫婦の一致したところ。

 そのあとは、昨夜三男に頼まれた品を求めてアラモアナ〜ワードを回っていると、忽ち4時近くになってしまった。

 私はプールで1300mほど泳いで、ジャグジーからサウナへ。そこへ妻がやってきて、二人して汗を流していると、小柄なおばあさんが「ゴメンなさいネ!」と入ってきた。問わず語りに聞いたところによると・・・御年70を超えているが、30数年前にご主人を亡くし、ここ10年、毎年7〜9の3ケ月はハワイで過ごしているのだとか。次にこちらも3ケ月滞在中という在名古屋の会社オーナーが入ってきた。私は“うだりそう”になったので、ほどなく退散したが、そのあとは3人で井戸端会議になったようである。

 で、夕食を早めにする予定が、9時前になってしまった。今夜は作り置きの肉じゃが・最終版に、生野菜と稲庭うどん。持参の焼酎も本日で呑みつくし。

 デザートはKCCのゴールデンマンゴー。台湾、宮崎を超える今までで最高の風味は感動ものです。

 

8月25日(火)   晴れ

朝は快晴。珍しくマノアの山の頂が見えている。妻が時計&ラジオのAMで日本語放送を発見。天気予報では本日はオアフ全域で晴れとのこと。

 妻は、「もう一度ハレイワを散策し、クアアイナのバーガーを食べたいっ!」と言っていたので、天気もよさそうだし、それでは今日行こうと決めました。

 ところがアラモアナに着くとワイキキの空が急に曇って、雨まで降ってきたではありませんか。ノースに進むにつれて空は雲に覆われ、青空は見えません。

まあ、なんとかなるだろうということで、ハレイワに着いたら雲の切れ間から青空が覗き始めました。これくらいのほうが散策にはかえって好都合と、マーケットプレイスの先からショップ巡りを始めます。()「ハレイワって、こんなに、いろんな店があるんだわ!こういう散策がいいのよ。」

突然、騒がしい(?)音楽が聞こえてきたので、行ってみると、古いサーフボードを飾りに再生する工房の奥にステージがあり、一家7人ほどで演奏していました。ロック系からスローバラードと、なかなか巧みな演奏とボーカルです。“気に入ったら手前に置いてあるCDを買ってよ!”ということなのでしょう。「・・」というのが彼らのトレードマークのようです。一家でアートを楽しんでいるようで、心温まりました。 

(ステージは「NO FHOTO」と書いてあったので、内部の写真撮影は慎みました)

       

            (家の前)          (この中にステージが)     (車もアート?)

  12時近くになったので、お目当てのクアアイナへ。今日は日本人のツアーが少ないので、程良い込み具合。アボカドバーガー・・・妻はミドル、私はラージサイズにしてみます。大と中で40セントしか違わないのですが、大のパテとアボカドが一回りビッグです。

(左=ラージ、右=レギュラー)

ところが、パンのサイズは一緒ですから、“バーガーかぶりつき”に慣れてないと悲惨な状況に陥ります。パンと中身のバランスが悪い(中身がデカすぎる)ので、万力で締めるみたいに強力に挟みつけないと、中身が出てきてぐちゃぐちゃの崩落状態に! まあ、傍目にはどうでも、とにかく美味しいので、本人は満足満足。

お腹がいっぱいになった後は再び散策開始。妻はもう一つのお目当て、プルメリアなどの香りの着いたソープやキャンドルを見つけて満足納得。

少し歩いて、リリウオカラニ教会へ寄ってみます。海外の教会はたいてい自由に入ることができるのですが、ここは扉がピタリと閉じて入ることができません。ところでアーチ型の門と石垣をびっしりと覆った蔦のようなものをよく見ると、なんと月下美人の葉(と茎)ではありませんか!これだけ多くの群生がいっせいに花開いたときは、さぞや天国の門のように見えることでありましょう。

     

 次は再びラニアケアビーチ。今日は雲が多いので、カメが上陸するか心配しながらビーチへ。果せるかな砂浜にカメの姿は見えません。でも波打ち際近くの浅瀬に2頭漂っているのがわかります。すると程なく大きな1頭が砂浜にゆっくりと上がってきました。次のバスまで僅か25分の間に上陸しシーンを見ることが出来て、まことにラッキーでした。

       

 先を急いだのは、「久し振りにタートルベイビーチに行こう」との考えがあったためです。昔タートルベイヒルトンであった頃は何度か来て、ランチをしたこともありましたが、オーナーチェンジしてからはありません。

 ホテルの外観は変わりませんが、中に入ると、レイアウトなど結構変化がありました。ビーチはプライベートでなく、パブリックなのですが、昔あったシャワースペースはなく、ホテル滞在者重視の雰囲気に変わっています。(まぁ、滞在者重視は、当然といえば当然ですが・・・ヒルトンが太っ腹だったということでしょう。・・・)

 せっかくやってきたのですから、海へ入ってみます。シュノーケルは無いので、ゴーグルで水中を覗くと、フムフムヌクヌクなど数種類の魚を見ることができました。それはよかったのですが、残念だったのは、昔に比べてかなり水が濁っているということ。

 同じノースでも、例えばププケアビーチの透明度と比べて雲泥の差です。マァ、このリゾートはゴルフを楽しむ為のリゾートであって、ビーチ派には向かないということでしょう。

       

 4時発の5番で6時過ぎにワイキキに戻りました。結局、程良い“雲の出具合い”で、充実した一日でした。

 アラモアナのフードランドで卵、ハム等を調達して帰ります。今夜のメインは・・・スライスしたポテトをレンジで処理し、その上にタマネギ、アボカド、ゆで卵、スライスチーズを乗せて塩・胡椒し、もう一度レンジでチン=名づけて“ポテトのミラノ風”。ワインのつまみにもってこいです。あとはいつもの通り、生野菜、納豆、キムチ、味噌汁、ごはん

 

8月26日(水)    晴れ

明るくなったな!・・・と思って時計を見ると6:40。(どうもこの時刻になると目が覚めるようだ)例によって3分身支度で月曜日と同じ「アラモアナビーチパーク」へ朝の散歩。今日はカメラを持参し、そこかしこでシャッターを押しながらのウオーキング。実に爽快で、まさに早起きは3文の得!

     

     (ビーチパークへの入り口) →(アラモアナビーチ)→ ( ビーチの外れからダイヤモンドヘッド)

妻は風邪気味ということで自重。先ずは体力(の源の食欲)ということで、朝食は私が準備。 食事のあと、留守を守る三男の希望の品を買いにアラモアナへ。ついでにウオルマートに足を伸ばし、(いろいろと帰国時の荷物が多くなりそうなので)軽量スーツケースを購入。

今回の長期滞在では生鮮品=ドンキホーテ、衣料・雑貨・加工食品=ウオルマートで、大変お世話になった。「ウオルマートが建つと、周りにはペンペン草も生えない」と言われるそうであるが、今回それを納得。とにかく何でも圧倒的に安い。「Everyday low price , Unbeatable」がキャッチフレーズであるが、よく売れるから商品の回転が速く、紳士ファッションでも数日経つと商品が入れ替わっている。食品でも、カリフォルニアワイン$2.97なんてのがあって、しかもこれが案外美味しく飲めるのだ。(焼酎が終了したあとは愛飲しました)

お昼は近くの空き地にバス屋台を出しているブルーウオーターガーリックシュリンプをテイクアウト。

クーポン雑誌「KAUKAU」に$2値引きのクーポンがあるので、これを利用。ボックスを開けると(開けなくても!)ガーリックの匂いが強烈。しかし結構大きなエビはプリプリで誠に美味しい。これはお値打ち品である。

  午後はワイキキビーチへ。歳を考え、浮き輪に乗って沖合までプカリプカリ。今回何度もこうやって遊んでいるが、ダイヤモンドヘッドや青い空白い雲を眺めながらボォ〜ッとしていると何とも心地よく飽きないのであります。いつの間にか夕方になっていました。

 夕食は、オムレツ(滞在終盤に入って特売のタマゴ=1ケース18個=を購入したので、せっせと卵料理が出てきます)、生野菜、ワイン、食事は納豆、イワシの甘露煮、味噌汁、ご飯。デザートはパパイヤ&ブルーベリー。

 

8月27日(木)  晴れ

最終週は“あのシーンをもう一度”ということで、妻のリクエストは25日の「ラハイナ」、そして私は「ラニカイ」・・・で、本日は再度ラニカイビーチへ行く予定。〜〜ところが妻は風邪気味で「明日にしましょうよ」、

(私)「一人でも行くよ。お前さんは大事をとって今日は自分の動ける範囲でやったら。なんなら明日又行ってもいいよ」

(妻)「そんな・・・」

というわけで、自分でコーヒーをいれ、キッチンで朝食を済ませると、妻が起き上がるのを待って、サッサと出かけました。

トレイルを含めるとラニカイ行きは3度目になるので、もう「ラニカイ通」。57→70と乗り換え、ラニカイで降ろしてもらうと、前回と同じ双胴ヨットを置いてあるヤシの木陰に陣をとり、浮き袋で波間に漂う。

何度見てもこの海の景色は素晴らしい! 今日は周りに人影はなく、ラニカイを独り占めの感じ。浮かび疲れて上がると、もう昼前なので、これまた前回と同じ握り飯で昼食。暫し休憩のあとは、クロールと平泳ぎ、もう一度浮き輪で漂って早めの終了。(バスに乗れるよう時間を計算!)

 そのまま浜辺で着替えをして、降りた場所でバスを待ち、カイルアショッピングセンターで降りて、例によってラニカイジュースでアサイボウルを食べ、時刻表通りに来た57番でアラモアナへ戻る。残りの日数を考慮しながら、フードランドとドンキーで食料品を調達して帰館。

 妻に「食欲は戻った?」と尋ねると「大丈夫よ!」というので一安心。「じゃあ、今夜はまきの茶屋へ行こう!

〜〜というわけで、アロハタワーのまきの茶屋へ。じつは、先週から女性半額サービス中なのです。

「モーハワイ」にしばしば登場する社長はなんとなく“インチキ臭い”表情なので(社長、すいません!)些か眉唾で行ってみたのですが、これがなかなか真面目なブッフェ料理で、謳い文句どおり“カニ・ロブスター・エビ・鉄板焼き・寿司等々が食べ放題。

カニは大型のロシア産スノークラブ(=ずわい蟹)で、身がぎっしりと詰まってます。海老天ぷらもカラリと揚がっていて、”てんや“くらいのレベルはあります。何より寿司の種類が豊富で、しかも丁寧に握ってあります。私的には「アボカドロール」が気に入りました。(胡瓜とカニを酢飯で包み、それを斜がけでマグロとアボカドで巻いてあるという丁寧さ!) 山盛りウニの軍艦巻きもありますが、これは私的制限をかけて2個までで我慢・・・。

最後は、スイーツは別バラというわけで、ホイップクリームとブルーベリーソースを包んだクレープとチョコバニラアイスクリーム・・・。

 二人ともここ暫くはヘルシーメニューを心掛けてきましたが、今日は胃袋が“ワッ、いったいどうなってんの?”とビックリしてることでしょう。

 食べるのに夢中で、食事の写真を撮るのを忘れてしまいましたが、ふと気がつくとサンセット。慌てて店を出て夕焼けをパチリ。

     

 

8月28日(金)   晴れ

今日は、妻への約束どおり(2日続いて)ラニカイビーチへ。57Aでアラモアナ→カイルアショッピングセンターへ。乗り換えの70番まで時間があるので、ショッピングセンターのまわりをぶらっと歩いてみる。奥のほうにドンキホーテが(こんなところにも)店を出しているのを発見。他にも様々な店が集まっているのが分かる。

 この時間(カイルア発10:23)の70番バスは、3度とも同じ運転手でした。

 今日は民家の軒先ではなく、正規の(?)小道を抜けてビーチへ。ビーチと民家の堺が木陰になっており、これ幸いと、そこへゴザを広げて、ベースを確保。

 私は浮き輪を膨らませて早速海へ。今日は昨日と違って雲が多く、やや肌寒い。でも、そんな弱音は“おくびにも出さず”波間に漂う。妻はスケッチブックを取り出して、写生に勤しむ。

 ピクニックランチ(?)を済ませて、私は水泳(ここは小波が次々と寄せてきて、泳ぎにくい。泳ぐなら時々大波が寄せるワイキキのほうがいい)。

     

      (海に入る人)         (スケッチする人)    (何度見ても見飽きない景色)

1時半近くになったので、ここからは昨日と同じパターン=バスでカイルアショッピングセンターへ〜ラニカイジュースでアサイボウル。食べ終わるに合わせたように来る(?)57Aに飛び乗ってアラモアナへ。

  帰館すると、日本は土曜日の昼前なので、妻は三男に連絡をとってスカイプ開始。しばらく試行錯誤して、音声と映像が無事繋がる。お互いに近況を話し合う。息子はもう1か月以上の自炊生活だが、社会人となった自覚の故か、真面目で元気にやっているようで一安心。

 夜は妻の希望で、日本人に人気のイタリアン「アランチーノ」本店へ。予約した6時に入った時は空いていたが、30分程経つと、満席になった。(日本の)若い女性の姿が目立つ。

 先ずパンとソースの小皿(バルサミコの上にオリーブオイル)。パンはモッチリした独特の風合いで、ソースをつけて食べると、ワインのつまみにもなります。

    

 料理の分量が分からないので、少しずつオーダーしていこうと〜〜〜、

まず、「あさりのスープ」・・・あさりは大粒で美味しいが、スープと名付けたにしては、バター・ガーリック・アサツキ・トウガラシに加えた塩味がキツ過ぎる。

次は「ナスとチーズのオーブン焼き」・・・これは柔らかなナスがたっぷりと入って意外とアッサリ味で美味しい。ナス好きの妻は満足の表情。量も結構ありました。

続いて「魚介類いっぱいのピザ」・・・アツアツの上にパルメザンをたっぷりと摩り下ろしてくれます。美味しいのですが、二人ではツーマッチな大判です。

     

 日本人経営者なので、一皿の盛りはそんなにないのではないかと推測し、あと2品くらいは追加しようと考えていたのですが、ここで、小食の二人はお腹いっぱいになってしまいました。(二人でピザは失敗だったかな?)

 そのあと週末のカラカウア通りを散策して帰館。

  食べ頃を過ぎつつあるパパイヤとゴールデンマンゴーを食べ終えると、二人とも昼間の疲れがどっと出て、妻も珍しく11時過ぎにはバッタンキュー。

 

8月29日(土)   晴れ

 今日はピーカン。

  珍しく二人とも7時過ぎにお目覚め。で、一緒にアラモアナビーチパークへ散歩に出かける。公園に入ると8時近くなので、朝とはいえ、日差しは強い。ヨットハーバー近くの浅瀬には結構魚が泳いでいる。運河からここらあたりまでどこでもいるボラ(のような魚)に加え、シマハギの稚魚、ヤガラなどに加え、妻は純熱帯魚(?)のツノダシを見つけ「海にもぐらなくても見れたわよ!」とニッコリ。

 週末とあって、ビーチから芝生の木陰には数多くのテントが張られ、イス・テーブルが並べられている。近隣友人が集まって、ビーチパーティをするのだろう。早くも、もうもうと煙をたてて肉を焼いているおじさん二人組もいる。

 2時間半後に帰館。ゆっくりたっぷりと朝食をとる(ゆっくり朝食は月曜日以来か)少し休憩すると11時。妻はブログの準備、私は久しぶりに6階のプールへ。真っ昼間に泳ぐのは3度目くらいか。この時期なので、日本や中国のファミリーの姿はなく、白人の姿がチラホラで、ゆったりと泳ぐことが出来てシアワセ!

 クロール&ウオーキングで1500mほど流すと、お腹が空いてきたので部屋に戻る。あと数回となった食事は貴重であるが、妻が「ソゴンドンへ行きましょう」。私も同じ考えだったので、2度目のソゴンドンへ。

 土曜日なのに結構空いている。スンドウフ(2個)と、それだけではなんだか申し訳ないので、冷麺を注文。冷麺はあっさりとしてスンドウフとの組み合わせでは美味しい。(単品なら、ちょっと物足りない?)

前回と同じく満腹になって帰館。

  滞在記録などを整理していると直ぐ時間が経過して夕方となった。ウオルマートに寄ったあと、アラモアナのセンターステージへ。今夜は50周年記念イベントの一環として、ダレン・ベニテス・トリオのライブ。

 2階の観客席に座って、ジャンバジュースのアサイボウル(けっこうイケます!)を食べながら鑑賞。今日は観衆が多く、ダレンは人気歌手とあってあちこちから声がかかる。高音域が綺麗で、アップテンポな曲が得意のよう。ラテンやカントリーの曲も混ぜて、予定では45分のところ、70分の大熱演・大サービスで、いやぁ!堪能しました。グラシアス、ダレン!

     

 帰ってくると8時をまわっていたのと、昼間のソゴンドンの影響がまだ残っていたこともあり、夕食は簡単にと、持参食品の最後・紅鮭昆布巻きと、アボカドをワサビ醤油で、あとは生野菜、ビール&白ワイン、食事はイワシ甘露煮とキムチ、本日は炊き立てのご飯。

 

8月30日(日)  晴れ

  今日もピーカン。 今朝の散歩は、ワイキキビーチ沿いを水族館方向へ。8時前だと、高層ホテル群の影になって朝日が当たらず、吹き抜ける風が爽やか。クヒオビーチを過ぎてクイーンズサーフビーチに石造りの突堤がある。

この突堤の下に多くの魚の姿を見ることができるのです。サヨリ、シマハギが群れをなしているほか、極彩色の魚もいて、大型は少ないとはいえ、数的にはハナウマ湾よりも多いのではないか。

 さらにビーチ沿いを進んで、水族館の裏あたりで、ふと海面を見ると、フムフム・ヌクヌク・アプアア(和名=ムラサメモンガラ)が10匹くらい悠然と泳いでいるではありませんか! じっと見ているとウツボやら数種類の魚が集まってきた。妻は「わざわざハナウマやププケアに行かなくても、こうして見れるじゃない!」とご満足。

 魚見物ついでに、アロハタワー近くでも見れるというので、午後はそちらまで。〜となると、昼食は当然(?)チャイナタウンでメイサム・ディムサムに決定。

店に着いたのが12:30とあって、満席であったが、飲茶は回転が早いので、5分ほどで着席。シュリンプダンプリング2籠、ニラ饅頭、湯葉巻き、スペアリブ、シュウマイ、粽、カスタードタルトでお腹いっぱい。これで税・サ込で、$26チョイだから、ハワイへ来たらなんといっても飲茶です。

 それから、日陰を渡り歩いてアロハタワーへ。岸壁に人だかりがあるところがお魚スポット。餌売り機が置いてあり、25セント入れると、粒状の餌がザラザラと出てくる。慌てて手のひらで受け止める。それの落ちこぼれを狙って白ハトも集まっている。

 さて、岩壁の下を見ると、いる!いる!。シマハギが群れをなし、キイロハギ、クロハコフグ、底のほうにツノダシ、などの小魚のほか、あまり可愛くない大型のハギがスイスイと。餌をばら撒くと、海面が波立つ。毎日大勢の観光客が来て、こうやって餌をまくので、いつも此処に集まっているのであろう。まこと、ハナウマに行かなくても充分楽しめます。

     

 ウオルマートで最後の買い物をして帰館。妻は荷物整理。私は寸暇を惜しんで(?)プールへ。1300m泳いでリフレッシュ。

 「ビストロ・Echo-chanの最後のメニューは・・・スペイン風オムレツ、生野菜、ビール、ワイン、食事は冷蔵庫の在庫一掃で、納豆、イワシ甘露煮、キムチ、そしてタマネギ&青ネギと卵のお澄ましでご飯。デザートはゴールデンマンゴー。あとは明日の朝食で、冷蔵庫もきれいに終了と相成ります。38日間をごちそうさまでした。

 

8月31日(月)  晴れ

明日は朝空港へ向かうので、実質的には今日が最後。でその朝は昨朝に続いて、クイーンズサーフビーチで“お魚ウオッチング”。時間を有効に使おうと、ウオーキングは止めて、バスでカピオラニ公園まで行きます。

昨日フードパントリーで買っておいたパン(2斤ほどの大きさをスライスしたもの)を抱えて、先ずはビーチの突堤へ。今日は餌がたっぷりあるので、沢山の魚が集まってきて、水面が泡立つほど。

次に水族館裏へ。ここでは妻がフムフム・ヌクヌクへパン切れをスローイング。大きなハマチのような青魚も集まってきました。妻は大喜びで次々とパン切れを投げ入れます。

我々の横に「オハヨ〜〜ゴザイマス!」と、笠を被り修行僧のような格好をした小柄な白人女性がやってきて、堤防の上に座り込むと、鼻歌を歌いながら手元のビニール袋からパン屑のようなものを投げ込み始めました。聞けば毎朝えさやりに来るのだとか。身なりといい、風変わりな人がいるものです。

(フムフムが分かりますか?)

たくさんの魚を見て大満足で帰館。冷蔵庫の掃除がてらの朝食を済ませ、管理人ユキエさんの来訪を待ちますが、「11時頃までには行きます」という約束なのに、12時近くになっても音沙汰なし。実は機内預け荷物の重量制限(1個につき23kg=50ポンド)が特にNWでは厳しいため、重量計をリクエストしてあったのです。

電話をかけると「あると思っていたのが無いのよ」、 (私)「ご近所で借りるとか、なんとかなりませんか」、

「無いものは無いの!」・・・それでは困ると押し問答の末、「じゃあ、そちらで購入してください。代金をお支払します」ということに落ち着いて、早速私はウオルマートに。高い電子式は避けて、一番安いアナログ式 を購入($11.90)。

帰ってくると早速荷造り作業開始。持参の食料品は無くなったものの、代わって、1か月余りの間に買い込んだものが結構な重量になっています。新たに購入した軽量ケースも含め4個の旅行ケースに詰め込んでは量り、再度調整して・・・を繰り返すこと数度、やっと1個50ポンド以内に収めることが出来ました。

いやぁ、ここでやっておかないと、空港のチェックインの時に大変なことになるところでした。

一息つくと、もう4時近くになっています。小休止して、最後のお出かけ==夕食はこれで4度目となるヤードハウスへ。(もちろん、ハッピーアワーを利用します)

私はビールは「最初の一杯」派ですが、ここで飲むビールはどれを飲んでもじつにウマイ。(まぁ、普段バドとかクアーズを飲んでいると余計そう感じるのかもしれませんが・・・)料理はシーザースサラダと、ちょっと変わったものをということでKorean taste BBQ with rice (ご飯の上に焼肉を乗せ、ナムルを添えたもの)。これだけで充分な量であるが、やっぱりこれがなくては!ということで、夫婦お気に入りのスパイシーツナロールを追加し、毎度のごとくお腹いっぱいになり、BBQをテイクアウトし、ビーチへ。

ワイキキショア前の突堤で待っていると、月初めには山の向こうに沈んでいた太陽が海に落ちるようになっている。(夏から秋への季節の変化を実感します)

ラッキーなことの今日はその方角に雲が無い! これまで何度かサンセット見物に来ましたが、肝心のところを雲に邪魔されていました。今回初めて真っ赤な夕日が海に「ジュッ!」と音を立てて(?!)沈むシーンを見ることが出来て大満足。

       

帰り道、ワイキキショッピングプラザの地下のフードコートにあるオーガニックカフェへ。「ここで最後のアサイボウルを食べたい!」と妻のリクエストです。ラージで11ドルと値段もいいですが、見た目も綺麗だし、文句無く美味しい。「ここが一番だわ!」とは、合計5箇所を食べ比べた妻の最終評価です。

     

帰ってきて最後の後片付けを済ませ、ひと風呂浴びると、ラナイで、テイクアウトしたBBQを肴に、山の手の夜景を見ながら最後の乾杯!お互いお疲れさまでした。

 

9月1日(火)  晴れ

全て、始まりがあれば、終わりがあります。とうとう帰国の朝となりました。

6時前に起床。身支度を整え、最後の荷物(洗面道具)を仕舞うと、私は朝食を(ワイラナコーヒーハウスのパンケーキにしようと思っていたが、ちょっと場所が遠いので)近場のペリーズスモーギーで摂ることにする。

 6時半開店で、今朝最初の客。数種類の朝食メニューの他にパパイヤをたっぷりと頂戴して満足、満足。

1週間ほど前に予約しておいた「ゆかちゃんタクシー」のマーク君に空港まで送ってもらう。($23+チップだから、まぁ現在ワイキキ→空港で最安値ではなかろうか!・・・モーハワイのクチコミ情報のおかげです)

  夏休みも終わった平日なのにANAもNWもほぼ満席。世の中けっこうフリーな人がいるんだなぁ・・・と、(いや、私の場合は、42年間の労働の果てにやっと手に入れた自由なんですが)思いつつ席に着きました。

  そして、離陸すると同時に“次はいつ来ようか?・・・”と思いはじめるのでありました・・・。        (完)

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