8月5日(三日目)

                         のんびりと三池浜

 三日目、今日は三池浜で”ひねもすのたり”と過ごそうと決めた。バスを降りると茶店でパラソルを借り浜へむかう。砂とまではいかないが、細かな砂利で島の浜では一番歩き易いそうで、そこが島一番の海水浴場たる所以らしい。

 トップシ−ズンだというのにそれ程人がいない、ザァッと見渡して40〜50人程度だろうか。30年前はもっと沢山の人がいたような気がする。以前は海でも結構泳いだものだが、プ−ルに慣れると海水がやけにショッぱく感じられて、顔を浸けるのが億劫になる。ジャンボ浮き輪に乗っかって青空を眺めながら波を漂っていると、「もしもし、流されていますよ!」と監視員が近寄ってくる。慌てて見回すと目印のヴイからだいぶ外へ出ていた。結構潮の流れがあるようだ。波に揺られるのは心地良いが、調子に乗ると丸焼けになる。適当に戻ってはパラソルの下で、持参のビ−ルを呑んでゴロリと横になる。ゆっくりと、のんびりと時間が過ぎていく・・・。  

  午後遅くホテルへ戻り、一風呂浴びてから定番の温泉センタ−・海雄亭へ向かう。今日は「マグロとキンメダイの醤油漬け丼」と「明日葉の天ぷら」にしよう。それ程混んでもいないので、三日も通うと従業員とも顔馴染みになる。レジの新聞を借りて読んでいると、感じのいい青年が料理を運んできて、「世の中の動きはどうなっていますか?」と話掛けてくる。

 人恋しい時分でもあったので彼としばし四方山話をする。食堂の前の、芝生の広場にバ−ベキュ−スポットがある。東屋の下で炭火の煙をたてながら何組かが楽しんでいる。「一人でも出来るか?」と尋ねたら、二つ返事でオ−ケ−とのこと。早速明日の予約をする。帰り道、夜空を見上げると、流れる雲の中に消えてはまた現れる月が、どことなくファンタジックできれいだ

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