(2003年4月29日開始)

先ずは「悪女」。悪女の典型といえば、男を惑わして破滅へと向かわせるVAMP=妖婦タイプということになろうが、先ずその線でいくと

キャスリーン・ターナー CATHLEEN TURNER  本名 MARY CATHLEEN TURNER

    1954年  ミズーリ州生まれ                                              

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(白いドレスの女)と(最近の姿)

 サウスウエストミズーリ州立大学で演劇を専攻し、卒業後は舞台で経験を積んだ。そして、映画界に転じるや、「白いドレスの女」で鮮烈なデビューを飾った。

・81年「白いドレスの女=Body Heat」(監督・ローレンス・カスダン、出演・ターナー、ウイリアム・ハート、ミッ

キー・ローク、リチャード・クレンナ)・・・狂おしいようなフロリダの熱気の中、少壮弁護士が富豪の夫殺害の完全犯罪を企む女の罠に嵌って・・・ターナーは本来、肉体派というよりはむしろ知性派であろうが、この映画の謎めいた女・マッティ役は、その白いドレス姿がなんとも妖しく色っぽい。艶やかな悪女の演技は鮮烈な印象を与え、デビューのこの一本でしっかりとスターの地位を確保したのである。 

  すると、すかさずマイケル・ダグラスが彼女を相手役に起用して

・84年「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷=Romancing the stone」(監督・ロバート・ゼメキス、政策&出演・マイケル・ダグラス、出演・ターナー、ダニー・デビート)・・・女流流行作家(=ターナー)が、姉を救う為向かったコロンビアで危ういところをトレジャーハンターのジャック(=ダグラス)に救われジャングルでの秘宝争奪戦に巻き込まれる・・・という秘境大冒険活劇。翌年「バック・トウー・ザ・フューチャー」でブレイクしたゼメキス監督の切れのいい演出もあって、ターナーはアクションを交えての大健闘の一編で、スター街道を驀進。 そしてこの大ヒットに気をよくしたダグラスはさらに続編を出した。

・85年「 ナイルの宝石= the jewel of the Nile 」 (監督・ルイス・ティーグ,製作&主演・マイケル・ダグラス、出演・ターナー、ダニー・デビート)・・・すっかり人気女優となったターナーとダグラスのコンビで“二匹目のどぜう”を狙ったが、本来波乱万丈の筈のストーリー展開に切れ味を欠いて、これは完全な失敗作となった。

 ターナーにとってデビュー作のキャラの延長線上にあるのが

・84年「クライム・オブ・パッション=Crime of Passion」(監督・ケン・ラッセル、出演・ターナー、ジョン・ローリン、アンソニー・パーキンス)の、昼はファッションデザイナー=ジョアンナ&夜は娼婦=チャイナ・ブルーという二つの顔を持つ女の役処。  

 そしてジャック・ニコルソンと四つに組んだ

・85年「男と女の名誉=PRAZZI’s Honor」(監督・ジョン・ヒューストン、出演・ニコルソン、ターナー、アンジェリカ・ヒューストン)では、愛に落ちた殺し屋稼業の男女が、お互いの殺しの使命を与えられて・・・といった女殺し屋役。

 しかし彼女はデビュー作のイメージに囚われることなく役柄の幅を広げ、

・86年「ペギー・スーの結婚=Peggy Sue got married」(監督・フランシス・コッポラ、出演・ターナー、ニコラス・ケイジ、ドン・マレー、そしてジム・キャリーやヘレン・ハントも出てたんだ!)・・・夫と別居したスーが突然(!)17才の高校生にタイムスリップして・・・コッポラのロマンチック・ファンタジー佳作。どちらかというと“老け顔”のターナーが17才をオトメチックに演じるとは!もうびっくりであるが、しかし意外とすんなりストーリーに嵌ったのは、コッポラの巧みな演出か、はたまた、彼女の演技力によるものか?(何れにしろ、彼女のベストワンはこの作品かもしれない)

・87年「ジュリア ジュリア=Julia and Julia(監督・ピーター・デル・モンテ、出演・ターナー、スティング、ガブリエル・バーン)・・・イタリア作品のファンタジック・ミステリー

・88年「偶然の旅行者=Accidental tourist」(監督・ローレンス・カスダン、出演・ウイリアム・ハート、ターナー、ジーナ・デイビス)・・・「白いドレス〜」のトリオによる恋愛ドラマ。しかし小品仕立てでヒットせず。

・89年「ローズ家の戦争=the War of Roses」(監督・ダニー・デビート、出演・マイケル・ダグラス、ターナー)

・・・ローズ夫妻の“壮絶”な離婚闘争を描いた、“活動屋”的な職人肌の演出が好きなデビートらしいブラック・コメディ。未練を残す夫を徹底的に拒否し、そこまでやるか!という反撃をしかける妻=ターナーの強い女ぶりがすさまじい。これも一種の「悪女」であろう。 

〜と、まあ、此処までは順風満帆の女優人生であるかのごとくに見えたのであるが・・・

・91年「私がウオシャオスキー=V.I.Warshawski」(監督・ジェフ・カニュー、出演・ターナー、チャールズ・ダーニング)・・・シカゴのタフな女刑事・ウオシャオスキーの活躍を描く・・・という触れ込みながら、なんともつまらない凡作。聡明な(筈の)彼女がなんでこんなオソマツな作品に出たのかと疑問に思ったが、果たしてこれを境に、以降ターナーはつきに見放されたかのように作品に恵まれず、急速にトップスターとしての輝きと人気を失っていく・・・。 彼女にとってこの作品はまさに疫病神みたいな映画であったことになる。

・95年「ムーンライト&ヴァレンチノ=oonlight & Valentno」(監督・デヴィッド・アンスポー、出演・エリザベス・パーキンス、グウィネス・パトルロー、ウーピー・ゴールドバーグ、ターナー、ジョン・ボン・ジョヴィ)・・・魅力的なキャステイング乍ら、内容は陰々滅々で、途中で退散したくなるようなストーリー展開。主人公の継母役のターナーは、「ウオシャオスキー」から僅か4年でめっきりと老けた印象(これが地なのか?)で、もう、このような初老のおばさん役がピッタリといった感じなのである。デビューが鮮烈であっただけに、ピークがなんとも短かったなあ!との印象が余計に強い。

さてさて、ターナーと同じくデビュー直後から、既にヴェテランのような貫禄を漂わせていたのが、フェイ・ダナウエイ。

フェイ・ダナウエイ FAYE  DUNAWAY  本名 DOROTHY FAYE DUNAWAY

   1941年   フロリダ州生まれ                                            

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 (デビュー当時) (最盛期=ネットワーク) (最近)             

ボストン大学の学生時代に、エリア・カザンの知遇を得たことから、役者の道へ入り、ブロードウエイを経て

・66年「真昼の衝動=the Happening」(監督・エリオット・シルヴァースタイン、出演・アンソニー・クイン、ジョージ・マハリス、マイケル・パークス、フェイ、マーサ・ハイヤー)で元マフィア(=クイン)を遊び半分で誘拐する若者達の一人という役処でデビュー。

・67年「夕陽よ急げ=Hurry sundown」(製作&監督・オットー・プレミンジャー、出演・マイケル・ケイン、ジェーン・フォンダ、ジュージ・ケネディ、ジョン・フィリップ・ロー)の脇役を演じ、そしてその次ぎが、

・67年「俺たちに明日はない=Bonnie and Clyde」(監督・アーサー・ペン、出演・ウオーレン・ビーティ、フェイ、マイケル・J・ポラード、ジーン・ハックマン)で、勝気なウエイトレスが、ケチな泥棒であったクライドと運命的な出会いの後、二人で犯罪を楽しむかの如く銀行強盗を重ねる・・・という、そのアンチ・ヒロイン=ボニー役を熱演。まさに水を得た魚のごとき見事な演技でアカデミー主演賞にもノミネートされ、チャーミングな魅力と演技力を兼ね備えた女優として一挙にスターの座を獲得したのである。

・68年「華麗なる賭け=the Thomas Crown’ affair」(監督・ノーマン・ジェイソン、出演・スティーヴ・マックィーン、フェイ)では美貌の敏腕保険捜査員を演じて、絶頂期のマックィーンと4つに渡り合い、4作目にして既に大物女優の雰囲気をかもし出しているのには驚いた。 (尚、99年にジョン・マクティアナン監督/ピアース・ブロスナン、レネ・ルッソ主演によってリメイクされたが、フェイは主人公トーマスの精神分析医として出演している)

・68年「恋人たちの場所=a place for lovers」(監督・ビットリオ・デ・シーカ)はイタリア情緒たっぷりのメロドラマであるが、辣腕プロデューサーのカルロ・ポンティが人気沸騰の彼女とマストロヤンニの顔合わせなら多いに稼げる!と踏んで企画したことがアリアリである。 

  ・・・こうして彼女は一気呵成とビッグスターの仲間入りを果たし、正統派ヒロインとして、有名監督の充実した作品群にふさわしい演技力を発揮していく。70年代は彼女のいわば黄金時代。

・73年「オクラホマ巨人」(監督・スタンリー・クレイマー、出演・ジョージ・G・スコット、フェイ、ジョン・ミルズ、ジャック・パランス)・・・パランスの項で掲載。 続いて・・・

・74年「チャイナタウン=Chinataun」(監督・ロマン・ポランスキー、出演・ジャック・ニコルソン、フェイ)・・・ニコルソンの項で掲載。

・74年「タワリング・インフェルノ=Towering inferno」(監督・ジョン・ギラーミン、出演・スティーヴ・マックィーン、ポール・ニューマン、ウイリアム・ホールデン、フェイ、フレッド・アステア、リチャード・チェンバレン、ロバート・ワグナー、ロバートヴォーン、ジェニファー・ジョーンズ)・・・B級パニック&スペクタクル映画の第一人者(?)アーウイン・アレンが20世紀FOXとワーナーの間に立って乾坤一擲の大勝負!。空前の豪華キャストで製作したパニック映画の決定版。ここでフェイは堂々のナンバーワン・ヒロインを演じている。

・75年「コンドル=Three days of Condor」(監督・シドニー・ポラック、出演・ロバート・レッドフォード、フェイ)・・・CIAの陰謀に挑むサスペンス映画。

  そして、

・76年「ネットワーク=Network」(監督・シドニー・ルメット、出演・ウイリアム・ホールデン、ピーター・フィンチ、フェイ、ロバート・デュバル)・・・社会派・ルメットがTV界の熾烈な視聴率争いとそれを通じてのし上がろうとするTV業界人の人間模様を活写して、この作品から30年近い歳月が経った現在でも通じるようなシャープな作品に仕上げている。

 演技陣も素晴らしく、名優達が四つに組んで迫真の演技で、長い長いセリフが丁々発止とばかりに飛び交う。なかでも神懸かりとなったキャスターを演じるフィンチと、野心家の新進ディレクター・フェイの演技&台詞回しは出色で、それぞれアカデミー主演賞を獲得した。フェイにとってのベスト作品と言えるであろう。

・76年「さすらいの航海=Voyage of the damned」(監督・スチュアート・ローゼンバーグ、出演・フェイ、オスカー・ウエルナー、マックス・フォン・シドー、オーソン・ウエルズ、ジェームズ・メースン、マルコム・マクダウェル、キャサリン・ロス、リン・フレデリック、マリア・シェル)・・・第2次大戦中のユダヤ難民の悲劇を描いた大作。

・79年「チャンプ=the Champ」(監督・フランコ・ゼフレッリ、出演・ジョン・ヴォイト、フェイ、リッキー・シュローダー少年)・・・ヴォイトの項で掲出

しかして、大女優への切っ掛けが“アンチ・ヒロイン”であったせいもあってか(?)、正統派ヒロインを数多く演ずる一方で、悪役或いはアクの強いどころとなると“怪演”と呼ぶに相応しい異常なまでの熱演振りを披露するのである。その“かわきり”となるのが、

・73年「三銃士=Three Musketeers」(監督・リチャードレスター、出演・オリヴァー・リード、リチャード・チェンバレン、ラクエル・ウェルチ、フランク・フィンレイ、マイケル・ヨーク、フェイ、チャールトン・ヘストン、クリストファー・リー、ジャン・ピエール・カッセル)と、その続編 である、

・74年「四銃士=Four Musketeers」(監督・R・レスター、出演は上記=三銃士と同じ)・・・レスター監督が豪華キャストを集めて作った“決定版・三銃士”であるが、ここでフェイは悪女・ミラディを演じて見事な“怪演”ぶりを見せている。(チャールトン・ヘストンも悪宰相・リシュリューを演じ、後年=現在の全米銃協会会長としての強(コワ)持て振りを彷彿とさせる?)

  さらに、

・84年「スーパーガール=Super Girl」(監督・ヤノット・シュワルツ、出演・ヘレン・スレイター、フェイ、ピーター・オトゥール、ブレンダ・ヴァッカロ、ミア・ファーロー、ハート・ボックナー)・・・無限のパワーの源・オメガヘドロンを故郷・アルゴシティへ取り戻そうとするスーパーガール(スーパーマンの従妹なんデスと!)と、地球支配を企む魔女・セレナの闘い。フェイは魔女セレナをこれでもか!とばかりに、にくにくしげに演じて文字どおりの怪演。

・・・クリストファー・リーヴ主演の「スーパーマン」で当てたプロデューサーのイリヤ・サルキンドが、二匹目どころか数匹目のどじょうを狙って製作した作品であるが、新人スレイターの可憐さが受けてか意外にもヒット。フェイは多額の出演料を積まれたこともあろうが、大女優の余裕をもって、楽しんでこの敵役を引き受けたと思われる。

しかし、この作品のせいではないのであるが、80年代の相前後した頃から、トップ女優としての輝きを取り戻すことはなく、またかつての知性溢れる美貌もどこへやら、容色の衰えも目立ちはじめ、脇役へまわることが多くなる。

・99年「ジャンヌ・ダルク=The Messenger:the story of Joan of Arc」(監督・リュック・ベッソン、出演・ミラ・ジョヴォヴィッチ、ダスティン・ホフマン、フェイ、ジョン・マルコヴィッチ、チエッキー・カリョ)では生来優柔不断で卑怯なアラゴンの皇太子(・・・後のシャルル7世=マルコヴィッチ)を陰で操ろうとする母・ヨランダ役。広くなった額を更に上げて髪を編んだ風貌は一種“容貌魁偉”といった雰囲気を醸し出し敵役の貫禄充分。かつての知的な美貌が失われたことを自覚したうえで、それを逆手にとったようなところは演技派のプライドともいえようか!?

コワ〜イ役どころの“怪演技”が大好きというのがもう一人。

グレン・クローズ    GLENN  CLOSE       

   1947年 コネチカット州生まれ                                           

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少女時代から演劇志向で、カレッジで演劇専攻。舞台を経て、映画デビューは82年、ジョージ・ロイ・ヒル監督の「ガープの世界」。これでいきなりアカデミー助演賞にノミネートされ、以後演技派として評価を得て確かな地位を築いてきた。しかし、演技派としてのプライド(?)ゆえか、悪役となると異常なばかりに張り切る傾向があるようだ。

彼女の怪演技の極めつけはなんといっても

・87年「危険な情事=Fatal Attraction」(監督・エイドリアン・ライン、出演・マイケル・ダグラス、グレン、アン・アーチャー)のアレックス・フォレスト役。・・・一夜の情事とは諦めきれず、その相手欲しさの情念に囚われて次第に狂気の世界へと入っていく彼女の演技はまさに鬼気迫るもので、圧巻。(余談ではあるが、浮気防止キャンペーンとしてこの作品に優るものは絶無であろう!)

・89年「危険な関係=Dangerous Liaisons」(監督・スティーヴン・フリアーズ、出演・グレン、ジュン・マルコヴィッチ、ミシェル・ファイファー、スウージー・カーツ、キアヌ・リーヴス、ユマ・サーマン)・・・グレンは、18世紀の退廃と背徳のフランス貴族社会における社交界の花形・メルトイユ伯爵夫人役。〜〜前の恋人の結婚相手たる令嬢の純潔を現在の愛人を使って踏み躙ろうという、これまたコワ〜イ役処。

・90年「ハムレット=Hamlet」(監督・フランコ・ゼフレッリ、出演・メル・ギブソン、グレン、アラン・ベイツ、ポール・スコフィールド、ヘレナ・ボナム=カーター)・・・アッと驚く(!)メル・ギブソンのハムレットに対し、母親役=グレンとくれば、なんとまあ異色のキャスティングであろうと思いながらも、しかしてその一方で、グレンの母親役というのはフムフムなるほど゙・・・!と、何故か納得してしまうではないか!

・94年「ペーパー=the Paper」(監督・ロン・ハワード、出演・マイケル・キートン、グレン、ロバート・デュヴァル)では主人公の仕事気中毒気味のタブロイド版記者に対して、剣呑でイケ好かない上司といった役どころ。

・・・こうして彼女は次第に“コワ〜イ怪演技”中毒にハマッてゆき(?!)、

・96年「101」(監督・スティーヴン・ヘレク、出演・グレン、ジェフ・ダニエルズ、ジョエリー・リチャードソン)・・・ディズニーの「101匹ワンちゃん大行進」の実写版で、なんといってもダルメシアンが可愛い!、「アイフル」のチワワなんてメじゃない・・・いや余談はさておき、その可愛いダルメシアンを毛皮コートにしちまおう!と追いまわす、毛皮狂いのファッション界の女王・クルエラ・・・ノリにノッたグレンの怪演は、ここまでくるともう素晴らしいの一語に尽きるといえよう。  そしてこのノリで出演したのが

・96年「マーズ・アタック!=Mars Attacks!」(監督・ティム・バートン、出演・ジャック・ニコルソン、グレン、他オールスターキャスト)・・・鬼(奇?)才・ティムの超おバカ・コメディとして当時アメリカでは大ヒットした(日本人のセンスには今ひとつ)SFパロディ・・・ニコルソンのデイル大統領の怪演技にひけをとらないグレンのファーストレディとしての怪演ぶりも本作品のパロディ度をグンと高めているのである。

・97年「エアフォース・ワン=Air force One」(監督・ウォルフガング・ペーターゼン、出演・ハリソン・フォード、ゲイリー・オールドマン、グレン)では副大統領役。・・・副大統領が彼女なら大統領に何があっても安心して後事を託すことが出来そうである。いや、サッチャー以上の強面の大統領になりそうな予感がするゾ!?

 そして、

・02年「102=102Dalmatians」(監督・ケヴィン・リマ、出演・グレン、ジェラール・ドパルデュー)・・・6年ぶりとなる「101」の続編であるが、グレンが怪女・クルエラを前作以上にノリにノって熱演しており、あまりのインパクトに6年の経過を忘れさせてしまうほど。 〜〜最後にケーキ工房ラインに落とされて、粉まみれになるところなどは“モーよくやるよ!”ではある。 (名優の域に近いドパルデューの超おバカ演技も、彼女の悪乗りに対抗心を燃やしたせいかも知れない!)

 このパワーだと、今後もまだまだ“怪演技”が楽しめそうで、どんな監督が如何なるシナリオで彼女の“悪ノリ”を引き出すか、“乞うご期待!”といったところである。

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