ニュー・ボンド=ピアース・ブロスナンの登場

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この後、じつに6年間のブランクを経た後、キャストと共にスタッフも全て一新して、95年に言わば「ニュー・007」として再登場。5代目・ボンドはピアース・ブロスナン。又この頃、現実世界において、上司の「M」にあたる英国諜報機関の、引退した前のヘッドが、実際には普通のオバサン風の女性であったことが、ひょんなことから世間に洩れた。

すると早速映画は「M」役をロバート・ブラウンから女優のジュディ・デンチ(一見ロシア人風のイカツイ風貌ながら、実は大変な名優で、99年に「恋に落ちたシェイクスピア」のエリザベス女王役でチョイと出ただけながら、周りを圧倒する貫禄を見せてアカデミー助演女優賞を受賞した)に変更するという感度の良さをみせ、観客をニヤリとさせたのである。

P・95「ゴールデンアイ=Golden eye」(監督・マーティン・キャンベル、B・G/イザベラ・スコルプコ、ファムケ・ヤンセン)の秘密結社・ヤヌスを操るアレック・トレヴァリン(じつは、なんと元同僚006!)のシーン・ビーン

Q・97「トモロウ・ネヴァー・ダイ=Tomorrow never dies」 (監督・ロジャー・スポティスウッド、B・G/ミッシェル・ヨー…カンフーを駆使する彼女は色気はゼロ乍ら、ボンドよりも強い?シリーズ最強のボンドガールだ) の「情報」で世界征服を企むメディア王・カーヴァー(オーストラリアのメディア王・ルパート・マードックを連想させる!)のジョナサン・プライス

 

こう見てくると、スペクター(=ブロフェルド)の呪縛から解き放たれた8作目以降も敵役には結構苦労してきた様子が窺い知れる。尤もその全てが成功しているとは言い難く、特に最近はおしなべて小粒の感が否めないのが残念である。

  この中で印象の強いキャラクターをピックアップしてみると―

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